12 / 13
番外
小石の想い 02
しおりを挟む
それから日と打ち合わせを重ねて、三上先輩と渡くんの店のウェブサイトが完成した。
二人から交互に繰り出される要望をさばいてさばいて、さばききったのだ。
あの人たち、こういうときこそケンカしてくれれば「ではこちらでいい感じにしときますね」って言えるのに、いつのまにか仲直りしてるし、こんなときばっかり連帯して全然仲違いしないので、ぼくの苦労が偲ばれる。
「新しいサイト、評判いいよ。ありがとな、律紀」
「よかった。苦労した甲斐が……すごく苦労した甲斐がありました」
「言い直すほど?」
今日はお店にお呼ばれしている。
ガラスのテーブルの向こうに二人並んでぼくを褒めちぎるのは、三上先輩と渡くんだ。今はケンカしてないみたい。
このお店にはお客さんのコーディネートの相談を聞くための応接スペースがある。
ここにも服を置けばいいのにと素人は思ってしまうけど、雑誌やスマホの画像を見ながら膝を突き合わせて相談したいってお客さんは案外いるらしい。
そんなスペースにお茶を出されて、適度に愚痴も織り交ぜつつ、ささやかな打ち上げをしているのである。
そういう集まりの都合上、あまりお客さんが来ない平日の昼頃を狙ってきたのだけど、空いている時間とはいえ来客はあるらしい。
ドアベルが鳴り、渡くんが接客のために出ていって……ほどなくして戻ってきた。
「あれ? 朝川じゃん」
「三上。それと……こんにちは、僕のこと覚えてますか?」
「あ、はい、覚えてます。朝川さん」
ぼくは軽く頭を下げた。
以前この店で会った、服飾デザイナーの朝川さんだ。三上先輩たちの案件が忙しくて今の今まで忘れていたけど、なんとか思い出せた。
初対面ではしゃれたジャケットスタイルだった彼は、今は長袖シャツをボタン二つゆるめた固めのカジュアルルック。縁の太いメガネもかけているのでだいぶ印象が変わる。
「ここの新しいホームページ、見ましたよ。すごいですね」
「いえ、ぼくは先輩たちの意見通りに作っただけなので」
「なわけあるか。俺たちがどんだけふわっとした意見出しても、律紀がびしっと決めてくれたおかげだよ」
三上先輩、まれにいいこと言う。
ぼくは口では謙遜しつつ、嬉しさを大事に胸にしまった。渡くんも頷いているので、それもしまう。
「あの、ご相談なんですけど」
「はい?」
「僕の個人ページのデザインも、お願いできないかなと」
新しい案件が向こうから転がってくるなんて。
ぼくは素早く脳内でスケジュールを確認し、過密にはならないと判断、にこやかに朝川さんを席にうながした。
細かいところを詰めたいので時間をとってほしい、よかったらうちの事務所に来て、と申し出ると、朝川さんは顔つきをきりりとさせて頷いた。仕事の話がスムーズにできる人は助かる。
先日はずいぶんと謙遜していた朝川さんだが、三上先輩いわく、彼の作るものはきちんとしたブランドとして駆け出したところで、今が一番大事な時期とのこと。
SNSや通販のためのプラットフォームはあるが、朝川ブランドの情報を集約したウェブサイトも作りたいと思っていたこと。そんなときに先輩からぼくの話を聞き、出来上がりを見て、同じ人にお願いしたいと思ったこと。
「トップから次に移るとき、雨みたいなエフェクトが入るところがあるでしょう。それが三上の店のコンセプトに不思議と合っていて、すごく気に入ったんです」
熱心に褒めてくれる朝川さんにぼくは、得意げな顔をしてしまいそうなのを必死に堪えてお礼を言った。
ホームページなんて誰が作ってもいっしょだと諦めることはいつでもできる。
でもなるべくなら、コンセプトのニーズに応えつつ、見る人にわかりやすく、管理する人に寄り添えるものを作り上げられたらいい。
そんな些細なこだわりをわかってもらえるのは、嬉しくてこそばゆい。
これでぼくもデザイナーの端くれくらいにはなれただろうか。
後日朝川さんは事務所に来てくれて、正式に仕事を依頼された。
ブランドの服をいくつも見せてもらって、その流れで専門学校時代の写真なども見た。
朝川さんは今より少し若いくらいで、あまり変わってないけど、時折写りこんでいる三上先輩が宇宙人みたいな格好をしていることがあって、何度も二度見してしまった。
