46 / 140
幼少期
46 レナとのデート開始
しおりを挟む
というわけで、本日はレナとのデート!
というか、婚約者なのに今日が初めてのデートなのだが、貴族だし仕方ないかなとも思っている。
屋敷周辺では一緒に過ごすことも多いし、貴族教育も一緒に受けているから、毎日ほとんどの時間を顔を合わせているのだが、やはりデートとなると違う。
前世ではそれなりに経験がある……いや、取引先の女社長の買い物に付き合うのはデートとは言わんか……あまり経験がないが、前世ではそれなりに遊ぶところが多かったのでこういう時は困らなかったんだが、この世界ではデートも大変だ。
街中は綺麗だし、買い物もできる、のどかな丘や川もあるが、街から一歩離れれば獣や魔獣といったモンスターの脅威もある。
だから、今回は街中で買い物をして、その後に郊外の丘……と言っても、塀で囲まれている街の中だが……で話し合うことにした。
「お待たせしました、マックス様」
「全然待っていないから大丈夫だよ、レナ。……それよりも、いつも綺麗だけど、今日は一段と綺麗だね」
「褒めていただき、ありがとうございます」
レナは黒髪黒目で、影としての教育を受けているからか普段は顔を半分隠すように前髪を下げているのだが、今日は顔が見えるように髪もセットしている。
もちろん、服装もいつも着ているワンピースやメイド服ではなく……影として動くにはメイドが一番自然と言い張ってよくメイド服を着ている……、今日はきちんとおしゃれをしている。
まあ、女性服に関しては似合っているかどうかは前世で鍛えられているからわかるが、種類とか服の名前とかは覚えられないんだよな。
未だにデニムとジーンズの違いもよくわからんし。
「レナ、今日は一緒に楽しもうね」
「マ、マックス様……あの、手が……」
「ああ、確かに貴族は婚約者と言っても触れ合いを良しとはされていないけど、今日はデートだからね。父上も母上もお目こぼししてくれるだろ」
この世界では平民の恋愛観は前世に近いのだが、貴族となると婚姻するまでは触れ合いは最小限にとか、いろいろと面倒くさい。
特に貞操観念はかなり強く、婚姻時に処女検査という魔法が使用され、お互いに清い体であることを証明しなくてはならない。
ま、どちらかが再婚だったりしたらしなくても良いとか、抜け道はあるが、まともな貴族は婚姻前には節度のある付き合いをしているもんだ。
というか、手をつないだだけで、顔を真っ赤にしてしまうとか、マジで俺の婚約者は可愛いな。
前世は仕事柄、徹夜した女性プログラマーを叩き起こしたり、締切ぶっちする女性絵師の家に突撃したりしたけど、こんな可愛らしい反応は返ってきたことないぞ。
大体いつも罵倒か言い訳が返ってきて、化粧くらいしろと言っても男としてみてない人間にそこまでの手間はかけたくないとか言われてたな。
「お、若様。今日は可愛い婚約者とのデートかい?」
「まあね、領主としての教育だとか、王都に連れていかれたりだとかで、まともに交流できていなかったからね」
「おお、そりゃあいかん。婚約者は大切にせな」
「そうだろそうだろ? 領主としての教育も大事だけど、婚約者すら幸せにできなきゃ領民も幸せにできないからな。というわけで、今日は丘でイチャイチャするから野次馬に来ないでくれよ」
「はっはっはっ、若様の恋路を邪魔して馬に蹴られたくはないからな。みんなにも今日は丘の方に行かないように伝えておくよ」
適当に露店で軽食や飲み物を買いつつ、領民とも会話をして情報収集を行っていく。
別に領主としてこういうことをしなければならないというわけではないんだが、前世の経験から自然と人と会話するときには情報収集するのが癖になってるんだよな。
「レナは何か食べたいものはあるかい?」
「マックス様の好きなものでよろしいですよ?」
「いやぁ、そこは頼って好きなものを言ってほしいなぁ。……あ、あのアップルパイはどう?」
「……ええと」
「お、シーフードパイが焼き立て? 最近は良い魚介が入ってるの?」
「ああ、若様か。アンドレ商会が頑張っているからね、最近は新鮮な魚介が入ってくることが増えたよ」
「叔母さまも頑張ってるんだな。……あ、ごめん、レナ。どれにする?」
「ふふ、じゃあ、焼き立てのシーフードパイにしましょうか」
ほんと、悪い癖だな……デート中だってのについつい情報収集しちゃうな。
「おばちゃん、シーフードパイの美味しそうなところ2切れお願いね。……あとは、つまむようにクッキーも貰おうかな」
「クッキーは甘いのが良いならミルク、それ以外なら紅茶入りがおすすめだよ」
「じゃあ、両方とも貰おうかな。余ったら料理長たちにお土産に渡せばいいし」
というか、婚約者なのに今日が初めてのデートなのだが、貴族だし仕方ないかなとも思っている。
屋敷周辺では一緒に過ごすことも多いし、貴族教育も一緒に受けているから、毎日ほとんどの時間を顔を合わせているのだが、やはりデートとなると違う。
前世ではそれなりに経験がある……いや、取引先の女社長の買い物に付き合うのはデートとは言わんか……あまり経験がないが、前世ではそれなりに遊ぶところが多かったのでこういう時は困らなかったんだが、この世界ではデートも大変だ。
街中は綺麗だし、買い物もできる、のどかな丘や川もあるが、街から一歩離れれば獣や魔獣といったモンスターの脅威もある。
だから、今回は街中で買い物をして、その後に郊外の丘……と言っても、塀で囲まれている街の中だが……で話し合うことにした。
「お待たせしました、マックス様」
「全然待っていないから大丈夫だよ、レナ。……それよりも、いつも綺麗だけど、今日は一段と綺麗だね」
「褒めていただき、ありがとうございます」
レナは黒髪黒目で、影としての教育を受けているからか普段は顔を半分隠すように前髪を下げているのだが、今日は顔が見えるように髪もセットしている。
もちろん、服装もいつも着ているワンピースやメイド服ではなく……影として動くにはメイドが一番自然と言い張ってよくメイド服を着ている……、今日はきちんとおしゃれをしている。
まあ、女性服に関しては似合っているかどうかは前世で鍛えられているからわかるが、種類とか服の名前とかは覚えられないんだよな。
未だにデニムとジーンズの違いもよくわからんし。
「レナ、今日は一緒に楽しもうね」
「マ、マックス様……あの、手が……」
「ああ、確かに貴族は婚約者と言っても触れ合いを良しとはされていないけど、今日はデートだからね。父上も母上もお目こぼししてくれるだろ」
この世界では平民の恋愛観は前世に近いのだが、貴族となると婚姻するまでは触れ合いは最小限にとか、いろいろと面倒くさい。
特に貞操観念はかなり強く、婚姻時に処女検査という魔法が使用され、お互いに清い体であることを証明しなくてはならない。
ま、どちらかが再婚だったりしたらしなくても良いとか、抜け道はあるが、まともな貴族は婚姻前には節度のある付き合いをしているもんだ。
というか、手をつないだだけで、顔を真っ赤にしてしまうとか、マジで俺の婚約者は可愛いな。
前世は仕事柄、徹夜した女性プログラマーを叩き起こしたり、締切ぶっちする女性絵師の家に突撃したりしたけど、こんな可愛らしい反応は返ってきたことないぞ。
大体いつも罵倒か言い訳が返ってきて、化粧くらいしろと言っても男としてみてない人間にそこまでの手間はかけたくないとか言われてたな。
「お、若様。今日は可愛い婚約者とのデートかい?」
「まあね、領主としての教育だとか、王都に連れていかれたりだとかで、まともに交流できていなかったからね」
「おお、そりゃあいかん。婚約者は大切にせな」
「そうだろそうだろ? 領主としての教育も大事だけど、婚約者すら幸せにできなきゃ領民も幸せにできないからな。というわけで、今日は丘でイチャイチャするから野次馬に来ないでくれよ」
「はっはっはっ、若様の恋路を邪魔して馬に蹴られたくはないからな。みんなにも今日は丘の方に行かないように伝えておくよ」
適当に露店で軽食や飲み物を買いつつ、領民とも会話をして情報収集を行っていく。
別に領主としてこういうことをしなければならないというわけではないんだが、前世の経験から自然と人と会話するときには情報収集するのが癖になってるんだよな。
「レナは何か食べたいものはあるかい?」
「マックス様の好きなものでよろしいですよ?」
「いやぁ、そこは頼って好きなものを言ってほしいなぁ。……あ、あのアップルパイはどう?」
「……ええと」
「お、シーフードパイが焼き立て? 最近は良い魚介が入ってるの?」
「ああ、若様か。アンドレ商会が頑張っているからね、最近は新鮮な魚介が入ってくることが増えたよ」
「叔母さまも頑張ってるんだな。……あ、ごめん、レナ。どれにする?」
「ふふ、じゃあ、焼き立てのシーフードパイにしましょうか」
ほんと、悪い癖だな……デート中だってのについつい情報収集しちゃうな。
「おばちゃん、シーフードパイの美味しそうなところ2切れお願いね。……あとは、つまむようにクッキーも貰おうかな」
「クッキーは甘いのが良いならミルク、それ以外なら紅茶入りがおすすめだよ」
「じゃあ、両方とも貰おうかな。余ったら料理長たちにお土産に渡せばいいし」
213
あなたにおすすめの小説
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】魅了の魔法にかけられて全てを失った俺は、最強の魔法剣士になり時を巻き戻す
金峯蓮華
ファンタジー
戦に負け、国が滅び、俺ひとりだけ生き残った。愛する女を失い、俺は死に場所を求め、傭兵となり各地を漂っていた。そんな時、ある男に声をかけられた。
「よぉ、にいちゃん。お前、魅了魔法がかかってるぜ。それも強烈に強いヤツだ。解いてやろうか?」
魅了魔法? なんだそれは?
その男との出会いが俺の人生を変えた。俺は時間をもどし、未来を変える。
R15は死のシーンがあるための保険です。
独自の異世界の物語です。
兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!
水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。
ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。
しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。
★ファンタジー小説大賞エントリー中です。
※完結しました!
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる