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幼少期
57 魔法の訓練
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アンナの一件も片付いたし俺の方もそろそろ、これから起きる出来事に対しての備えを始めないとな。
ダンジョンの攻略報酬で得た疾風の指輪に関する調査はしたけれど、俺自身のステータスに関する調査がまだまだ不十分だ。
実際に能力値が上がったことで、以前よりも動きやすくなったし、騎士団の騎士たちとも互角以上……いや、騎士団長クラス以外には普通に勝てるレベルにまでなっている。
だが、ゲームの主人公やヒロインたちに対抗するためには、剣技だけがいくら強くなっても意味がない。
ゲーム内のマックスは中央貴族から忌み嫌われる全属性だったから、学園では魔法の修練はせず……というよりも教師たちも全属性の生徒には積極的に魔法は教えなかったのだが……剣技だけを磨いていた。
中ボスとして主人公たちに立ちはだかるマックスだが、魔力値がカンストしているのにもかかわらず、物理攻撃だけで挑んでくるのはそうした理由があった。
だが、ゲルハルディ領で育っている以上、魔法を制限する理由はないし、実際に訓練場では以前から魔法の訓練はしている。
ま、全属性であるマックスが使える魔法は最大でもレベル5までで、その名の通りすべての属性魔法が使えるが対象は単体の魔法ばかり。
結局のところ剣技で戦うのと大差ないし、通常の魔法を使うくらいならバフをかけて物理で殴るほうが圧倒的に強いということは分かった。
とはいえ、便利系の魔法や回復系の魔法など、魔法でしか解決できないことや便利になることも多いから魔法を使わない理由にはならんがな。
で、改めて魔法の訓練をしようと思ったのは、ゲーム内では主人公とヒロインが好感度マックスになった状態のみ使える協力攻撃の存在を思い出したからだ。
ゲームでは主人公とヒロインの手番を消費することで、通常よりも強力な協力攻撃……ファンの間では他のゲームから合体攻撃だの友情パワーだの呼ばれていたが……が行える。
これは主人公とヒロインだけの特権のように見えるが、設定を考えたライター曰く、誰でも使えるものでレベル5以上の魔法を合成することで威力の高い魔法を使えるというもの。
うん、まあマックスも全属性とはいえレベル5の魔法は使えるわけだから、この合成魔法が使えるのでは? と考えて訓練に来たわけだ。
とはいえ、本当に合成魔法が使えるとして、威力や範囲もわからないまま訓練場で行うわけにもいかないので誰もやってこないゲルハルディ家所有の森林にやってきたわけだ。
いわゆる、俺だけの秘密基地ってとこだが、現実にはゲルハルディの歴代当主たちが秘密裏に鍛錬を行っていた場所なので父上も母上も存在は知っているんだよな。
「さーて、秘密特訓だ!」
「ええと、マックス様……私もここにいていいのでしょうか?」
「ん? レナに秘密にするようなことなんて何もないしいいよ。というか、レナは婚約者になったけど、影をやめたわけじゃないんだから俺のことは全部知ってないとまずいでしょ」
まあ、レナに見せるリスクがないわけではないけど、知らないことによって緊急時に合成魔法を使用して止められるリスクの方が高い。
普通に考えて次期領主が戦場に立つなんてリスクの塊だし、いくらゲルハルディが辺境の武家であっても次期領主を先頭に立たせるなんてしない。
いや、父上は戦場の先頭で大剣を振り回してるけど、あれは例外で。
だが、これから起こるバルディ領への他国からの侵攻や主人公たちのゲルハルディ領襲撃を考えると、合成魔法が使えるのなら俺が先頭に立った方が被害が減らせるのは確実。
だったら、最大の味方であるレナには知っておいてもらわないと困るってわけだ。
「さて、まずは使えるかどうかの確認からだな。あ、レナは少し下がっていてくれよ」
「? 何をするのかはわかりませんが、わかりました」
この世界の魔法は火・水・風・土・闇・光の6属性があり、合成魔法はその組み合わせ方法によって使える魔法が変わる。
例えば火に土を加えると火礫魔法、逆に土に火を加えると溶岩魔法となり、全くの別物になる。
これはゲーム内では言及されていないし、初回予約特典で頒布した設定資料集にも載っていない、いわゆる製作チームの裏設定のようなものだ。
ちなみに、3属性以上は組み合わせられないので、そこまで膨大な数の魔法があるわけではない。
「うーん、危ないのは避けるとして……水に土を加えてみるか」
水に土を加えると泥濘魔法となり使用者の前方一定距離の地面をぬかるみに変えて、その範囲にいる敵を拘束することが出来る。
