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第十二章
『新しい時代に向けての下積みを添えて』
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あれから暫くして状況が一気に進み始めた。
魔族の精鋭を封じ込めているのが一番大きな理由だろう。何倍もの兵で正面から戦って居るのに一方的に敗北するような化け物を相手に戦いたくないが、常識範囲の強敵ならば戦術次第で有利に戦えるからだ。これまで魔族の強さに控えめであった将兵たちは、無数のアンデットを退けたことが自信となったのと、以前の鬱憤晴らしに攻勢に出たのだろう。
もちろん坑道が魔族の本拠地に繋がっていて、精鋭部隊が合流する可能性もあるので注意は必要ではある。
「当初より大幅に遅れましたが北部沿岸の調査終了。西岸と南岸は監視に少数を回して居ます。基本的には中央を制圧するに伴い、徐々に調査を進める事になるでしょうね」
「いささか慎重過ぎるような気がせんでもないが……妥当なのか?」
「以前の歩みに比べたらな。オーガやトロルは通常個体でも兵より強い」
軍隊があちこちを制圧しているにしては控えめな動きだ。
しかし、以前の安全地帯を作りながらのゆっくりとした侵攻よりはマシである。それゆえに身内以外でも俺の意見に反発する者は少ない。それにこの段階ではやって負うべき事が他にもあったからな。そのタスクをこなしたがゆえに諸侯の心理的な負担は大幅に下がっているからだ。少なくとも後一カ月くらいは気楽に過ごせるだろう。
何が重要だったかというと、イル・カナンの船を回収し逃げて来た乗組員に言い含めて本国へと帰還させたのである。
「これからの計画はどうなって居るかね?」
「本国からの増援も到着しておっただろう?」
「休息のローテーションもあるので一概には言えませんが、北部と東部に砦を建てて魔族の反攻と他国の介入に備える行動を追加します。『敵』が来ない間は統治の為に必要な情報の収集に充てることになるでしょう。統治に役立つという意味では、中央に向かう過程で鉱山と根菜類を発見したことが大きな成果で、使い方次第なのが火山ですね」
兵力が増加しても急ぐのは良くないのでタスクを増やす。
新たに砦を築き、その周辺を守れるようにしておけば色々と楽になる。魔族が大反攻してきても守る事が出来るし、イル・カナンが再びやって来て『我が国の援護が無ければ島を奪取できなかっただろう? だから分け前を寄こせ』と言えないようにしておくのだ。この段階から既に統治が始まったと仮定すれば、イル・カナンの功績なんか無くなる。上陸を強行して魔族の精鋭部隊に壊滅させられたことを囮になったと強弁したとしても、何らかの政治取引で済ませることが可能だろう。
ともあれ、この段階での成果は領地よりも産物の方であった。
「待て待て。鉱山は判るが根菜に火山だと?」
「そんなものが何になる。食い物としても根菜だぞ?」
「根菜の方は荒れた土地でも育つ優れた救荒作物です。平地などなら育て方次第で栄養価や味の評価も高くできるでしょう。火山は山そのものよりも火山灰や硫黄ですね。どちらも錬金術師に扱わせれば利用価値が出ます。とはいえ研究が必要ですし、噴火のデメリットもあるので微妙としました」
見つかった根菜はサツマイモ(多分)で、生産性と悪環境に優れている。
ジャガイモほどの収量は見込めないが、本当にサツマイモなら甘い味わいだとか葉を食べたりも出来るので中々の植物だ。少なくとも魔族が適当に育てても食料に出来るという意味で、この島の食料事情を支えていた要因の一つだろう。もし本格的に農業研究して居たら魔族がもっと増えていたんじゃないかと思うが……それが出来ないからこその魔族であり、その侵攻なのではないだろうか?
