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第28話 開戦
第28話・5 人間だから悩む
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ガラス越しの強化訓練ブースは、無音だった。
室内の空気は極めて制御されており、温度も湿度も一定。
だが、その静けさはどこか張り詰めていた。
「……始まるね」
低い椅子に腰かけたシエリが、短く呟く。
その視線は、分厚い強化ガラスの向こう。
そこには、リルとレイラ、そしてアシュラの姿。
リルは胸元に小さなパルスセンサーを装着し、背筋を伸ばして立っていた。
レイラはその数歩後ろで待機し、アシュラは壁際に寄りかかるようにして立っている。
だがその手は、いつでも抜刀できるよう柄にかかっていた。
「……制御訓練に“武力介入”の前提が付くなんて、正直まともな環境じゃねえな」
煙草を咥えていたセセラは腕を組んで、モニター越しの心拍数に目を落とす。
「それだけあの子は、危うい状態だということだろう?」
「……まあな」
シエリは立ち上がり、ガラスの近くまで歩いていく。
「でも、あの子は戻ってきた。自分の力で、自我を守って」
その言葉に、セセラは小さく頷いた。
「……だからこそ、今回は“試す”」
訓練メニューは、初期段階とはいえ厳しい。
龍因子出力を徐々に上げ、自我がどこまで耐えられるか。
そして、“戻る”ための自己制御回路が、意識下に構築されているかを確認する。
以前、リルが準完全龍化を遂げた後に解除ができなくなった際に施された訓練内容と類似しているが、当時よりも龍因子反応が強くなった今、その質は異なる。
『アシュラも、よく来たな』
セセラはスピーカーを通してアシュラへと声をかけた。
その声掛けに反応すると、壁に寄りかかっていたアシュラは、ゆっくりと前へ出る。
「……あいつに何かあったら、誰よりも早く斬れるのは俺です。それだけの理由ですよ」
『…………』
その言い方に、セセラは少しだけ眉を持ち上げた。
『冷たいように聞こえるけど、斬れるってのは……信頼してるってことだよな』
「…………ふっ……」
小さく笑ったアシュラ。その後何も言わず、ただ前を見ている。
「……レイラもいますし。俺が迷ってたら、あの子が先に飛び込むだろう」
『……間違いねえ』
そして、シエリとセセラふたりの視線が、同時にリルへと向けられる。
リルの呼吸が整えられていく。
レイラが、そっとリルの背中に目をやる。
アシュラはただ一言も無く、その“起こり得る最悪”に備えていた。
『……開始だ』
セセラの手元のスイッチが、カチリと音を立てて押される。
『──出力、段階1。因子濃度、10パーセント固定』
セセラの指示がスピーカー越しに響く。
するとリルの全身を包むように、薄い青光のフィールドが展開された。
制御装置によってごく緩やかに龍因子が活性化されていく。
「…………!」
(……この感覚……熱くて、疼いて……うるせえ)
内部から湧き上がる、“もうひとつの意志”。
それを押さえ込みながら、リルは目を閉じる。
深く息を吸い、ゆっくりと吐き出す。
『心拍安定。視床下部の反応に異常無し。そのまま、段階2に移行』
セセラの冷静な声が通された。
『──出力20パーセント。制御開始』
電流のような違和感が、リルの背筋を走る。
爪が少し伸び、指先に黒い色素が滲み始めた。
元々縦に細い瞳孔が更に細まり、喉の奥から低い音が鳴る。
「……っ」
リルの表情が僅かに歪んでいる。
「リル……!」
「……!」
視界に、自分の前に出てきたレイラの姿。
まっすぐに自分を見つめていた。
「……っ」
(オレは……平気。まだ平気。……こんなの……ただの反応だ)
だが──。
