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第十二章
『再編成は未来に向けて』
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政治的な取引により、本格的な論功行賞は先送りになった。
だが、重大な問題に関しては先送りに出来ない。同様の事が起きないとは限らないし、ナアナアで済ませる気だろうと総ツッコミが入ってそこから政争が始まってしまうからだ。かとって罰を受ける側の人間が大人しく受けるとは限らない。
そう言った理由から方々に根回しを済ませてから大会議を始めた。
「戦勝に対し祝福を申し上げます」
「おためごかしは良い。本題に入れ」
「はっ。敵は我が陣営を突破するための最低戦力を下回り、また本拠地への道も切り拓かれました。後は大きな失敗さえせねば勝ち切れるでしょう。残る問題は二つです」
まずは状況確認を告げつつ、全軍の士気を盛り上げる。
不要な戦闘で大きく消耗するとは思って居なかっただろうが、敗北でもないし致命的ではなかった。よってその旨を説明しつつ、話さねばならないことを順番に解決していくとしよう。今ならばヨセフ伯も上機嫌であるし、諸侯も罰則と褒賞問題さえ解決すれば文句を付けないだろう。
ここで述べるのは現時点での状況説明になる。
「二つか。片方は死体を操った魔将だな?」
「はい。死霊魔法の類は単系統では厄介であっても強いわけではありません。その事は皆が身をもって体験したでしょう。しかし、それだけに他の体系の魔法なり、当時は開発段階あった魔術を収めている可能性があります。魔王が留守居役に戻したくらいなので天地を引き裂くほどではありませんが、無策で現れた人間を殺すくらいは簡単でしょう」
問題となる魔将の発生がどのくらいか判らないがかなり古い時代だろう。
少なくとも魔法から魔術が枝分かれし、専門化して習得し易く成った頃から生きていると見なすべきだろう。補助魔術や儀式で大規模攻撃呪文を使えないだけで、火力の高い上級呪文を使って来ることは当たり前だと思っておく方が良い。寿命が無いから時間を幾らでもかけられる為、アンデットが学習意欲に乏しくても自然と腕前は磨かれていくからだ。
とはいえ、魔王と共に最後まで大陸で暴れ回らず、魔族の進行序盤でしか活躍してはいない。厄介な儀式呪文や陰謀の類を除けばそれほど強い個体ではないからだろう。賢者の魔術でも抵抗しそうだが、物理で殴られたら剣聖辺りに瞬殺されるとは思う。
「ただ、それでも時間の問題と言えますね。生き残りの精鋭部隊を拠点への足止めや護衛として利用したとしても、強力な魔術師と騎士の組み合わせと大して変わりません。皆が思い描く戦争の結末として最後の華々しい戦いで起き得る犠牲が生じるだけです。後はソレを出来るだけ減らすために戦うと言った所でしょうか」
「つまりは城に攻め込む、当たり前の戦争になったという事だな」
「はい」
相手が攻撃呪文の専門家ではないため、火力に天井がある。
城塞を巡る戦いは何処かで相手の最大火力との戦いになるものだ。たいていは城が落ち着か落ちないかよい前に、突破して要人を逃がす為であったり、勝負が決まる前に『今なら逆転できるかも?』という段階で攻勢に出て来るものである。ゆえに戦争で戦った者には経験があるものであり、ショボイ戦いであればその辺の砦や地方の反乱討伐でも起き得る事態であった。
それが城塞ではなく、坑道なり墳墓で相手が精鋭の魔族とアンデットの魔将という差であろう。
「それで残るもう一つはなんだ? 愚か者の粛清ごときではあるまい」
「残念ながら本土ではソレで収まる段階を過ぎました。諸国が四つほどに収束され大きく成り、それぞれが国土開発競争を行うことで十年後には再び緊張が高まって、その果てに人間同士の争いが起きる可能性があります。それも踏まえて今後の手綱を振るう必要があるでしょう」
当然だがヨセフ伯とも根回ししているので硬軟を使い分ける。
