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49話 お兄ちゃんから聞いた父親像と何か違う *ルティナ視点
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あれから、どれだけの時間が経過したのかな?
いつの間にか、清浄な空気が敷地内に流れている。
あの人の形をした闇の塊が、死んでしまった神官たちを全部身体に取り込んだことで、ここには私・リノア・ジェイコブ先生・マクレミーサの4人しかいない。リノアはマクレミーサをずっと睨んでいるけど、肝心の彼女は神官たちの最後を目の前で直視したせいなのか、さっきから体育座りになって、ガタガタと身体を震わせてる。
「リノア、大丈夫?」
「大丈夫…とは言えない。私を死に追いやった張本人が、目の前にいるからね。ルティナがいなかったら、私はあいつを殺していたかもしれない」
だよね。私のために、我慢してくれているんだ。
ジェイコブ先生は私たちの味方だから、聖女様たちに正しく報告してくれるはずだ。問題はマクレミーサの方、どんな処罰を受けるのかな?
私が悶々とマクレミーサのことを考えていると、邸入口から誰かが出てきた。
「リョウトさん!!」「お兄ちゃん!!」
あれ? お兄ちゃんの他にも、知らない大人が1人いる。
あれは誰?
「リノア、ルティナ、お疲れ様。全て解決したよ」
お兄ちゃんの横にいる人は、タルパじゃなくて、普通の人間…だよね?
もしかして、リノアのように実体化したタルパ?
「ヒライデン伯爵様!? いらしていたのですか!!」
ジェイコブ先生は誰か知ってるようで、慌ててこっちに駆けてくる。
ヒライデン伯爵……あ、お兄ちゃんの父親だ!!
なんで、一番嫌ってる人と一緒にいるの?
「貴殿たちが苦戦を強いられていると聞き、急ぎ霊体となって応援に駆けつけ、邸内であの闇を討伐するための準備を進めていた。ところで、何故あのような醜い心を持つ女が巫女をしている? 光と聖を使えなくなっただけで混乱し、仲間を盾にする巫女など聞いたこともない。神に仕える者として、恥ずかしくないのか?」
あれ?
お兄ちゃんから聞いた内容と、何か違う。
怒ってこそいるけど、何処か優しさがあるもん。
「か、返す言葉もございません」
余程怖いのかな、あんな冷や汗をかく先生を初めて見る。マクレミーサはこっちをチラッと見たけど、身体を震わせるだけで立ちあがろうともしない。
「マクレミーサ!? ヒライデン伯、申し訳ありません!!」
「構わん。あの女、神官が目の前で溶かされ食べられたのだから、心が壊れかけているのかもしれん。今は、大目に見よう。この敷地内にいたタルパの親玉は、私とここにいるリョウトで討伐した。お前たちの役目は終わりだ。私も身体に戻り次第、ここで起きた状況を報告に行く」
ほえ~、凄い貫禄。
さすが伯爵様。
「了解しました。不甲斐ない我々を助けて頂き、誠に感謝致します」
ジェイコブ先生が、伯爵様にお礼を述べてる。伯爵様がマクレミーサのもとへ歩いて行くので、私たちもついていく。
「マクレミーサ嬢、リョウトから全てを聞いている。緊急措置特例があるとはいえ、君の犯した行為は、下劣極まりないものだ……逃げるなよ」
なんか、すんごい目でマクレミーサを睨んでる。
あの人、本気で怒ってくれてる。
マクレミーサも睨まれたことで、ゆっくりと立ち上がる。
「は…はい。どんな処罰でも、受け入れます」
「リョウトから、全てを聞いている。もう一度言う…逃げるなよ」
「全てをお話し…します」
威圧感がすごい。
私やリノアだけでなく、ジェイコブ先生も震えてる。
「ルティナ、リノア、2人だけでよく耐えたな。偉いぞ」
伯爵様が微笑み、私とリノアの頭を撫でてくれた。
やっぱり、お兄ちゃんから聞いていた性格と何か違うよ。
よくわかんないけど、これで全て終わったんだ。
邸内で何が起きたのか、あとでお兄ちゃんに聞いてみよう。
いつの間にか、清浄な空気が敷地内に流れている。
あの人の形をした闇の塊が、死んでしまった神官たちを全部身体に取り込んだことで、ここには私・リノア・ジェイコブ先生・マクレミーサの4人しかいない。リノアはマクレミーサをずっと睨んでいるけど、肝心の彼女は神官たちの最後を目の前で直視したせいなのか、さっきから体育座りになって、ガタガタと身体を震わせてる。
「リノア、大丈夫?」
「大丈夫…とは言えない。私を死に追いやった張本人が、目の前にいるからね。ルティナがいなかったら、私はあいつを殺していたかもしれない」
だよね。私のために、我慢してくれているんだ。
ジェイコブ先生は私たちの味方だから、聖女様たちに正しく報告してくれるはずだ。問題はマクレミーサの方、どんな処罰を受けるのかな?