ともあれ救荒作物があっても儲けが無いと言われたら、まあその通りだと言うほかはない。
「救荒作物か……生き延びる分には悪くはないがな」
「順調に味も育ちも良くなるなら、その分だけ他を減らして商品作物を増やせば良いんですよ。私が知っている根菜と同じならば、他の救荒作物と違って酒に加工できるのも大きいですね。それと砂がちであったり岩の多い山でも採れますので、ゴルビーのような場所では助かります。ひとまずこのくらいまで育っているものを、砦の周囲に植え直す予定です」
話してはみるが、残念ながら嬉しがっているのは俺だけのようだ。
別に俺が賢いとか先見の明があるわけではなく、単純に作物を育てるならば麦で良いからだ。酒になるとしても麦で十分だと考えているのだろう。まあ荒れ地はゴーレムで整えられる俺が言うのもなんだが、農地改革を進めておいて今更という風情なのだろう。こればかりはサツマイモの甘さを知らなければ判断できまい。理解してもらうには何か料理でも作るべきなのだろうが、まず生産体制を整え次に品種改良とか考えたら先が長過ぎる。
そこまで考えて今更のように思いつくことがあった。
(そういえば展覧会とか物産展とか見たこと無いな)
(好事家が仲間とコレクションを見せ合ったり、晩餐会で自慢くらいか)
(招待する『誰か』に対する親愛や牽制のついでにマウントを取る為だ)
(一般大衆が見に来る余裕があるとも思えんが、学者や関係する職種の匠などの招待客だけじゃなくて、興味ある者が一定の金を払うなり紹介状があれば見に来れる建物を作っても良いかもな。俺がゴーレムでやった塩田もちょっとした組み合わせを思いついただけだしな)
記憶が摩耗しているのもあるが、興味がないから思いつかなかった。
この世界には不特定多数を呼び込んで見学させるようなことはまずしないのだ。やる時はマウントであったり、話題を作って誰かを追い落とすなり自分の権勢を高める為である。もちろん上級貴族くらいしか日常的に宝飾品を集められないとか、そういう連中でも軍事や政務にカネを回したら余裕がない(発展途上なので幾らでも使えるから)というのもあるだろう。今更のように思いついた事ではあるが、将来に向けて計画しても面白いかもしれない。
では、何から始めたら広く流布できるのか、そして国の為になるのだろうか?
「ゴルビー伯。いかがされましたかな?」
「いえ、思って居ることを口に出すのは難しいかと思いまして。実際に目で見てみるとか、興味がある物が互いに評論し合う事も必要であると思いました。王城の美術品とは比べ物になりませんが、この島で得られた産物を並べ、別の部屋ではオロシャの産物を並べて比較的出来ても良いかと思ったのですよ。もちろん、それらを昼餐として楽しめる場所もあれば面白いかと」
「ほう……」
俺がいきなり考え込んだので何か軍事的な懸念があるかと考えたのだろう。
諸侯の中で海千山千の権門の連中はともかく、貴族たちの中には不安視している者がいる。そこで笑みを浮かべて近くにあるプレハブ的な建物を指さした。色々なマジックアイテムを管理し、必要に合わせて持ち出すための場所だ。あんな感じの陳列で判り易く並べ、説明書きがあればだれもが理解できるだろう。そして各地の産物を一目見て、どんな場所でなら育つのか? そう言う事に関心を抱く者が居ない訳でも無かった。
まずはその辺りから始めて、博物館やら美術館に出来れば図書館を容易出来れば良いだろうか?
