465 / 494
第13章 2度目の学園生活
75 アリアたちとの別れ
しおりを挟む
それから少しの間、私たちは思い出話をしながら休息をとった。アリアの治癒魔術によって傷を癒やしてもらい体力や魔力がある程度回復するのを待ってからマリアやロナの元に向かうためだ。
「ティア。ある程度は治ったし貴方も気が付いてはいるのだろうけど……しばらく大きな魔力を使うのは控えた方がいいわよ?」
「流石だね……王立学園の医師でさえ気付いていなかったのに」
「私だって聖女ほどじゃないにしても、教会に認められるだけの聖魔力を持っているからね。司祭以上が知ることができる高位の治癒魔術は一通り修めているわ」
エスペルト王国ではニ通りの医師がいる。
一つは治癒魔術や解毒魔術を得意とする者。
これは水属性や地属性を得意とする者がほとんどで聖属性の治癒魔術を扱えるのはほとんどいない。聖属性の適正を持つ者は侯爵家以上の貴族がほとんどだからだ。
二つ目は地球と同じように学問として医療を修めた者。
こちらは貴族と平民が七対三くらいの割合になっていて、治癒魔術が扱えなくても薬や手術の知識があればなることができるものだ。
王立学園にいる医師は、王宮と同じく二つを兼ね備えた者たちだが、聖属性の適性を持つ者はいない。
「それでも私の治癒魔術じゃ治せないけどね……ただティアの状態を見るくらいはできる。ティアの場合は、身体と魂のバランスが歪すぎるわ。魂が僅かに傷ついているだけじゃなくて魂の成長に身体の成長が追いついていない……そのせいで魂の力、つまり生命力に身体が耐えきれないの。普通だったら重度の魔力過多症と同じようになっているところよ」
魔力過多症というのは魔臓の疾患で魔力の生成や吸収に制限がかからないというものだ。普通は魔力の器が一杯になるほど魔力の回復が遅くなり満タンになれば止まる。だが、魔力過多症は、器が一杯になっても魔力を生成し続け外部から魔力を取り込み続けてしまう。
そうなると人は魔力を外に出そうと吐血したり身体が耐えきれずに全身が壊れたりする。
治療法としては、何らかの方法で魔力を消費し続けるか 、希少な薬草から作られる薬に頼むかくらいしかない。
「わかっているから大丈夫だよ」
私であれば自身の魔力を完全に制御することで自傷を抑えることができる。今はまだ膨大な魔力を一気に行使したり邪気などを取り込んだりすると制御しきれずに傷を負うが、遠くないうちに制御下に置くつもりだ。
そのことをアリアに伝えると、呆れと心配と納得を混ぜたような反応が返ってきた。
「じゃあ、もうそろそろ行こうか……そうだ。私のことはロナには言わないでね。隠すつもりも嘘をつくつもりもないけど……ロナが気が付くまでは教えるつもりもないから」
「好きにすればいいわ。でも……すぐに分かると思うわよ」
休憩を終えた私たちはロナとマリアを追いかけることにした。木々の間を抜けて半刻ほど走れば2人の背中が見えてくる。
邪気が薄まっているおかげかマリアも自力で動けるくらいには回復しているようだ。
「ロナ!」
「マリア!」
アリアと私の呼ぶ声が重なり2人は同時に振り向いた。ロナは私たちのことを見ると安堵した様子で「お2人とも無事でしたか」と言葉にする。
「出てきた獣はティアと協力して倒したわ……魔力は尽きかけているけど、とりあえずは大丈夫なはずよ」
「私も消耗は激しいけど戦えるくらいの余力はあります。マリアも大丈夫そう?」
「うん。だいぶ楽になったよ」
見た限りでは呼吸も安定しているし顔色も悪くない。特に怪我もしていないようでほっと安心した。
「本来であれば野営をしたいところだけど、この事態だから……このまま森の外まで脱出したほうが良さそうね」
私たちはアリアの声に頷くと森の外へと急いだ。一番余力があるロナを先頭にマリアと私が続きアリアが殿を務める布陣だ。
いざという時は私も魔術で支援するつもりだったが、道中で魔物と遭遇することもなく、近くに気配を感じることもなかった。
もしかしたら悪獣の存在が魔物たちを遠ざけたのかもしれない。どちらにせよ、戦闘が発生しないのであれば有り難かった。
そして、二つの満月が一番高い位置に昇る頃。
私たちは結界の淵に辿り着くことができた。結界の外へ出ると、入った時と別の騎士たちが「お疲れ様です」と挨拶してくれる。
「では私たちは報告がありますのでここで。先に報酬を渡しておきます」
アリアはそう言って腰の袋から小金貨を一枚ずつ渡してくる。
これは、出発前に予め取り決めた報酬で私とマリアがそれぞれ貰える分だ。
「ティアさん。今回の依頼は私たちが想定していたものよりも過酷でした。マリアには後で別の礼をするとして……貴方にも何かしらの礼をしたいのですが……」
アリアは私に気を遣ってから外向けの口調に戻してくれていた。その上でわざわざお礼の話をするのだから本当に彼女は律儀な人だ。
10年前よりも強く凛々しくなっていても、そういった妙に真面目なところも優しいところも変わっていない。
「でしたら……何かあった時に可能な範囲で力を貸してください。それで十分です」
「ふふ……わかりました」
アリアは小さく笑うと優しげな声で返事をする。
「では何か困ったことがあればいつでもいってください。私も力になりますから」
そんなアリアの反応を見て不思議そうにしていたロナもいつか恩を返すと言ってくれたのだった。
「マリア。私たちはしばらく森やダンジョンの調査をしています。貴方も困ったことがあればいつでも連絡してください」
「その通りです。遠慮はしなくていいですよ」
マリアは王都の孤児院で拾われて育ててもらったと言っていた。孤児院長であるロナはもちろん孤児院のことを誰よりも気にかけていたアリアにとっても子供たちは家族みたいなものだろう。
「アリア様……ロナ様……ありがとうございます」
マリアは少しだけ恥ずかしそうにしつつも嬉しそうな笑顔を浮かべていた。
その後、私とマリアは近くにある宿場町で一泊してから王立学園へ戻った。寮の部屋には療養で不在にしていたサチも帰ってきていて、ようやく日常が戻ってきたように感じていた。
けれど、休日明けの王立学園は異様な空気に包まれていた。
私とサチが久しぶりに一緒に校舎へ向かっていると、すれ違う生徒たちはどこか落ち着かない様子でざわめいている。
「どうしたのだろう?」
「さぁ……?私も昨日帰ってきてからは寮にずっといたから何も……」
互いに不思議に思いつつも、とりあえずは教室に行こうと校舎の中に入る。すると、廊下で話をしている女子生徒の会話が耳に入ってきた。
「コルネリアス様とアスカルテ様がやっと婚約したらしいわね」
「あのグラディウス公爵家の令嬢で教会からも聖女と認められている方だもの。誰よりも未来の王妃に相応しいに決まっているじゃない!」
その思いもよらない内容に思わず振り返ってしまった。
「ティア。ある程度は治ったし貴方も気が付いてはいるのだろうけど……しばらく大きな魔力を使うのは控えた方がいいわよ?」
「流石だね……王立学園の医師でさえ気付いていなかったのに」
「私だって聖女ほどじゃないにしても、教会に認められるだけの聖魔力を持っているからね。司祭以上が知ることができる高位の治癒魔術は一通り修めているわ」
エスペルト王国ではニ通りの医師がいる。
一つは治癒魔術や解毒魔術を得意とする者。
これは水属性や地属性を得意とする者がほとんどで聖属性の治癒魔術を扱えるのはほとんどいない。聖属性の適正を持つ者は侯爵家以上の貴族がほとんどだからだ。
二つ目は地球と同じように学問として医療を修めた者。
こちらは貴族と平民が七対三くらいの割合になっていて、治癒魔術が扱えなくても薬や手術の知識があればなることができるものだ。
王立学園にいる医師は、王宮と同じく二つを兼ね備えた者たちだが、聖属性の適性を持つ者はいない。
「それでも私の治癒魔術じゃ治せないけどね……ただティアの状態を見るくらいはできる。ティアの場合は、身体と魂のバランスが歪すぎるわ。魂が僅かに傷ついているだけじゃなくて魂の成長に身体の成長が追いついていない……そのせいで魂の力、つまり生命力に身体が耐えきれないの。普通だったら重度の魔力過多症と同じようになっているところよ」
魔力過多症というのは魔臓の疾患で魔力の生成や吸収に制限がかからないというものだ。普通は魔力の器が一杯になるほど魔力の回復が遅くなり満タンになれば止まる。だが、魔力過多症は、器が一杯になっても魔力を生成し続け外部から魔力を取り込み続けてしまう。
そうなると人は魔力を外に出そうと吐血したり身体が耐えきれずに全身が壊れたりする。
治療法としては、何らかの方法で魔力を消費し続けるか 、希少な薬草から作られる薬に頼むかくらいしかない。
「わかっているから大丈夫だよ」
私であれば自身の魔力を完全に制御することで自傷を抑えることができる。今はまだ膨大な魔力を一気に行使したり邪気などを取り込んだりすると制御しきれずに傷を負うが、遠くないうちに制御下に置くつもりだ。
そのことをアリアに伝えると、呆れと心配と納得を混ぜたような反応が返ってきた。
「じゃあ、もうそろそろ行こうか……そうだ。私のことはロナには言わないでね。隠すつもりも嘘をつくつもりもないけど……ロナが気が付くまでは教えるつもりもないから」
「好きにすればいいわ。でも……すぐに分かると思うわよ」
休憩を終えた私たちはロナとマリアを追いかけることにした。木々の間を抜けて半刻ほど走れば2人の背中が見えてくる。
邪気が薄まっているおかげかマリアも自力で動けるくらいには回復しているようだ。
「ロナ!」
「マリア!」
アリアと私の呼ぶ声が重なり2人は同時に振り向いた。ロナは私たちのことを見ると安堵した様子で「お2人とも無事でしたか」と言葉にする。
