179 / 276
4部 女神の末裔編
助っ人現る
しおりを挟む
外で戦闘が始まった。魔物が現れたのだと、精霊に言われるまでもなく感じ取っていたヴェルト。
それだけ神経を研ぎ澄ませていたのだ。中に魔物が来る可能性があるのだから、当然と言えば当然のことなのだが、それでもこの距離で察するのだから凄いとシザは見る。
これだけの能力を持つ者が南にいようとは、思っていなかった。
(正直、シュスト国の護衛騎士程度なら、傭兵組合で抑えられると思っていた。だからこそ、今回向かったのだけど)
彼を抑えることはできない。正確には、彼と護衛騎士となるトレセス二人はだ。
敵にならなくてよかったと思ったほど、想定外の実力を持つ。負けることはなかっただろうが、それでも抑え込むのに何人必要か、というレベルだ。
「なに考えてるんだよ」
背中を見ながら考えていたシザに、ヴェルトが不愉快だというように声をかける。
気付いたことにまた機嫌がよくなった。
「いい拾い物をしたな、と思っていたところです」
笑いながら言えば、ヴェルトはさらに機嫌が悪くなる。自分だと気付いたからだ。
「すべて終わったら、うちで働きませんか?」
「働かねぇよ」
リーシュから離れることはしない。わかりきっていることなのに、なぜ聞くのかと言う。
意識を逸らすことなくシザを見れば、彼女は笑みを浮かべるだけ。なにを考えているのか読めない。
(不気味だよな)
頼りになる存在なのは間違いないが、どことなく不気味だと思う。考えていることが読めないからだとはわかっているが、これが敵になっていたらと思えばゾッとする。
「この戦いが終われば、精霊の巫女は不要なのではないか、と思っただけですよ。なら、彼女は自由になるし、うちに来てもらおうかと。即戦力ですからね」
これだけの戦力、他に取られる前に欲しいと言われてしまえば、トレセスも吹き出す。
「あら、笑っている場合ではないですよ。あなたも欲しいですから」
どちらも欲しいと言われてしまえば、トレセスは笑って誤魔化した。彼としては、ヴェルトについていくだけなのだ。
たとえヴェルトが王子でなくなっても、どこまでもついていこうと思っていた。
「うっとおしい奴だ…」
察したヴェルトがぼやけば、トレセスとシザは笑う。嫌ではないとわかっているからだ。
素直ではない青年は、意識を逸らすことなく二人を睨みつけた。まるで抗議するかのように。
のんびりと話をしていられたのは、外から小さな光が飛んでくるまでのこと。なにが起きているのかわからないが、なにかを撒き散らかしているように見える。
「外に現れた魔物は植物型のようです。この光はおそらく、花粉か種のようなもの。どちらであっても浴びていいものではありません」
植物型の問題は、種を植え付けてくること。基本的には傷口からだが、外からの魔物となればなにが起きるかわからない。
花粉に関しても痺れならまだいいが、毒なこともある。外の世界独自のものでも撒き散らかされてしまえば、対応できない可能性が高い。
「精霊達には、傭兵達への伝達をお願いしてあります」
「感謝します、精霊の巫女殿」
今回、精霊達には文字を使うことで伝達をお願いしていた。
リーシュも精霊達が文字を使えることは知らなかったのだが、トレセスが頼んだところ文字で返してくれた、という話を聞いてお願いしたのだ。
これで村の中にいる傭兵達へ伝達ができる。情報が遅れることもなければ、伝令を出す必要もないのは助かること。
精霊からの伝達はすべてリーシュが受ける。精霊契約を交わした二人がいるが、他の精霊達から情報がもらえるわけではない。
契約した精霊からのみの情報より、全体的に入ってくるリーシュがいいだろうと判断してのこと。外を含め、村の中もすべて把握できる。
伝令などの指示を出すことができるのも、彼女に任された理由だ。戦闘になれば、後方から冷静に見ていられる彼女が、一番適しているだろうと。
「花粉の正体は魔物です! 村の中に入ってきてます!」
すぐさま精霊からの情報を伝えれば、シザが傭兵達への伝達を頼むとリーシュへ言う。
すぐさま同意すると、頼まれたままに伝達をする。散らばっている傭兵は十人。一応二人一組にしているのは、なにが起こるかわからないから。
個人で仕事ができるほどの傭兵を連れてきているが、外からの魔物となれば未知なる戦い。アシルが組むように指示を出したのだ。
「入り口を担当していた傭兵二人、戦闘を開始します」
シザへ状況を伝えるように言えば、この場に残っている傭兵三人も戦闘体制をとる。
入り口を突破されることはない。通常であれば問題などないのだ。
けれど、今回は通常とは異なる魔物が相手となる。突然村の中へ現れる可能性は、非常に高いと聞かされている傭兵達。
一ヶ所で戦闘が行われれば、他も起きるだろうことは明らかだった。
「広場付近、魔物が現れたそうです。入り口は突破されていません」
リーシュの報告に、やはり、と誰もが思う。必ずしも入り口から入ってくるわけではない。
どのような形で入ってくるかはわからないが、外の魔物がきっかけなら、大元を絶てばすべて落ち着くだろう。そうでなければ、また対策を考えなくてはいけない。
「強さはわかりますか?」
今は各自耐えられるかが大事。そうでなかった場合、また別のことを考えなくてはいけないのだから。
「対応可能範囲です。長引くとわかりませんが」
体力的な部分で問題が起きた場合は、どうなっていくか予測できない。どれだけ実力があってもだ。
傭兵であることから、ある程度までは問題ないだろう。それでも限界はやってくる。
「下から来るぞ!」
外から強い力を感じたかと思えば、ヴェルトは足元から異変を感じ取った。なにかが地面の中を這っているような感覚だ。
しばらくすれば、シザや他の傭兵達も異変を感じるようになる。足元でなにかが脈打つ感覚だ。
「来た!」
誰が叫んだのかわからず、そのまま一斉に跳び上がる。ヴェルトは瞬時にリーシュを抱えるか悩んだが、足元の気配に問題はないと判断した。
間違っていなかったことを確認し、すぐさま剣を抜く。
「植物型の魔物です。種を傷口に植え付けることができ、花粉などで毒を撒き散らす可能性があります。攻撃には気を付けてください」
南ではこういった情報も回っていないだろうと、シザが二人へ告げれば了承の意味で頷く。つまり知らなかったということだ。
「魔物の情報はありがたいです。我々は詳しくないので」
「あぁ。なにかあれば、その都度で教えてくれ」
なにも知らなかったら、考えずに突っ込んでいたかもしれない。この状態でそのような真似をすれば、命取りとなるだろう。
・
それだけ神経を研ぎ澄ませていたのだ。中に魔物が来る可能性があるのだから、当然と言えば当然のことなのだが、それでもこの距離で察するのだから凄いとシザは見る。
これだけの能力を持つ者が南にいようとは、思っていなかった。
(正直、シュスト国の護衛騎士程度なら、傭兵組合で抑えられると思っていた。だからこそ、今回向かったのだけど)
彼を抑えることはできない。正確には、彼と護衛騎士となるトレセス二人はだ。
敵にならなくてよかったと思ったほど、想定外の実力を持つ。負けることはなかっただろうが、それでも抑え込むのに何人必要か、というレベルだ。
「なに考えてるんだよ」
背中を見ながら考えていたシザに、ヴェルトが不愉快だというように声をかける。
気付いたことにまた機嫌がよくなった。
「いい拾い物をしたな、と思っていたところです」
笑いながら言えば、ヴェルトはさらに機嫌が悪くなる。自分だと気付いたからだ。
「すべて終わったら、うちで働きませんか?」
「働かねぇよ」
リーシュから離れることはしない。わかりきっていることなのに、なぜ聞くのかと言う。
意識を逸らすことなくシザを見れば、彼女は笑みを浮かべるだけ。なにを考えているのか読めない。
(不気味だよな)
頼りになる存在なのは間違いないが、どことなく不気味だと思う。考えていることが読めないからだとはわかっているが、これが敵になっていたらと思えばゾッとする。
「この戦いが終われば、精霊の巫女は不要なのではないか、と思っただけですよ。なら、彼女は自由になるし、うちに来てもらおうかと。即戦力ですからね」
これだけの戦力、他に取られる前に欲しいと言われてしまえば、トレセスも吹き出す。
「あら、笑っている場合ではないですよ。あなたも欲しいですから」
どちらも欲しいと言われてしまえば、トレセスは笑って誤魔化した。彼としては、ヴェルトについていくだけなのだ。
たとえヴェルトが王子でなくなっても、どこまでもついていこうと思っていた。
「うっとおしい奴だ…」
察したヴェルトがぼやけば、トレセスとシザは笑う。嫌ではないとわかっているからだ。
素直ではない青年は、意識を逸らすことなく二人を睨みつけた。まるで抗議するかのように。
のんびりと話をしていられたのは、外から小さな光が飛んでくるまでのこと。なにが起きているのかわからないが、なにかを撒き散らかしているように見える。
「外に現れた魔物は植物型のようです。この光はおそらく、花粉か種のようなもの。どちらであっても浴びていいものではありません」
