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座り心地のいいイス
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お昼前に屋敷に戻ると、夜の夜会に向けて急ピッチで作業が行われていた。みんな大変そうだ。何も手伝うことが出来ないが、せめて邪魔しないようにしておこう。
俺達は邪魔にならないように昼食が終わると早々に自分達の部屋へと戻った。
昼食も終わり、一息ついたところで鉄のインゴットを取り出した。これは俺がアクセサリーを作っていることを知ったお母様が用意してくれたものだ。お礼に付与の付いたアクセサリーを色々とプレゼントしたら、国宝級のアクセサリーをありがとう、さすがは私の自慢の息子だわ!と大変喜ばれた。付与アイテムを作るのも少し自重した方がいいのかも知れない。
クラフトの魔法を使い適当な大きさにインゴットをちぎると、太めの棒状に加工し螺旋状に捻った。バネの完成だ。
なお、俺が杖も使わずに、呪文も唱えずに魔法が使えることはすでに三人にはバレているので自重はしなかった。もちろんお義母様の前では絶対にやらない。
「知らない人が見たら異常な光景だよね」
「ええ、鉄の延べ棒を素手で引きちぎるなんて異常ですわ。誰かに見られたらと思うと頭が痛いですわ」
そう言ってクリスティアナ様は頭を抱えた。苦労をかけて済まないねぇ。だが、必要なことなのだよ。そのお陰でなかなかの物ができた。
「試作品が完成しました。これを使おうと思っています」
三人にバネを見せたが、三人とも見たことがなかったようでこれは何だと顔に書いてあった。どうやらまだ発明されていないようだ。ちょっと意外だ。
「これはバネというものですよ。こうやって押すと、跳ね返ってくるのですよ。この力を利用して馬車の揺れを抑えようと思います」
そう言って手でバネを押したり、緩めたりを繰り返した。
「面白そう!あたしにもやらせて!」
「私にも触らせて頂けませんか?」
見慣れぬ物に興味津々といったところだろうか。二人はすぐに飛びつき熱心にバネを弄んでいた。
「マスター、これは何に使うの?」
一歩出遅れたエクスが首を傾げて聞いてきた。興味はあるようでチラチラと二人の方を見ていた。
「これはそうだね、こうやって使うんだよ」
手早く同じバネを幾つか作り、その上に硬めのクッションを置いた。簡易のソファーの完成である。なお、背もたれはない。
ソファーの座り心地が問題ないことを確かめ、エクスを座らせた。
座ったエクスは驚いたのか、いつもはトロンとしている目を少し見開いた。
「凄く座り心地がいい。この上で寝ると気持ちよさそう。一緒に寝よう」
気持ちは大変ありがたいのだが、さすがに寝るには小さ過ぎる。エクスは器用に丸まって横になりこちらに手を伸ばしているが、二人は無理だ。エクスの上に乗っからない限り。
どうしようかと逡巡していると、こちらに気がついた二人がやって来た。
「これは何ですの?」
「もしかしてベッド!?二人だけで楽しいことしようだなんて狡い!」
フェオは分かって言っているのかどうかは不明だが、クリスティアナ様に誤解されるような発言はやめて欲しい、まじで。ほら見ろ、クリスティアナ様が、ベッド?二人でキャッキャウフフ?と呟いているじゃないか。
「これはさっきのバネで作ったソファーですよ。簡単に作った物なので、色々と問題はありますがね」
「私も座ってみてもよろしいですか?」
「一緒に座ろう」
エクスが隣を空けた。そこにクリスティアナ様が座る。何とか二人が座れるサイズだが、ギリギリである。もっと大きくすれば良かったかな?でもそれだと丁度いいクッションがないな。
「まあ!柔らか過ぎない程よい座り心地ですわ。フェオの言うようにベッドにしても良さそうですわ」
どうやら二人には気にいってもらえたようだ。フェオは軽すぎて座り心地を確かめることができなくて膨れていた。
そこで、フェオ専用のソファーを作った。サイズが小さいので手持ちの材料を使ってそこそこの物に仕上げた。フェオは大層気に入ったみたいだ。頻りに座り心地を確めていた。
「ありがとうシリウス!大好きよ!」
そう言って顔に張り付いてきた。程よい弾力が気持ちいい。うん、俺も好きだよ、フェオ。
「これ、最高だわ。持って帰る」
フェオが宣言した。だが、持って帰るには少し大きい気がする。妖精サイズとはいえ、ゆっくりできるように少し大きめに作ってあるのだ。
「しょうがないですわね。お母様に頼んでおきますわ」
「ありがとうクリピー!クリピーも大好きよ!」
そう言ってクリスティアナ様の顔に張り付いた。張り付かれたクリスティアナ様も満更でもなさそうだ。仲がいいことは良きことかな。
ベッドにするのも良さそうだとのお墨付きも得られたので早速必要な物を集めて試作品を作ろうと思う。まずは丈夫な革が必要かな?その上にふかふかの布団を置けば良さそうだ。
あれこれとみんなで話していると、そろそろ夜会の準備を、と言われた。
あれ?俺達も参加するの?まだ子供なのに?
