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共通ルート
6話 初デート
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「ごめん、待った?」
「いえ全然! 俺が早く着きすぎただけなんで」
「……ですよね、私だって15分も早く降りてきたのに、ふふ」
今日は大鳥居さんとの初デート。彼女が指定してきた待ち合わせ場所はなんと彼女の住んでいるマンションの一階にあるラウンジだった。
どうやら彼女、電車が苦手で移動にはなるべく車を使いたい派らしい。今日も彼女は車で目的地に向かう予定だから、それならば俺一人だけ電車で現地に向かって待ち合わせをするのも変な話だから最初から一緒に移動しようという話になった。うちから彼女の自宅までは自転車で移動できる距離だしね。
でも良いのか、大鳥居さん。俺に自宅がバレちゃって。もちろん俺は嬉しいけどもう少し警戒心を持った方が良いのでは? 俺がストーカーにでもなっちゃったらどうするんだ?
「すいません、楽しみすぎて家でじっと待ってられませんでした」
「おっ、朝から落としにきてくれてる感じですか♡」
「えっ、いや、そういう訳では……!」
ほら、またそんなこと言っちゃうし。本当にいいのか? 本気にするぞ? 俺、自分で言うのもなんだけど三年間も同じ相手に片思いをしていた重いやつだぞ? たぶん若干ストーカーの素質あるぞ?
「えー? 違うの? 残念。とりあえず今から車出すからここで待っててね」
「えっ? いや、駐車場まで一緒に行きましょうよ」
「いいの?」
「もちろん!」
なぜか一人で駐車場に向かって車を出してこようとしていた大鳥居さんと同じ方向に歩き出す。マンションのラウンジで車を出してくれるのを待つとか、なんで俺ちょっとお姫様みたいな扱いやねん。普通に一緒に行くって。
彼女の車はマンションの敷地内にある機械式駐車場に駐車されていた。一度だけ乗せてもらったことがある、大きくはないけど少し背が高いタイプのお洒落な車で、特に内外装がすべて黒で統一されているところがスタイリッシュで彼女のイメージにぴったりだった。
ちなみに今日の彼女の服装もモノトーンを基調としたカッコいい大人の女性という感じのもので、本当に俺なんかが彼女とデートして良いのかが疑問になってくるほどよく似合っていて綺麗だった。カッコいい大人の女性という感じなのに同時にものすごく可愛くもある。
俺も自分にできる最大限のお洒落をしてきたつもりではあるけど、本当にこんなんでよかったのだろうか。彼女に「一緒にいて恥ずかしい」と思われないといいんだけど……。
「正直に言うとね?」
「……?」
上機嫌で運転していた彼女が、信号待ちの際に少し恥ずかしそうな様子で声をかけてきた。
「実は私、今日どんな服にしようか死ぬほど悩んだんですよ」
「えっ、そうなんですか」
「うん、だってほら、私、汐見くんよりだいぶ年上な訳じゃん?」
「……ま、まあ」
確か大鳥居さんは二十七歳だって言っていたから、俺より九つ年上だね。離れているといえば離れているけど……。でも今時九歳差くらい別に珍しくもなんともなくない?
「だからさ、頑張って若作りしたら『こいつ痛々しい』って思われちゃうかもしれないし、逆にいつも通りだとママ活に見えちゃうかもしれないし……。もうどうしようかなって思って」
「いやいやいやいや、そんな訳ないでしょ。というか今日の服、すっごい似合ってますよ! いつも綺麗ですけど今日はさらに綺麗です!」
「……」
……あっ、ヤバ。恥ずかしい。つい勢いで大きめの声でキレイキレイと連呼してしまった。
俺の言葉を聞いた大鳥居さんは珍しく一瞬、照れたような表情になって黙っちゃったけど……。
「ねぇ、やっぱり今日中に私のこと落とそうとしてる?」
すぐにいつもの悪戯っぽい表情に戻って、余裕の笑みとともにそんなことを言ってきた。
でもそれ、こっちのセリフ!
