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37 爆婚しました!
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結婚式の前夜、俺は、1人でスライム放送を見ていた。
スライム放送は、今、スポンサーが続々と集まっていて、幾つか、試しに番組が作られ放送されていた。
各地の歌姫たちの集う番組は、特に人気があった。うちの『ビスマルク』も出演しているのだが、彼女たちは、今や、国民的アイドルといえた。
次は、聴きたいときに聴きたいところで『ビスマルク』の歌が聴けるようにCD的なものを作りたい。
そう俺が思っていると、イオルグが部屋に入ってきた。
「何?まだ起きてたのか?ハジメ」
イオルグは、そう言うと、俺が横になっていたベッドの中に潜り込んできて俺の隣に寄り添ってきた。
「何?イオルグ」
俺がきくと、イオルグがはぁっと溜め息をついた。
「明日の準備が忙しくって。ちょっと休ませてくれよ」
「いいけど、変なことしないでよ?」
俺が言うと、イオルグがふん、と鼻を鳴らした。
「そんな元気、ねぇし」
「マジか?」
少しするとイオルグは、すぅすぅ寝息をたてて眠っていた。
本当に、疲れてたんだ。
俺は、テレビを消して、部屋の明かりを暗くした。
「ハジメ」
イオルグが不意に俺の名を呼んだ。
「明日、楽しみにしておけ。すげぇ、プレゼントを用意してるからな」
「マジで?」
俺は、あくびをした。
「楽しみにしておくよ、イオルグ」
「おやすみ、ハジメ」
俺は、いつの間にか眠っていた。
朝、目覚めるとイオルグは、いなかった。
すぐに、ククルがきて、軽い朝食をとった後、ビザークが用意してくれた花嫁衣装?を身に付けた。
普通の白い上下にレースのフリフリがいっぱいついている。
鏡の前に立った俺にビザークが満足げに言った。
「なかなか似合ってるぞ、ハジメ」
俺は、長い黒髪を結い上げられて、花やらリボンやらで飾り付けられた。行く筋か残された長い髪には、キラキラした液体を吹き掛けられた。
ビザークは、俺の頭の上から花嫁のヴェールを被せると満面の笑みを浮かべた。
「さすがは、魔王1の美貌を誇るルファス様。美しい」
ビザークに手を引かれて、俺は、式場である玉座の間へと導かれた。
巨大な両開きの扉の前には、白い上下を身に付けたイグドールとクローゼが待っていた。
2人は、俺の姿に一瞬見惚れた。
「「美しい」」
2人は、同時に言うと、それぞれ俺へ手を伸ばした。俺は、2人の手をとった。
ゆっくりと扉が開いた。
厳かな曲が演奏され、俺たちは、両脇に招かれた客が並ぶ中を玉座へと歩いていった。そこには、教会から派遣された神父と立会人らしき人が立っていた。
その人が振り向いた。
それは。
俺は、はっと息を飲んだ。
その人は、ヴィスコンティだった。
なんで?
俺は、信じられなかった。
なんで、ヴィスコンティがここに?
歩みを止めそうになった俺をイグドールとクローゼが促す。
俺は、2人を伴って、ヴィスコンティと神父の前に立った。
一瞬、しん、とその場が静まり返った。
そして、神父が口を開いた。
「欲望の魔王 ルファスよ。お前は、ここに集った者たち、妄執の魔王 イグドール、無欲の魔王 クローゼ、そして、人の子であるヴィスコンティを夫とし、生涯愛することを誓うか?」
ええっ?
俺は、涙が溢れて。
なかなか返事ができなかった。
3人が心配そうに俺を見つめている。
「ルファス?」
神父が優しく問う。
俺は、震える声を振り絞って答えた。
「誓います」
「妄執の魔王 イグドールよ。お前は、欲望の魔王 ルファスを番とし生涯愛することを誓うか?」
「もちろん、誓います」
イグドールが俺に微笑みかける。神父は、頷いた。
「無欲の魔王 クローゼよ。お前は、欲望の魔王 ルファスを番とし生涯愛することを誓うか?」
「はい、誓います」
クローゼも答えると、俺の手をぎゅっと強く握った。
神父は、最後にきいた。
「人の子であるヴィスコンティよ。お前は、欲望の魔王 ルファスを番とし生涯愛することを誓うか?」
「はい」
ヴィスコンティは、頷いた。
「この身が滅びても、ずっとお側に仕え、愛し、守り続けることを誓います」
3人は、それぞれ俺に口付けた。
ヴィスコンティは、俺にそっと囁いた。
「ハジメ、愛しています」
「俺も」
俺は、夢の中にいる様な気持ちで囁き返した。
「愛してる」
式の後は、立食パーティーだった。
これは、街の人々も招いてのパーティーだ。
あちこちで音楽がかき鳴らされ、歌が歌われ、人々が舞っていた。
玉座に座る俺のまわりに、 3人の夫たちは集っていた。
次々に来客たちが挨拶にやって来るのに、俺たちは、お礼を言ったり、と忙しくて、なかなか、ヴィスコンティと話すことができなかった。
後で知ったことだったが、ダンジョンの外では、竜が空を舞い、そして、祝砲が鳴らされ、野外ステージでは、『ビスマルク』のライブが行われて、とすごいお祭り騒ぎだったらしい。
俺は、そっちを見に行きたかったな。
と後で、俺がぼやいたら、イオルグが言った。
「ちゃんとスライムで記録してるから後で見れるだろ」
そして。
俺たちの結婚を祝うパーティーは、深夜を過ぎても続いていた。
けど、俺たちは、一足先に部屋へと下がった。
「ああ、やっとゆっくりできる」
クローゼが上着を脱いでソファに倒れ込んだ。同じく上着を脱いだイグドールが酒の注がれたグラスを渡した。
「まあ、初夜は、まだ先のことだがな」
「あ、あの・・なんか、ごめん」
俺が謝ると、2人が顔を見合わせ微笑んだ。
「何を謝ることがあるんだ?お前と子のためだろうが」
「それは、そうですね。とりあえず、今夜は」
ヴィスコンティもグラスを受け取り、言った。
「我々の番に、乾杯」
3人は、それぞれに俺へとグラスをかざした。
「俺の夫たちに」
俺もグラスに入った、果実水をかざした。
グラスを傾けると、イグドールがヴィスコンティに言った。
「しかし、まさか、お前が来るとは思わなかったな、ヴィスコンティ。お前は、ハジメを捨てて逃げたとばかり思っていた」
「私がハジメを?まさか」
ヴィスコンティが俺の座った隣に腰かけて、俺に微笑みかけた。
「王都でのいろいろなことを片付けることに、少し、手間取っていましたが、それをすませれば、すぐにハジメのもとへ戻るつもりでした」
ヴィスコンティは、俺の手をとって、口付けた。
「今度こそ、一生をハジメに捧げるために」
「ヴィスコンティ・・」
俺たちは、見つめあった。
「何?そこ、自分達だけの世界を作るのは、禁止だぞ」
イグドールが言った。
「もう、ハジメは、俺たちみんなのものなんだからな」
「わかっています」
ヴィスコンティが頷く。
「全ては、ハジメのためです」
「ああ」
イグドールとクローゼも同意した。
「「全ては、ハジメのために」」
こうして、俺たちは、4人で夫夫となったわけだった。
アイリが安定期に入ったと認めてくれたので、俺は、無理のない程度に仕事に復帰した。
ヴィスコンティたちが、そんな俺のフォローをしてくれている。
俺は、イグドールとクローゼがそれぞれのダンジョンへと戻ったときに、ヴィスコンティに訊ねた。
「なんで、俺が3人も夫を持つことに同意してくれたの?」
「それは、あなたが魔族であり、私が人間だからです」
ヴィスコンティが答えた。
「私は、あなたが一生を終えるより、ずっとはやく死んでしまうでしょう。だから、あなたが1人取り残されないようにあの2人を夫としてくれることは、望ましかったのです。もちろん、あなたを独り占めしたいとは思いましたが、それは、私の我儘ですからね」
「この、子供のこと」
俺は、腹に手を置いてヴィスコンティにきいた。
「許してくれるの?」
「許すも許さないも」
ヴィスコンティが言った。
「あなたの子供だというだけで、私には、愛おしく思えます」
「ヴィス」
俺は、ヴィスコンティに微笑みかけた。
「ありがとう」
「ああ」
ヴィスコンティが俺を抱き締めてキスした。
「そんな風に無防備に微笑まれたりしたら、堪えられない」
「ええっ?」
「愛しています、ハジメ」
ヴィスコンティが囁いた。
「永遠に」
「ヴィスコンティ」
俺は、世界一幸福な気持ちでヴィスコンティに抱かれていた。
だけど。
不安もある。
子供のこと。
俺は、男なのに、本当にちゃんと産んでやれるのかな。
大丈夫なのか?
スライム放送は、今、スポンサーが続々と集まっていて、幾つか、試しに番組が作られ放送されていた。
各地の歌姫たちの集う番組は、特に人気があった。うちの『ビスマルク』も出演しているのだが、彼女たちは、今や、国民的アイドルといえた。
次は、聴きたいときに聴きたいところで『ビスマルク』の歌が聴けるようにCD的なものを作りたい。
そう俺が思っていると、イオルグが部屋に入ってきた。
「何?まだ起きてたのか?ハジメ」
イオルグは、そう言うと、俺が横になっていたベッドの中に潜り込んできて俺の隣に寄り添ってきた。
「何?イオルグ」
俺がきくと、イオルグがはぁっと溜め息をついた。
「明日の準備が忙しくって。ちょっと休ませてくれよ」
「いいけど、変なことしないでよ?」
俺が言うと、イオルグがふん、と鼻を鳴らした。
「そんな元気、ねぇし」
「マジか?」
少しするとイオルグは、すぅすぅ寝息をたてて眠っていた。
本当に、疲れてたんだ。
俺は、テレビを消して、部屋の明かりを暗くした。
「ハジメ」
イオルグが不意に俺の名を呼んだ。
「明日、楽しみにしておけ。すげぇ、プレゼントを用意してるからな」
「マジで?」
俺は、あくびをした。
「楽しみにしておくよ、イオルグ」
「おやすみ、ハジメ」
俺は、いつの間にか眠っていた。
朝、目覚めるとイオルグは、いなかった。
すぐに、ククルがきて、軽い朝食をとった後、ビザークが用意してくれた花嫁衣装?を身に付けた。
普通の白い上下にレースのフリフリがいっぱいついている。
鏡の前に立った俺にビザークが満足げに言った。
「なかなか似合ってるぞ、ハジメ」
俺は、長い黒髪を結い上げられて、花やらリボンやらで飾り付けられた。行く筋か残された長い髪には、キラキラした液体を吹き掛けられた。
ビザークは、俺の頭の上から花嫁のヴェールを被せると満面の笑みを浮かべた。
「さすがは、魔王1の美貌を誇るルファス様。美しい」
ビザークに手を引かれて、俺は、式場である玉座の間へと導かれた。
巨大な両開きの扉の前には、白い上下を身に付けたイグドールとクローゼが待っていた。
2人は、俺の姿に一瞬見惚れた。
「「美しい」」
2人は、同時に言うと、それぞれ俺へ手を伸ばした。俺は、2人の手をとった。
ゆっくりと扉が開いた。
厳かな曲が演奏され、俺たちは、両脇に招かれた客が並ぶ中を玉座へと歩いていった。そこには、教会から派遣された神父と立会人らしき人が立っていた。
その人が振り向いた。
それは。
俺は、はっと息を飲んだ。
その人は、ヴィスコンティだった。
なんで?
俺は、信じられなかった。
なんで、ヴィスコンティがここに?
歩みを止めそうになった俺をイグドールとクローゼが促す。
俺は、2人を伴って、ヴィスコンティと神父の前に立った。
一瞬、しん、とその場が静まり返った。
そして、神父が口を開いた。
「欲望の魔王 ルファスよ。お前は、ここに集った者たち、妄執の魔王 イグドール、無欲の魔王 クローゼ、そして、人の子であるヴィスコンティを夫とし、生涯愛することを誓うか?」
ええっ?
俺は、涙が溢れて。
なかなか返事ができなかった。
3人が心配そうに俺を見つめている。
「ルファス?」
神父が優しく問う。
俺は、震える声を振り絞って答えた。
「誓います」
「妄執の魔王 イグドールよ。お前は、欲望の魔王 ルファスを番とし生涯愛することを誓うか?」
「もちろん、誓います」
イグドールが俺に微笑みかける。神父は、頷いた。
「無欲の魔王 クローゼよ。お前は、欲望の魔王 ルファスを番とし生涯愛することを誓うか?」
「はい、誓います」
クローゼも答えると、俺の手をぎゅっと強く握った。
神父は、最後にきいた。
「人の子であるヴィスコンティよ。お前は、欲望の魔王 ルファスを番とし生涯愛することを誓うか?」
「はい」
ヴィスコンティは、頷いた。
「この身が滅びても、ずっとお側に仕え、愛し、守り続けることを誓います」
3人は、それぞれ俺に口付けた。
ヴィスコンティは、俺にそっと囁いた。
「ハジメ、愛しています」
「俺も」
俺は、夢の中にいる様な気持ちで囁き返した。
「愛してる」
式の後は、立食パーティーだった。
これは、街の人々も招いてのパーティーだ。
あちこちで音楽がかき鳴らされ、歌が歌われ、人々が舞っていた。
玉座に座る俺のまわりに、 3人の夫たちは集っていた。
次々に来客たちが挨拶にやって来るのに、俺たちは、お礼を言ったり、と忙しくて、なかなか、ヴィスコンティと話すことができなかった。
後で知ったことだったが、ダンジョンの外では、竜が空を舞い、そして、祝砲が鳴らされ、野外ステージでは、『ビスマルク』のライブが行われて、とすごいお祭り騒ぎだったらしい。
俺は、そっちを見に行きたかったな。
と後で、俺がぼやいたら、イオルグが言った。
「ちゃんとスライムで記録してるから後で見れるだろ」
そして。
俺たちの結婚を祝うパーティーは、深夜を過ぎても続いていた。
けど、俺たちは、一足先に部屋へと下がった。
「ああ、やっとゆっくりできる」
クローゼが上着を脱いでソファに倒れ込んだ。同じく上着を脱いだイグドールが酒の注がれたグラスを渡した。
「まあ、初夜は、まだ先のことだがな」
「あ、あの・・なんか、ごめん」
俺が謝ると、2人が顔を見合わせ微笑んだ。
「何を謝ることがあるんだ?お前と子のためだろうが」
「それは、そうですね。とりあえず、今夜は」
ヴィスコンティもグラスを受け取り、言った。
「我々の番に、乾杯」
3人は、それぞれに俺へとグラスをかざした。
「俺の夫たちに」
俺もグラスに入った、果実水をかざした。
グラスを傾けると、イグドールがヴィスコンティに言った。
「しかし、まさか、お前が来るとは思わなかったな、ヴィスコンティ。お前は、ハジメを捨てて逃げたとばかり思っていた」
「私がハジメを?まさか」
ヴィスコンティが俺の座った隣に腰かけて、俺に微笑みかけた。
「王都でのいろいろなことを片付けることに、少し、手間取っていましたが、それをすませれば、すぐにハジメのもとへ戻るつもりでした」
ヴィスコンティは、俺の手をとって、口付けた。
「今度こそ、一生をハジメに捧げるために」
「ヴィスコンティ・・」
俺たちは、見つめあった。
「何?そこ、自分達だけの世界を作るのは、禁止だぞ」
イグドールが言った。
「もう、ハジメは、俺たちみんなのものなんだからな」
「わかっています」
ヴィスコンティが頷く。
「全ては、ハジメのためです」
「ああ」
イグドールとクローゼも同意した。
「「全ては、ハジメのために」」
こうして、俺たちは、4人で夫夫となったわけだった。
アイリが安定期に入ったと認めてくれたので、俺は、無理のない程度に仕事に復帰した。
ヴィスコンティたちが、そんな俺のフォローをしてくれている。
俺は、イグドールとクローゼがそれぞれのダンジョンへと戻ったときに、ヴィスコンティに訊ねた。
「なんで、俺が3人も夫を持つことに同意してくれたの?」
「それは、あなたが魔族であり、私が人間だからです」
ヴィスコンティが答えた。
「私は、あなたが一生を終えるより、ずっとはやく死んでしまうでしょう。だから、あなたが1人取り残されないようにあの2人を夫としてくれることは、望ましかったのです。もちろん、あなたを独り占めしたいとは思いましたが、それは、私の我儘ですからね」
「この、子供のこと」
俺は、腹に手を置いてヴィスコンティにきいた。
「許してくれるの?」
「許すも許さないも」
ヴィスコンティが言った。
「あなたの子供だというだけで、私には、愛おしく思えます」
「ヴィス」
俺は、ヴィスコンティに微笑みかけた。
「ありがとう」
「ああ」
ヴィスコンティが俺を抱き締めてキスした。
「そんな風に無防備に微笑まれたりしたら、堪えられない」
「ええっ?」
「愛しています、ハジメ」
ヴィスコンティが囁いた。
「永遠に」
「ヴィスコンティ」
俺は、世界一幸福な気持ちでヴィスコンティに抱かれていた。
だけど。
不安もある。
子供のこと。
俺は、男なのに、本当にちゃんと産んでやれるのかな。
大丈夫なのか?
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