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打倒!元実家!
81 家族になる
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温泉宿に着くと待ち構えていたジュールがびたーん!と飛びついてきた。
「リト兄様!!」
「わあ!ジュール!しばらく見ないうちに大きくなったねぇ!」
「えへへ!ありがとうございます!」
「お兄ちゃま、この子がジュール?わたし、リンよ。よろしくね!」
「!リト兄様にそっくりなんだね!よろしくね!」
「うん!」
まるで本当の兄弟が一人増えたみたいに、ジュールはうちの兄弟に溶け込んだ。ザザとシュルが二人の世話をしてくれる。
「ジュール、リトに会わせろリトに会わせろ!ってうるさかった割に、子供達と行っちまったぞ?」
俺の隣にはそこにいるのが、さも当たり前と言うようにギアナ様が立っている。
「良いじゃないですか。きっと友達がいなかったんでしょう。ここには子供が少なそうですし」
「……そうだな」
先に歩き出した俺にはギアナ様の呟きは聞こえなかった。
「ジュールがリトにくっ付いて来るかと思ったが、嬉しい誤算だな……」
「何か言いましたー?」
「いや?何も」
俺たちは休暇を目一杯堪能した。去年はみんなで固まってあのボロ家で過ごした。その前はもっとボロかった家で寒さに身を寄せ合いながら過ごしたっけ。
交代前のリトの記憶が蘇る。
今年はこうしてきれいなお宿で、好きな時にひっくり返り、ご飯を食べれて、温泉に入ってのんびりするなんて、考えつきもしなかった。
「リト」
「ひゃい!」
お母様と兄弟とジュールは同じ部屋で寝ている。……俺とギアナ様が二人部屋だ……。た、多分そんな事ないと思うけど!思うんだけど!
……なんだか緊張する訳でして……。そして名前なんて呼ばれたらドキッとする訳です……。
いつものように優しく抱き込まれた。ギアナ様はいつでもあったかい。夏の暑い最中でも、不快にならない不思議なあったさかだ。
「リト、嬉しいよ、リト」
「え?」
不自然な俺の反応に、ギアナ様は薄く笑っている。
「きちんと俺を伴侶として意識してくれてるんだろう?嬉しいよ、俺の可愛いリト」
「?!」
あわ!あわわわ!!お、俺は今、どれくらい赤くなっているんでしょうか!!全身?!全身真っ赤っかでしょうか!!?
口からだけがパクパク動いている。何を喋ったら良いか全然わからない!!
「本当は今すぐ押し倒して、リトの全てを食べてしまいたい。頭の上から足の先まで全て舐め回して、味わい尽くしたい。でも、今はしない。いいかな?」
「え、と。……」
「学園を卒業したら、結婚しよう。神殿で式をあげても良いし、仲間だけで祝っても良い。そして家族とくらそう。絶対に泣かせないから」
俺は、思わず口から出ていた。ずっと心に引っかかっていた事を。
「でも!あの……俺……男です。こ、子供とか……産めません……」
ずっとずっと思っていた。ギアナ様は大好きだ!ずっと一緒にいたい。でも、俺たちが結婚したら、ギアナ様の子供は永遠に生まれなくなってしまう。
……誰か別の人と?……そんなの嫌だ!
「リト。俺は子供は要らない。俺はお前の兄弟にすら嫉妬してしまうんだ。もし、お前に子供が出来たら、俺より赤ん坊の方にお前の関心は行くだろう?俺はそれが許せそうにない」
「ギアナ様……」
そ、それはどうかな!?