私が悶々とマクレミーサのことを考えていると、邸入口から誰かが出てきた。
「リョウトさん!!」「お兄ちゃん!!」
あれ? お兄ちゃんの他にも、知らない大人が1人いる。
あれは誰?
「リノア、ルティナ、お疲れ様。全て解決したよ」
お兄ちゃんの横にいる人は、タルパじゃなくて、普通の人間…だよね?
もしかして、リノアのように実体化したタルパ?
「ヒライデン伯爵様!? いらしていたのですか!!」
ジェイコブ先生は誰か知ってるようで、慌ててこっちに駆けてくる。
ヒライデン伯爵……あ、お兄ちゃんの父親だ!!
なんで、一番嫌ってる人と一緒にいるの?
「貴殿たちが苦戦を強いられていると聞き、急ぎ霊体となって応援に駆けつけ、邸内であの闇を討伐するための準備を進めていた。ところで、何故あのような醜い心を持つ女が巫女をしている? 光と聖を使えなくなっただけで混乱し、仲間を盾にする巫女など聞いたこともない。神に仕える者として、恥ずかしくないのか?」
あれ?
お兄ちゃんから聞いた内容と、何か違う。
怒ってこそいるけど、何処か優しさがあるもん。
「か、返す言葉もございません」
余程怖いのかな、あんな冷や汗をかく先生を初めて見る。マクレミーサはこっちをチラッと見たけど、身体を震わせるだけで立ちあがろうともしない。
「マクレミーサ!? ヒライデン伯、申し訳ありません!!」
「構わん。あの女、神官が目の前で溶かされ食べられたのだから、心が壊れかけているのかもしれん。今は、大目に見よう。この敷地内にいたタルパの親玉は、私とここにいるリョウトで討伐した。お前たちの役目は終わりだ。私も身体に戻り次第、ここで起きた状況を報告に行く」
ほえ~、凄い貫禄。
さすが伯爵様。
「了解しました。不甲斐ない我々を助けて頂き、誠に感謝致します」
ジェイコブ先生が、伯爵様にお礼を述べてる。伯爵様がマクレミーサのもとへ歩いて行くので、私たちもついていく。
「マクレミーサ嬢、リョウトから全てを聞いている。緊急措置特例があるとはいえ、君の犯した行為は、下劣極まりないものだ……逃げるなよ」
なんか、すんごい目でマクレミーサを睨んでる。
あの人、本気で怒ってくれてる。
マクレミーサも睨まれたことで、ゆっくりと立ち上がる。
「は…はい。どんな処罰でも、受け入れます」
「リョウトから、全てを聞いている。もう一度言う…逃げるなよ」
「全てをお話し…します」
威圧感がすごい。
私やリノアだけでなく、ジェイコブ先生も震えてる。
「ルティナ、リノア、2人だけでよく耐えたな。偉いぞ」
伯爵様が微笑み、私とリノアの頭を撫でてくれた。
やっぱり、お兄ちゃんから聞いていた性格と何か違うよ。
よくわかんないけど、これで全て終わったんだ。
邸内で何が起きたのか、あとでお兄ちゃんに聞いてみよう。
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