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12 まだ見ぬ未来へ
12ー7 気に入っていたのに
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12ー7 気に入っていたのに
俺たちは、控え室へと移動して話をすることにした。
こういうときのためではないだろうが、控え室が用意されているのだ。
ちょっとした応接室といった感じの部屋に俺とアンドレア、エリュメとローベルト皇子、それに静かに怒り狂っているカインさんが入ってそれぞれソファに腰を下ろした。
「これは、どういうことなのか、説明してもらえるかね?エドワード君」
「はいっ!」
俺は、顔を上げてカインさんと目を合わせる。
カインさんは、『魔眼』全開だった。
不穏な空気が蠢く中、俺も対抗するために『魔眼』に力を込める。
「エリュメは、確か、君と婚約していた筈なんだが。なぜ、こんなことになっているんだね?」
「それは…」
俺は、どういったものか考えていた。
だが。
どう答えようともカインさんの正解ではないような気がして、俺は、ぐっと拳を握りしめた。
俺は、言葉に魔力を乗せながらこれまでのことを話した。
アンドレアとの出会い、俺が王立モスキュラード学園に入学することになった経緯。そして、エリュメとの約束。長期休暇の間に起きた出来事の数々。
「では、エリュメは、君との婚約を破棄し、この、ローベルト皇子殿下と婚約をするというのかね?」
俺とエリュメは、見つめ合ってから頷く。
しゅぅっとカインさんから感じられていたおどろおどろしい気配が消えていく。
俺も、『魔眼』の力をおさめる。
「エドワード君、なかなか、商才もあるようだし、気に入ってたんだがなぁ」
カインさんがはぁっとため息をつく。
俺は、テーブルの上に空間収納から取り出した皮袋に入った金貨を置くと頭を下げた。
「今まで援助をしていただいたこと、ほんとに感謝しています!」
カインさんは、弱々しく微笑んだ。
「こんなもの、返す必要などないのに。ほんとに君のこういう律儀なところも気に入っていたんだよ?エドワード君」
「お、お父様!」
ローベルト皇子が突然、声を上げる。
「僕は…商売はまだよくわかりませんが、がんばって勉強します!だから、お嬢様を僕に与えてください!」
カインさんがははっと乾いた笑いを漏らす。
「さっき、エドワード君もそんなことを国王陛下に言っていたな。そういう口説き方が今は、流行っているんですか?殿下」
いや。
俺は、苦笑していた。
さっき、ついつい前世のときの感じで言ってしまったのだが、この世界では、そういう言い方はなかなかしないようだ。
カインさんは、疲れたような表情を浮かべていた。
「当然、エリュメもそのつもりなんだろう?なら、今さら、私が言えることなどない」
俺たちは、控え室へと移動して話をすることにした。
こういうときのためではないだろうが、控え室が用意されているのだ。
ちょっとした応接室といった感じの部屋に俺とアンドレア、エリュメとローベルト皇子、それに静かに怒り狂っているカインさんが入ってそれぞれソファに腰を下ろした。
「これは、どういうことなのか、説明してもらえるかね?エドワード君」
「はいっ!」
俺は、顔を上げてカインさんと目を合わせる。
カインさんは、『魔眼』全開だった。
不穏な空気が蠢く中、俺も対抗するために『魔眼』に力を込める。
「エリュメは、確か、君と婚約していた筈なんだが。なぜ、こんなことになっているんだね?」
「それは…」
俺は、どういったものか考えていた。
だが。
どう答えようともカインさんの正解ではないような気がして、俺は、ぐっと拳を握りしめた。
俺は、言葉に魔力を乗せながらこれまでのことを話した。
アンドレアとの出会い、俺が王立モスキュラード学園に入学することになった経緯。そして、エリュメとの約束。長期休暇の間に起きた出来事の数々。
「では、エリュメは、君との婚約を破棄し、この、ローベルト皇子殿下と婚約をするというのかね?」
俺とエリュメは、見つめ合ってから頷く。
しゅぅっとカインさんから感じられていたおどろおどろしい気配が消えていく。
俺も、『魔眼』の力をおさめる。
「エドワード君、なかなか、商才もあるようだし、気に入ってたんだがなぁ」
カインさんがはぁっとため息をつく。
俺は、テーブルの上に空間収納から取り出した皮袋に入った金貨を置くと頭を下げた。
「今まで援助をしていただいたこと、ほんとに感謝しています!」
カインさんは、弱々しく微笑んだ。
「こんなもの、返す必要などないのに。ほんとに君のこういう律儀なところも気に入っていたんだよ?エドワード君」
「お、お父様!」
ローベルト皇子が突然、声を上げる。
「僕は…商売はまだよくわかりませんが、がんばって勉強します!だから、お嬢様を僕に与えてください!」
カインさんがははっと乾いた笑いを漏らす。
「さっき、エドワード君もそんなことを国王陛下に言っていたな。そういう口説き方が今は、流行っているんですか?殿下」
いや。
俺は、苦笑していた。
さっき、ついつい前世のときの感じで言ってしまったのだが、この世界では、そういう言い方はなかなかしないようだ。
カインさんは、疲れたような表情を浮かべていた。
「当然、エリュメもそのつもりなんだろう?なら、今さら、私が言えることなどない」
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