よく知っているはずの感覚が、ここから一気に加速する。
『出力、30パーセント──』
その瞬間だった。
「──っ、あ゙……!?」
リルの体が一瞬、ビクンと跳ねる。
膝が折れかけ、口元からうっすら息が漏れた。
「ぁ、ぐ……ッ……!!」
『龍因子、反応上昇……! 覚醒波動、急激に強く──』
少し緊迫したセセラの発言のあと、「リル!!」とレイラがすぐさま声を上げた。
「……ッ……!」
リルの目が苦しげにレイラへと向く。
しかし、その目には微かに赤い残光が走っていた。
「おい……離れ……た方がいい……かも、しんねえぞ……っ」
「ダメ! 私はいる。ここにいる! リルは、リルでしょ!?」
「……っ」
胸が熱い。喉が乾く。
獣が中から咆哮を上げ始めている。
──殺せ、潰せ、壊せ、焼き払え。
そんな言葉が、内側からうるさいほどに響いてくる。
でも。
レイラの声が、それをすべて消していく。
「リル、落ち着いて! 大丈夫、今のあなたは、ひとりじゃないよ……!」
「…………!」
震えるリルの瞳。
「思い出して……! 私に斬られた時……止まれたよね。あの時も、ちゃんと……帰ってこれたよ!」
「ッ……、あ゙……」
自分の中に渦巻く龍の叫びを、レイラの声が包むように、覆うようにして──溶かしていく。
ゆっくりと、リルは膝をついた。
爪が少しずつ戻り、黒い色素が引いていく。
『……出力、停止。鎮静プロトコル、作動──』
少し安堵したようなセセラの声。
「はあ……っ……はあ……、頭いて…………」
リルは肩で息をしながら、何度も自分の手を見た。
(……オレは……ちゃんと戻れた……)
その肩に、そっと手が添えられる。
「おかえり、リル」
レイラの声は、まるで微睡のように優しかった。
ガラス越しに見守っていたセセラは、ホッとしたように息を吐く。
『……制御、成立。第一段階クリアだ。おつかれ』
そこで、冷静にレイラとリルを見守っていたアシュラが小さく頷いた。
「まだ……第一段階なんですね」
『ああ。……でも、最初の一歩としては十分すぎるほど上出来だ』
訓練を静かに見届けていたシエリのその目も、ほんの少しだけ細められていた。
(ここからだ。あの子が“龍”を超えて、自分を選べるようになるまで)
誰もが、そう思っていた。
──やがてフィールドが完全に解除され、光を放っていた制御装置が静かに沈黙する。
リルは少し疲れているような様子だった。
汗が頬を伝い、掌には微かに震えが残っている。
「リル、よくやった」
「……!」
その声は、先程よりもずっと近くから聞こえた。
声の方向へ視線を向けると、セセラが装置の後ろから現れる。
白衣の裾を揺らしながら歩み寄るセセラは、ガラスの向こうにいた時よりも静かな目をしていた。
「……ちょいギリギリだったけどな。でも、お前はちゃんと帰ってきた。それが何よりだわ」
「…………」
リルは息を吐きながら、どこか苦笑めいた声で返す。
「……まだ“帰ってきた”の段階だけどな」
「それで十分だ。一歩でも進んだなら、それは前進だろ」
そっとリルの肩を軽く叩くセセラ。
レイラも安心したように笑みを浮かべている。
「……お前、ほんとに成長してるよ。頑張ってる」
その言葉に、リルの目が僅かに揺れた。
誰かから『頑張った』と正面から言われるのは──正直、未だ慣れない。
「……なんか、照れんだよな。そういうの」
「……じゃあ今度からは褒めません」
「や、それはそれでムカつくわ」
空間に、小さな笑いが生まれた。
その笑いは──確かに、救いの中にあった。
◇
皆がそれぞれ後処理に動き始めた頃──。
訓練棟の裏手、誰もいない細い廊下。
リルが壁にもたれて休んでいると、アシュラがふらりと姿を現した。
「……よ」
「……ああ。お疲れ」
特に意味のない言葉を交わして、しばらく沈黙が続く。
リルは壁から背を離して、話を切り出した。