「だから、俺に恐ろしい罪を犯させたくないなら……リト、子供を産もうなんて考えないでおくれ」
「ふ、ふふふ……ギアナさま、多分、頑張っても、おれ、赤ちゃんなんて……産めませんよ……」
その言葉が、本心か作り事かなんてどうでも良かった。そこまで言ってくれるその心がとても、とても、あったかい。
「リト、リト。泣かないで。俺は早速お前を泣かせないと言う誓いを破ってしまうじゃないか」
「えへ……えへへ……ご、ごめん、なさ……う、ううっ、だってぇ……」
俺はぎゅっとギアナ様に抱きついた。ずっと、ずっとこの人と一緒にいたい。力強く抱き返してくれる、この人と。
「リト兄様!!」
「わあ!ジュール!しばらく見ないうちに大きくなったねぇ!」
「えへへ!ありがとうございます!」
「お兄ちゃま、この子がジュール?わたし、リンよ。よろしくね!」
「!リト兄様にそっくりなんだね!よろしくね!」
「うん!」
まるで本当の兄弟が一人増えたみたいに、ジュールはうちの兄弟に溶け込んだ。ザザとシュルが二人の世話をしてくれる。
「ジュール、リトに会わせろリトに会わせろ!ってうるさかった割に、子供達と行っちまったぞ?」
俺の隣にはそこにいるのが、さも当たり前と言うようにギアナ様が立っている。
「良いじゃないですか。きっと友達がいなかったんでしょう。ここには子供が少なそうですし」
「……そうだな」
先に歩き出した俺にはギアナ様の呟きは聞こえなかった。
「ジュールがリトにくっ付いて来るかと思ったが、嬉しい誤算だな……」
「何か言いましたー?」
「いや?何も」
俺たちは休暇を目一杯堪能した。去年はみんなで固まってあのボロ家で過ごした。その前はもっとボロかった家で寒さに身を寄せ合いながら過ごしたっけ。
交代前のリトの記憶が蘇る。
今年はこうしてきれいなお宿で、好きな時にひっくり返り、ご飯を食べれて、温泉に入ってのんびりするなんて、考えつきもしなかった。
「リト」
「ひゃい!」
お母様と兄弟とジュールは同じ部屋で寝ている。……俺とギアナ様が二人部屋だ……。た、多分そんな事ないと思うけど!思うんだけど!
……なんだか緊張する訳でして……。そして名前なんて呼ばれたらドキッとする訳です……。
いつものように優しく抱き込まれた。ギアナ様はいつでもあったかい。夏の暑い最中でも、不快にならない不思議なあったさかだ。
「リト、嬉しいよ、リト」
「え?」
不自然な俺の反応に、ギアナ様は薄く笑っている。
「きちんと俺を伴侶として意識してくれてるんだろう?嬉しいよ、俺の可愛いリト」
「?!」
あわ!あわわわ!!お、俺は今、どれくらい赤くなっているんでしょうか!!全身?!全身真っ赤っかでしょうか!!?
口からだけがパクパク動いている。何を喋ったら良いか全然わからない!!
「本当は今すぐ押し倒して、リトの全てを食べてしまいたい。頭の上から足の先まで全て舐め回して、味わい尽くしたい。でも、今はしない。いいかな?」
「え、と。……」
「学園を卒業したら、結婚しよう。神殿で式をあげても良いし、仲間だけで祝っても良い。そして家族とくらそう。絶対に泣かせないから」
俺は、思わず口から出ていた。ずっと心に引っかかっていた事を。
「でも!あの……俺……男です。こ、子供とか……産めません……」
ずっとずっと思っていた。ギアナ様は大好きだ!ずっと一緒にいたい。でも、俺たちが結婚したら、ギアナ様の子供は永遠に生まれなくなってしまう。
……誰か別の人と?……そんなの嫌だ!
「リト。俺は子供は要らない。俺はお前の兄弟にすら嫉妬してしまうんだ。もし、お前に子供が出来たら、俺より赤ん坊の方にお前の関心は行くだろう?俺はそれが許せそうにない」
「ギアナ様……」
そ、それはどうかな!?
「だから、俺に恐ろしい罪を犯させたくないなら……リト、子供を産もうなんて考えないでおくれ」
「ふ、ふふふ……ギアナさま、多分、頑張っても、おれ、赤ちゃんなんて……産めませんよ……」
その言葉が、本心か作り事かなんてどうでも良かった。そこまで言ってくれるその心がとても、とても、あったかい。
「リト、リト。泣かないで。俺は早速お前を泣かせないと言う誓いを破ってしまうじゃないか」
「えへ……えへへ……ご、ごめん、なさ……う、ううっ、だってぇ……」
俺はぎゅっとギアナ様に抱きついた。ずっと、ずっとこの人と一緒にいたい。力強く抱き返してくれる、この人と。
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