「専門時代の三上はずいぶんと荒れてましたよ。でもその怒りのエネルギーが創作意欲になってて、学内の賞を取ってました。同じ学年の中であいつは近寄りがたい憧れ、みたいな人間でしたね」
「へぇ……」
近寄りがたい憧れ、だなんて、まるで誰かさんみたい。
そしてそんな三上先輩と、卒業後も交流のある朝川さんはつまり、憧れが近寄りがたさを上回った猛者ということだ。
朝川さんが三上先輩に気に入られてるの、わかる気がする。
最初に大まかなイメージを聞いて、設計図を作って確認してもらい、デザインを作って確認してもらい。
朝川さんの本業は服を作ることなので、あまりわずらわせないほうがいいかとメールで連絡していたのに、気がつくと対面で打ち合わせすることになっている。
三上先輩たちの店で仕事を打診されてから、顔を合わせての打ち合わせはもう3回目だ。
「朝川さん、忙しいなら打ち合わせはメールでも、ビデオ通話でも構いませんよ?」
その日、朝川さんは目の下にくっきりと黒いくまを作っていた。
「ホームページは僕にとって大事な、仕事をするための足掛かりですから。妥協したくないんです」
「でも、とてもお疲れのように見えます」
打ち合わせの最中も明らかに眠そうで、見かねて進言したのだけど、朝川さんは申し訳なさそうに笑うだけで肯定しない。
「仕事が立て込んでいて……ご迷惑じゃなければ、今後もこうしてご相談したいです」
「ぼくは、大丈夫ですが」
「よかった。よろしくお願いします」
打ち合わせはなんとか終わり、店を出たけれど、眠気のためか朝川さんの足元がおぼつかない。
あわてて横から支えて、ふと、かつてとても忙しかった同居人の世話をやいていた頃を思い出す。
もしかしたら朝川さんも、無理してでもがんばらなきゃいけない時期なのかも。
それなら部外者であるぼくがどうこう言うことはできない。支えてあげることしかできない。
心配だし、駅までついていこうか。
と、目の前に誰かが立った。
お店に入る人かな。朝川さんの腕を引いて避けようとした。
が、なぜかぼくの腕が前に向かって強く引っ張られて、目の前の誰かの胸にぽすんと墜落する。
「え? 至さん?」
間違いない、この胸筋の感触。
顔を上げると、見慣れた同居人のあまり見慣れない角度の顔があった。
ぼくが至さんとくっつくときは、至さんの顔がこっちを向いている。今みたいに、そっぽを向く至さんを見上げることなんかなくて、めずらしい画角。顎と喉仏がよく見える。
それにしてもなぜここに至さんが。
今日は朝川さんと打ち合わせだから少し遅くなると言ってあったはずだけど。
「こいつ誰」
「ぁ、朝川さん。今の仕事の依頼人さん」
「へぇ」
低くて小さな声で問われ、返事をすると、くっついたままの胸郭が低い声で震わせられる。
なんなんだ、と思っていたら、至さんのまとう雰囲気がぱっと変わった。
「いやぁどうも、うちの律紀がお世話になってるそうで」
うわっなんだこの気持ち悪い猫撫で声。
至さんのこんな声色はじめて聞いた。驚愕するぼくに気づいているのかいないのか、頭の上で会話が飛び交う。
「あ、いえ。お世話になってるのはこっちのほうでして」
困惑しながらも、大人な対応をしてくれている朝川さん。
ぼくは振り向きたいのに、至さんのおっぱいに頭を押しつけられて回れない。
奇妙な作り声のままの至さんが応じる。
「すみません、律紀の帰りが遅いので心配になっちゃいまして。打ち合わせはもうおしまいですか?」
「あ、はぁ」
「そうですか、では我々はここで。お気をつけて帰ってください、アサカワさん」
なんと至さんは勝手に朝川さんを帰してしまった。
拘束する腕をもぎ離して振り向いたときには、朝川さんは雑踏に紛れ込むところで、ぼくはぽかんと立ち尽くす。
「え、なに? さっきのなに、至さん?」
「べつに。帰るぞリツ」
声低っ。あの声はどっから出てたんだろ。
「というかなんでいるの?」
「迎えに来たって言ったろ」
「えぇ~?」
時計を見ても、言うほど遅い時間じゃない。それに打ち合わせで遅くなることは言ってあったのに、心配で迎えに来るなんてことあるかな。家の最寄りじゃなく、店にまで。
