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6 ゲートを開け!敵は、クリスティア王国にあり!!
6ー3 王国を滅ぼす刃となろう
しおりを挟む姫は、ゆっくりと俺の方へと向き直ると、俺に聞いた。
「どういうことなの?カナメ?」
「それは・・」
俺は、姫から視線をそらせた。
「はっきり言ってあげれば?」
声が聞こえて、俺たちは、そっちを振り返った。
そこには、カリファが立っていた。
「姫とかいわれてるけど、あなたは、僕と同じホムンクルスなんだって」
「なんですって?」
姫の表情が強ばっていく。
「私がホムンクルス?まさか。そんなこと」
「そうです!」
アリサが激昂して言った。
「姫がホムンクルスだなんて!姫は、前クリスティア国王と王妃様の間に産まれた由緒正しいクリスティア王家の血を引かれたお方です!そんな、よりにもよって、ホムンクルス、だなんて!」
「だけど」
カリファが悪魔のような微笑みを浮かべた。
「僕には、すぐにわかったよ。マージニア・ラニ・クリスティア、あなたが僕と同じものだって」
カリファは、乾いた笑い声をあげた。
「いい気なもんだよね。産まれたときから人として育てられて、姫って呼ばれて。本当は、僕と同じ化け物なのに!」
「化け物?」
姫が青ざめて立ち尽くした。
「この私が、化け物・・」
「姫!」
姫が俺たちに背を向けて駆け出した。アリサが、すぐに、姫の後を追って走り出した。
俺は、カリファに問いかけた。
「なぜ?どうして姫に言ったんだ?」
「憎かったからだよ!」
カリファが叫んだ。
「僕と同じ存在のくせに何も知ることなく、みんなに大切に守られてさ。人間ですらないのに!」
「黙れ!」
俺は、カリファに向かって怒鳴った。
「例え、それが本当だとしても、お前に、姫を傷つける権利なんてない!」
「あるよ!」
カリファが言った。
「僕は、あの人から造られたんだから!」
カリファの頬を涙が伝った。
「僕は、僕だって、こんな風に生まれたくなかった。普通の人間として生まれて、父さん、母さんから愛されて、そして、生きてみたかった!こんな・・」
カリファが泣きながら声を上げた。
「偽物の命なんて、欲しくはなかった!」
カリファは、その場に泣き崩れた。
6才、だ。
カリファは、まだ、たった6才なのに。
こんなにも歪んだ感情を背負わされているんだ。
本当なら、両親に愛されて大切にされていた筈の子供なのに。
俺は、ヨハンナのことが、クリスティア王国のことが許せなかった。
こんな。
俺は、拳を握りしめていた。
こんなこと、もう許せない!
「俺は」
俺は、歯を噛み締めて言葉を絞り出した。
「クリスティア王国を滅ぼす!」
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