異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜

トンコツマンビックボディ

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第34話 中野ナツコここにあり! 前編

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➖カスミサイド➖

「!!!!。にゃんですって!じゅう・・・よんしゃい!?・・・」

マスミの年齢が自分と同じ14歳と知ったアスナは、ショックで無言になったがすぐにマスミを睨みつけ詰め寄り右手を振り上げる

「ふざけるなぁ!」

バチーン!

「ふにゃあ!」

アスナの振り上げられた右手は、マスミの胸を叩いていた

「14歳でぇ!?その胸だとぅ!お前は舐めとんのか!?めぐみんのパチモンのクセにそのデカ乳は何だ!」

アスナがマスミの大きな胸を両手で左右交互に叩くとプルンプルンと揺れる
その弾む様に揺れる胸を見てアスナの怒りは増すばかり

「大体、めぐみんは貧乳キャラだろぅ!どうして乳だけが、ゆんゆんしてるんだよ!なら、最初から『ゆんゆん』のパチモンにしときなさいよ!」

ひたすらアスナに胸を叩かれているマスミも流石に頭に来てアスナの手を振り払って即座にアスナの両頬を引っ張る

「ひがんでんじゃないわよ!アンタなんか釘宮キャラのパチモン(当然、貧乳)じゃないの!それにわたしが『ゆんゆん』をやったら唯一のアイデンティティである『高橋李依』ボイスが台無しじゃない!胸と声はね!前世でのわたしの取り柄なの!そこわかってる!?」
「うるひゃいわね!きょのねぇくら!(うるさいわね!このネクラ!)」

アスナも負けじとマスミの両頬を引っ張り返す

「にゃによ!きょのたゃんひゃいびょう!(何よ!この単細胞!)」

そこからはお互いの悪口の言い合いに発展した

「はぁ・・・・最早、子供のケンカになってますね」
「14歳なんて、まだ子供やん。でも、そろそろ辞めさせんとな・・・」

ゴン!ゴン!

ナツコが2人を仲裁する前にカスミがアスナ達に拳骨を放つ

「いつまでやってんだい!バカちんが!」
「お前は相変わらずよその子にも容赦ないな~。ウチかて口頭だけやで」
「当たり前だろ?悪さをしたら他人だろうと容赦なく叱るのが私の方針だよ」

カスミの拳骨で悶絶するアスナとマスミを放置してカスミはナツコにこれまでのいきさつを話した

「ふーん。それはどっちもどっちやな。とまあ、それよりも順序が逆になったけど、久しぶりやな!カスミ!」
「本当だよ、前世ではナツ姉が河豚の毒で死んで以来かね?だとすると前世からすると14年ぶりだ」
「河豚の毒ですか?それはまた、不運でしたね」
「それが違うんだよワタル、ナツ姉は河豚調理の免許もないのに河豚を料理して食べて死んだだよ」
「資格がないのに河豚を料理はまずいでしょ・・・カスミさんの知り合いの死亡エピソードはみんな凄いですね」

ナツコの死亡のエピソードに驚愕するワタルだったが、ナツコ自身は笑って済ませていた

「はっはっはっ!流石に資格なしの調理はまずかったなぁ♪美味かったけど♪」
「美味かったじゃあないよ!スズやツバサを巻き添いにして!まったく!」

ワタルはスマホをポケットから取り出してナツコの死亡事故?の記事を検索するとこうかかれていた

【現役女子プロレスラー『ベアー中野』、『ファルコン桐生』、『ブロンコ白井』、河豚料理の毒により死亡】
某月某日、某都内において現役女子プロレスラーの『ベアー中野』こと中野ナツコさん『ファルコン桐生』こと桐生翼さん『ブロンコ白井』こと白井若菜さんが中野さん宅で倒れているのを知人に発見された。3人は病院に搬送されたが死亡が確認され、3人の死因は河豚料理による中毒死と判明
知人の証言によると河豚料理は中野さんが調理したとの事、知人は中野さんが河豚調理の資格を取得しているもの思っていたが、中野さんは資格を持っていなかった

「イーグルにブロンコ(荒馬)って凄いリングネームですね・・・他の2人は何も言わなかったんですか?」
「実はツバサもジュリも『大丈夫!大丈夫!』って言うから、ウチも調子に乗って資格もないのに河豚を捌いて鍋にしたんや♪また喰いたなってきた!カスミは資格持ってたやろ?」
「持ってるけど、今はそんな話を来たんじゃないよ。ナツ姉に会いに来たのは・・・」
「おっと、忘れとったでスマンスマン!大体の事はフユキから聞いとるで、事業を立ち上げるから土地を借りたいらしいな?そや、リンちゃん!コーヒーのお代わりとお菓子のお代わり持って来て♪」

