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家族
68 王太子はこうして使う
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「はは……ははは……」
「残りは分割でよろしいですよ」
笑うしかない金額で買い取らされた。しかも足りないとして気に入っていた何点かは没収ときたものだ。
えぐい……金額がえぐい!!
「何をおっしゃる!良いですか?あなたの国民が自発的に作ったのですよ!更なる飛躍を期待して、投資をし、褒賞を与えるのも王族の仕事でしょう!」
「ううう……」
それにしても高い!そして恐怖の虎商人は私にだけ聞こえるようにそっと耳打ちをする。
「怪我をする前の作品はもうこれしかないのですよ。分かりますよね?」
慰謝料も上乗せしたと言うことか!そんな事を言われては払わざるを得ない。
「毎度ありがとうございます」
まだ笑みの裏に黒さが見える気がする。私はこの男にどれほど毟り取られるのだろう!
「ギアナ様、やりすぎではないのですか……?」
ほら!リトまで心配している!それくらい虎商人は容赦がない!
「なぁに大丈夫だよ。王族って言うのはお金を沢山持っているものなんだよ。服の質もいいし、馬車なんかもきれいだ。ウィシュバーグなお金持ちなんだよ」
「あ!そうなんですね、良かったー」
あっさり納得か?!リト!もう少しその虎を何とかしてくれ!
「ほっほっほ!これはこれは孫婿殿は手厳しいのう!しかし、価値というものはそう言う物かもしれませんなぁ?エイムド様」
ルシリア翁がニコニコと笑いながら、私に話しかけて来た。リトの作品は素晴らしい。確かに私がこれだけの金額を出しても買って愛用していると言えば、価値は上がるかもしれない。
っ?!
な、何と言った?!今、とてつもない事を聞いた気がする!
「ル、ルシリア翁……今、何と?」
「王太子様の愛用品ならば価値は上がるでしょうな、と」
「その前だ!」
「ああ、孫婿殿ですかな?凄まじいですな、孫婿殿の手腕は」
孫婿?!孫はリトの事だよな?!婿?!婿だと?!あのギアナと言う虎商人が?!
見上げれば、目が合った。ほんの少しだけ唇を笑みの形に作り上げると、白い牙がちらりと見える。
自信と勝利と優越に彩られた顔!
長くて太い尻尾をくるりとリトの腰に這わす。
「ふふ、なんですかー」
なんて楽しそうにリトは尻尾の先端を突くが満更でもないのか、されるに任せて……いや、はっきり言おう、嬉しそうだ!物凄く!
初めて会った時から、きれいな顔の子だと思っていたが、今はもっと輝いて見える。少し大人びたから?いいや、あれは好きな人が出来た、そう言うやつだ!
「あ、あの2人は……」
恐る恐る尋ねてみると、ほっほ!と笑われる。
「お似合いでしょう?リトが学園を卒業したら結婚するんじゃと。わしはもう式でも挙げてしまっでよいとは思っとるんじゃがなぁ」
「そ、そうですか……」
なるほど、私はリトもあの男に取られてしまったのだな。元々リトの気持ちは私には無かった。あの男はそれを手に入れたんだな……。
「仕方がありませんね……後ろ盾として2人を祝福するより他に出来ることは無さそうだ」
あの寄り添う2人の間に挟まることなど不可能だろう。
「あとはあの2人の金庫くらいですかの!」
「これは手厳しい!」
質素倹約に勤めて、彼らに渡すご祝儀でも頑張りますか。……それが私の償える事の一つのようだから。
「残りは分割でよろしいですよ」
笑うしかない金額で買い取らされた。しかも足りないとして気に入っていた何点かは没収ときたものだ。
えぐい……金額がえぐい!!
「何をおっしゃる!良いですか?あなたの国民が自発的に作ったのですよ!更なる飛躍を期待して、投資をし、褒賞を与えるのも王族の仕事でしょう!」
「ううう……」
それにしても高い!そして恐怖の虎商人は私にだけ聞こえるようにそっと耳打ちをする。
「怪我をする前の作品はもうこれしかないのですよ。分かりますよね?」
慰謝料も上乗せしたと言うことか!そんな事を言われては払わざるを得ない。
「毎度ありがとうございます」
まだ笑みの裏に黒さが見える気がする。私はこの男にどれほど毟り取られるのだろう!
「ギアナ様、やりすぎではないのですか……?」
ほら!リトまで心配している!それくらい虎商人は容赦がない!
「なぁに大丈夫だよ。王族って言うのはお金を沢山持っているものなんだよ。服の質もいいし、馬車なんかもきれいだ。ウィシュバーグなお金持ちなんだよ」
「あ!そうなんですね、良かったー」
あっさり納得か?!リト!もう少しその虎を何とかしてくれ!
「ほっほっほ!これはこれは孫婿殿は手厳しいのう!しかし、価値というものはそう言う物かもしれませんなぁ?エイムド様」
ルシリア翁がニコニコと笑いながら、私に話しかけて来た。リトの作品は素晴らしい。確かに私がこれだけの金額を出しても買って愛用していると言えば、価値は上がるかもしれない。
っ?!
な、何と言った?!今、とてつもない事を聞いた気がする!
「ル、ルシリア翁……今、何と?」
「王太子様の愛用品ならば価値は上がるでしょうな、と」
「その前だ!」
「ああ、孫婿殿ですかな?凄まじいですな、孫婿殿の手腕は」
孫婿?!孫はリトの事だよな?!婿?!婿だと?!あのギアナと言う虎商人が?!
見上げれば、目が合った。ほんの少しだけ唇を笑みの形に作り上げると、白い牙がちらりと見える。
自信と勝利と優越に彩られた顔!
長くて太い尻尾をくるりとリトの腰に這わす。
「ふふ、なんですかー」
なんて楽しそうにリトは尻尾の先端を突くが満更でもないのか、されるに任せて……いや、はっきり言おう、嬉しそうだ!物凄く!
初めて会った時から、きれいな顔の子だと思っていたが、今はもっと輝いて見える。少し大人びたから?いいや、あれは好きな人が出来た、そう言うやつだ!
「あ、あの2人は……」
恐る恐る尋ねてみると、ほっほ!と笑われる。
「お似合いでしょう?リトが学園を卒業したら結婚するんじゃと。わしはもう式でも挙げてしまっでよいとは思っとるんじゃがなぁ」
「そ、そうですか……」
なるほど、私はリトもあの男に取られてしまったのだな。元々リトの気持ちは私には無かった。あの男はそれを手に入れたんだな……。
「仕方がありませんね……後ろ盾として2人を祝福するより他に出来ることは無さそうだ」
あの寄り添う2人の間に挟まることなど不可能だろう。
「あとはあの2人の金庫くらいですかの!」
「これは手厳しい!」
質素倹約に勤めて、彼らに渡すご祝儀でも頑張りますか。……それが私の償える事の一つのようだから。
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