元構造解析研究者の異世界冒険譚

犬社護

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《シャーロットが帝王となった場合のifルート》第2部 8歳〜アストレカ大陸編【ガーランド法王国

間者が入りま〜〜〜す

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聖女帰還パーティーが開始されてから1時間、私は食事にありつけていない。挨拶の順番として、国王陛下、王妃陛下、王太子様(23歳)、第2王子様(20歳)といった王族の方々から始まった。王族との挨拶が終了すると、多くの貴族の方々が、私のもとへ
やって来た。

しばらく、挨拶を続けて思ったんだけど、人数が多いよ!!!

事前にお母様から聞かされていたけど、もう10人以上と挨拶している。挨拶者の中には、私と同年代の子供を連れてきて、『今後ともよろしく!』という感じで握手されたし! 突発的に発生したパーティーなのに、ここまで参加者がいるとは驚きだよ。私の側には、フレヤとオーキスもいるんだけど、オーキスだけがガチガチに緊張している。彼自身、王都に来て以降、こういった本格的なパーティーに参加することは初めてと言っていたから、緊張するのも無理ないね。私の場合、これまで私自身が平民として応対していたせいか、口調が貴族令嬢っぽくない。【公爵令嬢】兼【帝王】だから、そのあたり気をつけないとね。

お父様とお母様とお兄様は、そんな私のパーティーデビューを見てなのか、目に涙を浮かべながら、微笑ましく見守ってくれている。ちなみに、マリルはマリルで、私達からやや離れた場所にて、大人の男性陣からナンパされているため、唯一フレヤだけが、私とオーキスをフォローしてくれている。『夕食を食べたい!』、『早くリーラに会いたい!』と叫びたい衝動に駆られるけど、ここは我慢だ。合計三十人近い人達と挨拶し終わったところで、やっとリーラとマーサさんがこちらに来てくれた。

うわあ~、マーサ様はゆったりとした薄い赤色のドレス、リーラは子供らしいフンワリとしたドレスを着ている。私自身、子供のドレスを見るのは初めてだけど、大人用と異なり、子供の年齢に合わせた色彩、形状となっていた。リーラのドレスも、彼女自身を強く引き立たせている。

「シャーロット~~」

リーラは私と視線が重なるやいなや、私に抱きついてきた。彼女と会うのも久しぶりだ。

「シャーロットちゃん、おかえりなさい」
「シャーロット~~、やっと会えたーーーー。パーティーが始まったら、真っ先に抱きしめに行こうと思ったのに、お母様から止められたんだよ~~」

あはは、リーラの性格は変化してないね。底抜けに明るいから、私も癒されるよ。

「マーサ様、リーラ、お久しぶりです。正直、もう二度と会えないかなと思っていました」

転移当初、絶望的な気分に陥ったからね。

「私も、シャーロットちゃんが転移されたと聞いて驚いたわ。情報を集めていくと、【イザベルが悪い】というよりも、【教会の体質】、この場合【ガーランド法王国の腐った体質】が大元の原因だったこともあって、怒りの矛先を何処に向けたらいいのかわからなかったわ。リーラなんか、頭からイザベルが悪いと思い込んで、一人で行方不明のイザベルを探しに行こうとしたから、私達とオーキスで必死に止めたのよ」

マーサ様はきちんとイムノブースト事件の真相を全て理解してくれている。国中の平民の人達にも、きちんと理解してもらいたい。そしてリーラ、一人で探しに行くという無謀な行為だけはやめてね。

「お母様、ガーランド法王国が悪いと言われてもピンとこないよ。その国が悪かったとしても、イザベル自身は全部知っていたんでしょ? それにも関わらず、イムノブーストを使いまくるわ、シャーロットを転移させるわ、結局のところイザベルの性格が破綻していたから、最悪の出来事が発生したんだよ!」

まあ…その通りなんだけど、イザベル自身にも、深~い事情があったのさ。こっちに関しては、ガーランド様が悪いのだけど……ここでは言わないでおこう。

「大切な友達が遠くの場所へ転移されたと聞いたら、黙っていられないよ。それに精霊様も、シャーロットのことで何か隠してる。質問しても話題を反らされるし、スッゴイモヤモヤした気分が続いたんだよ!」

リーラの周辺には、光と土の精霊様がいるもんね。私が何をしてきたのか、喋りたいけど喋れなかったのだろう。う~ん、互いにストレスを抱えていたんだね。

「心配かけてごめんね。もう大丈夫だよ」
「無事、帰ってきたんだからいいよ。唯一の心残りが、イザベルを殴れなかったことかな?」

突然、リーラが右拳を握り締め、ガッポーズのような体勢をとった。こういった過激な部分は、父親と母親、どちらに似たのだろうか? 私の隣にいるフレヤが、終始ビクビクしている。

「リーラ、私ね、ハーモニック大陸の方で、色んな魔物達と従魔契約したんだ。そのうちの一体が、会場周辺を警備してくれてるの。魔物はドラゴンの幼生体で、名前はカムイっていうんだ。後で、会わせてあげる」

「ドラゴンの幼生体! いいな、いいな、後で絶対紹介してね!」

ドラゴンの幼生体なんて、早々見れないからか、リーラの目がキラキラしてるよ。あとで、カムイを見せてあげよう。おっと、カムイだけじゃなくて、同い年のフレヤも紹介しておかないと。

「リーラ、隣にいる子は、聖女代行のフレヤ・トワイライトだよ」
「あ、新聞で見た。私はリーラ・マクレン、伯爵令嬢だけど、気軽に話してね」

急に自分に話題を振られたからか、フレヤがビクッと動いた。

「は、はじめまして……フレヤ・トワイライトと申します…です(できれば殴らないで)」

フレヤが小声で何か呟いているけど、余計なことを言わないほうがいいよ。

「カタイ、カタイ、もっと気軽に話してよ」

リーラが『イザベルを殴る』と宣言したから、話しずらいと思う。

「リーラは相変わらずだな。フレヤは僕と同じで平民なんだから、いきなり伯爵令嬢相手にタメ口で話せないよ」

オーキス、リーラが来たことで、緊張感が解れたようだ。私達のスキルや称号も関係しているのかもね。

「オーキスも久しぶり~。挨拶が遅れてごめんね」

リーラの場合、悪気が一切ないから、なんでも許せるような気がする。

「別にいいよ。シャーロットが主役なんだから仕方ないさ。僕の時もそうだったけど、フレヤはイザベルのこととなると、何故か挙動不審になるんだ」

それはオーキスもリーラも、イザベルに対し悪感情を抱いているからだよ……と言いたくても言えない。

「へえ~、そうなの? 聖女代行だもんね。フレヤは何も悪くないんだから、ピシッとしていればいいんだよ?」

やっぱり、リーラがいると、場が和むね。そういえば、間者の件はどうなったのかな? ここから魔力と気配を探った限り、天井に二人いたけど、一人は既に退場している。あと一人は、まだ天井か、カムイも気づいているだろうから、すぐに退場するかな?

しばらくリーラ達と話し込んでいると、フレヤもいつもの状態に戻り、私達の話に入ってきて、笑顔を見せるようになった。また、他の子供達も入ってきてくれたおかげで、私は数人のお友達を作ることに成功した。新たなお友達を引き連れ、食事を楽しんでいる時、それは唐突に起こった。

《ピンポンパンポーーーーン、このテレパスを聞いている皆様にお知らせいたしまーーす。まもなく、会場内の天井付近に、ボコボコにした間者が入りまーーーーす。しばらくの間、天井を見上げないよう、お願いいたしまーーーす》

……は? 

今のメッセージは何? この声はカムイだよね? テレパスで送った相手は、え~と……パーティー会場内にいるお父様・お母様・お兄様・マリル・私・フレヤ・国王陛下・ヘンデル枢機卿になるのか。間者を見つけて、ボコボコにするのはいいけど、会場内を通る必要性ないし、間者ごと透明になれるでしょ?

【2回目のやらかしまで……あと30秒】

あ、急にステータスウィンドウが開いて、カウントが表示された!?
30秒後に何か起こるの?
とりあえず、カムイを探さないと …………あ、いた!

気絶した間者だけが、天井付近をフヨフヨ浮いている。しかも、逆さ吊り状態になっていて、白目で大口を開けまま、こっちを見ている!? 

怖いよ! あれが見つかったら、ヤバイ! 
急いでカムイに……

【あと15秒】

ステータスウィンドウが邪魔だ!
このカウントもムカつく!!!

「シャーロット、どうしたの?」

う、どう答えよう?

「え……と」

あ、オーキスが飲み物を口に含んでから、カムイの方向を見ようとしている。目の前にはリーラがいる。このままだとヤバイ!

「オーキス、今はこっちの方を向いて!」

私は急いで、オーキスの顔を掴み、私の方へ向けた。
【10…9…8…7…】
ガーランド様を殴りたい!

「え! シャーロット、何!?」

私の突然の行動で、リーラもギョッとして、私を見ている。オーキス自身も、私を見ながらドギマギしているようだ。ごめん、緊急事態発生なの!

「オーキス、リーラ、今は後方の天井を見ないで!」
「「天井?」」

【3…2…1…】

「ぶふぉぉぉぉーーーーーーーー!!!」

【残念、時間切れ。本日2回目のやらかしがカウントされました】

何!? あ、国王陛下が間者のいる方向を見て、飲んでいた水らしき液体を一気に吐き出した!