ナツコが近くに待機していたリンと呼ばれる秘書にお菓子とコーヒーのお代わりを頼んだ

「それにしても、お前は何で5つも固有スキル持っててんねん。『デパート召喚』って主婦が生業のカスミらしいスキルを選んだなぁ。そんでコレを使って商売するんやな」
「驚かないんですか?ナツコさん」

リンが持って来たコーヒーに砂糖とミルクを入れたミルクコーヒーを飲む

「別に珍しいことやないで、他にも『本屋』や『ファーストフード』におまけに『大人のおもちゃ屋』を召喚出来る転生者もおるからな」
「この世界に!転生する人ってさぁ!固有スキルを戦闘向きにしない人ってぇ!結構居るわねぇ!私もそうだけど!」
「アスナって戦闘向きの固有スキルじゃないのぉ!?異世界に転生されてぇ!魔物と戦わないって事ぉ?!」

カスミに拳骨をお見舞いされ悶絶した後でもアスナとマスミは懲りずに取っ組み合いの喧嘩を関節技(コブラツイスト、ヘッドロック、ネッククランク、アルゼンチンバックブリーカー、フルネルソン、ステルスバイパーなど)を使ってお互いが交互に応酬していた
 
「私は無駄な争いはしたくないの!アニメや漫画みたいにチートスキルを手に入れて魔物と戦うなんてそんなリスキーな事やらないわよ!私は異世界ではこの固有アイテム『スマホ』をフル活用してダラダラとのんびりライフを謳歌するの!」
「何それ!?それってただのニートでしょ!そんな自堕落な事やってると後悔するわよ!私なんて前世ではそのせいで20歳すぎても彼氏が出来ずに惨めな人生を!」

アスナは急に関節技を解いてマスミを見てお腹を抱えて大声で笑う

「あははははは!アンタの前世って引きニートだったのぉ!しかも、20歳過ぎの生娘ってダッサ!よくある異世界転生モノの主人公かアンタは!」
「なにおう!それの何処が悪いのよ!異世界転生は、オタクにとって理想的な事じゃない!大体、アスナだって現時点でニートでしょ!?しかも、その様子だとアンタも生娘でしょ(前世も含めて!)!?」
「グフゥ!・・・う、う、うるさい!うるさい!うるさーい!私は前世では普通に中学2年生をやってたのよ!友達が彼氏がいるのに私だけが彼氏ができなかった!原因はこの幼児体型よ!」
「ぷぷぷっ!人のこと笑ったわりにはアンタも似たようなもんじゃない」

「うぐっ!幼児体型のせいでイケメンには相手にされないし、言い寄って来たヤツが居たと思えばロリコンオヤジばかり!転生する時だってスタイル抜群なクールビューティーに設定したのになぜか前世と同じ幼児体型+三千院ナギ+神楽÷2になってるし!そのおかげで今までマニアックな男しか寄ってこなかったのよ!どうして異世界に転生してまでロリコンオヤジにしかモテないの!」
(アスナちゃん、マスミちゃんをディスったら思いっきり自分にブーメランが来たね)
「それがアンタの運命さだめなワケなんでしょ?ロリっ娘アスナちゃん♪」
「ああんっ!てめー!今、言っちゃならないワードを言ったな!ぶっ殺してやる!」

ゴン!ゴン!

「いい加減にしな!今度、喧嘩したら2人まとめてブルドッキングヘッドロックだよ!」

睨み合いながらも間合いを取り決着をつけるべく構えようとした時、カスミに再び拳骨をお見舞いされたアスナとマスミであった

「ブルドッキングってお前なぁ・・・素人相手にその技はまずいやろ?」
「それはいいからどこの土地を貸してくれるんだい?」
「おっと、すまんすまん。お前には、とっておきの場所を貸したるで!」

ナツコがニヤリと不敵な笑みを見せて親指を立てるが、カスミは怪訝な表情をしながらナツコを見る

「ナツ姉の言うとっておきは信用出来ないんだけどな・・・」
「そんな事言わんと期待しときや!しかも、お前には特別に敷金礼金・・・って言うか全て無料タダにしたるで♪」
「ええっ!無料ぁ!?ナツコさん今回は気前が良いでござるな?」
「土地を無料で貸すのって何か裏があるんじゃないですか?ねぇカスミさん?」
無料タダだって!?良いのかい?ナツ姉!そいつは得した!ありがとうナツ姉!」
(ナツコさん、まさか『あの場所』を紹介をする気では・・・)

