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第一章
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おじいさんに連れられ、店の奥へと向かう。年老いた身体から想像するよりも強い力で腕を引っ張られ、警戒する。そこには机と椅子が置いてあって、座るように手で促される。僕が座ると、おじいさんは話し始めた。
「わざわざお時間をとっていただきありがとうございます」
「いえ、大丈夫です」
とらされたの方が正しいかもしれないけど、手を顔の前でひらひらと振る。
「実は私は数年前まで獣人国の政治に関わっていた者です」
「ご存知かと思いますが、僕はずっと凱に育てられたのであまり王宮のことは分からなくて……。すみません」
「ええ、存じ上げております。凱様がとても大切になさっている方だとお聞きしました」
そう言われると嬉しい。僕は少し警戒を解いた。
「そして……、どうしてあなたがこの国に来る王子に選ばれたのかも……」
ヒュッと息を呑む。このおじいさんは獣人国でかなり高い地位にいたのだろう。そのことは絶対に国民には知られないように隠されていた。どうして僕が選ばれたかは、僕が末の王子だということに加えて、もう一つそれよりもさらに重要な条件に一番適していたからだ。
「わざわざお時間をとっていただきありがとうございます」
「いえ、大丈夫です」
とらされたの方が正しいかもしれないけど、手を顔の前でひらひらと振る。
「実は私は数年前まで獣人国の政治に関わっていた者です」
「ご存知かと思いますが、僕はずっと凱に育てられたのであまり王宮のことは分からなくて……。すみません」
「ええ、存じ上げております。凱様がとても大切になさっている方だとお聞きしました」
そう言われると嬉しい。僕は少し警戒を解いた。
「そして……、どうしてあなたがこの国に来る王子に選ばれたのかも……」
ヒュッと息を呑む。このおじいさんは獣人国でかなり高い地位にいたのだろう。そのことは絶対に国民には知られないように隠されていた。どうして僕が選ばれたかは、僕が末の王子だということに加えて、もう一つそれよりもさらに重要な条件に一番適していたからだ。
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