魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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10 マルムト物産展

10ー4 収益

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 10ー4 収益

 1週間は、あっという間に過ぎマルムト物産展は、盛況のうちに幕を閉じた。
 その間に、アンディー様とルーゼント様は、毎日、訪れてくれた。
 アンディー様は、毎日、手作りの差し入れをしてくれた。
 アンディー様の白い指先に小さな傷をいくつか見つける度に俺は、『魔法』で癒そうとしたが、アンディー様に拒まれた。
 「この傷は、よいのです」
 アンディー様は、恥ずかしげにうつ向く。
 「私が未熟なせいなのでエドワード様のお手を煩わせることはないので」
 まあ、アンディー様の方が俺より治癒能力が高いし。
 怪我を治すのなんてお手のものの筈。
 なぜ、アンディー様は、怪我を治さないのか?
 小さな傷だから?
 俺には、理解はできなかったが、それをきいたクレアがはぁっと重いため息をつく。
 「エドワード様は、女心わからなすぎです!0点です!」
 そうなの?
 俺は、0点なんですか?
 物産展が終了して後片付けを済ませてから俺たちのためにカインさんが打ち上げパーティーを開いてくれた。
 といっても参加者は、俺とクレアとルカ、ルナ、それにカインさんとライオさん、それにルーゼント様の7人だけだった。
 カインさんの自宅であるライゾソープ商会の2階にあるサロンで俺たちは、軽く食事しながらお互いの労を労った。
 「それで、売り上げの方は、どうなんだ?」
 カインさんにきかれてライオさんが嬉しそうに顔を綻ばせる。
 「売り上げは、短期にしてはけっこうありましたね。ざっと見積もって金貨100枚ぐらいでしょうか」
 『足湯』やアイスクリームが好評だたが、これは、ほぼほぼ収益には繋がっていない。
 収益になっているのは、アラクネたちが作ってくれたタペストリーの数々だ。
 アラクネたちは、それぞれマルムトの辺りの風景やら吟遊詩人の歌う歌の一節やらを織物として織り上げていた。
 これが、なかなかの人気だったのだ。
 アラクネたちの織った色鮮やかなタペストリーは、小さなものでも一枚金貨2、3枚はするのだが、それがけっこう売れていた。
 あとは、ドレスなども人気があったし。
 以外なところで俺が一応、用意していた温泉水を筒に詰めたものが売れていた。
 いや。
 前世で体にいいとか言って温泉の水を売ってたから!
 これは、銀貨1枚ぐらいの値段だったんだが、大量に購入していく人もいたし。
 とにかく、俺たちが用意していた商品は、ほぼほぼ完売していた。
 ありがたいことだ。
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