妹の身代りに生け贄にされたんだけどガチでマジ恋しちゃいました~世界にただ1人の男Ωは、邪神の激愛に絆される~

トモモト ヨシユキ

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6 辺境スローライフ(反乱編)

6ー7 守りたい!

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 6ー7 守りたい!

 僕は、急いで体を拭くと服を身に付けた。
 「ロナ!」
 「はいっ!」
 ロナが僕の側に駆け寄ると僕に剣を手渡した。
 それは、前に騎士団にいた頃に僕が使っていた剣で。
 「これは?」
 「ルーデニア様からです」
 そうか。
 僕は、剣を持ったまま歩き出した。
 「クーリアスは?」
 「1つ先の町の辺りをクーリアス様たちが通り抜けたと伝令がありました」
 ロナが僕の後ろを歩きながら伝える。
 「おそらく昼にはこの村に着くでしょう」
 「村の門を閉めて。クーリアスの手勢は?」
 僕の問いにロナが答える。
 「クーリアス様の手勢は、騎馬で30程度と思われます」
 「騎馬で30か・・」
 この村は、もともとが騎士だった者が多い。
 やる気になれば戦えるが、馬はわずかしかいない。
 歩兵同士の戦いに持ち込まなくては。
 「弓兵は?」
 「はいっ!持てる限りの弓矢を持たして障壁上に待機させております」
 僕は、頷いた。
 とにかく弓を射てクーリアスの気を削がなくては。
 それから。
 「待て!マクシア」
 背後からヴェルデが僕を呼び止める。
 「お前が戦う必要などない!」
 「戦うよ!」
 僕は、ヴェルデを睨み付けた。
 「僕だっていつも人の後ろに隠れているわけじゃないんだ!それに、この村には村人だけじゃなく商会の人たちだっているんだから!関係ない彼らを巻き込むわけにはいかない!」
 「ならばなぜ、私を頼らない?」
 ヴェルデが僕の腕を掴んで引き寄せると顔を覗き込んだ。
 「お前のためならばなんだってする。なのになぜ、私を頼らないんだ?」
 「お前を人の争いに巻き込みたくないから」
 僕は、ヴェルデを見上げる。
 「お前の手で弟を殺させるわけにはいかないんだ」
 もし、ヴェルデがクーリアスを殺せばヴェルデも僕たちの争いに巻き込んでしまうことになる。
 僕は、それを避けたかった。
 ヴェルデは。
 どうしようもないエロエロ犬で。
 いつだってそういうことばっか考えてて。
 でも。
 僕にとってはかわいくて、優しくて。
 愛おしい番なのだ。
 たとえ黒く姿が変わろうとも僕の気持ちは変わらない。
 ヴェルデを守りたい。
 だから、ヴェルデを巻き込むわけにはいかない!
 「これは、僕たちの問題だ。ヴェルデには関係ない!」
 「関係ある!」
 ヴェルデががしっと僕を抱き締める。
 「お前を傷つけようとする者は全て私の敵だ!」
 「ヴェルデ・・」
 僕は、僕にしがみつくようにぎゅぅっと抱き締めてくるヴェルデの背をそっと撫でた。
 
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