「この戦いが終わってからになりますが、芸術品を愉しめる館やそれとは別に進んだ技巧品を学べる館も作れば面白いとは思いませんか? 少なくとも何処かの国のように、知りもせずに『オロシャは田舎だ』などと言う物もいなくなるでしょう」
「ははは。急いで逃げ帰った何処かの文明国ですか」
「確かにあの国の傲慢さは目に余りますな」
「いやいや。芸術を愛でる館も良いかと思いますぞ」
俺の提案にイル・カナンへの反感の方が目立っていた。
これまで散々利用して報酬としての切り取りを許さないばかりか、俺たちが命を懸けて確保した魔族の島に利権確保の戦力を派遣するくらいだ。彼らへの反感があるのも仕方がないだろう。そもそもオロシャは武骨な人間が多いしな、この場で美術館に興味があると口に出した者が居る法が珍しいと言える。俺に追従したのでなければ幸いだ。
ともあれ話題造りとしては十分だし、魔族退治は道半ばである。このまま追い詰めていくべきだろう。
あれから暫くして状況が一気に進み始めた。
魔族の精鋭を封じ込めているのが一番大きな理由だろう。何倍もの兵で正面から戦って居るのに一方的に敗北するような化け物を相手に戦いたくないが、常識範囲の強敵ならば戦術次第で有利に戦えるからだ。これまで魔族の強さに控えめであった将兵たちは、無数のアンデットを退けたことが自信となったのと、以前の鬱憤晴らしに攻勢に出たのだろう。
もちろん坑道が魔族の本拠地に繋がっていて、精鋭部隊が合流する可能性もあるので注意は必要ではある。
「当初より大幅に遅れましたが北部沿岸の調査終了。西岸と南岸は監視に少数を回して居ます。基本的には中央を制圧するに伴い、徐々に調査を進める事になるでしょうね」
「いささか慎重過ぎるような気がせんでもないが……妥当なのか?」
「以前の歩みに比べたらな。オーガやトロルは通常個体でも兵より強い」
軍隊があちこちを制圧しているにしては控えめな動きだ。
しかし、以前の安全地帯を作りながらのゆっくりとした侵攻よりはマシである。それゆえに身内以外でも俺の意見に反発する者は少ない。それにこの段階ではやって負うべき事が他にもあったからな。そのタスクをこなしたがゆえに諸侯の心理的な負担は大幅に下がっているからだ。少なくとも後一カ月くらいは気楽に過ごせるだろう。
何が重要だったかというと、イル・カナンの船を回収し逃げて来た乗組員に言い含めて本国へと帰還させたのである。
「これからの計画はどうなって居るかね?」
「本国からの増援も到着しておっただろう?」
「休息のローテーションもあるので一概には言えませんが、北部と東部に砦を建てて魔族の反攻と他国の介入に備える行動を追加します。『敵』が来ない間は統治の為に必要な情報の収集に充てることになるでしょう。統治に役立つという意味では、中央に向かう過程で鉱山と根菜類を発見したことが大きな成果で、使い方次第なのが火山ですね」
兵力が増加しても急ぐのは良くないのでタスクを増やす。
新たに砦を築き、その周辺を守れるようにしておけば色々と楽になる。魔族が大反攻してきても守る事が出来るし、イル・カナンが再びやって来て『我が国の援護が無ければ島を奪取できなかっただろう? だから分け前を寄こせ』と言えないようにしておくのだ。この段階から既に統治が始まったと仮定すれば、イル・カナンの功績なんか無くなる。上陸を強行して魔族の精鋭部隊に壊滅させられたことを囮になったと強弁したとしても、何らかの政治取引で済ませることが可能だろう。
ともあれ、この段階での成果は領地よりも産物の方であった。
「待て待て。鉱山は判るが根菜に火山だと?」
「そんなものが何になる。食い物としても根菜だぞ?」
「根菜の方は荒れた土地でも育つ優れた救荒作物です。平地などなら育て方次第で栄養価や味の評価も高くできるでしょう。火山は山そのものよりも火山灰や硫黄ですね。どちらも錬金術師に扱わせれば利用価値が出ます。とはいえ研究が必要ですし、噴火のデメリットもあるので微妙としました」
見つかった根菜はサツマイモ(多分)で、生産性と悪環境に優れている。
ジャガイモほどの収量は見込めないが、本当にサツマイモなら甘い味わいだとか葉を食べたりも出来るので中々の植物だ。少なくとも魔族が適当に育てても食料に出来るという意味で、この島の食料事情を支えていた要因の一つだろう。もし本格的に農業研究して居たら魔族がもっと増えていたんじゃないかと思うが……それが出来ないからこその魔族であり、その侵攻なのではないだろうか?