うん? 国王陛下の噴き出した方向には……!?

「「「「「陛下!!!」」」」

あ、他の人達の視線が、国王陛下一人に集中した。

「リーラ、国王陛下のところに行ってくる!」
「え…うん!」


私とフレヤが国王陛下の下へ急行すると、周囲の貴族達が道を開けてくれた。一応、構造解析しておこう。…………良かった。天井に浮いている間者を見て、吹いただけだ。とりあえず、国王陛下、王妃陛下、お父様、お母様、お兄様、マリル、フレヤ、ヘンデル枢機卿にテレパスで回線を繋ごう。

《陛下、天井にいる間者を皆に見せるわけにはいきません。申し訳ありませんが、恥をかいてください。間者の件を除き、起こったことをそのまま皆に話します》

全員が、軽く頷いてくれた。

「皆様、国王陛下は……美味しい飲み物を口に多く含み、ただ咽せただけです。毒とか、そういった類のものではありません。ですが、一応……【マックスヒール】」

私がマックスヒールを唱えると、国王陛下の身体が淡い緑の優しい光に包まれた。これにより、パーティー参加者全員がやや大きめの歓声を上げ、多くの視線が私達に集中してくれた。私が魔法を使用している間に、天井にいるカムイと間者は、会場出入口を通りいなくなった。カムイーーーー、あとで話を聞かせてもらうよ!

「これで大丈夫です」

ほぼ全員が、ホッと胸を撫で下ろした。しかし、ただ1人……ルルリア王妃様だけは違っていた。終始笑顔なんだけど、背後に般若の面が浮かぶくらい、ドス黒い何かを噴き出していたのだ。何故かというと、陛下の吐き出した液体の辿り着いた場所が……ルルリア様の顔面だったからである。

「「「「「ヒッ‼︎」」」」」

周囲の貴族達も、ルルリア様を見てしまい、悲鳴をあげた。液体を顔面に浴びたせいで、……パーティー用に施されたルルリア様の化粧がおかしな具合に崩れてしまい、まるで幽霊の様な……雰囲気を醸し出していたからだ。

「あ……(やばい)! 皆の者…すまんな。迷惑をかけた。さあ~て、ちょっと警備のところへ」

国王陛下~~、何1人だけそそくさと逃げようとしてんのよ~~。あ、ルルリア様が逃すまいと、陛下の右肩をガッシリと掴んだ。

「ブ・ラ・イ・ア・ン、ちょ~~~っと、あっちに行こうか~~」
「ねえ…ちょっと待って、ルルリア……話を聞いて……」
「2人だけの密室で聞いて・あ・げ・る」

国王陛下がヘルプの視線を私達に向けようとしたけど、全員が不敬を承知で、その視線をサッと無視した。そして、ルルリア様は問答無用で、陛下を会場の外へと連れ出した。

「陛下、しばらく帰ってこれないぞ。噴き出した場所が悪すぎた」

私のすぐ側にいるお父様が、陛下に同情の念を寄せていた。せっかくだから、疑問に思ったことを尋ねてみよう。

「お父様、前から気になっていたのですが、ルルリア様はお強いのですか?」

以前、お会いした時も、国王陛下はルルリア様に対して、頭が上がらないというか、尻に敷かれているような気がしたんだよ。お父様からルルリア様の情報を聞いてみた。すると……ルルリア・エルディア、旧姓ルルリア・マルコーダ、マルコーダ元侯爵の次女で、人間の能力限界を超えた元Aランク冒険者。自由奔放な性格をしており、齢十歳で勝手に冒険者登録を行い、15歳の成人となる頃には、様々な実績を打ち立て、平民、貴族、王族あらゆる方面の人達から、絶大な信頼を寄せられていた。当時第1王子であったブライアン様は、ルルリア様のことを11歳の時から気にかけていたらしく、

『王家の力に頼らず、1人の男として、彼女を必ず落とします! ですから、婚約候補者などいりません。卒業までに落とせなかった場合は、臣籍降下致します!』

と当時の国王陛下に直談判し、許可を貰って以降、王族としてのプライドをかなぐり捨てて、ず~~っとアタックし続けていたそうだ。時には戦いを挑みボロ負けし、公衆の面前で告白し玉砕しても、諦めず何度も何度もアタックし続けたことで、ルルリア様もその男気に惚れ、ブライアン様の婚約者となり、王妃となった。ルルリア様自身も、この時既にAランク冒険者であったため、他国の王族達と友好関係を築いていたこともあり、現在でも外交面での仕事を主体にしている。この国王と王妃の馴れ初めは、超有名らしく、本として出版されたり、演劇にもなっている。こういった経緯もあり、国王陛下はルルリア王妃様に、頭が上がらないのだ。せっかくマックスヒールをかけても、また傷だらけになって、帰ってくるかもしれない。

