魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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1 異世界転生

1ー10 騎士団長

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 1ー10 騎士団長

 試験勉強は、筆記試験だけではない。
 王立モスキュラード学園は、貴族の子弟の教育機関であるから剣技を含めた魔道具を使用した対戦形式での実技試験もあった。
 俺は、この実技試験を筆記ほど難しいとは思っていなかった。
 俺が暮らしていたレスベラス男爵領は、辺境にあり、魔物による被害も多かったので、俺は、よく男爵家の騎士たちと一緒に魔物討伐に駆り出されていたのだ。
 自分の使える魔道具がなかった俺には、身を守る術は剣しかなかったから、剣技の習得には努力してきた。
 といっても俺の剣技は、我流だ。
 男爵家に仕える騎士たちの中には、俺に剣技を教えてくれる者がいなかったからな。
 俺とアンドレア王女は、俺の勉強の合間に離宮の庭で騎士団の騎士に剣の稽古をつけてもらうことになった。
 もともとアンドレア王女も剣の師匠について鍛練していたらしいし、俺も少しは、剣の訓練もしといた方がいいというルシリアさんの考えだ。
 第3騎士団の騎士団長であるストーレイ伯爵がじきじきに稽古をつけてくれるということで俺は、わくわくしていた。
 このディアグラートス王国最強の騎士であるアルト・ストーレイ騎士団長に稽古をつけてもらえるのだ。
 それになにより俺は、ストレスが溜まっていた。
 王都に来て以来、ずっとアンドレア王女の離宮にこもって勉強していたものだからさすがに精神的にまいっていたのだ。
 ここで騎士団長を相手にストレスを発散させる!
 ストーレイ騎士団長は、想像していたのと違って若くて男の俺から見てもきれいな人だった。
 短い金髪に青い瞳の優男。
 それがストーレイ騎士団長の印象だった。
 「本気できてください。でないと殺してしまいかねませんから」
 そう、ストーレイ騎士団長に言われて俺は、身構えた。
 ストーレイ騎士団長の魔道具は、魔法剣で普通の剣より幅の広い大剣だった。
 俺は、最初、『魔法書』を使うつもりはなかったが、ストーレイ騎士団長に本気でこいと言われて気が変わった。
 剣を持ったストーレイ騎士団長に『魔法書』を持った俺が対峙する。
 「それが君の魔道具か?本とは、変わっているな」
 ストーレイ騎士団長が流れるような動きで剣を構えると俺に向かって剣撃を放った。
 この人、本気だ!
 『魔法書』を持った手を前に出して障壁を張って衝撃をかわすと俺は、きっと顔を上げてストーレイ騎士団長を見た。
 騎士団長は、不適な笑いを浮かべている。
 「さあ、王女の騎士になるに相応しいか、私に見せてみるがいい!」
 
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