「顔を出すだけでいいから参加してもらえないかしら?本当ならまだ子供なので参加は絶対じゃないのだけれども、今日呼んだ貴族の中に貴方くらいの子を連れてきてる人が何人かいるのよ。さすがに無下にはできないわ」
お義母様にそう頼まれては仕方がない。顔を出すくらいなら別にいいだろう。明日からは色々と協力してもらう必要があるからな。
「もちろん構いませんよ。子爵家の後ろには王族だけでなく、ガーネット公爵家もついていることを知らしめてやりましょう」
「お、お手柔らかにね」
お義母様の美しいお顔が少し引き吊った。引き吊った顔も美しいのはどういうことだろうか。次元が違うな。
準備を整えた俺達は揃ってホールへと向かった。
向かった先のホールではきらびやかなシャンデリアの光の下に多くの人達で賑わっていた。
さすがお義母様監修の元で仕立て上げられただけのことがあり、とても子爵家の夜会とは思えないほどの豪華さと優雅さを兼ね備えた会場に仕上がっていた。
華やかな明るい表情で談笑する貴族達。王妃様と繋がりができるだけでなく、この場にいる貴族とも繋がりができるというだけあって、貴族からもなかなかの評判になっているようだ。
なるほど、このような形で家名を上げるという方法もあるのか。とても参考になる。
当然、俺達の周囲にも人が集まってきた。夜会に参加したのは初めてだが、それはどうやらクリスティアナ様も同じようであり、緊張で引き吊った顔をしながらいつものように俺の腕にベッタリとくっついている。
それを見た貴族の子供達は、あわよくばクリスティアナ様と親密な仲に、と思っていた不届き者もいたようだが、諦めていた。
お前らなんかにクリスティアナ様はやらん。
「シリウス、殺気が駄々漏れだよ?クリピーのお父さんみたい」
「国王陛下からクリスティアナ様を頼むと言われてますからね。当然のことをしているだけですよ。それに、フェオも人のこと言えないんじゃないですか?」
そう言うフェオも殺気が駄々漏れである。原因は分かっているが。ちなみにクリスティアナ様からも女性陣に向けて殺気が駄々漏れである。エクスは腕輪型になって左腕に納まっているが、いつでも飛びかかれるように臨戦態勢をとっている。
どうやら我らがパーティーは血の気が多い者が多いようだ。
ある程度の貴族の子供達と挨拶を交わした所で俺達は早めに部屋と戻った。
「思ったよりも疲れましたわ」
使用人に着替えを手伝ってもらい、寝間着姿になったクリスティアナ様は、そのままソファーに崩れかかった。まだまだこういうのには慣れないらしい。
「お疲れ様です。本来ならこれにダンスも加わるんですよね。私達も今のうちからもっと慣れておいた方がよいのかもしれませんね」
クリスティアナ様の隣に腰掛け、その頭をポンポンと優しく撫でた。それが気持ち良かったのか、こちら側に垂れかかった。
「ダンス、ですか。シリウス様と一緒に、みんなの前で踊ってみたいですわ」
クリスティアナ様と一緒にダンスの練習はしているが、大勢の人が見ている前で踊ったことはない。そういうのに憧れているのか、と思ってクリスティアナ様の方を見ると、うつらうつらと舟を漕いでいた。
俺はクリスティアナ様をお姫様抱っこしてベッドに運び、そのまま隣に滑り込んだ。いい夢が見られそうだ。
俺達は邪魔にならないように昼食が終わると早々に自分達の部屋へと戻った。
昼食も終わり、一息ついたところで鉄のインゴットを取り出した。これは俺がアクセサリーを作っていることを知ったお母様が用意してくれたものだ。お礼に付与の付いたアクセサリーを色々とプレゼントしたら、国宝級のアクセサリーをありがとう、さすがは私の自慢の息子だわ!と大変喜ばれた。付与アイテムを作るのも少し自重した方がいいのかも知れない。
クラフトの魔法を使い適当な大きさにインゴットをちぎると、太めの棒状に加工し螺旋状に捻った。バネの完成だ。
なお、俺が杖も使わずに、呪文も唱えずに魔法が使えることはすでに三人にはバレているので自重はしなかった。もちろんお義母様の前では絶対にやらない。
「知らない人が見たら異常な光景だよね」
「ええ、鉄の延べ棒を素手で引きちぎるなんて異常ですわ。誰かに見られたらと思うと頭が痛いですわ」
そう言ってクリスティアナ様は頭を抱えた。苦労をかけて済まないねぇ。だが、必要なことなのだよ。そのお陰でなかなかの物ができた。
「試作品が完成しました。これを使おうと思っています」
三人にバネを見せたが、三人とも見たことがなかったようでこれは何だと顔に書いてあった。どうやらまだ発明されていないようだ。ちょっと意外だ。
「これはバネというものですよ。こうやって押すと、跳ね返ってくるのですよ。この力を利用して馬車の揺れを抑えようと思います」
そう言って手でバネを押したり、緩めたりを繰り返した。
「面白そう!あたしにもやらせて!」
「私にも触らせて頂けませんか?」
見慣れぬ物に興味津々といったところだろうか。二人はすぐに飛びつき熱心にバネを弄んでいた。
「マスター、これは何に使うの?」
一歩出遅れたエクスが首を傾げて聞いてきた。興味はあるようでチラチラと二人の方を見ていた。
「これはそうだね、こうやって使うんだよ」
手早く同じバネを幾つか作り、その上に硬めのクッションを置いた。簡易のソファーの完成である。なお、背もたれはない。
ソファーの座り心地が問題ないことを確かめ、エクスを座らせた。
座ったエクスは驚いたのか、いつもはトロンとしている目を少し見開いた。
「凄く座り心地がいい。この上で寝ると気持ちよさそう。一緒に寝よう」
気持ちは大変ありがたいのだが、さすがに寝るには小さ過ぎる。エクスは器用に丸まって横になりこちらに手を伸ばしているが、二人は無理だ。エクスの上に乗っからない限り。
どうしようかと逡巡していると、こちらに気がついた二人がやって来た。
「これは何ですの?」
「もしかしてベッド!?二人だけで楽しいことしようだなんて狡い!」
フェオは分かって言っているのかどうかは不明だが、クリスティアナ様に誤解されるような発言はやめて欲しい、まじで。ほら見ろ、クリスティアナ様が、ベッド?二人でキャッキャウフフ?と呟いているじゃないか。
「これはさっきのバネで作ったソファーですよ。簡単に作った物なので、色々と問題はありますがね」
「私も座ってみてもよろしいですか?」
「一緒に座ろう」
エクスが隣を空けた。そこにクリスティアナ様が座る。何とか二人が座れるサイズだが、ギリギリである。もっと大きくすれば良かったかな?でもそれだと丁度いいクッションがないな。
「まあ!柔らか過ぎない程よい座り心地ですわ。フェオの言うようにベッドにしても良さそうですわ」
どうやら二人には気にいってもらえたようだ。フェオは軽すぎて座り心地を確かめることができなくて膨れていた。
そこで、フェオ専用のソファーを作った。サイズが小さいので手持ちの材料を使ってそこそこの物に仕上げた。フェオは大層気に入ったみたいだ。頻りに座り心地を確めていた。
「ありがとうシリウス!大好きよ!」
そう言って顔に張り付いてきた。程よい弾力が気持ちいい。うん、俺も好きだよ、フェオ。
「これ、最高だわ。持って帰る」
フェオが宣言した。だが、持って帰るには少し大きい気がする。妖精サイズとはいえ、ゆっくりできるように少し大きめに作ってあるのだ。
「しょうがないですわね。お母様に頼んでおきますわ」
「ありがとうクリピー!クリピーも大好きよ!」
そう言ってクリスティアナ様の顔に張り付いた。張り付かれたクリスティアナ様も満更でもなさそうだ。仲がいいことは良きことかな。
ベッドにするのも良さそうだとのお墨付きも得られたので早速必要な物を集めて試作品を作ろうと思う。まずは丈夫な革が必要かな?その上にふかふかの布団を置けば良さそうだ。
あれこれとみんなで話していると、そろそろ夜会の準備を、と言われた。
あれ?俺達も参加するの?まだ子供なのに?
