異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜

トンコツマンビックボディ

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第33話 出会いは突然に 後編

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(どうしてだよ・・・どうしてなんだよ姉貴?!どうして死んだんだ!)

(大丈夫だよギンガ!姉ちゃんは簡単には死なないよ!姉として母親代わりとしてアンタが一人立ち出来るまでしっかりと面倒を見るからね!)
(姉ちゃんが死んだ!?あの姉ちゃんが!?嘘だろ!?)
(ごめんね、ギンガ・・・約束・・守れ・・・なかった・・・・)

(馬鹿だぜハズキのヤツ。実力があるからって上級依頼クエストばかりやってよ。そんなに金が必要なのかよ)
(なんでも両親が早くに死んで歳の離れた弟を養う為に稼いでるらしぜ)
(それにしても稼ぎすぎじゃね?)
(その事なんだけどよ、ハズキのヤツ、気に入った男がいて貢いでるらしいぞ)
(あのハズキが!まあ、ガサツだけど、顔とスタイルだけは良いからなー)
(それでよー、金欲しさに上級依頼ばかりやるもんだから無理が祟って過労で死んだらしいぜ)
(うわー!馬鹿だねー、まるでホストに溺れたバカ女じゃねーか♪)
(いや、まんまそうだろ!)
(ちげーねー!がっはっはっはっ!)

(違う!姉ちゃんはそんなんじゃない!姉ちゃんの悪口を言うなぁ!)

・・・・・・・・・
「はぁはぁはぁ・・・」
ギンガは息を切らしながら立っていて、周囲には荒くれ者全員が血だらけになって倒れていた

「あ、兄貴が・・・久しぶりにキレた・・・」
「最近はなかったから忘れてたけど、兄貴はハズキ姉ちゃんの事を悪く言われると誰であろうと即座にブチギレるからな、兄貴がキレるとてにおえないし・・・その上、あの女との喧嘩に負けたばかりだけに今は特にヤバい」

パチパチ

誰かが拍手をしている、ギンガも我に返り拍手をする方向に目を向けると1人の少年が空き家の屋根のの上に座っていた
「凄い凄い、マーベラス!キレていたとは言え、あれだけ居た奴らをあっさりとまとめてぶちのめすとはね♪やっぱり僕の目には狂いはなかった♪流石だよギンガ君♪」

その少年はボサボサに伸ばした水色の髪をして肌は紫で瞳の色が左が黄色、右が緑のオッドアイで他の種族とは何処か雰囲気が違っていた

「このガキ!いきなり出て来て兄貴に馴れ馴れしいな!大体、何がやっぱり・・・・」

ヒュン!

ズドーン! 

少年はバリーの真横に目掛けて魔法を放ち、魔法はバリーの顔をスレスレで飛んで行き、瓦礫に直撃した

「ひっ!な、何だコイツ!いきなり魔法撃ちやがった!」
「バリー!てめー!弟に何しやがる!」
「うるさいなぁ。僕は今、ギンガ君と話てるんだからジャマしないでくれる?じゃないと殺すよ♪」
「殺す?・・ふざけやがって!」
「ガキのクセに舐めたマネを!」

「やめろ!ビリー!バリー!お前らが敵う相手じゃねー!」

ビリーとバリーがポケットからナイフを取り出して少年に襲い掛かろうとしたが、ギンガが止める

「へぇ、どうして攻撃をなやめさしたのかな~♪まるで僕が何者か知ってるみたいだね♪」
「・・・姉貴から聞いた事がある。この世界には『魔界』って世界があって、そこには『魔族』と言う異種族が存在するってな・・・そして、その魔族がお前なんだろ?」
「ザッツライト!へぇ、君みたいなヤツでも僕らの存在を知ってるなんてビックリだ♪」
「そんな事はどうでもいい!その魔族のお前が俺に何のようなんだ!?」