「……何か、言いたげな顔してんな。お前がオレの訓練見に来るなんて珍しいし」
「…………」
アシュラは、腕を組んだまま視線を逸らすと──。
「……怖かったんだよ」
「は?」
それは、意外な返答だった。
「今日、俺はお前を止める側としてここにいた。……本当に、お前が戻ってこれなかったら、斬る覚悟でいた」
「…………」
リルは俯き、表情が少しだけ曇る。
「……そういう約束だったろ。オレが暴走したら、誰より早く止めろって。殺す勢いでいいって。……それを言ったのはオレだ」
「ああ。だからこそ、怖かった」
今度はアシュラの方が壁にもたれ、そして目を細めた。
「……なあ、リル。俺はお前が龍になることを望んじゃいない。龍の力を得た仲間……なんて、言い方は綺麗だけどさ……。お前は俺にとって、ずっと“リル”なんだよ」
「……っ……」
その一言が、妙に胸に刺さる──。
「……なんでそんなこと、今更言うんだよ」
「今更だからだ。お前が、自分で自分のことをどう思ってるか……ちゃんと“自分で”決める前に、俺が言っておきたかっただけ」
リルは、俯いたまま。
「……そう言ってくれるのは……嬉しいよ。マジで。……でもな、アシュラ……オレ、自分が人間かどうかすら、たまにわからなくなるんだよ」
「…………」
するとアシュラは、ゆっくりとリルの横に立つ。
そして、小さく肩を叩いた。
「そう感じたら……お前は人間だよ」
「……!」
目を見開くリル。
アシュラの顔は、どこまでも静かだった。
「“龍”なら、迷わない。“人間”だから悩む。それでいい。お前は、お前のままでいいよ」
「……お前さ、ちょっと、カッコよすぎね?」
「うるせ。俺のセリフは、基本的に完璧だ」
「……マジでムカつく」
だが──その親友の背中が、誰よりも頼もしく見えた。
◇
西城家へと戻るアシュラと別れた直後。
「…………ふう……」
リルは再び壁にもたれ、ひとつ深い息をついた。
体は限界ではないが、精神の奥の方にどっと疲れが押し寄せていた。
「……リルくん」
不意に、少し小さな声が響く。
顔を上げると、そこには──ラショウ。
ラショウは服の裾を両手で握りながら、リルのすぐ近くまで歩いてきていた。
「……来てたんだな」
「うん。兄様が戻るって言うから交代で……。ごめんね、訓練中、何もできなくて……」
ラショウは少しだけ俯く。
「私……ただ、見てるだけしかできないのが、ちょっと悔しくて……」
「……いや、そんなことねえよ。いてくれるだけで、オレは……助かってる」
「…………え?」
驚いたように顔を上げるラショウ。
視線の先でリルは、いつもより少しだけ柔らかい目をしていた。
「……オレ、またいつ暴走するかわかんねえし。誰かが“人として”見てくれてるって、やっぱデカいよ」
「そんな……当たり前だよ。リルくんは、ちゃんと“人”だよ。私たちと同じように悩んで、苦しんで……でも、ちゃんと戻ってきた」
ラショウの手がそっとリルの手に触れる。
「……それってすごいことだよ。私は、リルくんのこと、誇りに思ってる」
「……ラショウ」
照れくさそうにリルが目を逸らすと、ラショウはそっと微笑んで、言葉を添えた。
「もし、また心がぐらつきそうになったら……私のところにも、逃げてきてね」
「……そんな優しくされたら、オレ……甘えちまうぞ」
「いいんだよ、甘えて」
ラショウは少し頬を赤くしながらも、はっきりと答える。
「リルくんは、ずっとひとりで頑張りすぎてたんだから」
「…………」
リルは息を吐いて、小さく笑った。
「……あーもう。なんか今日、オレばっか慰められてんな」
「今日は“慰めてあげたい日”なんだよ、きっと」
ラショウの言葉にまたひとつ、静かに笑みが零れる。
そしてリルは、ラショウの手をほんの一瞬だけ、軽く握り返した。