国王陛下達がいない間に、カムイにあの行為の意味を問いただしておこう。貴族への挨拶も一通り終わったし、休憩ということで、私はフレヤと共に、メイドさんに会場近くにある客室へ案内してもらった。客室に入ると……

「シャーロット、さっきのカムイのアレを確認するの?」
「もちろんだよ。カムイのせいで、国王陛下がこれから悲惨な目に遭うからね」

「あれは……国王陛下も悪いと思う。ルルリア様の顔目掛けて、白ワインを吐き出すし……」

まあね、運が悪いというかなんとうか……それでもカムイに問いただしておかないとね。

『カムイ、今何処にいるの?』
『天井裏にいるよ。ついさっき、間者を1名を確保して、騎士団に引き渡したよ』

『なんで、あんなことしたの? 違う意味で、騒ぎが起こったんだから』

『だってさ、みんなの動きが堅いんだよ。パレードの時やフランジュ帝国でのお祝いの時、全員が心の奥底から喜びの感情を爆発させてた。それなのに、ここではみんなの感情がおかしいんだよ。シャーロットの帰還に喜んでいる人もいれば、シャーロットのことを見向きもせず、マリルばかりを見ている人、シャーロットやジークと話し合いながら、なんかロクでもない感情を抱いている奴もいた。このパーティーは、シャーロットのためにあるんだ。だから、ちょっと騒ぎを起こして、会場の空気を壊したかったんだ。間者1人を見つけたくらいなら、そこまで大きな騒ぎにならないでしょ?』

う~ん、私のために実行した行為なのね。しかも、きちんと考えて行動を起こしている。カムイは、平民達の宴を見たことがあっても、こういった貴族のパーティーを見るのは初めてのはず。平民と貴族との違いを事前に伝えておくべきだったか。

『そういうことか。……まあ、私のためにしてくれたことはありがたいけど、平民と貴族では祝い方がかなり違うの。貴族の場合、私やお父様に気に入られようと、媚びを売ってくる人もいる。多くの貴族にとって、私の帰還は勿論嬉しいことなんだけど、大半の人が、その先の未来を考えて、行動に移そうとしているんだよ』

『ふーん、先の見えぬ未来を考えての行動か。僕には、よくわからないや。でも、さっきの行為は、もう二度とやらないよ。何処かの部屋で、ブライアンの悲鳴が聞こえるんだ。周囲の人達も、その悲鳴の理由をわかっているらしくて、誰も止めないんだ。彼に、悪いことしちゃった。あとで、謝っておくね』

『うん、そうしてあげて。国王陛下だけが、被害を受けてるからね』

カムイも昔と違い、きちんと考えて行動を起こしている。反省もしているようだし、もう怒らないでおこう。

というか、ガーランド様を殴りたい。
私のステータスウィンドウで遊ぶな!

もう関わらないだろうとか言っておきながら、おもいっきり干渉しているじゃないか。う…いけない、落ち着こう。フレヤと話し合って、内なる邪悪な思いを振り払おう。

「フレヤ、カムイも反省していたよ。何処かの部屋で、国王陛下の悲鳴が聞こえるんだって」

「あ……そうだよね。ルルリア様の顔に、口に含んだ液体をぶっかけたんだもの。今頃は……」

「うん、合掌しておこう」

「あはは…そうだね」


私達が会場に戻り、そこから40分後、国王陛下とルルリア様が戻ってきた。国王陛下の顔には、アザが数ヶ所できており、服装もくたびれていた。ルルリア様はドレスを変更し、お顔の化粧も再度施されていた。そして…彼女から皆に一言、『国王陛下に、回復魔法を与えるな。いいわね?』と威圧された。彼女は笑顔だったけど、その目は悪魔のように冷徹だった。会場内には、王太子様や第2王子様もいたんだけど、誰一人その意見に逆らう者はいなかった。私も怖かったので、国王陛下だけにテレパスで、『私の従魔のせいで、申し訳ありませんでした』と謝罪しておいた。すると……

『ああ、構わんよ。君やカムイは悪くない。ルルリアに白ワインをぶっかけた私が悪いんだ』

と言ってくれた。本当に申し訳ありませんでした。


ちょっとしたハプニングが起こったものの、その後のパーティー自体は極めて円滑に進められた。私も国王陛下、ルルリア様、王太子様、第2王子様や彼らの婚約者でもある令嬢達、多くの人達と友好な関係を結ぶことができた。




○○○

次回更新日は、8・25(土)となります。
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