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6 辺境スローライフ(反乱編)
6ー6 クーリアス
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6ー6 クーリアス
「ヴェルデ・・もうすぐ敵が攻めてくるんだ!」
僕は、ヴェルデを見上げた。
「ここで迎え撃たなくてはならない」
「なぜ?」
ヴェルデが興味もなさげに僕に訊ねる。
「お前の敵ではなかろう?」
「僕の敵だよ!」
僕は、声を荒げる。
「クーリアスには、いっぱい酷いことされたし!それに・・」
僕は、言葉に詰まった。
クーリアスが僕を妃にするとかいってたことをヴェルデは、どこまで理解しているんだろうか。
前の獣みたいなヴェルデは、僕にクーリアスが何をしたかを知っている。
でも。
以前のヴェルデなら僕以外の誰かに執着することなんてなかった。
僕以外の誰かを憎んだりすることはなかった。
いや。
確かに殺すリストとかはあったみたいだけどさ。
それでも実際にはロナやルーデニア兄上に手出しをすることはなかった。
クーリアスのことも。
ロナと僕を奪い返しに来てくれたことがあったけど、僕を取り戻したら殺意とかもなくなっていたみたいだった。
でも。
今のヴェルデは。
背筋に冷たいものが走った。
今のヴェルデならなんの躊躇もなくクーリアスを殺すに違いない。
僕の敵だというだけで簡単に殺してしまうことだろう。
僕は、クーリアスのことをヴェルデに殺させたくはなかった。
いくら邪神でもヴェルデの手を僕の弟の血で汚したくはなかった。
「マクシア?」
ヴェルデが黒く濡れた瞳で僕を覗き込む。
「誰を殺して欲しいんだ?言ってみろ」
「違うし!」
僕は否定する。
「ヴェルデに誰かを殺させたくなんてないし!」
「なら、どうする気だ?」
「それは・・」
僕は、返答に困っていた。
僕は、クーリアスをどうしたいんだろう?
ただ、捕らえて王都のルーデニア兄上のもとに送り届けたいのか?
それとも。
僕は、ぶんぶん、と頭を振った。
「いくら兄弟仲が悪くってもクーリアスは、僕の弟だ!殺すことはできない」
「なるほど」
ヴェルデがふっと口許を綻ばせる。
「やはりマクシアは、優しいな」
「優しくなんて」
僕は、じっとヴェルデを見つめた。
僕は、決して優しくなんてない。
もしも僕が本当に優しいならここでクーリアスを殺してやるだろう。
クーリアスを捕らえて楽にしてやるべきだ。
それをしないのは、僕の罪だ。
僕は、クーリアスが嫌いだ。
殺さないのは優しさなんかじゃない。
王都へ連行されればクーリアスに待っているのは地獄だ。
だからきっとクーリアスは、死ぬ気で僕を攻めてくることだろう。
なんとかして村を陥落し、できたら僕を手に入れようとするに違いない。
「ヴェルデ・・もうすぐ敵が攻めてくるんだ!」
僕は、ヴェルデを見上げた。
「ここで迎え撃たなくてはならない」
「なぜ?」
ヴェルデが興味もなさげに僕に訊ねる。
「お前の敵ではなかろう?」
「僕の敵だよ!」
僕は、声を荒げる。
「クーリアスには、いっぱい酷いことされたし!それに・・」
僕は、言葉に詰まった。
クーリアスが僕を妃にするとかいってたことをヴェルデは、どこまで理解しているんだろうか。
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でも。
以前のヴェルデなら僕以外の誰かに執着することなんてなかった。
僕以外の誰かを憎んだりすることはなかった。
いや。
確かに殺すリストとかはあったみたいだけどさ。
それでも実際にはロナやルーデニア兄上に手出しをすることはなかった。
クーリアスのことも。
ロナと僕を奪い返しに来てくれたことがあったけど、僕を取り戻したら殺意とかもなくなっていたみたいだった。
でも。
今のヴェルデは。
背筋に冷たいものが走った。
今のヴェルデならなんの躊躇もなくクーリアスを殺すに違いない。
僕の敵だというだけで簡単に殺してしまうことだろう。
僕は、クーリアスのことをヴェルデに殺させたくはなかった。
いくら邪神でもヴェルデの手を僕の弟の血で汚したくはなかった。
「マクシア?」
ヴェルデが黒く濡れた瞳で僕を覗き込む。
「誰を殺して欲しいんだ?言ってみろ」
「違うし!」
僕は否定する。
「ヴェルデに誰かを殺させたくなんてないし!」
「なら、どうする気だ?」
「それは・・」
僕は、返答に困っていた。
僕は、クーリアスをどうしたいんだろう?
ただ、捕らえて王都のルーデニア兄上のもとに送り届けたいのか?
それとも。
僕は、ぶんぶん、と頭を振った。
「いくら兄弟仲が悪くってもクーリアスは、僕の弟だ!殺すことはできない」
「なるほど」
ヴェルデがふっと口許を綻ばせる。
「やはりマクシアは、優しいな」
「優しくなんて」
僕は、じっとヴェルデを見つめた。
僕は、決して優しくなんてない。
もしも僕が本当に優しいならここでクーリアスを殺してやるだろう。
クーリアスを捕らえて楽にしてやるべきだ。
それをしないのは、僕の罪だ。
僕は、クーリアスが嫌いだ。
殺さないのは優しさなんかじゃない。
王都へ連行されればクーリアスに待っているのは地獄だ。
だからきっとクーリアスは、死ぬ気で僕を攻めてくることだろう。
なんとかして村を陥落し、できたら僕を手に入れようとするに違いない。
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