「……ありがと……ラショウ」
その手の温度は、確かに“人”のものだった。
◇
──龍調査機関・会議室。
机の上に並べられたモニターに、リルの訓練データが表示されていた。
脳波、心拍、龍因子濃度、意識保持率。
全てが極限の境界線を往復するようなギリギリの推移だった。
セセラは椅子に背を預け、コーヒーの入っていないマグカップを手で弄びながら、画面を眺めている。
「……無茶な訓練だった。けど、あいつは戻ってこれた」
「ああ。……ギリギリだったからこそ、次が重要になる」
会議室の奥、ソファに腰かけているのはシエリ。
その言葉に、セセラは顎を引く。
「旧・第三研究区画への再侵入もいずれある。……あの『人を模した龍』がいた部屋の先、まだ何かがあるってのは……明確だ」
「でも、今のあの子たちを再出撃させるのは危険だ。リルだけでなく、レイラも。……そして、アシュラとラショウも」
「だな……。レイラの右腕、やっと動かせるようになった程度。アシュラは問題ねえけど……ラショウは、流石に体が追いついてない。そんでもって心的反応が高すぎる」
セセラは、ようやく冷めたマグカップを置いて立ち上がった。
「……最低でも、あと3日。あいつらだけじゃねえ……俺たち機関側もあいつらを守れるよう連携の見直し、新しい準備もいる」
「新しい準備……か。ジキルは、あの空間を“遊び場”として見せたけど、あれだけで終わりだとは思えない」
シエリの声には、静かな警戒が滲んでいる。
「遊びは、次の遊具が控えている。そして、ジキルが何を今なお求めているのか……その核心」
会議室に、張り詰めた空気が静かに流れ込んでいた。
◇
そして──Z.EUS研究施設の深層モニタールーム。
ここは無機質で壁に埋め込まれた無数のモニターの光と、簡素なテーブルと椅子だけの薄暗い部屋。
その中心で、ジキルは脚を組み、くるくると指先でペンを回していた。
「──ねえ、スカル」
「……はい」
背後に静かに立つ銀髪の男へ、ジキルは片目だけで視線を送る。
「ちゃんと、オレの言ったこと……あの子らに伝えてくれた?」
「……はい。『ジキル様は、まだ手加減している』と……確かに、伝えてきました」
「フフッ……ありがと」
ジキルは画面を見ながら、細く笑った。
「でも……スカル、えらいよね」
「……何が、でしょう」
「よく我慢できたなあ。……アシュラくんや、ラショウちゃんを前にしてさ。本当は、掴みかかりたかったんじゃない?」
「…………」
スカルの眉が、微かに動く。
「……その通りです。特に、あの“西城”という血の匂い……許し難いものです」
「でしょ~? オレも『スカル、耐えた!』って、思ったもん」
そう言いながら無邪気に笑うジキル。
だがその笑いには、どこか飢えにも似た渇きがあった。
「でも、まだだよ。本気を出すのは……もう少し、先にしよっか」
「…………」
スカルは静かに頷く──。
「命令とあらば、いつでも。……あの一族を、形ごと抹消するだけです」
「んん~、それは最後のご褒美に取っておこう。ね、スカル……お前も、そろそろ自分のやりたいこと言ってみてもいいんだよ?」
「…………」
スカルは──何も答えなかった。
ただ、冷たい目をジキルに向け、深く、静かに一礼する。
その背中を見ながら、ジキルは楽しげに笑った。
「さて……次の遊具、準備しようか」
第28話 完
室内の空気は極めて制御されており、温度も湿度も一定。
だが、その静けさはどこか張り詰めていた。
「……始まるね」
低い椅子に腰かけたシエリが、短く呟く。
その視線は、分厚い強化ガラスの向こう。
そこには、リルとレイラ、そしてアシュラの姿。
リルは胸元に小さなパルスセンサーを装着し、背筋を伸ばして立っていた。
レイラはその数歩後ろで待機し、アシュラは壁際に寄りかかるようにして立っている。
だがその手は、いつでも抜刀できるよう柄にかかっていた。
「……制御訓練に“武力介入”の前提が付くなんて、正直まともな環境じゃねえな」
煙草を咥えていたセセラは腕を組んで、モニター越しの心拍数に目を落とす。
「それだけあの子は、危うい状態だということだろう?」
「……まあな」
シエリは立ち上がり、ガラスの近くまで歩いていく。
「でも、あの子は戻ってきた。自分の力で、自我を守って」
その言葉に、セセラは小さく頷いた。
「……だからこそ、今回は“試す”」
訓練メニューは、初期段階とはいえ厳しい。
龍因子出力を徐々に上げ、自我がどこまで耐えられるか。
そして、“戻る”ための自己制御回路が、意識下に構築されているかを確認する。
以前、リルが準完全龍化を遂げた後に解除ができなくなった際に施された訓練内容と類似しているが、当時よりも龍因子反応が強くなった今、その質は異なる。
『アシュラも、よく来たな』
セセラはスピーカーを通してアシュラへと声をかけた。
その声掛けに反応すると、壁に寄りかかっていたアシュラは、ゆっくりと前へ出る。
「……あいつに何かあったら、誰よりも早く斬れるのは俺です。それだけの理由ですよ」
『…………』
その言い方に、セセラは少しだけ眉を持ち上げた。
『冷たいように聞こえるけど、斬れるってのは……信頼してるってことだよな』
「…………ふっ……」
小さく笑ったアシュラ。その後何も言わず、ただ前を見ている。
「……レイラもいますし。俺が迷ってたら、あの子が先に飛び込むだろう」
『……間違いねえ』
そして、シエリとセセラふたりの視線が、同時にリルへと向けられる。
リルの呼吸が整えられていく。
レイラが、そっとリルの背中に目をやる。
アシュラはただ一言も無く、その“起こり得る最悪”に備えていた。
『……開始だ』
セセラの手元のスイッチが、カチリと音を立てて押される。
『──出力、段階1。因子濃度、10パーセント固定』
セセラの指示がスピーカー越しに響く。
するとリルの全身を包むように、薄い青光のフィールドが展開された。
制御装置によってごく緩やかに龍因子が活性化されていく。
「…………!」
(……この感覚……熱くて、疼いて……うるせえ)
内部から湧き上がる、“もうひとつの意志”。
それを押さえ込みながら、リルは目を閉じる。
深く息を吸い、ゆっくりと吐き出す。
『心拍安定。視床下部の反応に異常無し。そのまま、段階2に移行』
セセラの冷静な声が通された。
『──出力20パーセント。制御開始』
電流のような違和感が、リルの背筋を走る。
爪が少し伸び、指先に黒い色素が滲み始めた。
元々縦に細い瞳孔が更に細まり、喉の奥から低い音が鳴る。
「……っ」
リルの表情が僅かに歪んでいる。
「リル……!」
「……!」
視界に、自分の前に出てきたレイラの姿。
まっすぐに自分を見つめていた。
「……っ」
(オレは……平気。まだ平気。……こんなの……ただの反応だ)
だが──。
よく知っているはずの感覚が、ここから一気に加速する。
『出力、30パーセント──』
その瞬間だった。
「──っ、あ゙……!?」
リルの体が一瞬、ビクンと跳ねる。
膝が折れかけ、口元からうっすら息が漏れた。
「ぁ、ぐ……ッ……!!」
『龍因子、反応上昇……! 覚醒波動、急激に強く──』
少し緊迫したセセラの発言のあと、「リル!!」とレイラがすぐさま声を上げた。
「……ッ……!」
リルの目が苦しげにレイラへと向く。
しかし、その目には微かに赤い残光が走っていた。
「おい……離れ……た方がいい……かも、しんねえぞ……っ」
「ダメ! 私はいる。ここにいる! リルは、リルでしょ!?」
「……っ」
胸が熱い。喉が乾く。
獣が中から咆哮を上げ始めている。
──殺せ、潰せ、壊せ、焼き払え。
そんな言葉が、内側からうるさいほどに響いてくる。
でも。
レイラの声が、それをすべて消していく。
「リル、落ち着いて! 大丈夫、今のあなたは、ひとりじゃないよ……!」
「…………!」
震えるリルの瞳。
「思い出して……! 私に斬られた時……止まれたよね。あの時も、ちゃんと……帰ってこれたよ!」
「ッ……、あ゙……」
自分の中に渦巻く龍の叫びを、レイラの声が包むように、覆うようにして──溶かしていく。
ゆっくりと、リルは膝をついた。
爪が少しずつ戻り、黒い色素が引いていく。
『……出力、停止。鎮静プロトコル、作動──』
少し安堵したようなセセラの声。
「はあ……っ……はあ……、頭いて…………」
リルは肩で息をしながら、何度も自分の手を見た。
(……オレは……ちゃんと戻れた……)
その肩に、そっと手が添えられる。
「おかえり、リル」
レイラの声は、まるで微睡のように優しかった。
ガラス越しに見守っていたセセラは、ホッとしたように息を吐く。
『……制御、成立。第一段階クリアだ。おつかれ』
そこで、冷静にレイラとリルを見守っていたアシュラが小さく頷いた。
「まだ……第一段階なんですね」
『ああ。……でも、最初の一歩としては十分すぎるほど上出来だ』
訓練を静かに見届けていたシエリのその目も、ほんの少しだけ細められていた。
(ここからだ。あの子が“龍”を超えて、自分を選べるようになるまで)
誰もが、そう思っていた。
──やがてフィールドが完全に解除され、光を放っていた制御装置が静かに沈黙する。
リルは少し疲れているような様子だった。
汗が頬を伝い、掌には微かに震えが残っている。
「リル、よくやった」
「……!」
その声は、先程よりもずっと近くから聞こえた。
声の方向へ視線を向けると、セセラが装置の後ろから現れる。
白衣の裾を揺らしながら歩み寄るセセラは、ガラスの向こうにいた時よりも静かな目をしていた。
「……ちょいギリギリだったけどな。でも、お前はちゃんと帰ってきた。それが何よりだわ」
「…………」
リルは息を吐きながら、どこか苦笑めいた声で返す。
「……まだ“帰ってきた”の段階だけどな」
「それで十分だ。一歩でも進んだなら、それは前進だろ」
そっとリルの肩を軽く叩くセセラ。
レイラも安心したように笑みを浮かべている。
「……お前、ほんとに成長してるよ。頑張ってる」
その言葉に、リルの目が僅かに揺れた。
誰かから『頑張った』と正面から言われるのは──正直、未だ慣れない。
「……なんか、照れんだよな。そういうの」
「……じゃあ今度からは褒めません」
「や、それはそれでムカつくわ」
空間に、小さな笑いが生まれた。
その笑いは──確かに、救いの中にあった。
◇
皆がそれぞれ後処理に動き始めた頃──。
訓練棟の裏手、誰もいない細い廊下。
リルが壁にもたれて休んでいると、アシュラがふらりと姿を現した。
「……よ」
「……ああ。お疲れ」
特に意味のない言葉を交わして、しばらく沈黙が続く。
リルは壁から背を離して、話を切り出した。
「……何か、言いたげな顔してんな。お前がオレの訓練見に来るなんて珍しいし」
「…………」
アシュラは、腕を組んだまま視線を逸らすと──。
「……怖かったんだよ」
「は?」
それは、意外な返答だった。
「今日、俺はお前を止める側としてここにいた。……本当に、お前が戻ってこれなかったら、斬る覚悟でいた」
「…………」
リルは俯き、表情が少しだけ曇る。
「……そういう約束だったろ。オレが暴走したら、誰より早く止めろって。殺す勢いでいいって。……それを言ったのはオレだ」
「ああ。だからこそ、怖かった」
今度はアシュラの方が壁にもたれ、そして目を細めた。
「……なあ、リル。俺はお前が龍になることを望んじゃいない。龍の力を得た仲間……なんて、言い方は綺麗だけどさ……。お前は俺にとって、ずっと“リル”なんだよ」
「……っ……」
その一言が、妙に胸に刺さる──。
「……なんでそんなこと、今更言うんだよ」
「今更だからだ。お前が、自分で自分のことをどう思ってるか……ちゃんと“自分で”決める前に、俺が言っておきたかっただけ」
リルは、俯いたまま。
「……そう言ってくれるのは……嬉しいよ。マジで。……でもな、アシュラ……オレ、自分が人間かどうかすら、たまにわからなくなるんだよ」
「…………」
するとアシュラは、ゆっくりとリルの横に立つ。
そして、小さく肩を叩いた。
「そう感じたら……お前は人間だよ」
「……!」
目を見開くリル。
アシュラの顔は、どこまでも静かだった。
「“龍”なら、迷わない。“人間”だから悩む。それでいい。お前は、お前のままでいいよ」
「……お前さ、ちょっと、カッコよすぎね?」
「うるせ。俺のセリフは、基本的に完璧だ」
「……マジでムカつく」
だが──その親友の背中が、誰よりも頼もしく見えた。
◇
西城家へと戻るアシュラと別れた直後。
「…………ふう……」
リルは再び壁にもたれ、ひとつ深い息をついた。
体は限界ではないが、精神の奥の方にどっと疲れが押し寄せていた。
「……リルくん」
不意に、少し小さな声が響く。
顔を上げると、そこには──ラショウ。
ラショウは服の裾を両手で握りながら、リルのすぐ近くまで歩いてきていた。
「……来てたんだな」
「うん。兄様が戻るって言うから交代で……。ごめんね、訓練中、何もできなくて……」
ラショウは少しだけ俯く。
「私……ただ、見てるだけしかできないのが、ちょっと悔しくて……」
「……いや、そんなことねえよ。いてくれるだけで、オレは……助かってる」
「…………え?」
驚いたように顔を上げるラショウ。
視線の先でリルは、いつもより少しだけ柔らかい目をしていた。
「……オレ、またいつ暴走するかわかんねえし。誰かが“人として”見てくれてるって、やっぱデカいよ」
「そんな……当たり前だよ。リルくんは、ちゃんと“人”だよ。私たちと同じように悩んで、苦しんで……でも、ちゃんと戻ってきた」
ラショウの手がそっとリルの手に触れる。
「……それってすごいことだよ。私は、リルくんのこと、誇りに思ってる」
「……ラショウ」
照れくさそうにリルが目を逸らすと、ラショウはそっと微笑んで、言葉を添えた。
「もし、また心がぐらつきそうになったら……私のところにも、逃げてきてね」
「……そんな優しくされたら、オレ……甘えちまうぞ」
「いいんだよ、甘えて」
ラショウは少し頬を赤くしながらも、はっきりと答える。
「リルくんは、ずっとひとりで頑張りすぎてたんだから」
「…………」
リルは息を吐いて、小さく笑った。
「……あーもう。なんか今日、オレばっか慰められてんな」
「今日は“慰めてあげたい日”なんだよ、きっと」
ラショウの言葉にまたひとつ、静かに笑みが零れる。
そしてリルは、ラショウの手をほんの一瞬だけ、軽く握り返した。
「……ありがと……ラショウ」
その手の温度は、確かに“人”のものだった。
◇
──龍調査機関・会議室。
机の上に並べられたモニターに、リルの訓練データが表示されていた。
脳波、心拍、龍因子濃度、意識保持率。
全てが極限の境界線を往復するようなギリギリの推移だった。
セセラは椅子に背を預け、コーヒーの入っていないマグカップを手で弄びながら、画面を眺めている。
「……無茶な訓練だった。けど、あいつは戻ってこれた」
「ああ。……ギリギリだったからこそ、次が重要になる」
会議室の奥、ソファに腰かけているのはシエリ。
その言葉に、セセラは顎を引く。
「旧・第三研究区画への再侵入もいずれある。……あの『人を模した龍』がいた部屋の先、まだ何かがあるってのは……明確だ」
「でも、今のあの子たちを再出撃させるのは危険だ。リルだけでなく、レイラも。……そして、アシュラとラショウも」
「だな……。レイラの右腕、やっと動かせるようになった程度。アシュラは問題ねえけど……ラショウは、流石に体が追いついてない。そんでもって心的反応が高すぎる」
セセラは、ようやく冷めたマグカップを置いて立ち上がった。
「……最低でも、あと3日。あいつらだけじゃねえ……俺たち機関側もあいつらを守れるよう連携の見直し、新しい準備もいる」
「新しい準備……か。ジキルは、あの空間を“遊び場”として見せたけど、あれだけで終わりだとは思えない」
シエリの声には、静かな警戒が滲んでいる。
「遊びは、次の遊具が控えている。そして、ジキルが何を今なお求めているのか……その核心」
会議室に、張り詰めた空気が静かに流れ込んでいた。
◇
そして──Z.EUS研究施設の深層モニタールーム。
ここは無機質で壁に埋め込まれた無数のモニターの光と、簡素なテーブルと椅子だけの薄暗い部屋。
その中心で、ジキルは脚を組み、くるくると指先でペンを回していた。
「──ねえ、スカル」
「……はい」
背後に静かに立つ銀髪の男へ、ジキルは片目だけで視線を送る。
「ちゃんと、オレの言ったこと……あの子らに伝えてくれた?」
「……はい。『ジキル様は、まだ手加減している』と……確かに、伝えてきました」
「フフッ……ありがと」
ジキルは画面を見ながら、細く笑った。
「でも……スカル、えらいよね」
「……何が、でしょう」
「よく我慢できたなあ。……アシュラくんや、ラショウちゃんを前にしてさ。本当は、掴みかかりたかったんじゃない?」
「…………」
スカルの眉が、微かに動く。
「……その通りです。特に、あの“西城”という血の匂い……許し難いものです」
「でしょ~? オレも『スカル、耐えた!』って、思ったもん」
そう言いながら無邪気に笑うジキル。
だがその笑いには、どこか飢えにも似た渇きがあった。
「でも、まだだよ。本気を出すのは……もう少し、先にしよっか」
「…………」
スカルは静かに頷く──。
「命令とあらば、いつでも。……あの一族を、形ごと抹消するだけです」
「んん~、それは最後のご褒美に取っておこう。ね、スカル……お前も、そろそろ自分のやりたいこと言ってみてもいいんだよ?」
「…………」
スカルは──何も答えなかった。
ただ、冷たい目をジキルに向け、深く、静かに一礼する。
その背中を見ながら、ジキルは楽しげに笑った。
「さて……次の遊具、準備しようか」
第28話 完
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打ち解けていく4人、良いですね〜!
リルくんのギャップ、アシュラくんのフランクになるところ魅力的で最高です!
キレさん、ありがとうございます!
まさにそのシーン!書いてて楽しかったです!そして大事なシーンにできていたらと思っていたので、そう仰っていただけて感激しています😭✨
これから4人は更に活躍していきますので、見守っていただけるとこちらも励みになります!👍ありがとうございます👍
アシュラくん、文章から美麗イケメンなのすごい伝わってきます…
兄妹やレイラちゃんとのやりとり、そして最後の思いがけない再会も、キャラたちのやりとり全てが尊いです…
キレさん、ありがとうございます!
アシュラのセリフ、本当に考えてて疲れます(笑)
美麗イケメンっぷりを発揮できていたら嬉しいです😍
衝撃の再会、楽しんでいただけていたら幸いです!
2人のやりとり、初々しくて可愛くて良いですね!
ラショウちゃん上品で謙虚で可愛いです…
キレさん、ありがとうございます!
ラショウはお嬢様ですが、それでも威張ったりせず謙虚で優しい女の子を目指して描写しています。伝わっていたら嬉しいです!😍😍