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本編
47話 思わぬ再会
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「あの時の誘拐犯!!」
私は馬車内の窓に顔をくっつけて、つい大声で叫んでしまう。
あの長髪の男性、あの小屋で出会ったケンイチロウさんで間違いない。彼の右肩には、左半身が白、右半身が黒の小さな猫がいる。何故か、その猫も私を見て笑っているような?
私の声に反応してくれたのか、メイリンさんが馭者さんに声をかけ、馬車を止めてくれたけど、馬車内の空気が妙に重くなっているような?
「ユミル、あの者があなた達を誘拐した犯人で間違いありませんか?」
「メイリンさん、間違いありません。笑顔で手を振ってくれたのが気になりますけど」
あ、私の言葉で、2人の目つきがさらに鋭くなり、空気も重くなる。
「へえ~、あいつがタウセントで君とアイリスを誘拐した奴なの?」
トーイから尋常じゃない怒りを感じる。
これ、接触させたらまずいのでは?
「え!?」「え!?」「あ!?」
私たちが少し話している間に、しっかりと内側から施錠されていた扉が勝手に開いて、ケンイチロウさんが堂々と入ってきて、私の対面、メイリンさんの隣に座る。あまりに自然な動作で、誰にも止められなかった。
「やあ、ユミル。また、会えたね」
あれ? 笑顔だ。
誘拐時は表情も乏しく無愛想で、笑った顔なんて見ていないのに。
「ユミル、こいつら殺して良い?」
「奇遇ですね、トーイ様。私も同じことを思いました」
トーイ、メイリンさん、何を言っているの!!
「それは困るな。僕たちは、ユミルの味方だ」
ケンイチロウさんが、また笑った!? 小屋で会った時よりも、声に抑揚があって、感情も少しだけ表に出ている。この短期間のうちに、何かあったのかな?
「其方は精霊だな。ユミルとアイリスを誘拐したのは事実だが、その依頼に関しては達成済みで、我々はもう依頼人の手から離れているから何もせん」
この喋り方と声色、多分この猫はレパードだ。トーイは、ケンイチロウさんとレパードの言葉を聞いても、疑わしい目で2人を睨む。
「半霊半魔の君に言われても、説得力がないよ。僕たちを信じさせたいのなら、証拠を見せてほしいな」
半霊半魔って何?
私自身、この2人も信用していいものか迷う。
そりゃあ、味方になってくれたら心強いけど。
「ケンイチロウ、まずは我々が敵でないことを証明しよう」
「その方が良さそうだね、レパード。女の子とメイドさんの殺気が尋常じゃない。まずは僕からだ。僕の本当の名前はケイン・ミスルギ、年齢は15歳、5年前まで隣国の伯爵貴族だったけど、第1王子の毒殺未遂事件に巻き込まれ、僕の父が主犯と認定されてしまい、父、母、兄は処刑された。僕と妹は記憶と感情を封印されて、国外追放の刑にされてしまったのさ」
「「「は?」」」
いきなり自分の正体を笑顔で言うものだから、私たちは驚きの声をあげてしまう。
「メイリン、事実なの?」
「メイリンさん」
トーイも私も、そんな事件を知らないので、メイリンさんを見る。彼女は必死に記憶を探り、探し当てたのか、ハッとした顔になる。
「……事実です。5年前に起きた隣国での事件ですね。本国の新聞記事にも掲載され、旦那様方も怪訝な表情を浮かべていました。お二人とも、何か裏がある事件だと嘆いておりましたね」
「当たっているよ。主犯は第2王子を支持する侯爵一派で、僕の父も侯爵に協力したのに、まんまと裏切られたってわけ。ついこの間まで、記憶も感情も失われていたけど、ユミルが不思議な魔法で、その封印を解いてくれたのさ。長期間封印された影響で、まだ感情を完全に取り戻していないけどね」
もしかして、誘拐時の伝統魔法!? 『来訪神のご来訪』の効果の一つに、悪疫除去がある。あの時、その効果を発動させていたから、2人の身体内にある悪疫全てが除去されたんだ!
「ケンイチロウだっけ? なんで、笑顔なのさ? 恨みとかないの?」
トーイに言われて、ケンイチロウさんは少しだけ逡巡する。
「ない…といえば嘘になる。ただ、僕も妹も、癒着塗れの両親を見て育っていたから、この世界から抜け出したいと、常日頃から思っていたんだ。だから、僕からは侯爵一派に何かするつもりはないよ。それと、呼び方は今後もケンイチロウでいいよ。国外追放された後、ある男性に助けられてね。その人から名付けられたもので、結構気に入っているんだ」
なるほど、色々と抱え込んでいたんだね。
トーイは、彼の話を信じてくれたかな?
「ふ~ん、それでそっちの半霊半魔の方は? 敵意はなさそうだから、魔から聖への変化だと思うけど」
どういう意味?
レパードは包丁で軽く切っただけに過ぎないから、こっちはまだ不完全な状態で、悪疫を除去しきれていないって感じかな。
「私は魔物ブラックパンサー、もう160年程近く生きている」
「160年? ブラックパンサーの寿命は50年程と聞いているけど?」
そうなると、レパードは老豹に該当するのかな?
「それで間違いない。私は小さい頃から、人族と魔物との戦いを観察し、時には戦闘にも勤しんでいた。戦いを続けていくうちに、人といる方が楽しいと思い、従魔契約をした。そして、人との生活を長く続けていくうちに、私の身体から何かが抜けていくようになった」
へえ、何が抜けていたの?
「それは、魔性の力だね。魔物は瘴気を好むせいで、狂気を孕みやすい。人を食す行為をやめ、人と生活し善行を重ねていくことで、そういった力が抜けていく」
「その通りだ。気づけば、50年とされている寿命を超えており、戦闘能力や思考能力なども、全く衰えていないことに気づいた」
50年経過しても、能力低下がないって羨ましい。
「君、稀有な存在だね。魔物からの精霊化は、かなり珍しい」
「自分でも、不思議に思っている。私は完全な精霊になるための方法を多くの人々に聞いたが、誰もその答えを知らない」
「当然だよ。魔物からの精霊化は全て自然任せ、いつ精霊化が起きるのかわからないからね。まさか……」
今の状況から、なんとなく察せます。
「トーイよ、そのまさかだ。ユミルの魔法で斬られた時、私の持つ魔性の力が完全に消滅し、今では毛色が黒から白へと、少しずつ変化している。この調子だと、1週間ほどで完全精霊化するだろう」
やっぱり、私が原因なのか。
「どうだ? 私やケンイチロウを信じる気になったか?」
「わかった、信じるよ。それで、君らの依頼者って誰?」
あ、そこ重要! 依頼者がわかれば、学会で何らかの対策を打てるもん。
「知らん」
トーイが問いただすと、レパードがキッパリと言い放つ。
「ごめんね。仲介者を経由しているせいで、僕たちも誰が依頼者かを知らないんだ。多分、その仲介者も知らないと思うよ」
「はあ~、そんな事だろうと思った。メイリン、一応君からこの2人の件を伝えておいてね」
「その必要はないよ。このまま君たちに付き合って、僕たち自身でアイリスたちに事情を話すから」
ケンイチロウさん、相当な場数を踏んでいるのか、こんな状況下でも、全く動じることなく堂々としているけど、アイリス様とマーカス様相手になると、一悶着起こりそうな予感がする。
私は馬車内の窓に顔をくっつけて、つい大声で叫んでしまう。
あの長髪の男性、あの小屋で出会ったケンイチロウさんで間違いない。彼の右肩には、左半身が白、右半身が黒の小さな猫がいる。何故か、その猫も私を見て笑っているような?
私の声に反応してくれたのか、メイリンさんが馭者さんに声をかけ、馬車を止めてくれたけど、馬車内の空気が妙に重くなっているような?
「ユミル、あの者があなた達を誘拐した犯人で間違いありませんか?」
「メイリンさん、間違いありません。笑顔で手を振ってくれたのが気になりますけど」
あ、私の言葉で、2人の目つきがさらに鋭くなり、空気も重くなる。
「へえ~、あいつがタウセントで君とアイリスを誘拐した奴なの?」
トーイから尋常じゃない怒りを感じる。
これ、接触させたらまずいのでは?
「え!?」「え!?」「あ!?」
私たちが少し話している間に、しっかりと内側から施錠されていた扉が勝手に開いて、ケンイチロウさんが堂々と入ってきて、私の対面、メイリンさんの隣に座る。あまりに自然な動作で、誰にも止められなかった。
「やあ、ユミル。また、会えたね」
あれ? 笑顔だ。
誘拐時は表情も乏しく無愛想で、笑った顔なんて見ていないのに。
「ユミル、こいつら殺して良い?」
「奇遇ですね、トーイ様。私も同じことを思いました」
トーイ、メイリンさん、何を言っているの!!
「それは困るな。僕たちは、ユミルの味方だ」
ケンイチロウさんが、また笑った!? 小屋で会った時よりも、声に抑揚があって、感情も少しだけ表に出ている。この短期間のうちに、何かあったのかな?
「其方は精霊だな。ユミルとアイリスを誘拐したのは事実だが、その依頼に関しては達成済みで、我々はもう依頼人の手から離れているから何もせん」
この喋り方と声色、多分この猫はレパードだ。トーイは、ケンイチロウさんとレパードの言葉を聞いても、疑わしい目で2人を睨む。
「半霊半魔の君に言われても、説得力がないよ。僕たちを信じさせたいのなら、証拠を見せてほしいな」
半霊半魔って何?
