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6 辺境スローライフ(反乱編)
6ー1 謀反
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6ー1 謀反
クーリアスが反乱を起こしたという報せがルーデニア兄上のもとに届いたのはルーデニア兄上がフェイル村に滞在を初めてから数週間後のことだった。
兄上の留守を狙っての挙兵。
「父上は?ご無事なのですか?」
僕の問いにルーデニア兄上が首を振る。
「クーリアスは、父王を殺害して玉座を奪った」
ルーデニア兄上の表情が苦痛に歪む。
「まさか、このような事態になるとは思っていなかった。そこまでクーリアスが思い詰めていたなどとは・・」
僕も。
僕は、ぎゅっと唇を噛んだ。
クーリアス。
そこまで王座にこだわっていたとは!
「すぐに王都へ戻る!」
ルーデニア兄上が出立の準備を始めるのに僕は、申し出た。
「僕もお供させてください!」
僕だって元騎士団員。
ルーデニア兄上の足手まといにはならないし!
だが。
ルーデニア兄上は、僕の申し出をやんわりと断った。
「クーリアスの目的は、お前を手に入れることだ。おそらくは、王都を制圧すれば次は、このフェイル村に責め込んでくることだろう。お前が私と共に王都にくることは得策ではない」
ルーデニア兄上が僕に微笑んだ。
「案じるな、マクシア。私は、産まれたときから王となることが決まっていた。クーリアスなどに敗けはしない」
「はい・・」
僕は、涙を堪えて頷いた。
「信じてここで待っています」
ルーデニア兄上が手を伸ばしてそっと僕の頬に触れた。
冷たい指先に背に震えが走る。
「もしも、無事に戻り私が王になったら、その時は1人だけ、私の子を産んでくれるか?マクシア」
はぇっ?
僕は、目を瞬いた。
僕がルーデニア兄上の子を?
しかし。
僕は、黙って頷いた。
幸いにもヴェルデは、今、ここにはいなかった。
ここのところ、ヴェルデは、体調が悪いのか、自分の寝室にこもっていることが多かった。
ヴェルデの説得は、後だ。
僕は、戦地に赴くルーデニア兄上に何か力を与えたくて!
「必ずご無事でお戻りくださいませ、ルーデニア王太子、いや、ルーデニア王」
「マクシア」
ルーデニア兄上が一瞬だけ僕の方へと屈んで。
ちゅっと唇と唇が触れあう。
「あ、にうえ?」
「出発する!」
ルーデニア兄上が僕に背を向ける。
「目指す敵は、我が弟、クーリアスただ1人!」
兄上の護衛の騎士たちがおう、っと声を上げる。
僕は、ルーデニア兄上たちを見送った。
「行ったか」
部屋に戻った僕を黒い影が迎えた。
「!」
僕は、影を見つめて立ち尽くしていた。
それは。
闇色に染まったヴェルデだった。
長い金色だった髪は、漆黒の色に変わり、その瞳は、闇より暗い黒に変化していた。
クーリアスが反乱を起こしたという報せがルーデニア兄上のもとに届いたのはルーデニア兄上がフェイル村に滞在を初めてから数週間後のことだった。
兄上の留守を狙っての挙兵。
「父上は?ご無事なのですか?」
僕の問いにルーデニア兄上が首を振る。
「クーリアスは、父王を殺害して玉座を奪った」
ルーデニア兄上の表情が苦痛に歪む。
「まさか、このような事態になるとは思っていなかった。そこまでクーリアスが思い詰めていたなどとは・・」
僕も。
僕は、ぎゅっと唇を噛んだ。
クーリアス。
そこまで王座にこだわっていたとは!
「すぐに王都へ戻る!」
ルーデニア兄上が出立の準備を始めるのに僕は、申し出た。
「僕もお供させてください!」
僕だって元騎士団員。
ルーデニア兄上の足手まといにはならないし!
だが。
ルーデニア兄上は、僕の申し出をやんわりと断った。
「クーリアスの目的は、お前を手に入れることだ。おそらくは、王都を制圧すれば次は、このフェイル村に責め込んでくることだろう。お前が私と共に王都にくることは得策ではない」
ルーデニア兄上が僕に微笑んだ。
「案じるな、マクシア。私は、産まれたときから王となることが決まっていた。クーリアスなどに敗けはしない」
「はい・・」
僕は、涙を堪えて頷いた。
「信じてここで待っています」
ルーデニア兄上が手を伸ばしてそっと僕の頬に触れた。
冷たい指先に背に震えが走る。
「もしも、無事に戻り私が王になったら、その時は1人だけ、私の子を産んでくれるか?マクシア」
はぇっ?
僕は、目を瞬いた。
僕がルーデニア兄上の子を?
しかし。
僕は、黙って頷いた。
幸いにもヴェルデは、今、ここにはいなかった。
ここのところ、ヴェルデは、体調が悪いのか、自分の寝室にこもっていることが多かった。
ヴェルデの説得は、後だ。
僕は、戦地に赴くルーデニア兄上に何か力を与えたくて!
「必ずご無事でお戻りくださいませ、ルーデニア王太子、いや、ルーデニア王」
「マクシア」
ルーデニア兄上が一瞬だけ僕の方へと屈んで。
ちゅっと唇と唇が触れあう。
「あ、にうえ?」
「出発する!」
ルーデニア兄上が僕に背を向ける。
「目指す敵は、我が弟、クーリアスただ1人!」
兄上の護衛の騎士たちがおう、っと声を上げる。
僕は、ルーデニア兄上たちを見送った。
「行ったか」
部屋に戻った僕を黒い影が迎えた。
「!」
僕は、影を見つめて立ち尽くしていた。
それは。
闇色に染まったヴェルデだった。
長い金色だった髪は、漆黒の色に変わり、その瞳は、闇より暗い黒に変化していた。
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