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打倒!元実家!
83 リリー商会仕事始め!
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ホリデーは恙無く終わり、リリー商会は仕事始めの日になる。
「皆、今年は……仕掛ける。今年、ディライト家を潰す」
ざわり、リリー商会の上層部は揺れた。
「サマーホリデーまでに王都から追い出す。半年後までに領地も奪う。やるぞ、良いな?」
「ふふ、腕がなります」
「とうとう本格的にやるか」
「今まではほんの下準備ですからね」
「公爵家を潰すなんて滅多に出来ない」
楽しみだ
リリー商会は普通の商会では無かった。戦好きの集まりか、いや、その為にギアナ様に集められた人達の集まりなのだから当然なのかも知れない。
「周辺国から、ガンガン金をかき集めるぞ!北をジーレン、東をフォルター、西をレックス。南はマルスのフォレストーンに当たらせる。俺はウィシュバーグから絞る、良いな?」
「どこまで手を伸ばしていいんだ?」
のんびり、だが目は鋭くジーレンさんが尋ねる。
「どこまででも」
「分かった」
ひゅうー♪とフォルターさんは口笛を鳴らした。
「潰した後は好きにして良いか?」
レックスさんの言葉もわかりにくいが
「当然だ」
と、ギアナ様は笑う。なんだろう、全員知ってる人なのに全員とっても怖い。何が、何が起こってしまうのか、俺はドキドキする。
そしてこの物々しい雰囲気の中、俺はギアナ様に言わなければならない。
「あのぉ……ギアナ様、俺お願いがあるんですけれども……」
「遠慮する事はない、言ってごらん。リト」
「買って欲しいものがあるんです」
「買おう」
少しは聞いてからにして!!
【貧民街、7番から8番区画全て】
全員ギョッとしたが
「10日待てるか?」
「はい。出来ればなるべく早く」
「分かった」
ギアナ様は応じてくれた。
「立ち退きとかは要らないです。その土地をとりあえず押さえて下さい」
「5日で足りるな?」
「行ってまいります」
すぐさま人が動き、三日後に
「押さえました。名義はギアナ様になっています」
もう、終わっていた。流石だ!
「リト、理由を聞いても?」
「行けば分かります」
俺は笑って、促した。
貧民街はその名の通り、貧しい人々が肩を寄せ合って暮らす。治安も清潔感もないゴミ溜めのような区画の中でもさらに環境が良くない7番街と8番街。
だって指定の場所なんだもん。
その日、7番街につくと、そこには汚いし、壊れかけた教会がある。
「あそこです」
俺はズカズカとその教会に足を踏み入れる。手入れなどされていない、屋根には穴が空き、破壊され、窓も割られている廃教会。そこに酒瓶を一つぶら下げた薄汚れた僧服の汚い髭のおじさんが1人。
「おいおい……このゴミ溜めに普通の人間が何のようだぁー?金くれよぉ」
多分アルコール中毒だ。まあ、大丈夫。だって、ここは……
皆んな黙って俺について来た。ごめんね、理由は言えない。でも、そうすれば良いって言われたから。
崩れかけた木の祭壇に、俺は最近真面目に作った、神像をことりと置いた。
神様、ここで良いんですよね?
《おっけー!》
能天気な声が俺にだけ聞こえた気がした。
《私達もーー!》
ことり、もう一つ。
「リト……素晴らしいな……」
「真面目に作りました」
笑って振り返ると、驚いた顔のギアナ様。
「なんて……なんて美しい神像なんだろう!祀られているものより、若い至高神様と愛と美の双子神だね……どちらも美しい」
レックスさんが声を上げる。
真透明な神様が一番好きな若い青年の姿の至高神と、少女か少年か分からない姿のピンク色の愛と美の双子神。
「信じてくれないかも知れません。でもここに小さくて良いから神殿を建てたいんです」
夢で神様が俺に言ったんだ。
「皆、今年は……仕掛ける。今年、ディライト家を潰す」
ざわり、リリー商会の上層部は揺れた。
「サマーホリデーまでに王都から追い出す。半年後までに領地も奪う。やるぞ、良いな?」
「ふふ、腕がなります」
「とうとう本格的にやるか」
「今まではほんの下準備ですからね」
「公爵家を潰すなんて滅多に出来ない」
楽しみだ
リリー商会は普通の商会では無かった。戦好きの集まりか、いや、その為にギアナ様に集められた人達の集まりなのだから当然なのかも知れない。
「周辺国から、ガンガン金をかき集めるぞ!北をジーレン、東をフォルター、西をレックス。南はマルスのフォレストーンに当たらせる。俺はウィシュバーグから絞る、良いな?」
「どこまで手を伸ばしていいんだ?」
のんびり、だが目は鋭くジーレンさんが尋ねる。
「どこまででも」
「分かった」
ひゅうー♪とフォルターさんは口笛を鳴らした。
「潰した後は好きにして良いか?」
レックスさんの言葉もわかりにくいが
「当然だ」
と、ギアナ様は笑う。なんだろう、全員知ってる人なのに全員とっても怖い。何が、何が起こってしまうのか、俺はドキドキする。
そしてこの物々しい雰囲気の中、俺はギアナ様に言わなければならない。
「あのぉ……ギアナ様、俺お願いがあるんですけれども……」
「遠慮する事はない、言ってごらん。リト」
「買って欲しいものがあるんです」
「買おう」
少しは聞いてからにして!!
【貧民街、7番から8番区画全て】
全員ギョッとしたが
「10日待てるか?」
「はい。出来ればなるべく早く」
「分かった」
ギアナ様は応じてくれた。
「立ち退きとかは要らないです。その土地をとりあえず押さえて下さい」
「5日で足りるな?」
「行ってまいります」
すぐさま人が動き、三日後に
「押さえました。名義はギアナ様になっています」
もう、終わっていた。流石だ!
「リト、理由を聞いても?」
「行けば分かります」
俺は笑って、促した。
貧民街はその名の通り、貧しい人々が肩を寄せ合って暮らす。治安も清潔感もないゴミ溜めのような区画の中でもさらに環境が良くない7番街と8番街。
だって指定の場所なんだもん。
その日、7番街につくと、そこには汚いし、壊れかけた教会がある。
「あそこです」
俺はズカズカとその教会に足を踏み入れる。手入れなどされていない、屋根には穴が空き、破壊され、窓も割られている廃教会。そこに酒瓶を一つぶら下げた薄汚れた僧服の汚い髭のおじさんが1人。
「おいおい……このゴミ溜めに普通の人間が何のようだぁー?金くれよぉ」
多分アルコール中毒だ。まあ、大丈夫。だって、ここは……
皆んな黙って俺について来た。ごめんね、理由は言えない。でも、そうすれば良いって言われたから。
崩れかけた木の祭壇に、俺は最近真面目に作った、神像をことりと置いた。
神様、ここで良いんですよね?
《おっけー!》
能天気な声が俺にだけ聞こえた気がした。
《私達もーー!》
ことり、もう一つ。
「リト……素晴らしいな……」
「真面目に作りました」
笑って振り返ると、驚いた顔のギアナ様。
「なんて……なんて美しい神像なんだろう!祀られているものより、若い至高神様と愛と美の双子神だね……どちらも美しい」
レックスさんが声を上げる。
真透明な神様が一番好きな若い青年の姿の至高神と、少女か少年か分からない姿のピンク色の愛と美の双子神。
「信じてくれないかも知れません。でもここに小さくて良いから神殿を建てたいんです」
夢で神様が俺に言ったんだ。
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