魔族の少年は、屋根から飛び降りてギンガの前まで近寄る

「まあまあ、そんなにいきり立たないで♪一部始終見させてもらったけど、まさか『レガイアの狂犬』で有名なギンガ君が女相手に喧嘩で負けた・・・既に王都内では、この噂でもちっきりみたいだね♪」
「う、うるせー!ああっ、負けたよ!だが、次は負けねえ!」
「あはっ♪またやる気なんだ♪でも、流石に相手が悪いよ♪彼女は『カスミ・ババ』と言ってミスティでは少し名の知れた冒険者でかなり強くてA級冒険者をも凌駕する強さだとかで、だからギンガ君みたいな凡人クラスの強さじゃあ、勝てないよ」
「凡じ・・!どういうことだ!」
「カスミはね、転生者なんだよ。しかも普通の転生者じゃない、あの勇者『カズチカ』と同じ『超転生者』らしいよ。普通の転生者と違って『超転生者』は強さ次元が未知数との事。確か君の父親も転生者だったらしいね。でも、『普通の転生者』♪」
「んな!親父の事まで知ってるのか!?」
「部下に調べさせたんだ、君の父親『コテツ・サカタ』は前世がプロレスラーで弱かったが指導力はあって、その指導力を生かして、この世界にプロレスを広めた立役者の1人って言うじゃないか」

少年は近くの塀に飛び乗り、その塀に腰掛けて懐からチョコバーを取り出して食べ始める

「剣闘士の母親と結婚して姉のハズキとギンガ君が生まれて、それから数年後に父親が何者かによって誘拐され その後行方知れず、母は剣闘の試合中に死亡した。その後は姉がギンガ君を養う為に冒険者となり依頼に励むが無理をし過ぎて依頼中に過労で死んだ・・・そしてキミは・・・」

ゲシ!

ギンガが塀に向かって蹴りを入れて少年を睨み怒鳴り散らす

「それ以上言うんじゃねぇよ!一体何が目的だ!」
「あはははっ♪そうだった♪そうだった♪ギンガ君は、さっきの喧嘩でカスミに負けて赤っ恥をかかされた。当然、リベンジしようと考えている。・・・違うかい?」
「だったら何なんだ!てめーには関係ねーだろ!」

少年はクスクスと笑いながら新たにチョコバーを取り出して食べながらギンガに指を指し提案を出す

「怒るなよ♪しかし、君は基本的に女に弱いと来た。でも、カスミには面子を潰されてる(逆恨みだけど)」
(確かに逆恨みだな)ビリー&バリー
「痛いとこをつきやがって・・・」
「そこでね、僕から提案があるんだ♪」
「あのさぁ・・・ちょっといいかな?」

2人の間にビリーとバリーが恐る恐る割って入る

「さっきから気になってたんだけど、お前が魔族なのはわかったよ。でも、さっきから全然、名前を名乗ってないだろ?」
「あっ!すっかり忘れてた♪僕は魔族の『ファンク』♪まあ、覚えなくてもいいよ♪」
(随分と能天気ガキだな)ビリー&バリー
「んじゃあ、話を戻すよん♪ギンガ君はカスミに一矢報いたいと考えている・・・でも、さっきの喧嘩でわかってると思うけど、キミとカスミとでは圧倒的にキミが負けている、リベンジしようとしても返り討ちに合うのが必然でしょ?そこで僕からの提案がコレなんだ♪」

すると『ファンク』は空間を召喚するとそこから手を入れて、その中から赤い水晶が埋め込まれたブレスレットを取り出した

「このブレスレットは身体強化の腕輪ね。この腕輪を身に付けて、水晶の下にあるダイアルを回すと身体強化が起こるってワケだよ。この腕輪を使って身体強化をすればカスミに一矢報えるぞ♪」
「・・・うそくせぇ、大体俺はそんなもんに頼る気は・・・」

「お前がギンガか!?」

突然、ギンガ達の前に屈強な大男が現れた

「オレ様の弟が世話になったな!オトシマエをつけさせてもらうぞ!」
「ゲゲェー!コイツは今、闘技場コロシアムで有望な闘技者だ!いくら兄貴でも無理だ!」
「へぇ♪丁度いいじゃん♪コイツを相手にブレスレットを使ってみたらいいよ♪」

