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打倒!元実家!
82 真っ赤っかが治らない
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俺たちのホリデーはゆっくり過ぎていった。
「ぼく!いっぱい歌うからみんな見に来てー!」
と、弾ける笑顔で舞台に立ったジュールが張り切り過ぎて、悲しい場面なのにものすごく楽しそうに歌ってみんな吹き出してしまったり、ずっとこっちに向かって手を振っていたり。
ついつい力が入って歌を聞いたみんなが寝てしまったり!
「ご、ごめんなさいぃ……」
めちゃくちゃな舞台を繰り返してとうとうクビを言い渡される……と言うか、ジュールはこのまま俺たちの家に連れて帰る予定だったんだ、最初から。
「わーい!今日からみんなとずっと一緒!」
「俺たちが勉強教えてやるからな!」
「ありがとう!ザザ兄様!シュル兄様!」
もうすっかり我が家に溶け込んでしまったジュールはぴょんぴょん跳ねている。良かった。子供同士たくさん楽しい事を覚えていってほしい。
「歌劇場からスターを取り上げちゃいました」
「ああ、次期歌い手は補充してあるから何の問題もないぞ。次はダルタン殿が強制労働なんだ」
えっ?あのジュールを騙してた22歳の人?
「かの御仁は、承認欲求に飢えた方でな?上手く操って、皆んなからちやほやされれば実力以上の力を発揮するタイプなんだ」
「はぁ……」
「ジュールほど、魔法の才能もないが、見た目も悪くないから、繊細な人魚の王子って肩書きで悲恋物を歌わせると凄いぞ。ジュールには色恋沙汰の歌は歌えんからな!」
客層が金持ち貴族マダムに上がるんだぜ、とあの悪い笑顔を作った。
「4.5人タダで警備の奴らも借り受けたし、美味しい取引だったよ!……まあこれもリトが無事に帰って来たから言える事だけどな」
「ギアナ様……」
俺はぎゅっとギアナ様に抱きついた。大丈夫です、俺は居ますよと伝えたくて。
「ギアナ兄様、寒いの?リンもギューしてあげよっか?」
リンが足元で背の高いギアナ様を見上げていた。
うひゃ!いつの間にリンが?!はは恥ずかしいし!妹の前で俺は何てこと!
「リンちゃーん!ギアナ様はリト兄様に任せて大丈夫ー!僕も寒いからぎゅーしてー!」
パタパタと手を振っているジュールはどうしてこんなに空気が読めるんだろう!
「あーい!ジュールはリンがぎゅーしてあげるー!」
「わーい!」
リンはジュールの所まで走っていき、ぎゅっと抱き着いている。小っちゃい兄弟がぎゅむぎゅむしているのは可愛いが、俺はどこまで真っ赤っかになってるんだろう……恥ずかしい……。
「寒いから、な?」
ギアナ様は俺の頭を抱き寄せて、チュッとキスをしたけど、俺!今!全然寒くないですからぁ~~~!俺のまっかっかはしばらく治りそうになかった。
「ぼく!いっぱい歌うからみんな見に来てー!」
と、弾ける笑顔で舞台に立ったジュールが張り切り過ぎて、悲しい場面なのにものすごく楽しそうに歌ってみんな吹き出してしまったり、ずっとこっちに向かって手を振っていたり。
ついつい力が入って歌を聞いたみんなが寝てしまったり!
「ご、ごめんなさいぃ……」
めちゃくちゃな舞台を繰り返してとうとうクビを言い渡される……と言うか、ジュールはこのまま俺たちの家に連れて帰る予定だったんだ、最初から。
「わーい!今日からみんなとずっと一緒!」
「俺たちが勉強教えてやるからな!」
「ありがとう!ザザ兄様!シュル兄様!」
もうすっかり我が家に溶け込んでしまったジュールはぴょんぴょん跳ねている。良かった。子供同士たくさん楽しい事を覚えていってほしい。
「歌劇場からスターを取り上げちゃいました」
「ああ、次期歌い手は補充してあるから何の問題もないぞ。次はダルタン殿が強制労働なんだ」
えっ?あのジュールを騙してた22歳の人?
「かの御仁は、承認欲求に飢えた方でな?上手く操って、皆んなからちやほやされれば実力以上の力を発揮するタイプなんだ」
「はぁ……」
「ジュールほど、魔法の才能もないが、見た目も悪くないから、繊細な人魚の王子って肩書きで悲恋物を歌わせると凄いぞ。ジュールには色恋沙汰の歌は歌えんからな!」
客層が金持ち貴族マダムに上がるんだぜ、とあの悪い笑顔を作った。
「4.5人タダで警備の奴らも借り受けたし、美味しい取引だったよ!……まあこれもリトが無事に帰って来たから言える事だけどな」
「ギアナ様……」
俺はぎゅっとギアナ様に抱きついた。大丈夫です、俺は居ますよと伝えたくて。
「ギアナ兄様、寒いの?リンもギューしてあげよっか?」
リンが足元で背の高いギアナ様を見上げていた。
うひゃ!いつの間にリンが?!はは恥ずかしいし!妹の前で俺は何てこと!
「リンちゃーん!ギアナ様はリト兄様に任せて大丈夫ー!僕も寒いからぎゅーしてー!」
パタパタと手を振っているジュールはどうしてこんなに空気が読めるんだろう!
「あーい!ジュールはリンがぎゅーしてあげるー!」
「わーい!」
リンはジュールの所まで走っていき、ぎゅっと抱き着いている。小っちゃい兄弟がぎゅむぎゅむしているのは可愛いが、俺はどこまで真っ赤っかになってるんだろう……恥ずかしい……。
「寒いから、な?」
ギアナ様は俺の頭を抱き寄せて、チュッとキスをしたけど、俺!今!全然寒くないですからぁ~~~!俺のまっかっかはしばらく治りそうになかった。
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