妹の身代りに生け贄にされたんだけどガチでマジ恋しちゃいました~世界にただ1人の男Ωは、邪神の激愛に絆される~

トモモト ヨシユキ

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2 狂愛の宴

2ー4 微睡み

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 2ー4 微睡み

 暖かな温もりの中で包まれて僕は、揺蕩っていた。
 なんだか、幸せな気持ちだった。
 ほわほわして心地いい。
 意識がゆっくりと目覚めていき、僕は、目を開いた。
 と。
 目の前に巨大な獣がいた。
 「目が覚めたか?」
 獣が牙を剥いている。
 僕は、思わず失神しそうになった。
 「しっかりしろ、マクシア」
 獣がなぜか、僕に呼び掛ける。
 いや。
 毛だものに知り合いなんていないんだけど?
 なぜ、こんなことになっているのか。
 僕は、目を閉じて考え込んだ。
 そうだ!
 僕は、オメガになって。
 それで、邪神の生け贄になって。
 はっと僕は、獣から身を離そうとした。
 獣は、ふさふさの美しい金色の毛並みが輝く狼のような姿をしていた。
 僕は、首を傾げる。
 うん?
 こんな感じだったっけ?
 確か、僕が抱かれたのは、もっと禍々しい生き物だったような。
 僕は、体をくねらせて獣から逃れようとしたが、そんな僕の胸元を獣がぺろりと舌で舐め上げた。
 「あんっ!」
 思わず声が漏れて僕は、あっと、口許を押さえた。
 顔が羞恥で熱くなる。
 「どうした?マクシア」
 獣が冷たい鼻先を僕の耳元に押し当てる。
 ひんやりとした感触に背中がぞくぞくする。
 ていうか!
 僕、裸、だし!
 もしかして抱かれたときのまま?
 僕は、裸の自分の体を見下ろして顔が火照る。
 僕の全身には、情交の跡が残されていて。
 恥ずかしくて僕は、獣の長い毛並みの中に潜り込んだ。
 恥ずかしい!
 頬が熱くて。
 うつむく僕の頭を獣が鼻先でつつく。
 「どうした?マクシア」
 「なんで?」
 僕は、獣の毛並みの中に潜ったまま訊ねた。
 「僕の名前、知ってるんだよ?」
 「お前、眠っている間に、俺、勉強した」
 獣が僕の耳元で囁くのでくすぐったくて体が揺れる。
 「気持ち、いいのか?マクシア」
 「違う!」
 僕は、声を荒げていた。
 「くすぐったいだけだし!」
 「そうなのか?」
 獣がなぜか、僕に怒鳴られてしゅんとする。
 なんだか。
 かわいい?
 僕は、そっと手を伸ばして獣の鼻先を撫でた。
 獣は、くすぐったそうに目を細めると僕の手を舌で舐めた。
 「んっ!」
 分厚い舌にぺろぺろ舐められて甘い感覚を拾ってしまう。
 「そんな、舐めちゃ、ダメっ!」
 僕は、くすぐったさに笑い声をあげてしまう。
 「しかし、お前は、あんなにも喜んでいたのに?」
 獣が舌でべろっと自分の口許を舐めた。
 僕は、抱かれた時のことを思い出して全身が燃えるように熱くなるのを感じていた。
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