魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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11 『観測者』

11ー3 侵入

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 11ー3 侵入

 それからほどなくしてアンドレア様の婚約が発表された。
 お相手は、隣国であるアンダストリア皇国の第3皇子であるローベルト・ジ・アンダストリアだ。
 突然の婚約と共にアンディー様の姿が王立モスキュラード学園から消えた。
 王立モスキュラード学園は、エリートたちの学ぶ場だが、実際に卒業する者は、多くない。
 だからこそ、王立モスキュラード学園の卒業者は、重用されるのだ。
 実力だけではなく、王立学園で4年間も学び続けることができるということが根拠になってのことだった。
 風の噂でアンディー様が退学されたことがわかった。
 俺は、アンドレア様が心配だった。
 だが、手紙を書いても返事がくることはなかったし、離宮に会いに行っても追い返されるばかりだった。
 アンドレア様のことが心配でいてもたってもいられなくて。
 俺は、アンドレア様のもとへ忍び込むことにした。
 俺は、『魔法書』を使ってアンドレア様の離宮へと転移した。
 アンドレア様の離宮の周辺は、騎士たちが厳重な警備をしていたが、俺は、ルカが用意してくれた姿を消すマントを羽織ってなんとか離宮に侵入することがでいた。
 俺は、気配を消してアンドレア様のもとへと急いだ。
 離宮の中は、見知らぬ使用人たちがたち働いていて、俺は、驚いていた。
 以前から知っている古い使用人たちの姿は消えている。
 俺は、足音をひそめてアンドレア様の部屋へと向かった。
 アンドレア様は、カーテンを締め切った暗い部屋の中に1人うずくまっていた。
 明るく華やかだったアンドレア様とは思えないほどの暗い表情に俺は、泣きそうになる。
 いったい何があったのか?
 俺は、人がいなくなるのを待ってそっとアンドレア様に話しかけた。
 「アンドレア様」
 「誰?」
 アンドレア様がびくっと体を強ばらせるので、俺は、マントについているフードを脱いで顔を出した。
 「俺です。エドワードです」
 「エドワード様?」
 アンドレア様がぎょっとした表情で俺を見る。
 まるで幽霊でも見るようなアンドレア様に俺は、小首を傾げる。
 「驚かせてすみません。ですが、アンドレア様のご様子が知りたくて」
 「私は…大丈夫、です!はやくお帰りになって!もし、見つかれば大変なことになりますわ!」
 アンドレア様は、早口で伝えるとそのまま俺に背を向ける。
 うん?
 俺は、アンドレア様の怯えているような姿に眉をひそめる。
 あの、俺が知っているアンドレア様と同一人物だとは思えない。
 いったい、何があったんだ?
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