そういえば打ち合わせする店の場所教えてないな。GPS見てまで来ることあるかな。
不可解な行動に首を傾げる。
一方至さんのほうはなぜか上機嫌で、ぼくの手にでっかい手を絡みつけてふわふわ振っている。
「帰るぞ。晩飯準備してあっから」
不可解だけど、至さんが嬉しそうだから、まぁいいか。
まぁいいかと思ったら、ぼくも嬉しくなってきた。
仕事の帰り道はいつもやることがなくて、仕事内容の振り返りか、早く家につかないかなぁと考えるだけだから、至さんがいっしょだと嬉しい。
「へへ。おむかえありがと、至さん」
「おう」
握った手にきゅっと力を込めると、ぎゅっと握り返された。
スキップでもしそうなくらい楽しい気持ちで帰ったけれど、この日の余波は後日現れた。
二人から交互に繰り出される要望をさばいてさばいて、さばききったのだ。
あの人たち、こういうときこそケンカしてくれれば「ではこちらでいい感じにしときますね」って言えるのに、いつのまにか仲直りしてるし、こんなときばっかり連帯して全然仲違いしないので、ぼくの苦労が偲ばれる。
「新しいサイト、評判いいよ。ありがとな、律紀」
「よかった。苦労した甲斐が……すごく苦労した甲斐がありました」
「言い直すほど?」
今日はお店にお呼ばれしている。
ガラスのテーブルの向こうに二人並んでぼくを褒めちぎるのは、三上先輩と渡くんだ。今はケンカしてないみたい。
このお店にはお客さんのコーディネートの相談を聞くための応接スペースがある。
ここにも服を置けばいいのにと素人は思ってしまうけど、雑誌やスマホの画像を見ながら膝を突き合わせて相談したいってお客さんは案外いるらしい。
そんなスペースにお茶を出されて、適度に愚痴も織り交ぜつつ、ささやかな打ち上げをしているのである。
そういう集まりの都合上、あまりお客さんが来ない平日の昼頃を狙ってきたのだけど、空いている時間とはいえ来客はあるらしい。
ドアベルが鳴り、渡くんが接客のために出ていって……ほどなくして戻ってきた。
「あれ? 朝川じゃん」
「三上。それと……こんにちは、僕のこと覚えてますか?」
「あ、はい、覚えてます。朝川さん」
ぼくは軽く頭を下げた。
以前この店で会った、服飾デザイナーの朝川さんだ。三上先輩たちの案件が忙しくて今の今まで忘れていたけど、なんとか思い出せた。
初対面ではしゃれたジャケットスタイルだった彼は、今は長袖シャツをボタン二つゆるめた固めのカジュアルルック。縁の太いメガネもかけているのでだいぶ印象が変わる。
「ここの新しいホームページ、見ましたよ。すごいですね」
「いえ、ぼくは先輩たちの意見通りに作っただけなので」
「なわけあるか。俺たちがどんだけふわっとした意見出しても、律紀がびしっと決めてくれたおかげだよ」
三上先輩、まれにいいこと言う。
ぼくは口では謙遜しつつ、嬉しさを大事に胸にしまった。渡くんも頷いているので、それもしまう。
「あの、ご相談なんですけど」
「はい?」
「僕の個人ページのデザインも、お願いできないかなと」
新しい案件が向こうから転がってくるなんて。
ぼくは素早く脳内でスケジュールを確認し、過密にはならないと判断、にこやかに朝川さんを席にうながした。
細かいところを詰めたいので時間をとってほしい、よかったらうちの事務所に来て、と申し出ると、朝川さんは顔つきをきりりとさせて頷いた。仕事の話がスムーズにできる人は助かる。
先日はずいぶんと謙遜していた朝川さんだが、三上先輩いわく、彼の作るものはきちんとしたブランドとして駆け出したところで、今が一番大事な時期とのこと。
SNSや通販のためのプラットフォームはあるが、朝川ブランドの情報を集約したウェブサイトも作りたいと思っていたこと。そんなときに先輩からぼくの話を聞き、出来上がりを見て、同じ人にお願いしたいと思ったこと。
「トップから次に移るとき、雨みたいなエフェクトが入るところがあるでしょう。それが三上の店のコンセプトに不思議と合っていて、すごく気に入ったんです」
熱心に褒めてくれる朝川さんにぼくは、得意げな顔をしてしまいそうなのを必死に堪えてお礼を言った。
ホームページなんて誰が作ってもいっしょだと諦めることはいつでもできる。