剛腕の盟主が独断専行した諸侯を断罪する鞭となり、内政家である俺が償う手段と新しい功績稼ぎの場として領土開発を提示する飴役となる。この話の根回しを聞いた時点で、問題を越した諸侯も反乱とか暗殺みたいな馬鹿な事はしなくなるだろう。これから幾らでも挽回の余地はあるし、最悪でも自分の首一つで収めたり、逆に領地を削って『我が地を国の為にお使いください』と申し出ることも可能なのだ。仮にそこが街道の宿場町であれば、お釣りすら出るだろう。
というわけで、その辺りを踏まえた処分を始めることになる。
「独断による軍事行動は功績と相殺されるものですが敗北したら大問題」
「今回は全軍の遅延どころか、全軍が壊滅した危険すらもありえました」
「処刑どころか家門断絶を含めた極刑が相当しますが、まず先の理由を考慮」
「アンデットの発生という災禍は、こちらの動きに合わせて敵が発動するとして二つ目の考慮を行います。よって余裕があるうちに対処できたという点を入れ、罪一等を減じて判断いたします。その上でヨセフ伯は西部諸侯の盟主として、今回の戦勝の功績を返還し寄り子たちの罪と相殺。私も、ゴルビー伯としてではなく環状農業構想や新街道敷設に携わる総裁として領地の一部返納に罪の減免を盛り込ませていただきます。よって残る罪は独断による上層部軽視のみ」
大罪を最初に提示し結論として、『本来は』死刑では済まないことを宣言。
何故なのかを説明した後で、先ほど言った十年後問題によって『罪をこの場で適用して良いのか』という疑義を挟む。その上で弁護というか援護として、『ヨセフ伯の寄り子になるならば』かあるいは『国家に奉仕として街道添いを含む一部の土地と利権を手放すならば』という前提で罪を減じることにした。もちろん『そんなこと知らん、俺は悪くない』と言い張るならば家門断絶一直線である。
重い罪を与えるので恨まれるし、利権を持ち出すことで妬まれる可能性もある。だが、『大罪者をちゃんと裁いた』という事実と、『貴族としてのフォローを入れた』という温情はないと政治問題になるのだ。
「これらを総合的に判断し、二つの処置から好きな方を選んでください。全ての責任を当主が引き取り潔く自裁されるか、さもなければ家門全体で案分して相応の権利を放棄してもらいます。この島での戦いが終わる前に決断を御願いしますね」
「……重々承知いたした」
「しかと承り申した」
「係るご配慮痛み居る」
今回の件でやらかした諸侯には処刑の道が待っている。
将軍クラスの様に即座の公開処刑で無い時点で『累代の功臣に配慮した』扱いになっているし、一応は領地やら利権を差し出すことで免れることが出来るともしている。責任逃れが出来る筈の当主が処刑されることは重いし、領地を削って差し出す事は今後の経営に差し障りが出るだろう。他の貴族たちも罪の重さが十分に処理されることを理解するだろうし、選択肢があることも含めて温情を掛けてあると理解できるはずだ。
ちなみに以前も言ったかもしれないが、密室の政治を始めてしまうと『家門の端に連なる小者が独断でやった、我が手で処刑したので、これで許せ』とか成ってしまうので大変だ。それこそ何の関係もないジャコビニアス隊長あたりに罪が押し付けられて処刑されて居てもおかしくはない。そうなると完全に国家の損失だからな。
「全ての問題が方付いたところで、軍団の再編成を行います。本国から送られてくる増援を組み入れ、物資を再配給し、失われたマジックアイテムの回収および再作成、もちろん可能な範囲でゴーレムを再建造することになるでしょう。もちろん……」
「その間も魔族討伐の手は緩めぬという事だな?」
「はい。相手を休ませる必要はありません」
本当のことを言えば産業開発の目途も今のうちに建てたい。
だがそんな暇はないのでやらないが、それ以外は全部やる。事前に長期滞在プランは組んであるし、追撃するは焦りはしない……というくらいの塩梅で魔族たちを追い掛ける予定だ。放置すると相手が危機感持って強く成ったり本当の意味で団結する可能性はあるが、このまま消耗戦に持ち込めば勝てるからな。狭い場所で延々と部隊を張り付けて攻勢をかけ、罠があっても全滅しない様にローテションを組んで緊張感を保てばよいだろう。