ファンクは、そう言いながらギンガにブレスレットを投げ渡すと塀に飛び乗り腰を掛けてチョコバーを食べながら高みの見物をはじめる

「待てよ!俺はコレを使う気は・・・」
「はぁ、まだわからないの?今のギンガ君じゃあ、カスミには勝てないの!カスミに勝つには、そのブレスレットを使う他ないの!早くしないとカスミとやり合う前にそこの大男に殺されちゃうよ!その男はヤバい系の闘技者だから!」

大男がギンガに押し迫って来てギンガは冷や汗をかく

「悪く思うなよ。なあ、『レガイアの狂犬』のギンガ!」
「ちぃ!ままよ!」

ギンガは右腕にブレスレットをはめてダイアルを回すとギンガの身体が赤く光り輝き始めギンガが急に苦しみだす

「ぐああああぁぁ!」
「ビリー・・兄貴の様子おかしいと思わないか?」
「どう見てもおかしいぞ!あのブレスレットはヤバいものだったんだ!兄貴!ソレ外して!」

その様子を見ていたビリーとバリーは、すぐにギンガの異変に気がつきすぐさま駆け寄ろうとした時すでに遅くギンガの茶色い瞳が赤く染まり鋭い目つきとなり尋常ではない姿になっていた

「はぁぁ!はぁぁ!」
「あ、兄貴・・・。おい!ファンク!!あれ?いない!何処にいった!」

ビリー達が慌てて塀の上に居るファンクに目を向けるがファンクは、にこやかな顔をしながら宙に浮いていた

「それじゃあ、僕は帰るね♪あとのことはヨロシク♪」
「ちゅ、宙に浮いてって・・・てめー!逃げるな!」

ファンクは笑顔で手を振りながら空間転移して姿を消した

「あのクソガキ!はっ!それよりも兄貴だ!バリー、兄貴は・・・」
「・・・・・・」

2人は、ギンガの事が気になり目を向けるとそこには大男が壁にめり込んで失神していて、大男の目の前にギンガが仁王立ちしていた

「ま、マジかよ!コイツかなり強いって有名な闘技者なのに!」
「それを兄貴がやったって事だよな!?ところで兄貴は!?」

大男との喧嘩を終えたギンガは、さっきまでの赤い光も消え瞳の色も戻っていた

「お、俺がやったのか・・・?このブレスレットのおかげなのか!?」
「兄貴!!身体は大丈夫か!?」
「ふはははははははっ!」

失神している大男を見て呆然と見ていたギンガだったが、突然笑い出してビリーとバリーの首に手を回してヘッドロックを決める

「勝てる!勝てるぞ!ビリーにバリー!このブレスレットを使えばカスミにも!いや、今まで俺やお袋や姉貴を馬鹿にした奴らを見返すぞ!」
「何言ってるんだよ兄貴!そのブレスレットはヤバいって!やめとけって!」
「そうだよ!あのファンクって言う魔族のガキは何処かヤバいよ!」
「お前ら・・・まさか忘れたワケじゃあないだろうな!?アイツらが!あの冒険者どもが!姉貴を散々利用しておいて用済みなったら見捨てていった挙句に悪評を立てて素知らぬ顔したヤツら!何も知らない癖にお袋を卑怯者呼ばわりして嘲笑ったヤツら!俺は絶対にヤツらを許さねぇ!」

ビリーとバリーは、興奮状態のギンガを必死で腕にしがみつき宥めたが興奮は治らず、そのまま腕を振り払われる

「忘れてないよ!あの頃から兄貴はずっとヤツらの罵詈雑言に耐えて来たんだ!許せないのはわかるって!でも、あのファンクの怪しげな道具だけは使っちゃダメだ!」
「ウルセェ!」

バキ!

「くはっ!」
「ビリー!ちょっと兄貴!」

ギンガがビリーを殴り飛ばす

「邪魔するんじゃねぇよ!邪魔するんなら、お前らでも容赦しないぞ!」

鬼のような恐ろしい形相のままギンガは、裏路地から出て行きビリーとバリーは何もできずただ、見守ることしかできなかった 

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