でもなるべくなら、コンセプトのニーズに応えつつ、見る人にわかりやすく、管理する人に寄り添えるものを作り上げられたらいい。
そんな些細なこだわりをわかってもらえるのは、嬉しくてこそばゆい。
これでぼくもデザイナーの端くれくらいにはなれただろうか。
後日朝川さんは事務所に来てくれて、正式に仕事を依頼された。
ブランドの服をいくつも見せてもらって、その流れで専門学校時代の写真なども見た。
朝川さんは今より少し若いくらいで、あまり変わってないけど、時折写りこんでいる三上先輩が宇宙人みたいな格好をしていることがあって、何度も二度見してしまった。
「専門時代の三上はずいぶんと荒れてましたよ。でもその怒りのエネルギーが創作意欲になってて、学内の賞を取ってました。同じ学年の中であいつは近寄りがたい憧れ、みたいな人間でしたね」
「へぇ……」
近寄りがたい憧れ、だなんて、まるで誰かさんみたい。
そしてそんな三上先輩と、卒業後も交流のある朝川さんはつまり、憧れが近寄りがたさを上回った猛者ということだ。
朝川さんが三上先輩に気に入られてるの、わかる気がする。
最初に大まかなイメージを聞いて、設計図を作って確認してもらい、デザインを作って確認してもらい。
朝川さんの本業は服を作ることなので、あまりわずらわせないほうがいいかとメールで連絡していたのに、気がつくと対面で打ち合わせすることになっている。
三上先輩たちの店で仕事を打診されてから、顔を合わせての打ち合わせはもう3回目だ。
「朝川さん、忙しいなら打ち合わせはメールでも、ビデオ通話でも構いませんよ?」
その日、朝川さんは目の下にくっきりと黒いくまを作っていた。
「ホームページは僕にとって大事な、仕事をするための足掛かりですから。妥協したくないんです」
「でも、とてもお疲れのように見えます」
打ち合わせの最中も明らかに眠そうで、見かねて進言したのだけど、朝川さんは申し訳なさそうに笑うだけで肯定しない。
「仕事が立て込んでいて……ご迷惑じゃなければ、今後もこうしてご相談したいです」
「ぼくは、大丈夫ですが」
「よかった。よろしくお願いします」
打ち合わせはなんとか終わり、店を出たけれど、眠気のためか朝川さんの足元がおぼつかない。
あわてて横から支えて、ふと、かつてとても忙しかった同居人の世話をやいていた頃を思い出す。
もしかしたら朝川さんも、無理してでもがんばらなきゃいけない時期なのかも。
それなら部外者であるぼくがどうこう言うことはできない。支えてあげることしかできない。
心配だし、駅までついていこうか。
と、目の前に誰かが立った。
お店に入る人かな。朝川さんの腕を引いて避けようとした。
が、なぜかぼくの腕が前に向かって強く引っ張られて、目の前の誰かの胸にぽすんと墜落する。
「え? 至さん?」
間違いない、この胸筋の感触。
顔を上げると、見慣れた同居人のあまり見慣れない角度の顔があった。
ぼくが至さんとくっつくときは、至さんの顔がこっちを向いている。今みたいに、そっぽを向く至さんを見上げることなんかなくて、めずらしい画角。顎と喉仏がよく見える。
それにしてもなぜここに至さんが。
今日は朝川さんと打ち合わせだから少し遅くなると言ってあったはずだけど。
「こいつ誰」
「ぁ、朝川さん。今の仕事の依頼人さん」
「へぇ」
低くて小さな声で問われ、返事をすると、くっついたままの胸郭が低い声で震わせられる。
なんなんだ、と思っていたら、至さんのまとう雰囲気がぱっと変わった。
「いやぁどうも、うちの律紀がお世話になってるそうで」
うわっなんだこの気持ち悪い猫撫で声。
至さんのこんな声色はじめて聞いた。驚愕するぼくに気づいているのかいないのか、頭の上で会話が飛び交う。
「あ、いえ。お世話になってるのはこっちのほうでして」
困惑しながらも、大人な対応をしてくれている朝川さん。
ぼくは振り向きたいのに、至さんのおっぱいに頭を押しつけられて回れない。
奇妙な作り声のままの至さんが応じる。
「すみません、律紀の帰りが遅いので心配になっちゃいまして。打ち合わせはもうおしまいですか?」
「あ、はぁ」
「そうですか、では我々はここで。お気をつけて帰ってください、アサカワさん」
なんと至さんは勝手に朝川さんを帰してしまった。
拘束する腕をもぎ離して振り向いたときには、朝川さんは雑踏に紛れ込むところで、ぼくはぽかんと立ち尽くす。
「え、なに? さっきのなに、至さん?」
「べつに。帰るぞリツ」
声低っ。あの声はどっから出てたんだろ。
「というかなんでいるの?」
「迎えに来たって言ったろ」
「えぇ~?」
時計を見ても、言うほど遅い時間じゃない。それに打ち合わせで遅くなることは言ってあったのに、心配で迎えに来るなんてことあるかな。家の最寄りじゃなく、店にまで。
そういえば打ち合わせする店の場所教えてないな。GPS見てまで来ることあるかな。
不可解な行動に首を傾げる。
一方至さんのほうはなぜか上機嫌で、ぼくの手にでっかい手を絡みつけてふわふわ振っている。
「帰るぞ。晩飯準備してあっから」
不可解だけど、至さんが嬉しそうだから、まぁいいか。
まぁいいかと思ったら、ぼくも嬉しくなってきた。
仕事の帰り道はいつもやることがなくて、仕事内容の振り返りか、早く家につかないかなぁと考えるだけだから、至さんがいっしょだと嬉しい。
「へへ。おむかえありがと、至さん」
「おう」
握った手にきゅっと力を込めると、ぎゅっと握り返された。
スキップでもしそうなくらい楽しい気持ちで帰ったけれど、この日の余波は後日現れた。
138
あなたにおすすめの小説
推しにプロポーズしていたなんて、何かの間違いです
一ノ瀬麻紀
BL
引きこもりの僕、麻倉 渚(あさくら なぎさ)と、人気アイドルの弟、麻倉 潮(あさくら うしお)
同じ双子だというのに、なぜこんなにも違ってしまったのだろう。
時々ふとそんな事を考えてしまうけど、それでも僕は、理解のある家族に恵まれ充実した引きこもり生活をエンジョイしていた。
僕は極度の人見知りであがり症だ。いつからこんなふうになってしまったのか、よく覚えていない。
本音を言うなら、弟のように表舞台に立ってみたいと思うこともある。けれどそんなのは無理に決まっている。
だから、安全な自宅という城の中で、僕は今の生活をエンジョイするんだ。高望みは一切しない。
なのに、弟がある日突然変なことを言い出した。
「今度の月曜日、俺の代わりに学校へ行ってくれないか?」
ありえない頼み事だから断ろうとしたのに、弟は僕の弱みに付け込んできた。
僕の推しは俳優の、葛城 結斗(かつらぎ ゆうと)くんだ。
その結斗くんのスペシャルグッズとサイン、というエサを目の前にちらつかせたんだ。
悔しいけど、僕は推しのサインにつられて首を縦に振ってしまった。
え?葛城くんが目の前に!?
どうしよう、人生最大のピンチだ!!
✤✤
「推し」「高校生BL」をテーマに書いたお話です。
全年齢向けの作品となっています。
一度短編として完結した作品ですが、既存部分の改稿と、新規エピソードを追加しました。
✤✤
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語
姉の男友達に恋をした僕(番外編更新)
turarin
BL
侯爵家嫡男のポールは姉のユリアが大好き。身体が弱くて小さかったポールは、文武両道で、美しくて優しい一つ年上の姉に、ずっと憧れている。
徐々に体も丈夫になり、少しずつ自分に自信を持てるようになった頃、姉が同級生を家に連れて来た。公爵家の次男マークである。
彼も姉同様、何でも出来て、その上性格までいい、美しい男だ。
一目彼を見た時からポールは彼に惹かれた。初恋だった。
ただマークの傍にいたくて、勉強も頑張り、生徒会に入った。一緒にいる時間が増える。マークもまんざらでもない様子で、ポールを構い倒す。ポールは嬉しくてしかたない。
その様子を苛立たし気に見ているのがポールと同級の親友アンドルー。学力でも剣でも実力が拮抗する2人は一緒に行動することが多い。
そんなある日、転入して来た男爵令嬢にアンドルーがしつこくつきまとわれる。その姿がポールの心に激しい怒りを巻き起こす。自分の心に沸き上がる激しい気持に驚くポール。
時が経ち、マークは遂にユリアにプロポーズをする。ユリアの答えは?
