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14話
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いろいろな作品を見たナミリアは、もっと研究し、質の良い作品を作りたいという気持ちが高まった。
「ロリーン夫人、私寄りたいところがありますの」
「どちらへ?」
「・・・イールズ商会に」
「あらいいわね、私も一緒に行こうかしら」
「ええ」
商会に行ったからといって、ミヒアがいるとは限らないが。
自分の中に芽生えた気持ちを一番に伝えたいと顔が浮かんだのは誰あろうミヒアだった。
イールズ商会の本店は王都にある。
城から8ブロック離れているが、メインストリートにあり、たいそう繁盛していた。
ドアを開けて入ると、顔見知りの店員が気づいて早足で寄ってくる。
「これはこれは!ナミリア様ではございませんか。体調はもうよろしいのですか?」
「ありがとう。グレスも元気にしていましたか」
「はっ、はい」
複雑な顔をする。
イールズ商会の皆、ディルーストを失ってから、とても一言ではいえない様々な葛藤を乗り越え続けていた。
「ところでお約束はしていないのだけれど、ミヒア様はいらっしゃるかしら?」
「商会長ですね!いらっしゃいますよ」
「商会長?ミヒア様が?シェード様はどうなさったの?」
「ご存じなかったのですね。旦那様はあれ以来お加減がよろしくなくて、奥様に商会長をお譲りになられたんです」
「まあ!そんなにもお悪いとは知らなかったわ」
「なんと言いますか、仕事をする気力が失せられてしまって・・・」
その言葉で、息子を亡くしたのは自分のせいと今も立ち上がることができずにいるのだと、ナミリアも容易に想像がついた。
「あっ、すみません。話しすぎまして。すぐ商会長を呼んで参りますのでお待ち下さい」
カツカツと音を響かせながらミヒアが階段を降りてきた。
「ナミリアさん」
にこりと笑み、片手を上げるミヒアも窶れていた。
「ミヒア様!ご無沙汰しております」
「お元気そうね、よかったわ」
両腕を伸ばして抱きしめた。
「こちらは?」
「私の刺繍とレースの先生をしてくださっているチェルリー伯爵夫人ですわ」
ナミリアに紹介されたふたりの職業夫人は、互いに似た者の匂いを感じ取り、気さくに握手を交わした。
「商会長になられたのですね」
「そうなのよ。夫には静養が必要だから。ところで今日はどうなさったの?」
「少しお話をしてもよろしいでしょうか?このあとご予定は」
「ナミリアさんより大切な予定なんてあるわけないわ!さあ、どんな話をしてくれるのかしら」
腕を拡げてナミリアたちを応接室へと案内したミヒアは、さっさと自分で茶を淹れ、話を聞く体制を整えた。
「さあどうぞ」
「あの・・・私ドレスのレースを思い出して、ハンカチに刺繍とレースの飾りをつけたものを、王妃様のコンテストに出したらブロンズ賞を頂くことができたんです」
「初めての出品でですのよ」
ロリーンが合いの手を入れると。
「まあ!それは素晴らしいわ!ナミリアさんはそういった才能があったのね」
「そんな才能なんて・・・ただあのレースが頭から離れなくて、少しでも近づけたいと頑張ってみたら」
「・・・そう、やっぱり貴女はディルと私の誇りだわ」
ミヒアはまるで泣いているような、それでいて慈しむような顔でナミリアを抱きしめた。
「ロリーン夫人、私寄りたいところがありますの」
「どちらへ?」
「・・・イールズ商会に」
「あらいいわね、私も一緒に行こうかしら」
「ええ」
商会に行ったからといって、ミヒアがいるとは限らないが。
自分の中に芽生えた気持ちを一番に伝えたいと顔が浮かんだのは誰あろうミヒアだった。
イールズ商会の本店は王都にある。
城から8ブロック離れているが、メインストリートにあり、たいそう繁盛していた。
ドアを開けて入ると、顔見知りの店員が気づいて早足で寄ってくる。
「これはこれは!ナミリア様ではございませんか。体調はもうよろしいのですか?」
「ありがとう。グレスも元気にしていましたか」
「はっ、はい」
複雑な顔をする。
イールズ商会の皆、ディルーストを失ってから、とても一言ではいえない様々な葛藤を乗り越え続けていた。
「ところでお約束はしていないのだけれど、ミヒア様はいらっしゃるかしら?」
「商会長ですね!いらっしゃいますよ」
「商会長?ミヒア様が?シェード様はどうなさったの?」
「ご存じなかったのですね。旦那様はあれ以来お加減がよろしくなくて、奥様に商会長をお譲りになられたんです」
「まあ!そんなにもお悪いとは知らなかったわ」
「なんと言いますか、仕事をする気力が失せられてしまって・・・」
その言葉で、息子を亡くしたのは自分のせいと今も立ち上がることができずにいるのだと、ナミリアも容易に想像がついた。
「あっ、すみません。話しすぎまして。すぐ商会長を呼んで参りますのでお待ち下さい」
カツカツと音を響かせながらミヒアが階段を降りてきた。
「ナミリアさん」
にこりと笑み、片手を上げるミヒアも窶れていた。
「ミヒア様!ご無沙汰しております」
「お元気そうね、よかったわ」
両腕を伸ばして抱きしめた。
「こちらは?」
「私の刺繍とレースの先生をしてくださっているチェルリー伯爵夫人ですわ」
ナミリアに紹介されたふたりの職業夫人は、互いに似た者の匂いを感じ取り、気さくに握手を交わした。
「商会長になられたのですね」
「そうなのよ。夫には静養が必要だから。ところで今日はどうなさったの?」
「少しお話をしてもよろしいでしょうか?このあとご予定は」
「ナミリアさんより大切な予定なんてあるわけないわ!さあ、どんな話をしてくれるのかしら」
腕を拡げてナミリアたちを応接室へと案内したミヒアは、さっさと自分で茶を淹れ、話を聞く体制を整えた。
「さあどうぞ」
「あの・・・私ドレスのレースを思い出して、ハンカチに刺繍とレースの飾りをつけたものを、王妃様のコンテストに出したらブロンズ賞を頂くことができたんです」
「初めての出品でですのよ」
ロリーンが合いの手を入れると。
「まあ!それは素晴らしいわ!ナミリアさんはそういった才能があったのね」
「そんな才能なんて・・・ただあのレースが頭から離れなくて、少しでも近づけたいと頑張ってみたら」
「・・・そう、やっぱり貴女はディルと私の誇りだわ」
ミヒアはまるで泣いているような、それでいて慈しむような顔でナミリアを抱きしめた。
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※ 投稿する前に確認していますが誤字脱字の多い作者ですがよろしくお願いいたします。
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