ゲームとしては敵全体に対して1ターン行動不能にし、素早さと防御、回避に対してデバフをかける魔法になるな。
ダンジョンの攻略報酬で得た疾風の指輪に関する調査はしたけれど、俺自身のステータスに関する調査がまだまだ不十分だ。
実際に能力値が上がったことで、以前よりも動きやすくなったし、騎士団の騎士たちとも互角以上……いや、騎士団長クラス以外には普通に勝てるレベルにまでなっている。
だが、ゲームの主人公やヒロインたちに対抗するためには、剣技だけがいくら強くなっても意味がない。
ゲーム内のマックスは中央貴族から忌み嫌われる全属性だったから、学園では魔法の修練はせず……というよりも教師たちも全属性の生徒には積極的に魔法は教えなかったのだが……剣技だけを磨いていた。
中ボスとして主人公たちに立ちはだかるマックスだが、魔力値がカンストしているのにもかかわらず、物理攻撃だけで挑んでくるのはそうした理由があった。
だが、ゲルハルディ領で育っている以上、魔法を制限する理由はないし、実際に訓練場では以前から魔法の訓練はしている。
ま、全属性であるマックスが使える魔法は最大でもレベル5までで、その名の通りすべての属性魔法が使えるが対象は単体の魔法ばかり。
結局のところ剣技で戦うのと大差ないし、通常の魔法を使うくらいならバフをかけて物理で殴るほうが圧倒的に強いということは分かった。
とはいえ、便利系の魔法や回復系の魔法など、魔法でしか解決できないことや便利になることも多いから魔法を使わない理由にはならんがな。
で、改めて魔法の訓練をしようと思ったのは、ゲーム内では主人公とヒロインが好感度マックスになった状態のみ使える協力攻撃の存在を思い出したからだ。
ゲームでは主人公とヒロインの手番を消費することで、通常よりも強力な協力攻撃……ファンの間では他のゲームから合体攻撃だの友情パワーだの呼ばれていたが……が行える。
これは主人公とヒロインだけの特権のように見えるが、設定を考えたライター曰く、誰でも使えるものでレベル5以上の魔法を合成することで威力の高い魔法を使えるというもの。
うん、まあマックスも全属性とはいえレベル5の魔法は使えるわけだから、この合成魔法が使えるのでは? と考えて訓練に来たわけだ。
とはいえ、本当に合成魔法が使えるとして、威力や範囲もわからないまま訓練場で行うわけにもいかないので誰もやってこないゲルハルディ家所有の森林にやってきたわけだ。
いわゆる、俺だけの秘密基地ってとこだが、現実にはゲルハルディの歴代当主たちが秘密裏に鍛錬を行っていた場所なので父上も母上も存在は知っているんだよな。
「さーて、秘密特訓だ!」
「ええと、マックス様……私もここにいていいのでしょうか?」
「ん? レナに秘密にするようなことなんて何もないしいいよ。というか、レナは婚約者になったけど、影をやめたわけじゃないんだから俺のことは全部知ってないとまずいでしょ」
まあ、レナに見せるリスクがないわけではないけど、知らないことによって緊急時に合成魔法を使用して止められるリスクの方が高い。
普通に考えて次期領主が戦場に立つなんてリスクの塊だし、いくらゲルハルディが辺境の武家であっても次期領主を先頭に立たせるなんてしない。
いや、父上は戦場の先頭で大剣を振り回してるけど、あれは例外で。
だが、これから起こるバルディ領への他国からの侵攻や主人公たちのゲルハルディ領襲撃を考えると、合成魔法が使えるのなら俺が先頭に立った方が被害が減らせるのは確実。
だったら、最大の味方であるレナには知っておいてもらわないと困るってわけだ。
「さて、まずは使えるかどうかの確認からだな。あ、レナは少し下がっていてくれよ」
「? 何をするのかはわかりませんが、わかりました」
この世界の魔法は火・水・風・土・闇・光の6属性があり、合成魔法はその組み合わせ方法によって使える魔法が変わる。
例えば火に土を加えると火礫魔法、逆に土に火を加えると溶岩魔法となり、全くの別物になる。
これはゲーム内では言及されていないし、初回予約特典で頒布した設定資料集にも載っていない、いわゆる製作チームの裏設定のようなものだ。
ちなみに、3属性以上は組み合わせられないので、そこまで膨大な数の魔法があるわけではない。
「うーん、危ないのは避けるとして……水に土を加えてみるか」
水に土を加えると泥濘魔法となり使用者の前方一定距離の地面をぬかるみに変えて、その範囲にいる敵を拘束することが出来る。
ゲームとしては敵全体に対して1ターン行動不能にし、素早さと防御、回避に対してデバフをかける魔法になるな。
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