敷金礼金など全部無料と聞いたカスミはをキラキラと輝かせていた

「ええねんええねん!幼馴染みの頼みや!」
「・・・・もしかしてナツコさん『あの場所』を紹介する気でござるか?あそこはマズイで危険で・・・もがが!」

ダイチが何か言おうとしたらナツコに口を塞がれた

「(アホ!余計な事言うんやない!あんなヤバい物件は早よ手放した方がええんや!)」
「(やっぱりそうでござったな!マズイではござらんか!?あそこは呪われた物件と言われた場所!そんな事故物件を無料とは言え、何かあったら我が騎士団でも看過出来ないでござる!それにカスミさんは親友なのでは?)」
「(カスミは大親友や。でもな、我が社としてもあんな大きい土地は、何とかせんとあかんねん!早よ何とかせんと王国の宰相に何言われるか・・・下手して国王に知られたら!・・・あかん、思い出したら冷や汗が・・・だからカスミには悪いけど人身御供になってもらう!安心や!そこら辺はカスミなら何とかするはずや!)」
「(アバウトでござるな・・・」

それからナツコに大まかな説明を受けた後、カスミ達は『あの場所』と言われるいわく付きと呼ばれる『事故物件』へと行くのであった

「そう言えば、ナツコさんとダイチさん達って何処で知り合ったんですか?」
「不動産の仕事は、色々と揉め事もあるんや。せやから揉め事の度に騎士団に助けてもらっとんねん。そうしている内に騎士団連中と仲良くなって、今じゃ茶飲み友達や」
「吾輩は前世の頃のナツコさんを知っていたから、最初に転生したナツコさんの姿を見た時は、驚いたでござるよ。イカつい巨漢の大女がこんなにキュートなロリっ娘に生まれ変わるとは・・・・
そうなると『ベアー中野』の必殺技が見れなったでござる」
「必殺技?前世のナツコさん『ベアー中野』の必殺技ってどんなのなんですか?」
「そう言えばナツ姉がこんな小さい女の子になったら、『あの技』は無理だね」

ナツコが転生して少女になった話をすると当のナツコが不機嫌な顔になっていた

「まぁた、その話かい。大丈夫や!あの技は今でも使える!」
「・・・一体、どんな技なんですか?」
「よく聞いてくれたわね!この私がベアー中野の必殺技フェイバリットを教えてあげるわ!」
「どうしてアスナがドヤ顔で説明しようとしてるの?」

マスミの言葉を無視してアスナは、ドヤ顔でベアー中野の必殺技を説明する

「ベアー中野の必殺技・・・その名も『ナツコドロップ』!」
「『ナツコドロップ』?・・・どこかで聞いた事があるような・・・」
「コーナーポストに登って空高くジャンプして全体重をかけて相手を押し潰す技が『ナツコドロップ』よ!」
「それって『ザ・魔雲天』の『マウンテン・ドロップ』を丸パクリしてるだけでしょうがぁ!」
「巨体が繰り出すフライングボディプレスでしょ?なら今のナツコさんじゃあ無理よね?」
「ちゃう!アレは紛れもなくウチのオリジナル技や!なんやったら、今ここで見せたろか!?」

するとナツコは、近く建っている木に飛び乗りワタルに標準を合わせて必殺技の態勢に入った

「ナツコさん!危ないわよ!ほら、お兄ちゃんも辞めさせて!」
「ナツコさん!何やってるんですか!?今の貴女では無理でござるよ!」
「無駄だよ。ナツ姉がああなったらテコでも動かないよ。ましてや、自分の得意とする必殺技を貶されたんだからね」
「だったらどうするんですか?飛び込んで来るナツコさんを受け止めるって言うんじゃないでしょうね?」

ガシッ!

カスミは自身の両手のこぶしを合わせた後、両手を広げてナツコに向かって叫んだ

「いい歳して何バカやってんだい!必殺技をバカにされたくらいで!」
「必殺技をバカされたくらいやてぇ!アホゥ!あの必殺技はウチの全てや!それを貶すヤツは誰であろうと許さんでぇ!」
「来るか!来い!」
「それとなぁ!いい歳って言うけど、今のウチの年齢は??歳やぁ!行くでぇ!『ナツコ・ドロップ』!」

ナツコが空高くジャンプしてカスミにナツコの全体重が襲い掛かる

「(どうでもいいけどナツコって今何歳って言ったのよ?ワタル聞こえた?)」
「(いや全く・・・キョウコさん(永遠の「17歳)、ナツコさん(??歳)・・・前世が女子プロレスラーの人って年齢詐称多いよね?)」

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