ポールが気になって仕方ないアンドルー。実は、ユリアにもポールにも両方に気持が向いているマーク。初恋のマークと、いつも傍にいてくれるアンドルー。ポールが本当に幸せになるにはどちらを選ぶ?
読んでくださった方ありがとうございます😊
♥もすごく嬉しいです。
不定期ですが番外編更新していきます!
【完結】好きじゃないけど、付き合ってみる?
海野雫
BL
大学3年の直人(なおと)は、恋愛経験ゼロ。人付き合いは苦手ではないが、誰かを「好きになる」感情がよくわからない。付き合ってる友人たちを見ても、自分には縁のない話だと思っていた。
ある日、部活の後輩である健(けん)が「一緒にルームシェアしませんか?」と持ちかけてくる。引っ越しを考えていた直人は、悪くない条件にOKを出し、ふたりの同居生活が始まる。
快適すぎる日々。健は料理も掃除もできて、適度に距離を保ってくれる最高のルームメイト。
しかしある夜、健がポツリと呟く。
「……元カレ、まだ忘れられないんです」
「ねえ先輩。付き合ってみませんか?――“好きじゃなくてもいいから”」
からかわれていると思いながらも、冗談めかして了承してしまう直人。
それが、まさかの擬似恋人生活の始まりだった。
恋人ごっこなのに手をつないだり、映画を観に行ったり、肩を貸したり。
最初はただの遊びだったのに、直人はだんだん健が笑うと嬉しくて、泣くと苦しいと感じるようになっていく。
一方、健は「直人に本気になってはいけない」と自分に言い聞かせていたが、直人の優しさや真面目さに、次第に惹かれ始める。
擬似恋人から始まった関係は、本物の「好き」に変わるのか?
本気になったとき、ふたりはどう答えを出すのか――。
【本編完結】才色兼備の幼馴染♂に振り回されるくらいなら、いっそ赤い糸で縛って欲しい。
ホマレ
BL
才色兼備で『氷の王子』と呼ばれる幼なじみ、藍と俺は気づけばいつも一緒にいた。
その関係が当たり前すぎて、壊れるなんて思ってなかった——藍が「彼女作ってもいい?」なんて言い出すまでは。
胸の奥がざわつき、藍が他の誰かに取られる想像だけで苦しくなる。
それでも「友達」のままでいられるならと思っていたのに、藍の言葉に行動に振り回されていく。
運命の赤い糸が見えていれば、この関係を紐解けるのに。
αからΩになった俺が幸せを掴むまで
なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。
10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。
義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。
アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。
義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が…
義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。
そんな海里が本当の幸せを掴むまで…
好きな人がカッコ良すぎて俺はそろそろ天に召されるかもしれない
豆ちよこ
BL
男子校に通う棚橋学斗にはとってもとっても気になる人がいた。同じクラスの葛西宏樹。
とにかく目を惹く葛西は超絶カッコいいんだ!
神様のご褒美か、はたまた気紛れかは知らないけど、隣同士の席になっちゃったからもう大変。ついつい気になってチラチラと見てしまう。
そんな学斗に、葛西もどうやら気付いているようで……。
□チャラ王子攻め
□天然おとぼけ受け
□ほのぼのスクールBL
タイトル前に◆◇のマークが付いてるものは、飛ばし読みしても問題ありません。
◆…葛西視点
◇…てっちゃん視点
pixivで連載中の私のお気に入りCPを、アルファさんのフォントで読みたくてお引越しさせました。
所々修正と大幅な加筆を加えながら、少しづつ公開していこうと思います。転載…、というより筋書きが同じの、新しいお話になってしまったかも。支部はプロット、こちらが本編と捉えて頂けたら良いかと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる