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7 マルムト攻防戦
7ー2 フェンリル
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7ー2 フェンリル
騎士達が神殿に入っていってから数分後、俺は、不穏な空気を感知していた。
それは、数十体の魔物が俺たちがいる辺りを取り囲むようにして近づいてくる気配だ。
『魔眼』を向ける。
それは、もう数十メートル先まで迫っている。
俺は、『魔法書』をかまえた。
「雷撃乱舞」
俺を中心として四方八方へと稲妻が地を走る。
「ぎゃわん!」
俺たちを取り囲んでいる魔物達が次々と悲鳴をあげて倒れていく。
ふと目を上げるとほんの5メートルほど先にいる魔物と目があった。
それは、白銀色のフェンリルだった。
マジですか?
神獣ともいわれるフェンリルが魔物と共に行動しているのか?
俺が一瞬怯んだ隙をついてそのフェンリルが俺に襲いかかる。
右腕に激痛が走った。
フェンリルが俺の服の切れ端を咥えている。
俺は、奴に噛まれた腕を押さえてその場にうずくまった。
傷が痛いというより、熱い!
フェンリルがぺっと俺の服の切れ端を吐き出してから俺に向き直り再び飛びかかってくる。
やばいっ!
俺が思ったとき、懐から白いものが飛び出して俺とフェンリルの前に立ちふさがった。
それは、ニャーだった。
プルプル震える小さな後ろ姿に俺は、やばさしか感じなかった。
「ニャー!」
俺が手を伸ばすより速くフェンリルがニャーに襲いかかった。
しまった!
俺は、自分の落ち度を呪っていた。
もっと神殿の周囲にも注意を怠らなければ!
そのとき、不意に甲高い悲鳴のような声が辺りに響いた。
「きゃうん、きゃうん!」
そこには、鼻先を押さえて転げ回っているフェンリルとふぅーっと全身の毛を逆立てて唸っているニャーの姿があった。
「ニャー?」
俺は、ニャーを抱き上げるとふわふわの頭を撫でる。
「なんかわからないけど、よくやった!」
俺は、ニャーを肩に乗せると『魔法書』を手に魔力を巡らせる。
「碧天風乱」
周囲を囲んでいる魔物達が一瞬にして風の刃に切り刻まれて倒れていく。
最後に残ったフェンリルに俺は、ゆっくりと近づいていく。
顔面をニャーに引っ掛かれて血だらけになっているフェンリルを『魔眼』で見る。
フェンリルの首もとにはめられている首輪から魔物寄せの気配が感じられる。
「こいつか!」
俺は、フェンリルの首につけられた首輪を風の刃で切り裂いた。
ごとり、と首輪が落ちる。
騎士達が神殿に入っていってから数分後、俺は、不穏な空気を感知していた。
それは、数十体の魔物が俺たちがいる辺りを取り囲むようにして近づいてくる気配だ。
『魔眼』を向ける。
それは、もう数十メートル先まで迫っている。
俺は、『魔法書』をかまえた。
「雷撃乱舞」
俺を中心として四方八方へと稲妻が地を走る。
「ぎゃわん!」
俺たちを取り囲んでいる魔物達が次々と悲鳴をあげて倒れていく。
ふと目を上げるとほんの5メートルほど先にいる魔物と目があった。
それは、白銀色のフェンリルだった。
マジですか?
神獣ともいわれるフェンリルが魔物と共に行動しているのか?
俺が一瞬怯んだ隙をついてそのフェンリルが俺に襲いかかる。
右腕に激痛が走った。
フェンリルが俺の服の切れ端を咥えている。
俺は、奴に噛まれた腕を押さえてその場にうずくまった。
傷が痛いというより、熱い!
フェンリルがぺっと俺の服の切れ端を吐き出してから俺に向き直り再び飛びかかってくる。
やばいっ!
俺が思ったとき、懐から白いものが飛び出して俺とフェンリルの前に立ちふさがった。
それは、ニャーだった。
プルプル震える小さな後ろ姿に俺は、やばさしか感じなかった。
「ニャー!」
俺が手を伸ばすより速くフェンリルがニャーに襲いかかった。
しまった!
俺は、自分の落ち度を呪っていた。
もっと神殿の周囲にも注意を怠らなければ!
そのとき、不意に甲高い悲鳴のような声が辺りに響いた。
「きゃうん、きゃうん!」
そこには、鼻先を押さえて転げ回っているフェンリルとふぅーっと全身の毛を逆立てて唸っているニャーの姿があった。
「ニャー?」
俺は、ニャーを抱き上げるとふわふわの頭を撫でる。
「なんかわからないけど、よくやった!」
俺は、ニャーを肩に乗せると『魔法書』を手に魔力を巡らせる。
「碧天風乱」
周囲を囲んでいる魔物達が一瞬にして風の刃に切り刻まれて倒れていく。
最後に残ったフェンリルに俺は、ゆっくりと近づいていく。
顔面をニャーに引っ掛かれて血だらけになっているフェンリルを『魔眼』で見る。
フェンリルの首もとにはめられている首輪から魔物寄せの気配が感じられる。
「こいつか!」
俺は、フェンリルの首につけられた首輪を風の刃で切り裂いた。
ごとり、と首輪が落ちる。
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