「出てきた獣はティアと協力して倒したわ……魔力は尽きかけているけど、とりあえずは大丈夫なはずよ」
「私も消耗は激しいけど戦えるくらいの余力はあります。マリアも大丈夫そう?」
「うん。だいぶ楽になったよ」
見た限りでは呼吸も安定しているし顔色も悪くない。特に怪我もしていないようでほっと安心した。
「本来であれば野営をしたいところだけど、この事態だから……このまま森の外まで脱出したほうが良さそうね」
私たちはアリアの声に頷くと森の外へと急いだ。一番余力があるロナを先頭にマリアと私が続きアリアが殿を務める布陣だ。
いざという時は私も魔術で支援するつもりだったが、道中で魔物と遭遇することもなく、近くに気配を感じることもなかった。
もしかしたら悪獣の存在が魔物たちを遠ざけたのかもしれない。どちらにせよ、戦闘が発生しないのであれば有り難かった。
そして、二つの満月が一番高い位置に昇る頃。
私たちは結界の淵に辿り着くことができた。結界の外へ出ると、入った時と別の騎士たちが「お疲れ様です」と挨拶してくれる。
「では私たちは報告がありますのでここで。先に報酬を渡しておきます」
アリアはそう言って腰の袋から小金貨を一枚ずつ渡してくる。
これは、出発前に予め取り決めた報酬で私とマリアがそれぞれ貰える分だ。
「ティアさん。今回の依頼は私たちが想定していたものよりも過酷でした。マリアには後で別の礼をするとして……貴方にも何かしらの礼をしたいのですが……」
アリアは私に気を遣ってから外向けの口調に戻してくれていた。その上でわざわざお礼の話をするのだから本当に彼女は律儀な人だ。
10年前よりも強く凛々しくなっていても、そういった妙に真面目なところも優しいところも変わっていない。
「でしたら……何かあった時に可能な範囲で力を貸してください。それで十分です」
「ふふ……わかりました」
アリアは小さく笑うと優しげな声で返事をする。
「では何か困ったことがあればいつでもいってください。私も力になりますから」
そんなアリアの反応を見て不思議そうにしていたロナもいつか恩を返すと言ってくれたのだった。
「マリア。私たちはしばらく森やダンジョンの調査をしています。貴方も困ったことがあればいつでも連絡してください」
「その通りです。遠慮はしなくていいですよ」
マリアは王都の孤児院で拾われて育ててもらったと言っていた。孤児院長であるロナはもちろん孤児院のことを誰よりも気にかけていたアリアにとっても子供たちは家族みたいなものだろう。
「アリア様……ロナ様……ありがとうございます」
マリアは少しだけ恥ずかしそうにしつつも嬉しそうな笑顔を浮かべていた。
その後、私とマリアは近くにある宿場町で一泊してから王立学園へ戻った。寮の部屋には療養で不在にしていたサチも帰ってきていて、ようやく日常が戻ってきたように感じていた。
けれど、休日明けの王立学園は異様な空気に包まれていた。
私とサチが久しぶりに一緒に校舎へ向かっていると、すれ違う生徒たちはどこか落ち着かない様子でざわめいている。
「どうしたのだろう?」
「さぁ……?私も昨日帰ってきてからは寮にずっといたから何も……」
互いに不思議に思いつつも、とりあえずは教室に行こうと校舎の中に入る。すると、廊下で話をしている女子生徒の会話が耳に入ってきた。
「コルネリアス様とアスカルテ様がやっと婚約したらしいわね」
「あのグラディウス公爵家の令嬢で教会からも聖女と認められている方だもの。誰よりも未来の王妃に相応しいに決まっているじゃない!」
その思いもよらない内容に思わず振り返ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
見習い動物看護師最強ビーストテイマーになる
盛平
ファンタジー
新米動物看護師の飯野あかりは、車にひかれそうになった猫を助けて死んでしまう。異世界に転生したあかりは、動物とお話ができる力を授かった。動物とお話ができる力で霊獣やドラゴンを助けてお友達になり、冒険の旅に出た。ハンサムだけど弱虫な勇者アスランと、カッコいいけどうさん臭い魔法使いグリフも仲間に加わり旅を続ける。小説家になろうさまにもあげています。
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです
もきち
ファンタジー
私は男に肩を抱かれ、真横で婚約破棄を言い渡す瞬間に立ち会っている。
この位置って…もしかして私ってヒロインの位置じゃない?え、やだやだ。だってこの場合のヒロインって最終的にはざまぁされるんでしょうぉぉぉぉぉ
知らない間にヒロインになっていたアリアナ・カビラ
しがない男爵の末娘だったアリアナがなぜ?
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる