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幼少期
93 試食
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「おおっ! 米、味噌、醤油!」
ああ、夢にまで見た……いや、別にみてないが、和食が作れそうだな。
ゴールディの特使団には代わりの食料を渡すということで、船に積んである食料の中から米も一部提供してもらった。
俺は米の美味さを知っているが、美味いかどうかもわからんものを栽培しろと言われても、本気になる人間は少ないからな。
『マックス殿、こちらが米に合う調味料で、味噌と醤油です』
『固体と液体でちがうのですね。独特のにおいがしますが』
『加熱すると匂いも和らぐので、わが国ではスープにしたり野菜を煮たりといった場面で使われることが多いですね』
『なるほど。ソウタ殿の見せてくれた米という穀物といい、知らない調味料でワクワクしますね』
知らない体で話を合わせているが、みそ汁や煮物なら確かに味噌や醤油が必須だろうな。
本当は日本酒や米酢なんかも欲しいところだが、どうやら船にはその辺は積んでいないらしい。
ま、特使であるソウタ殿が13歳くらいだし、酒関連は積まなかったんだろう。
「マックス、取り急ぎジャンバリ語を話せる人間と、小麦粉、ウイスキー、ピクルスなんかの保存のきく食料を持ってきたわよ」
「おおっ、ありがとうユリア姉さん。新しい食料を貰ったけど、取り急ぎ代わりの食料が必要だったから助かるよ」
「まったく……で、そのコメとやらは美味しいんでしょうね?」
「人の味覚はそれぞれだから確約はできないけど、向こうじゃ主食として食べられてるって話だし、美味しいと思うよ」
「ま、主食になるくらいなら、こっちで麦が不作の時には救荒作物になるかもしれないしね」
「坊ちゃん、ユリア様も、向こうの料理人と協力して、料理がいくつかできましたぜ」
「料理長、ありがとう」
ヨーゼフと一緒にきた料理人がだれか気になってたけど、どうも料理長がやってきてたらしい。
ま、他国の要人を歓待するなら料理長クラスの腕が必要だけど、料理長もフットワークが軽いよね。
『ソウタ殿、料理が完成しましたので一緒に食べましょう。そちらの皿に乗っているのが、お好み焼きとパンケーキです。お好み焼きにはこちらの国の調味料をかけ、パンケーキにはハムとチーズを入れてあります』
『小麦粉でこのような料理が……。お恥ずかしながら、小麦粉といえば麺や饅頭くらいしか使ったことがなくて』
『そちらの料理人にカトラリー……箸でしたか、そちらも用意させましたので好きに食べてみてください』
『ありがとうございます』
「で、こっち側は、皿に盛ってあるのが米ね。あとはスープが味噌っていう固体調味料を使ってて、野菜は醤油って調味料で味付けしてあるよ」
「ほほう。麦とは違って粉にはしないのだな」
「オートミールとは違って、べちゃべちゃにはなってないんですね」
「ふうん、野菜もスープも独特のにおいがするわね」
臨席してるのは爺様にレナ、それについたばかりのユリア叔母さんだ。
ま、特使と一緒の席に座るってなると貴族か、それなりの教育を受けてないと難しいってことだな。
「ふむ……米は単体で食べると味気ない感じがするが、スープや野菜が濃い目だから一緒に食べると合うか」
「頼りない食べ応えだの」
「思ったよりもお腹にたまりますね」
「うん、スープや野菜は匂いになれれば美味しいわね。調味料は売れそう」
『ソウタ殿達はどうですか?』
『マックス殿、すごいですよ! 小麦粉で作った料理なのに美味しいです! 特にこのお好み焼きというのものにかかっている調味料……欲しいですね』
『ソースですね。こちらの国ではスープに入れたり揚げ物にかけたりもする万能調味料ですよ。販売品の中にソースも入れておきますね』
ヴァイセンベルク王国ではウスターソースと中濃ソース、どちらも作っているが特に区分けはされてなくてソースで統一されている。
使い分けるときはサラッとしてるのとか、ドロッとしてるのとか言い分けている感じだ。
ま、慣れれば不便でもないしな。
『パンケーキの方はどうです?』
『こちらも美味しいです。ただ、ハムやチーズがそこまで備蓄がないので……』
『こちらでは目玉焼きやベーコンを乗せることも多いですね。ま、工夫次第で色々使えますから』
『そう……ですね。国に帰ったら魚や野菜で試してみます』
ちなみに、今回教えたのは食事用のパンケーキで砂糖はほとんど使っていない。
ま、前世のホットケーキに比べたらって話で、若干は使っているから交易品の中には砂糖も入れてある。
南大陸からの横流しにはなるが、南大陸側もウチの国との交易品を他の国に流しているからお互い様だろう。
ああ、夢にまで見た……いや、別にみてないが、和食が作れそうだな。
ゴールディの特使団には代わりの食料を渡すということで、船に積んである食料の中から米も一部提供してもらった。
俺は米の美味さを知っているが、美味いかどうかもわからんものを栽培しろと言われても、本気になる人間は少ないからな。
『マックス殿、こちらが米に合う調味料で、味噌と醤油です』
『固体と液体でちがうのですね。独特のにおいがしますが』
『加熱すると匂いも和らぐので、わが国ではスープにしたり野菜を煮たりといった場面で使われることが多いですね』
『なるほど。ソウタ殿の見せてくれた米という穀物といい、知らない調味料でワクワクしますね』
知らない体で話を合わせているが、みそ汁や煮物なら確かに味噌や醤油が必須だろうな。
本当は日本酒や米酢なんかも欲しいところだが、どうやら船にはその辺は積んでいないらしい。
ま、特使であるソウタ殿が13歳くらいだし、酒関連は積まなかったんだろう。
「マックス、取り急ぎジャンバリ語を話せる人間と、小麦粉、ウイスキー、ピクルスなんかの保存のきく食料を持ってきたわよ」
「おおっ、ありがとうユリア姉さん。新しい食料を貰ったけど、取り急ぎ代わりの食料が必要だったから助かるよ」
「まったく……で、そのコメとやらは美味しいんでしょうね?」
「人の味覚はそれぞれだから確約はできないけど、向こうじゃ主食として食べられてるって話だし、美味しいと思うよ」
「ま、主食になるくらいなら、こっちで麦が不作の時には救荒作物になるかもしれないしね」
「坊ちゃん、ユリア様も、向こうの料理人と協力して、料理がいくつかできましたぜ」
「料理長、ありがとう」
ヨーゼフと一緒にきた料理人がだれか気になってたけど、どうも料理長がやってきてたらしい。
ま、他国の要人を歓待するなら料理長クラスの腕が必要だけど、料理長もフットワークが軽いよね。
『ソウタ殿、料理が完成しましたので一緒に食べましょう。そちらの皿に乗っているのが、お好み焼きとパンケーキです。お好み焼きにはこちらの国の調味料をかけ、パンケーキにはハムとチーズを入れてあります』
『小麦粉でこのような料理が……。お恥ずかしながら、小麦粉といえば麺や饅頭くらいしか使ったことがなくて』
『そちらの料理人にカトラリー……箸でしたか、そちらも用意させましたので好きに食べてみてください』
『ありがとうございます』
「で、こっち側は、皿に盛ってあるのが米ね。あとはスープが味噌っていう固体調味料を使ってて、野菜は醤油って調味料で味付けしてあるよ」
「ほほう。麦とは違って粉にはしないのだな」
「オートミールとは違って、べちゃべちゃにはなってないんですね」
「ふうん、野菜もスープも独特のにおいがするわね」
臨席してるのは爺様にレナ、それについたばかりのユリア叔母さんだ。
ま、特使と一緒の席に座るってなると貴族か、それなりの教育を受けてないと難しいってことだな。
「ふむ……米は単体で食べると味気ない感じがするが、スープや野菜が濃い目だから一緒に食べると合うか」
「頼りない食べ応えだの」
「思ったよりもお腹にたまりますね」
「うん、スープや野菜は匂いになれれば美味しいわね。調味料は売れそう」
『ソウタ殿達はどうですか?』
『マックス殿、すごいですよ! 小麦粉で作った料理なのに美味しいです! 特にこのお好み焼きというのものにかかっている調味料……欲しいですね』
『ソースですね。こちらの国ではスープに入れたり揚げ物にかけたりもする万能調味料ですよ。販売品の中にソースも入れておきますね』
ヴァイセンベルク王国ではウスターソースと中濃ソース、どちらも作っているが特に区分けはされてなくてソースで統一されている。
使い分けるときはサラッとしてるのとか、ドロッとしてるのとか言い分けている感じだ。
ま、慣れれば不便でもないしな。
『パンケーキの方はどうです?』
『こちらも美味しいです。ただ、ハムやチーズがそこまで備蓄がないので……』
『こちらでは目玉焼きやベーコンを乗せることも多いですね。ま、工夫次第で色々使えますから』
『そう……ですね。国に帰ったら魚や野菜で試してみます』
ちなみに、今回教えたのは食事用のパンケーキで砂糖はほとんど使っていない。
ま、前世のホットケーキに比べたらって話で、若干は使っているから交易品の中には砂糖も入れてある。
南大陸からの横流しにはなるが、南大陸側もウチの国との交易品を他の国に流しているからお互い様だろう。
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