こうして逃げた精鋭部隊の殲滅と本陣への牽制を行い、その間に遠征軍を再編成して行くのであった。
政治的な取引により、本格的な論功行賞は先送りになった。
だが、重大な問題に関しては先送りに出来ない。同様の事が起きないとは限らないし、ナアナアで済ませる気だろうと総ツッコミが入ってそこから政争が始まってしまうからだ。かとって罰を受ける側の人間が大人しく受けるとは限らない。
そう言った理由から方々に根回しを済ませてから大会議を始めた。
「戦勝に対し祝福を申し上げます」
「おためごかしは良い。本題に入れ」
「はっ。敵は我が陣営を突破するための最低戦力を下回り、また本拠地への道も切り拓かれました。後は大きな失敗さえせねば勝ち切れるでしょう。残る問題は二つです」
まずは状況確認を告げつつ、全軍の士気を盛り上げる。
不要な戦闘で大きく消耗するとは思って居なかっただろうが、敗北でもないし致命的ではなかった。よってその旨を説明しつつ、話さねばならないことを順番に解決していくとしよう。今ならばヨセフ伯も上機嫌であるし、諸侯も罰則と褒賞問題さえ解決すれば文句を付けないだろう。
ここで述べるのは現時点での状況説明になる。
「二つか。片方は死体を操った魔将だな?」
「はい。死霊魔法の類は単系統では厄介であっても強いわけではありません。その事は皆が身をもって体験したでしょう。しかし、それだけに他の体系の魔法なり、当時は開発段階あった魔術を収めている可能性があります。魔王が留守居役に戻したくらいなので天地を引き裂くほどではありませんが、無策で現れた人間を殺すくらいは簡単でしょう」
問題となる魔将の発生がどのくらいか判らないがかなり古い時代だろう。
少なくとも魔法から魔術が枝分かれし、専門化して習得し易く成った頃から生きていると見なすべきだろう。補助魔術や儀式で大規模攻撃呪文を使えないだけで、火力の高い上級呪文を使って来ることは当たり前だと思っておく方が良い。寿命が無いから時間を幾らでもかけられる為、アンデットが学習意欲に乏しくても自然と腕前は磨かれていくからだ。
とはいえ、魔王と共に最後まで大陸で暴れ回らず、魔族の進行序盤でしか活躍してはいない。厄介な儀式呪文や陰謀の類を除けばそれほど強い個体ではないからだろう。賢者の魔術でも抵抗しそうだが、物理で殴られたら剣聖辺りに瞬殺されるとは思う。
「ただ、それでも時間の問題と言えますね。生き残りの精鋭部隊を拠点への足止めや護衛として利用したとしても、強力な魔術師と騎士の組み合わせと大して変わりません。皆が思い描く戦争の結末として最後の華々しい戦いで起き得る犠牲が生じるだけです。後はソレを出来るだけ減らすために戦うと言った所でしょうか」
「つまりは城に攻め込む、当たり前の戦争になったという事だな」
「はい」
相手が攻撃呪文の専門家ではないため、火力に天井がある。
城塞を巡る戦いは何処かで相手の最大火力との戦いになるものだ。たいていは城が落ち着か落ちないかよい前に、突破して要人を逃がす為であったり、勝負が決まる前に『今なら逆転できるかも?』という段階で攻勢に出て来るものである。ゆえに戦争で戦った者には経験があるものであり、ショボイ戦いであればその辺の砦や地方の反乱討伐でも起き得る事態であった。
それが城塞ではなく、坑道なり墳墓で相手が精鋭の魔族とアンデットの魔将という差であろう。
「それで残るもう一つはなんだ? 愚か者の粛清ごときではあるまい」
「残念ながら本土ではソレで収まる段階を過ぎました。諸国が四つほどに収束され大きく成り、それぞれが国土開発競争を行うことで十年後には再び緊張が高まって、その果てに人間同士の争いが起きる可能性があります。それも踏まえて今後の手綱を振るう必要があるでしょう」
当然だがヨセフ伯とも根回ししているので硬軟を使い分ける。
剛腕の盟主が独断専行した諸侯を断罪する鞭となり、内政家である俺が償う手段と新しい功績稼ぎの場として領土開発を提示する飴役となる。この話の根回しを聞いた時点で、問題を越した諸侯も反乱とか暗殺みたいな馬鹿な事はしなくなるだろう。これから幾らでも挽回の余地はあるし、最悪でも自分の首一つで収めたり、逆に領地を削って『我が地を国の為にお使いください』と申し出ることも可能なのだ。仮にそこが街道の宿場町であれば、お釣りすら出るだろう。
というわけで、その辺りを踏まえた処分を始めることになる。
「独断による軍事行動は功績と相殺されるものですが敗北したら大問題」
「今回は全軍の遅延どころか、全軍が壊滅した危険すらもありえました」
「処刑どころか家門断絶を含めた極刑が相当しますが、まず先の理由を考慮」
「アンデットの発生という災禍は、こちらの動きに合わせて敵が発動するとして二つ目の考慮を行います。よって余裕があるうちに対処できたという点を入れ、罪一等を減じて判断いたします。その上でヨセフ伯は西部諸侯の盟主として、今回の戦勝の功績を返還し寄り子たちの罪と相殺。私も、ゴルビー伯としてではなく環状農業構想や新街道敷設に携わる総裁として領地の一部返納に罪の減免を盛り込ませていただきます。よって残る罪は独断による上層部軽視のみ」
大罪を最初に提示し結論として、『本来は』死刑では済まないことを宣言。
何故なのかを説明した後で、先ほど言った十年後問題によって『罪をこの場で適用して良いのか』という疑義を挟む。その上で弁護というか援護として、『ヨセフ伯の寄り子になるならば』かあるいは『国家に奉仕として街道添いを含む一部の土地と利権を手放すならば』という前提で罪を減じることにした。もちろん『そんなこと知らん、俺は悪くない』と言い張るならば家門断絶一直線である。
重い罪を与えるので恨まれるし、利権を持ち出すことで妬まれる可能性もある。だが、『大罪者をちゃんと裁いた』という事実と、『貴族としてのフォローを入れた』という温情はないと政治問題になるのだ。
「これらを総合的に判断し、二つの処置から好きな方を選んでください。全ての責任を当主が引き取り潔く自裁されるか、さもなければ家門全体で案分して相応の権利を放棄してもらいます。この島での戦いが終わる前に決断を御願いしますね」
「……重々承知いたした」
「しかと承り申した」
「係るご配慮痛み居る」
今回の件でやらかした諸侯には処刑の道が待っている。
将軍クラスの様に即座の公開処刑で無い時点で『累代の功臣に配慮した』扱いになっているし、一応は領地やら利権を差し出すことで免れることが出来るともしている。責任逃れが出来る筈の当主が処刑されることは重いし、領地を削って差し出す事は今後の経営に差し障りが出るだろう。他の貴族たちも罪の重さが十分に処理されることを理解するだろうし、選択肢があることも含めて温情を掛けてあると理解できるはずだ。
ちなみに以前も言ったかもしれないが、密室の政治を始めてしまうと『家門の端に連なる小者が独断でやった、我が手で処刑したので、これで許せ』とか成ってしまうので大変だ。それこそ何の関係もないジャコビニアス隊長あたりに罪が押し付けられて処刑されて居てもおかしくはない。そうなると完全に国家の損失だからな。
「全ての問題が方付いたところで、軍団の再編成を行います。本国から送られてくる増援を組み入れ、物資を再配給し、失われたマジックアイテムの回収および再作成、もちろん可能な範囲でゴーレムを再建造することになるでしょう。もちろん……」
「その間も魔族討伐の手は緩めぬという事だな?」
「はい。相手を休ませる必要はありません」
本当のことを言えば産業開発の目途も今のうちに建てたい。
だがそんな暇はないのでやらないが、それ以外は全部やる。事前に長期滞在プランは組んであるし、追撃するは焦りはしない……というくらいの塩梅で魔族たちを追い掛ける予定だ。放置すると相手が危機感持って強く成ったり本当の意味で団結する可能性はあるが、このまま消耗戦に持ち込めば勝てるからな。狭い場所で延々と部隊を張り付けて攻勢をかけ、罠があっても全滅しない様にローテションを組んで緊張感を保てばよいだろう。
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