「顔を出すだけでいいから参加してもらえないかしら?本当ならまだ子供なので参加は絶対じゃないのだけれども、今日呼んだ貴族の中に貴方くらいの子を連れてきてる人が何人かいるのよ。さすがに無下にはできないわ」
お義母様にそう頼まれては仕方がない。顔を出すくらいなら別にいいだろう。明日からは色々と協力してもらう必要があるからな。
「もちろん構いませんよ。子爵家の後ろには王族だけでなく、ガーネット公爵家もついていることを知らしめてやりましょう」
「お、お手柔らかにね」
お義母様の美しいお顔が少し引き吊った。引き吊った顔も美しいのはどういうことだろうか。次元が違うな。
準備を整えた俺達は揃ってホールへと向かった。
向かった先のホールではきらびやかなシャンデリアの光の下に多くの人達で賑わっていた。
さすがお義母様監修の元で仕立て上げられただけのことがあり、とても子爵家の夜会とは思えないほどの豪華さと優雅さを兼ね備えた会場に仕上がっていた。
華やかな明るい表情で談笑する貴族達。王妃様と繋がりができるだけでなく、この場にいる貴族とも繋がりができるというだけあって、貴族からもなかなかの評判になっているようだ。
なるほど、このような形で家名を上げるという方法もあるのか。とても参考になる。
当然、俺達の周囲にも人が集まってきた。夜会に参加したのは初めてだが、それはどうやらクリスティアナ様も同じようであり、緊張で引き吊った顔をしながらいつものように俺の腕にベッタリとくっついている。
それを見た貴族の子供達は、あわよくばクリスティアナ様と親密な仲に、と思っていた不届き者もいたようだが、諦めていた。
お前らなんかにクリスティアナ様はやらん。
「シリウス、殺気が駄々漏れだよ?クリピーのお父さんみたい」
「国王陛下からクリスティアナ様を頼むと言われてますからね。当然のことをしているだけですよ。それに、フェオも人のこと言えないんじゃないですか?」
そう言うフェオも殺気が駄々漏れである。原因は分かっているが。ちなみにクリスティアナ様からも女性陣に向けて殺気が駄々漏れである。エクスは腕輪型になって左腕に納まっているが、いつでも飛びかかれるように臨戦態勢をとっている。
どうやら我らがパーティーは血の気が多い者が多いようだ。
ある程度の貴族の子供達と挨拶を交わした所で俺達は早めに部屋と戻った。
「思ったよりも疲れましたわ」
使用人に着替えを手伝ってもらい、寝間着姿になったクリスティアナ様は、そのままソファーに崩れかかった。まだまだこういうのには慣れないらしい。
「お疲れ様です。本来ならこれにダンスも加わるんですよね。私達も今のうちからもっと慣れておいた方がよいのかもしれませんね」
クリスティアナ様の隣に腰掛け、その頭をポンポンと優しく撫でた。それが気持ち良かったのか、こちら側に垂れかかった。
「ダンス、ですか。シリウス様と一緒に、みんなの前で踊ってみたいですわ」
クリスティアナ様と一緒にダンスの練習はしているが、大勢の人が見ている前で踊ったことはない。そういうのに憧れているのか、と思ってクリスティアナ様の方を見ると、うつらうつらと舟を漕いでいた。
俺はクリスティアナ様をお姫様抱っこしてベッドに運び、そのまま隣に滑り込んだ。いい夢が見られそうだ。
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