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「レベル上げ効率の検証はこんな感じかな。かなり雑だった気もするけど。
スピカちゃんはどう思う?」
「さすがアカリさまだな、と」
「え、何で?」
「まず、経験値の溜まり方が知りたいということでしたが、そのようなデータはこの家の中にはありません。つまり、全ての生産スキルを極めたベガさまも知らない事実だと言う事になります。
それを、片手間でパパッと導き出してしまわれるとは……。
やはり、素晴らしいお方ですっ!」
「いや、そこまで言う程じゃないと思うよ? めっちゃ適当だったし」
「ですが、ケサランパサランの加護だけでなくこの知識もあれば、もっと早く経験値を貯めることも出来るでしょう」
「まあ、そのために調べたんだからね。
とにかく現状では《フリルエプロン》系のアイテムを作るのが一番かな。
今の検証で新しい型紙とアイテムも作れたけど……。どうだろ、欲しい人居るかなぁ?」
その新しいアイテム、って言うのはコレ。
《サファリハット》★
効果:なし
素材:《コットンキャンバス》★、《綿糸》★
道具:裁縫箱
スキル:裁縫
《開襟シャツ》★
効果:なし
素材:《コットンシーチング》★、綿糸★
道具:裁縫箱
スキル:裁縫
「★じゃ、需要ないよね。別に開襟シャツじゃなくても良いし」
「『夕嵐の双翼』の皆様なら買って下さるかも知れませんが、あえて欲しいとまでは言わないでしょうね」
「だよね~。じゃあ、やっぱりフリルエプロンかな」
この型紙も、改変して手順を増やしたり使う素材を増やせばレア度が上がる気もするけど、とりあえずはレベル上げ優先だね。
ベガさんが残してくれた棚にはまだまだ沢山の素材があるけれど、この中には色んな種類のものが詰まっているから、レベル上げで適当に消費しちゃうのはなんだかもったいないんだよね。
と、言うことで。
ナチュラルコットン★
コットンシャーティング★
コットンシーチング★
綿糸★
以上4アイテムを大量購入しちゃいました。
これで《コットンフリルエプロン》を大量生産できるからね!
「ちょっと思ったんだけど、夕嵐の双翼って何人くらい居るんだろ?
出来たら全員分あった方が良いよね?」
「★★★★アイテムですから、全員分欲しいなどとそこまで図々しいことを彼らは言わないとは思いますが、有るに越したことはないのでは?」
「あった方が良いのは確か、ってことでカストルさんに聞いてみよっと」
スキルをぽちぽちする片手間にメッセージを打つと、いつものように素早く返事が来た。
『正規メンバーは160程、予備戦力や生産などの後方要員も入れれば350』
「えっ、そんなに居るんだ」
気軽に、『全員分作りますよ~』とか言わなくて良かったあ。
「……夕嵐の双翼全員分だけでも気が遠くなるほど必要だって分かったけど、逆に言えばどれだけ作っても不良在庫を抱えなくて済みそう、ってことだよね。
心置きなく、レベル上げるぞー!」
思いのほか需要が多い、という事実からは目を逸らし、当面やるべきことだけを見るようにするよ……。
「レベル上げ効率の検証はこんな感じかな。かなり雑だった気もするけど。
スピカちゃんはどう思う?」
「さすがアカリさまだな、と」
「え、何で?」
「まず、経験値の溜まり方が知りたいということでしたが、そのようなデータはこの家の中にはありません。つまり、全ての生産スキルを極めたベガさまも知らない事実だと言う事になります。
それを、片手間でパパッと導き出してしまわれるとは……。
やはり、素晴らしいお方ですっ!」
「いや、そこまで言う程じゃないと思うよ? めっちゃ適当だったし」
「ですが、ケサランパサランの加護だけでなくこの知識もあれば、もっと早く経験値を貯めることも出来るでしょう」
「まあ、そのために調べたんだからね。
とにかく現状では《フリルエプロン》系のアイテムを作るのが一番かな。
今の検証で新しい型紙とアイテムも作れたけど……。どうだろ、欲しい人居るかなぁ?」
その新しいアイテム、って言うのはコレ。
《サファリハット》★
効果:なし
素材:《コットンキャンバス》★、《綿糸》★
道具:裁縫箱
スキル:裁縫
《開襟シャツ》★
効果:なし
素材:《コットンシーチング》★、綿糸★
道具:裁縫箱
スキル:裁縫
「★じゃ、需要ないよね。別に開襟シャツじゃなくても良いし」
「『夕嵐の双翼』の皆様なら買って下さるかも知れませんが、あえて欲しいとまでは言わないでしょうね」
「だよね~。じゃあ、やっぱりフリルエプロンかな」
この型紙も、改変して手順を増やしたり使う素材を増やせばレア度が上がる気もするけど、とりあえずはレベル上げ優先だね。
ベガさんが残してくれた棚にはまだまだ沢山の素材があるけれど、この中には色んな種類のものが詰まっているから、レベル上げで適当に消費しちゃうのはなんだかもったいないんだよね。
と、言うことで。
ナチュラルコットン★
コットンシャーティング★
コットンシーチング★
綿糸★
以上4アイテムを大量購入しちゃいました。
これで《コットンフリルエプロン》を大量生産できるからね!
「ちょっと思ったんだけど、夕嵐の双翼って何人くらい居るんだろ?
出来たら全員分あった方が良いよね?」
「★★★★アイテムですから、全員分欲しいなどとそこまで図々しいことを彼らは言わないとは思いますが、有るに越したことはないのでは?」
「あった方が良いのは確か、ってことでカストルさんに聞いてみよっと」
スキルをぽちぽちする片手間にメッセージを打つと、いつものように素早く返事が来た。
『正規メンバーは160程、予備戦力や生産などの後方要員も入れれば350』
「えっ、そんなに居るんだ」
気軽に、『全員分作りますよ~』とか言わなくて良かったあ。
「……夕嵐の双翼全員分だけでも気が遠くなるほど必要だって分かったけど、逆に言えばどれだけ作っても不良在庫を抱えなくて済みそう、ってことだよね。
心置きなく、レベル上げるぞー!」
思いのほか需要が多い、という事実からは目を逸らし、当面やるべきことだけを見るようにするよ……。
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