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10 すべてが愛でしょ?
10ー5 どういうこと?
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10ー5 どういうこと?
僕は、両手を押さえつけられたまま涙目でその黒猫を見上げていた。
ここは、どこだ?
この黒猫は、何?
僕は、途切れた記憶を辿っていた。
僕は、確かイグルトに魔王のもとへと連れてこられて。
そして。
僕は、体を反らして達していた。
思い出しただけで、僕は、精を吐くことなく極めてしまった。
そんな僕のことを見下ろして黒猫が愉快そうに嗤った。
「また、いったのか?感じやすい体だ」
「んぅっ・・」
涙ぐみつつ黒猫を睨み付ける僕を見て奴は告げた。
「決めたぞ!お前を我が妃にする!」
はい?
僕は、呆気にとられていた。
なんで?
「妃?」
「そうだ」
黒猫は、なぜかどや顔で僕に宣言した。
「光栄に思うがいい。お前は、この魔王アノマ・クーンシーの妃になるのだ」
「いや・・」
僕は、黒猫に向かって叫んだ。
「間に合ってますぅ!」
僕が黒猫の体の下から逃れようとしてもがいていると寝室の扉がどんっと勢いよく開かれた。
「ラムダ!」
「ロイ?」
そこには、少し薄汚れているが紛れもないロイの姿があった。
黒猫がロイに向かって唸り声をあげる。
「何者、だ?」
「我が名は、ロイダール・ナム・メイソン。そこにいるラムダの夫だ!」
ロイをじっと睨んでいた黒猫が有無をいわさずロイに飛びかかる。
ロイは、それを剣で受けた。
二人が闘っている脇をすり抜けてキーンが僕の方へと駆け寄ってきた。
「ラムダ様!」
「キーン!」
「ああ、なんてお姿に!お痛わしい」
キーンは、黒猫の唾液でべとべとになっている僕の体にシーツを被せると泣きながら僕を抱き締めた。
「すぐに、家へ変えれますからね。もう、安心してくださいませ、ラムダ様」
低い地響きと共に黒猫が宙を飛び壁に激突した。
「ラムダを手込めにしようとは」
ロイが剣を片手にゆっくりと黒猫の方へと近づいていく。
顔!
僕は、普段は優しいロイが怒りに我を忘れている様に驚いていた。
顔が怖いです、ロイ!
「これで止めだ」
振りかぶったロイをイグルトが制止した。
「やめろ!魔王様を誅したら世界が滅ぶぞ!」
ええっ?
僕は、イグルトに訊ねた。
「どういうこと?」
僕は、両手を押さえつけられたまま涙目でその黒猫を見上げていた。
ここは、どこだ?
この黒猫は、何?
僕は、途切れた記憶を辿っていた。
僕は、確かイグルトに魔王のもとへと連れてこられて。
そして。
僕は、体を反らして達していた。
思い出しただけで、僕は、精を吐くことなく極めてしまった。
そんな僕のことを見下ろして黒猫が愉快そうに嗤った。
「また、いったのか?感じやすい体だ」
「んぅっ・・」
涙ぐみつつ黒猫を睨み付ける僕を見て奴は告げた。
「決めたぞ!お前を我が妃にする!」
はい?
僕は、呆気にとられていた。
なんで?
「妃?」
「そうだ」
黒猫は、なぜかどや顔で僕に宣言した。
「光栄に思うがいい。お前は、この魔王アノマ・クーンシーの妃になるのだ」
「いや・・」
僕は、黒猫に向かって叫んだ。
「間に合ってますぅ!」
僕が黒猫の体の下から逃れようとしてもがいていると寝室の扉がどんっと勢いよく開かれた。
「ラムダ!」
「ロイ?」
そこには、少し薄汚れているが紛れもないロイの姿があった。
黒猫がロイに向かって唸り声をあげる。
「何者、だ?」
「我が名は、ロイダール・ナム・メイソン。そこにいるラムダの夫だ!」
ロイをじっと睨んでいた黒猫が有無をいわさずロイに飛びかかる。
ロイは、それを剣で受けた。
二人が闘っている脇をすり抜けてキーンが僕の方へと駆け寄ってきた。
「ラムダ様!」
「キーン!」
「ああ、なんてお姿に!お痛わしい」
キーンは、黒猫の唾液でべとべとになっている僕の体にシーツを被せると泣きながら僕を抱き締めた。
「すぐに、家へ変えれますからね。もう、安心してくださいませ、ラムダ様」
低い地響きと共に黒猫が宙を飛び壁に激突した。
「ラムダを手込めにしようとは」
ロイが剣を片手にゆっくりと黒猫の方へと近づいていく。
顔!
僕は、普段は優しいロイが怒りに我を忘れている様に驚いていた。
顔が怖いです、ロイ!
「これで止めだ」
振りかぶったロイをイグルトが制止した。
「やめろ!魔王様を誅したら世界が滅ぶぞ!」
ええっ?
僕は、イグルトに訊ねた。
「どういうこと?」
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