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11 『観測者』
11ー4 それだけで
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11ー4 それだけで
「いったいどうしたというんですか?アンドレア様」
俺は、小声でアンドレア様に訊ねた。
アンドレア様は、うつ向きじっと床の一点を見つめていた。
「私にも、よくわからないのです。あっという間にローベルト様との婚約が取り決められたかと思うとルシリアがお役御免になり、そして、次々に心安い者たちがいなくなって。気づいたら私は、この離宮に閉じ込められていたのです」
はいっ?
どういうこと?
俺は、理解が追い付かなかくて頭がぐるぐるしていた。
いったいなんで、誰が、アンドレア様を監禁しているんですか?
「もしかして隣国の皇子の差し金ですか?」
俺の問いかけにアンドレア様が頭を振る。
「あの方は…そういう意味では無害な方ですわ。とてもこんなことを思い付くような方ではありません」
「では、姉上様たちの謀なのですか?」
「わかりません」
アンドレア様が頭をぶんぶんと振る。
「私にも、何が何やらわからないのです!」
「誰もアンドレア様に接触してきてはいないのですか?」
俺の問いにアンドレア様の表情が強ばる。
「この度のことは、主にお姉さまたちの実母である王妃が主導してのことではないか、と私は、思っているのです。あの方が私を追い払おうとしているのではないか、と考えているのです」
王妃様が?
俺は、いぶかしく思っていた。
王妃様は、隣国であるアンダストリア皇国出身の方だった筈だ。
もしかして、これは、隣国からの介入?
俺は、すぅっと深呼吸をするとアンドレア様に微笑みかけた。
「大丈夫。俺に任せてください。少し、調べてみますから」
「でも!」
アンドレア様が俺を振り向いた。
青紫の瞳が揺れている。
「もし、エドワード様に何かあったら、私…」
「ご安心を」
俺は、笑みを浮かべてアンドレア様を見つめた。
「俺には、ルカたちもついてますから。必ず、アンドレア様をお助けします」
「エドワード様…」
アンドレア様が涙ぐむ。
「ありがとう、ございます…エドワード様」
「礼なんて言わないでください、アンドレア様」
俺は、手を伸ばしてアンドレア様の長く美しい髪にそっと触れた。
柔らかくて、いい香りがする。
俺の。
大好きな人の香りだ。
「お慕いしているのですから。ずっと、ずっと出会った頃からあなたのことが好きでした」
俺は、アンドレア様の髪に口づける。
「決して、あなたが俺のものにならなくてもかまいません。ただ、あなたが幸せであれば。俺は、それだけで満足なんです」
「いったいどうしたというんですか?アンドレア様」
俺は、小声でアンドレア様に訊ねた。
アンドレア様は、うつ向きじっと床の一点を見つめていた。
「私にも、よくわからないのです。あっという間にローベルト様との婚約が取り決められたかと思うとルシリアがお役御免になり、そして、次々に心安い者たちがいなくなって。気づいたら私は、この離宮に閉じ込められていたのです」
はいっ?
どういうこと?
俺は、理解が追い付かなかくて頭がぐるぐるしていた。
いったいなんで、誰が、アンドレア様を監禁しているんですか?
「もしかして隣国の皇子の差し金ですか?」
俺の問いかけにアンドレア様が頭を振る。
「あの方は…そういう意味では無害な方ですわ。とてもこんなことを思い付くような方ではありません」
「では、姉上様たちの謀なのですか?」
「わかりません」
アンドレア様が頭をぶんぶんと振る。
「私にも、何が何やらわからないのです!」
「誰もアンドレア様に接触してきてはいないのですか?」
俺の問いにアンドレア様の表情が強ばる。
「この度のことは、主にお姉さまたちの実母である王妃が主導してのことではないか、と私は、思っているのです。あの方が私を追い払おうとしているのではないか、と考えているのです」
王妃様が?
俺は、いぶかしく思っていた。
王妃様は、隣国であるアンダストリア皇国出身の方だった筈だ。
もしかして、これは、隣国からの介入?
俺は、すぅっと深呼吸をするとアンドレア様に微笑みかけた。
「大丈夫。俺に任せてください。少し、調べてみますから」
「でも!」
アンドレア様が俺を振り向いた。
青紫の瞳が揺れている。
「もし、エドワード様に何かあったら、私…」
「ご安心を」
俺は、笑みを浮かべてアンドレア様を見つめた。
「俺には、ルカたちもついてますから。必ず、アンドレア様をお助けします」
「エドワード様…」
アンドレア様が涙ぐむ。
「ありがとう、ございます…エドワード様」
「礼なんて言わないでください、アンドレア様」
俺は、手を伸ばしてアンドレア様の長く美しい髪にそっと触れた。
柔らかくて、いい香りがする。
俺の。
大好きな人の香りだ。
「お慕いしているのですから。ずっと、ずっと出会った頃からあなたのことが好きでした」
俺は、アンドレア様の髪に口づける。
「決して、あなたが俺のものにならなくてもかまいません。ただ、あなたが幸せであれば。俺は、それだけで満足なんです」
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