私自身、この2人も信用していいものか迷う。
そりゃあ、味方になってくれたら心強いけど。
「ケンイチロウ、まずは我々が敵でないことを証明しよう」
「その方が良さそうだね、レパード。女の子とメイドさんの殺気が尋常じゃない。まずは僕からだ。僕の本当の名前はケイン・ミスルギ、年齢は15歳、5年前まで隣国の伯爵貴族だったけど、第1王子の毒殺未遂事件に巻き込まれ、僕の父が主犯と認定されてしまい、父、母、兄は処刑された。僕と妹は記憶と感情を封印されて、国外追放の刑にされてしまったのさ」
「「「は?」」」
いきなり自分の正体を笑顔で言うものだから、私たちは驚きの声をあげてしまう。
「メイリン、事実なの?」
「メイリンさん」
トーイも私も、そんな事件を知らないので、メイリンさんを見る。彼女は必死に記憶を探り、探し当てたのか、ハッとした顔になる。
「……事実です。5年前に起きた隣国での事件ですね。本国の新聞記事にも掲載され、旦那様方も怪訝な表情を浮かべていました。お二人とも、何か裏がある事件だと嘆いておりましたね」
「当たっているよ。主犯は第2王子を支持する侯爵一派で、僕の父も侯爵に協力したのに、まんまと裏切られたってわけ。ついこの間まで、記憶も感情も失われていたけど、ユミルが不思議な魔法で、その封印を解いてくれたのさ。長期間封印された影響で、まだ感情を完全に取り戻していないけどね」
もしかして、誘拐時の伝統魔法!? 『来訪神のご来訪』の効果の一つに、悪疫除去がある。あの時、その効果を発動させていたから、2人の身体内にある悪疫全てが除去されたんだ!
「ケンイチロウだっけ? なんで、笑顔なのさ? 恨みとかないの?」
トーイに言われて、ケンイチロウさんは少しだけ逡巡する。
「ない…といえば嘘になる。ただ、僕も妹も、癒着塗れの両親を見て育っていたから、この世界から抜け出したいと、常日頃から思っていたんだ。だから、僕からは侯爵一派に何かするつもりはないよ。それと、呼び方は今後もケンイチロウでいいよ。国外追放された後、ある男性に助けられてね。その人から名付けられたもので、結構気に入っているんだ」
なるほど、色々と抱え込んでいたんだね。
トーイは、彼の話を信じてくれたかな?
「ふ~ん、それでそっちの半霊半魔の方は? 敵意はなさそうだから、魔から聖への変化だと思うけど」
どういう意味?
レパードは包丁で軽く切っただけに過ぎないから、こっちはまだ不完全な状態で、悪疫を除去しきれていないって感じかな。
「私は魔物ブラックパンサー、もう160年程近く生きている」
「160年? ブラックパンサーの寿命は50年程と聞いているけど?」
そうなると、レパードは老豹に該当するのかな?
「それで間違いない。私は小さい頃から、人族と魔物との戦いを観察し、時には戦闘にも勤しんでいた。戦いを続けていくうちに、人といる方が楽しいと思い、従魔契約をした。そして、人との生活を長く続けていくうちに、私の身体から何かが抜けていくようになった」
へえ、何が抜けていたの?
「それは、魔性の力だね。魔物は瘴気を好むせいで、狂気を孕みやすい。人を食す行為をやめ、人と生活し善行を重ねていくことで、そういった力が抜けていく」
「その通りだ。気づけば、50年とされている寿命を超えており、戦闘能力や思考能力なども、全く衰えていないことに気づいた」
50年経過しても、能力低下がないって羨ましい。
「君、稀有な存在だね。魔物からの精霊化は、かなり珍しい」
「自分でも、不思議に思っている。私は完全な精霊になるための方法を多くの人々に聞いたが、誰もその答えを知らない」
「当然だよ。魔物からの精霊化は全て自然任せ、いつ精霊化が起きるのかわからないからね。まさか……」
今の状況から、なんとなく察せます。
「トーイよ、そのまさかだ。ユミルの魔法で斬られた時、私の持つ魔性の力が完全に消滅し、今では毛色が黒から白へと、少しずつ変化している。この調子だと、1週間ほどで完全精霊化するだろう」
やっぱり、私が原因なのか。
「どうだ? 私やケンイチロウを信じる気になったか?」
「わかった、信じるよ。それで、君らの依頼者って誰?」
あ、そこ重要! 依頼者がわかれば、学会で何らかの対策を打てるもん。
「知らん」
トーイが問いただすと、レパードがキッパリと言い放つ。
「ごめんね。仲介者を経由しているせいで、僕たちも誰が依頼者かを知らないんだ。多分、その仲介者も知らないと思うよ」
「はあ~、そんな事だろうと思った。メイリン、一応君からこの2人の件を伝えておいてね」
「その必要はないよ。このまま君たちに付き合って、僕たち自身でアイリスたちに事情を話すから」
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