ともあれ救荒作物があっても儲けが無いと言われたら、まあその通りだと言うほかはない。
「救荒作物か……生き延びる分には悪くはないがな」
「順調に味も育ちも良くなるなら、その分だけ他を減らして商品作物を増やせば良いんですよ。私が知っている根菜と同じならば、他の救荒作物と違って酒に加工できるのも大きいですね。それと砂がちであったり岩の多い山でも採れますので、ゴルビーのような場所では助かります。ひとまずこのくらいまで育っているものを、砦の周囲に植え直す予定です」
話してはみるが、残念ながら嬉しがっているのは俺だけのようだ。
別に俺が賢いとか先見の明があるわけではなく、単純に作物を育てるならば麦で良いからだ。酒になるとしても麦で十分だと考えているのだろう。まあ荒れ地はゴーレムで整えられる俺が言うのもなんだが、農地改革を進めておいて今更という風情なのだろう。こればかりはサツマイモの甘さを知らなければ判断できまい。理解してもらうには何か料理でも作るべきなのだろうが、まず生産体制を整え次に品種改良とか考えたら先が長過ぎる。
そこまで考えて今更のように思いつくことがあった。
(そういえば展覧会とか物産展とか見たこと無いな)
(好事家が仲間とコレクションを見せ合ったり、晩餐会で自慢くらいか)
(招待する『誰か』に対する親愛や牽制のついでにマウントを取る為だ)
(一般大衆が見に来る余裕があるとも思えんが、学者や関係する職種の匠などの招待客だけじゃなくて、興味ある者が一定の金を払うなり紹介状があれば見に来れる建物を作っても良いかもな。俺がゴーレムでやった塩田もちょっとした組み合わせを思いついただけだしな)
記憶が摩耗しているのもあるが、興味がないから思いつかなかった。
この世界には不特定多数を呼び込んで見学させるようなことはまずしないのだ。やる時はマウントであったり、話題を作って誰かを追い落とすなり自分の権勢を高める為である。もちろん上級貴族くらいしか日常的に宝飾品を集められないとか、そういう連中でも軍事や政務にカネを回したら余裕がない(発展途上なので幾らでも使えるから)というのもあるだろう。今更のように思いついた事ではあるが、将来に向けて計画しても面白いかもしれない。
では、何から始めたら広く流布できるのか、そして国の為になるのだろうか?
「ゴルビー伯。いかがされましたかな?」
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「ほう……」
俺がいきなり考え込んだので何か軍事的な懸念があるかと考えたのだろう。
諸侯の中で海千山千の権門の連中はともかく、貴族たちの中には不安視している者がいる。そこで笑みを浮かべて近くにあるプレハブ的な建物を指さした。色々なマジックアイテムを管理し、必要に合わせて持ち出すための場所だ。あんな感じの陳列で判り易く並べ、説明書きがあればだれもが理解できるだろう。そして各地の産物を一目見て、どんな場所でなら育つのか? そう言う事に関心を抱く者が居ない訳でも無かった。
まずはその辺りから始めて、博物館やら美術館に出来れば図書館を容易出来れば良いだろうか?
「この戦いが終わってからになりますが、芸術品を愉しめる館やそれとは別に進んだ技巧品を学べる館も作れば面白いとは思いませんか? 少なくとも何処かの国のように、知りもせずに『オロシャは田舎だ』などと言う物もいなくなるでしょう」
「ははは。急いで逃げ帰った何処かの文明国ですか」
「確かにあの国の傲慢さは目に余りますな」
「いやいや。芸術を愛でる館も良いかと思いますぞ」
俺の提案にイル・カナンへの反感の方が目立っていた。
これまで散々利用して報酬としての切り取りを許さないばかりか、俺たちが命を懸けて確保した魔族の島に利権確保の戦力を派遣するくらいだ。彼らへの反感があるのも仕方がないだろう。そもそもオロシャは武骨な人間が多いしな、この場で美術館に興味があると口に出した者が居る法が珍しいと言える。俺に追従したのでなければ幸いだ。
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