妹の身代りに生け贄にされたんだけどガチでマジ恋しちゃいました~世界にただ1人の男Ωは、邪神の激愛に絆される~

トモモト ヨシユキ

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6 辺境スローライフ(反乱編)

6ー2 黒き神

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 6ー2 黒き神

 「ようやく力を取り戻せた」
 その禍々しい闇の男は、僕に向かってにやりと口を歪めて見せた。
 「お前のおかげだ、我が妻よ」
 「・・ヴェルデ?」
 僕は、その男が発する威圧に身震いしていた。
 男は、僕の方へと歩み寄ると頬に触れてきた。
 「そうだ。私は、お前のヴェルデ、だ」
 真っ黒に変化したヴェルデが僕を覗き込んでにっと口角を上げた。
 「お前だけの番。お前だけの神、だ。お前が望むならなんだって差し出そう。マクシアよ、お前は、何を望む?」
 僕は、初めてヴェルデを恐れていた。
 体が震える。
 恐怖で声がでない。
 だけど。
 僕の脳裏にルーデニア兄上の姿が浮かぶ。
 クーリアスと戦うために王都に戻っていった兄上。
 「兄上、を」
 僕は、掠れた弱々しく震える声で囁いた。
 「ルーデニア兄上を助けて、ください」
 「それを我に望むか?マクシアよ」
 ヴェルデが邪悪な笑みを浮かべる。
 「いいだろう。その願い叶えよう。我が恋敵を救い、この国の王としてやる。その代わり」
 ヴェルデが僕の腰に手を回し抱き寄せる。
 「私を楽しませろ、マクシア。愛しき我が妻よ」
 「・・はいっ!」
 僕は、目を閉じるとヴェルデの胸に寄りかかった。
 耳元でヴェルデが含み笑いをする。
 「いい返事だ、マクシア」
 ヴェルデが僕の首筋をペロリと舌で舐めつける。
 「んっ・・!」
 僕は、背を反らして獣に喉元をさらした。
 ヴェルデが低い笑い声をあげた。
 「せいぜいがんばることだ、我が妻よ。さもなくば、お前の最愛の兄が死ぬことになるぞ」
 ヴェルデは、僕をそのまま床の上に横たえるとその上にのし掛かってきた。
 くわっと避けた口許から長くて大きな舌が延び僕の頬を舐める。
 唾液が頬に滴り僕は、顔を背けた。
 怖い。
 僕は、改めてヴェルデが邪神であるということを思い出していた。
 兄上
 僕は、目を閉じた。
 どうか、ご無事で。
 「ふふっ・・今から私に抱かれようというのに他の男のことを考えているのか?マクシア」
 「そ、れはっ!」
 「さすがは我が妻。淫乱にして清き神。月の男神だけのことはある」
 「月の男神?」
 僕が問うとヴェルデは、ふっと笑った。
 「知りたいか?すべてを」
 僕は、こくりと頷いた。
 知りたい。
 知らなくてはならないような気がしていた。
 「では」
 ヴェルデが僕を抱きながら囁いた。
 「これから寝物語に話してやろうではないか」
 
 
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