「いえ全然! 俺が早く着きすぎただけなんで」
「……ですよね、私だって15分も早く降りてきたのに、ふふ」
今日は大鳥居さんとの初デート。彼女が指定してきた待ち合わせ場所はなんと彼女の住んでいるマンションの一階にあるラウンジだった。
どうやら彼女、電車が苦手で移動にはなるべく車を使いたい派らしい。今日も彼女は車で目的地に向かう予定だから、それならば俺一人だけ電車で現地に向かって待ち合わせをするのも変な話だから最初から一緒に移動しようという話になった。うちから彼女の自宅までは自転車で移動できる距離だしね。
でも良いのか、大鳥居さん。俺に自宅がバレちゃって。もちろん俺は嬉しいけどもう少し警戒心を持った方が良いのでは? 俺がストーカーにでもなっちゃったらどうするんだ?
「すいません、楽しみすぎて家でじっと待ってられませんでした」
「おっ、朝から落としにきてくれてる感じですか♡」
「えっ、いや、そういう訳では……!」
ほら、またそんなこと言っちゃうし。本当にいいのか? 本気にするぞ? 俺、自分で言うのもなんだけど三年間も同じ相手に片思いをしていた重いやつだぞ? たぶん若干ストーカーの素質あるぞ?
「えー? 違うの? 残念。とりあえず今から車出すからここで待っててね」
「えっ? いや、駐車場まで一緒に行きましょうよ」
「いいの?」
「もちろん!」
なぜか一人で駐車場に向かって車を出してこようとしていた大鳥居さんと同じ方向に歩き出す。マンションのラウンジで車を出してくれるのを待つとか、なんで俺ちょっとお姫様みたいな扱いやねん。普通に一緒に行くって。
彼女の車はマンションの敷地内にある機械式駐車場に駐車されていた。一度だけ乗せてもらったことがある、大きくはないけど少し背が高いタイプのお洒落な車で、特に内外装がすべて黒で統一されているところがスタイリッシュで彼女のイメージにぴったりだった。
ちなみに今日の彼女の服装もモノトーンを基調としたカッコいい大人の女性という感じのもので、本当に俺なんかが彼女とデートして良いのかが疑問になってくるほどよく似合っていて綺麗だった。カッコいい大人の女性という感じなのに同時にものすごく可愛くもある。
俺も自分にできる最大限のお洒落をしてきたつもりではあるけど、本当にこんなんでよかったのだろうか。彼女に「一緒にいて恥ずかしい」と思われないといいんだけど……。
「正直に言うとね?」
「……?」
上機嫌で運転していた彼女が、信号待ちの際に少し恥ずかしそうな様子で声をかけてきた。
「実は私、今日どんな服にしようか死ぬほど悩んだんですよ」
「えっ、そうなんですか」
「うん、だってほら、私、汐見くんよりだいぶ年上な訳じゃん?」
「……ま、まあ」
確か大鳥居さんは二十七歳だって言っていたから、俺より九つ年上だね。離れているといえば離れているけど……。でも今時九歳差くらい別に珍しくもなんともなくない?
「だからさ、頑張って若作りしたら『こいつ痛々しい』って思われちゃうかもしれないし、逆にいつも通りだとママ活に見えちゃうかもしれないし……。もうどうしようかなって思って」
「いやいやいやいや、そんな訳ないでしょ。というか今日の服、すっごい似合ってますよ! いつも綺麗ですけど今日はさらに綺麗です!」
「……」
……あっ、ヤバ。恥ずかしい。つい勢いで大きめの声でキレイキレイと連呼してしまった。
俺の言葉を聞いた大鳥居さんは珍しく一瞬、照れたような表情になって黙っちゃったけど……。
「ねぇ、やっぱり今日中に私のこと落とそうとしてる?」
すぐにいつもの悪戯っぽい表情に戻って、余裕の笑みとともにそんなことを言ってきた。
でもそれ、こっちのセリフ!
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