植物型の問題は、種を植え付けてくること。基本的には傷口からだが、外からの魔物となればなにが起きるかわからない。
花粉に関しても痺れならまだいいが、毒なこともある。外の世界独自のものでも撒き散らかされてしまえば、対応できない可能性が高い。
「精霊達には、傭兵達への伝達をお願いしてあります」
「感謝します、精霊の巫女殿」
今回、精霊達には文字を使うことで伝達をお願いしていた。
リーシュも精霊達が文字を使えることは知らなかったのだが、トレセスが頼んだところ文字で返してくれた、という話を聞いてお願いしたのだ。
これで村の中にいる傭兵達へ伝達ができる。情報が遅れることもなければ、伝令を出す必要もないのは助かること。
精霊からの伝達はすべてリーシュが受ける。精霊契約を交わした二人がいるが、他の精霊達から情報がもらえるわけではない。
契約した精霊からのみの情報より、全体的に入ってくるリーシュがいいだろうと判断してのこと。外を含め、村の中もすべて把握できる。
伝令などの指示を出すことができるのも、彼女に任された理由だ。戦闘になれば、後方から冷静に見ていられる彼女が、一番適しているだろうと。
「花粉の正体は魔物です! 村の中に入ってきてます!」
すぐさま精霊からの情報を伝えれば、シザが傭兵達への伝達を頼むとリーシュへ言う。
すぐさま同意すると、頼まれたままに伝達をする。散らばっている傭兵は十人。一応二人一組にしているのは、なにが起こるかわからないから。
個人で仕事ができるほどの傭兵を連れてきているが、外からの魔物となれば未知なる戦い。アシルが組むように指示を出したのだ。
「入り口を担当していた傭兵二人、戦闘を開始します」
シザへ状況を伝えるように言えば、この場に残っている傭兵三人も戦闘体制をとる。
入り口を突破されることはない。通常であれば問題などないのだ。
けれど、今回は通常とは異なる魔物が相手となる。突然村の中へ現れる可能性は、非常に高いと聞かされている傭兵達。
一ヶ所で戦闘が行われれば、他も起きるだろうことは明らかだった。
「広場付近、魔物が現れたそうです。入り口は突破されていません」
リーシュの報告に、やはり、と誰もが思う。必ずしも入り口から入ってくるわけではない。
どのような形で入ってくるかはわからないが、外の魔物がきっかけなら、大元を絶てばすべて落ち着くだろう。そうでなければ、また対策を考えなくてはいけない。
「強さはわかりますか?」
今は各自耐えられるかが大事。そうでなかった場合、また別のことを考えなくてはいけないのだから。
「対応可能範囲です。長引くとわかりませんが」
体力的な部分で問題が起きた場合は、どうなっていくか予測できない。どれだけ実力があってもだ。
傭兵であることから、ある程度までは問題ないだろう。それでも限界はやってくる。
「下から来るぞ!」
外から強い力を感じたかと思えば、ヴェルトは足元から異変を感じ取った。なにかが地面の中を這っているような感覚だ。
しばらくすれば、シザや他の傭兵達も異変を感じるようになる。足元でなにかが脈打つ感覚だ。
「来た!」
誰が叫んだのかわからず、そのまま一斉に跳び上がる。ヴェルトは瞬時にリーシュを抱えるか悩んだが、足元の気配に問題はないと判断した。
間違っていなかったことを確認し、すぐさま剣を抜く。
「植物型の魔物です。種を傷口に植え付けることができ、花粉などで毒を撒き散らす可能性があります。攻撃には気を付けてください」
南ではこういった情報も回っていないだろうと、シザが二人へ告げれば了承の意味で頷く。つまり知らなかったということだ。
「魔物の情報はありがたいです。我々は詳しくないので」
「あぁ。なにかあれば、その都度で教えてくれ」
なにも知らなかったら、考えずに突っ込んでいたかもしれない。この状態でそのような真似をすれば、命取りとなるだろう。
・
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
プライベート・スペクタル
点一
ファンタジー
【星】(スターズ)。それは山河を変えるほどの膂力、千里を駆ける脚力、そして異形の術や能力を有する超人・怪人達。
この物語はそんな連中のひどく…ひどく個人的な物語群。
その中の一部、『龍王』と呼ばれた一人の男に焦点を当てたお話。
(※基本 隔週土曜日に更新予定)
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる