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第8章 二人の悪役令嬢
8ー5 亜種
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8ー5 亜種
次にコボルトが出現したときには、エラード様は、劍を抜くことはなかった。
「これは、カイラが倒して」
ルシーディア様に言われてわたしは、頷いた。
腰に下げている劍を抜くとその劍が巨大化した。
「何か魔法が付与された魔劍か?」
エラード様が言われたことは、半分正しい。
この劍は、劍の精霊オリタニスを降臨させた劍だ。
わたしは、劍を両手で持ち上げるとコボルトを横に薙いだ。
一瞬の内にコボルトたちは、消え失せた。
地面に転がるいくつかの魔石を拾いながらレイナが感嘆の声を漏らす。
「カイラ、すごい!」
「そうだね、カイラは、すごい」
ルシーディア様が淡々と告げた。
「だけど、その劍は、封印して」
「なぜですか?」
わたしが訊ねるとルシーディア様が話した。
「その劍を使うとそのせいで魔物が恐れて近づいてこなくなる。私は、今回のダンジョン演習である魔物を狩りたいと思っているんだが、そのためにはもっとわれわれが弱そうに見えなくてはならない」
はい?
わたしは、劍を鞘に戻した。
「では、わたしは、この短剣で戦います」
わたしは、魔物の解体用の短剣を取り出した。
この短剣は、サリタニア王立魔法学園に入学するときにギリウス先生がプレゼントしてくれたものだ。
ルシーディア様は、頷いた。
「そうしてくれ、カイラ」
わたしたちは、さらにダンジョンの奥を目指した。
何組かのパーティとすれ違ったが、みな、わたしたち一行をみるとぎょっとして道を開けた。
いや。
このパーティは、学生の演習のパーティとかいう感じじゃないし!
エラード様もセシリア様も一流の冒険者といってもいいぐらいの実力者だし、ルシーディア様だってそれなりにすごい人だ。
もう、醸し出しているオーラが違う。
そのせいかもしれないが、わたしたちのもとにルシーディア様の目的の魔物は、なかなか現れることはなかった。
わたしは、歩きながらそっとエラード様に訊ねた。
「ルシーディア様の目的の魔物って、何ですか?」
「ああ、それね」
エラード様が苦笑した。
「なんか魔道具を造るのに使いたいとかいってたけど。確か、オークの亜種の魔石がいるとか」
「オークの亜種?」
「なんか知らんが、最近、このダンジョンで発見されたらしい」
次にコボルトが出現したときには、エラード様は、劍を抜くことはなかった。
「これは、カイラが倒して」
ルシーディア様に言われてわたしは、頷いた。
腰に下げている劍を抜くとその劍が巨大化した。
「何か魔法が付与された魔劍か?」
エラード様が言われたことは、半分正しい。
この劍は、劍の精霊オリタニスを降臨させた劍だ。
わたしは、劍を両手で持ち上げるとコボルトを横に薙いだ。
一瞬の内にコボルトたちは、消え失せた。
地面に転がるいくつかの魔石を拾いながらレイナが感嘆の声を漏らす。
「カイラ、すごい!」
「そうだね、カイラは、すごい」
ルシーディア様が淡々と告げた。
「だけど、その劍は、封印して」
「なぜですか?」
わたしが訊ねるとルシーディア様が話した。
「その劍を使うとそのせいで魔物が恐れて近づいてこなくなる。私は、今回のダンジョン演習である魔物を狩りたいと思っているんだが、そのためにはもっとわれわれが弱そうに見えなくてはならない」
はい?
わたしは、劍を鞘に戻した。
「では、わたしは、この短剣で戦います」
わたしは、魔物の解体用の短剣を取り出した。
この短剣は、サリタニア王立魔法学園に入学するときにギリウス先生がプレゼントしてくれたものだ。
ルシーディア様は、頷いた。
「そうしてくれ、カイラ」
わたしたちは、さらにダンジョンの奥を目指した。
何組かのパーティとすれ違ったが、みな、わたしたち一行をみるとぎょっとして道を開けた。
いや。
このパーティは、学生の演習のパーティとかいう感じじゃないし!
エラード様もセシリア様も一流の冒険者といってもいいぐらいの実力者だし、ルシーディア様だってそれなりにすごい人だ。
もう、醸し出しているオーラが違う。
そのせいかもしれないが、わたしたちのもとにルシーディア様の目的の魔物は、なかなか現れることはなかった。
わたしは、歩きながらそっとエラード様に訊ねた。
「ルシーディア様の目的の魔物って、何ですか?」
「ああ、それね」
エラード様が苦笑した。
「なんか魔道具を造るのに使いたいとかいってたけど。確か、オークの亜種の魔石がいるとか」
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「なんか知らんが、最近、このダンジョンで発見されたらしい」
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