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そして入学へ
77 あの文化が来た!
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「浴衣と言えば綿、だがしかし涼しい浴衣は麻だという、麻は植物、植物と言えば山。山と言えばケイトリンのダイヤ領~!」
「また山なのおおおお!?」
今回は夏に間に合わせるために早めに動いているわ。以前のイモムシ探しで来た山をまたモソモソ歩いてるの……。麻ァ……麻ァ……ヤバい薬の話じゃないわよ?茎から繊維を採ってそれを細くして高級織物を作るって寸法よ。
「マ、マママママリーーー!わ、私、私、山、苦手よおおおお!」
「だから待っててって言ったのに~」
ケイトリンがぷるぷるしながら私の腕に捕まってるわ。もう!
「わ、私の山ですもん……ヒイイイ!」
「蔦よ、蛇じゃないわ」
「どっちもいやあああ!」
苦手なのに私が一人で行くと言ったらついてきてくれるその心意気は嬉しいんだけれどね。ふふ!
「今日は帰りましょう」
「帰る~~!」
いつもツンツンしているケイトリンのこういう姿を見るのもとっても嬉しい。内緒で●Recしといたから、笑い話になる頃に皆で見たいものだわ。
結果から言えばあの後やけにでかい麻っぽい植物を見つけて良い麻っぽい繊維を手に入れることが出来たのよ!それを高級加工してもらって……良き、良き!そしておあつらえ向きに国外へ貿易に行ってもらっていたガレー船が持って帰ってきたわ!浴衣の文化を!最高ね!
「……カ、カタナ……!」
持って帰ってきちゃったわね、和の文化を……!「トランプる!」でも後半に出てくる武器だからあるとは思ってたけどね、フフ。浴衣に刀に抹茶に和菓子。ヨーカンなんて比じゃないわ、嗚呼美しき哉。
「コラボ……企画……クッ!」
「トランプる!×男子剣刀」コラボ企画……あれは鬼畜な企画だったわ……。両方のファンが入り乱れ、一部コンビニでしか取り扱っていない限定商品を箱買いしたものよ。最強クジも凄くって思わずメルルカリンやトラ畜同士で情報のやり取りをしたものだったわ。私?ヴィンセント無限回収とかさせてもらいましたが何か?
「あの血の惨劇がまた繰り返されるのかしら……恐ろしいわ」
これから起こる恐怖にゾクリと身を震わせたのは私だけじゃなかったのよ…‥。
「ルドルフ!大変だ。厳戒態勢を引くんだ!!」
「ヴィンセント?慌ててどうしたんだ??」
「マリーが!マリエルが今日ついた船を見て血の惨劇が起こると……!」
「な、なんだって……!もしや鉱山からの陳情か、隣国からの侵略か!?疫病なのか!!」
「わ、分かりません。でも青い顔で震えるマリエルの様子はただ事ではない!!」
急いで王宮のルドルフの部屋に駆け込んだヴィンセントは息を切らしながら訴えた。
「デュカスは隣国に目を光らせてくれ!ケーニッヒは鉱山の様子と……暴動の兆しがあれば頼む」
「分かったすぐ動く」
二人は駆け出していく。
「テオドールは疫病の可能性を探ってくれ」
「う、うん!急ぐね」
「ヴィンセントは気候変動による作物の様子を注視してくれ、飢えも恐ろしいからな。私は父上に話を通し騎士団をいつでも動かせるようにしておく」
「分かった、早めの対処で何とかなるならありがたい」
王太子とキング達はそれぞれ、緊急事態に備えて動き出した。ついでにマリエルも
「鉄鉱石の買い出しに~ああ、高温炉がいるかな、えーと木炭よね。えーとえーと。今宵の虎徹は血に飢えておるわーふーはは~。あと小豆とへへへ……綺麗な和菓子はお母様に差し上げよ~っと」
動き出していた。
「また山なのおおおお!?」
今回は夏に間に合わせるために早めに動いているわ。以前のイモムシ探しで来た山をまたモソモソ歩いてるの……。麻ァ……麻ァ……ヤバい薬の話じゃないわよ?茎から繊維を採ってそれを細くして高級織物を作るって寸法よ。
「マ、マママママリーーー!わ、私、私、山、苦手よおおおお!」
「だから待っててって言ったのに~」
ケイトリンがぷるぷるしながら私の腕に捕まってるわ。もう!
「わ、私の山ですもん……ヒイイイ!」
「蔦よ、蛇じゃないわ」
「どっちもいやあああ!」
苦手なのに私が一人で行くと言ったらついてきてくれるその心意気は嬉しいんだけれどね。ふふ!
「今日は帰りましょう」
「帰る~~!」
いつもツンツンしているケイトリンのこういう姿を見るのもとっても嬉しい。内緒で●Recしといたから、笑い話になる頃に皆で見たいものだわ。
結果から言えばあの後やけにでかい麻っぽい植物を見つけて良い麻っぽい繊維を手に入れることが出来たのよ!それを高級加工してもらって……良き、良き!そしておあつらえ向きに国外へ貿易に行ってもらっていたガレー船が持って帰ってきたわ!浴衣の文化を!最高ね!
「……カ、カタナ……!」
持って帰ってきちゃったわね、和の文化を……!「トランプる!」でも後半に出てくる武器だからあるとは思ってたけどね、フフ。浴衣に刀に抹茶に和菓子。ヨーカンなんて比じゃないわ、嗚呼美しき哉。
「コラボ……企画……クッ!」
「トランプる!×男子剣刀」コラボ企画……あれは鬼畜な企画だったわ……。両方のファンが入り乱れ、一部コンビニでしか取り扱っていない限定商品を箱買いしたものよ。最強クジも凄くって思わずメルルカリンやトラ畜同士で情報のやり取りをしたものだったわ。私?ヴィンセント無限回収とかさせてもらいましたが何か?
「あの血の惨劇がまた繰り返されるのかしら……恐ろしいわ」
これから起こる恐怖にゾクリと身を震わせたのは私だけじゃなかったのよ…‥。
「ルドルフ!大変だ。厳戒態勢を引くんだ!!」
「ヴィンセント?慌ててどうしたんだ??」
「マリーが!マリエルが今日ついた船を見て血の惨劇が起こると……!」
「な、なんだって……!もしや鉱山からの陳情か、隣国からの侵略か!?疫病なのか!!」
「わ、分かりません。でも青い顔で震えるマリエルの様子はただ事ではない!!」
急いで王宮のルドルフの部屋に駆け込んだヴィンセントは息を切らしながら訴えた。
「デュカスは隣国に目を光らせてくれ!ケーニッヒは鉱山の様子と……暴動の兆しがあれば頼む」
「分かったすぐ動く」
二人は駆け出していく。
「テオドールは疫病の可能性を探ってくれ」
「う、うん!急ぐね」
「ヴィンセントは気候変動による作物の様子を注視してくれ、飢えも恐ろしいからな。私は父上に話を通し騎士団をいつでも動かせるようにしておく」
「分かった、早めの対処で何とかなるならありがたい」
王太子とキング達はそれぞれ、緊急事態に備えて動き出した。ついでにマリエルも
「鉄鉱石の買い出しに~ああ、高温炉がいるかな、えーと木炭よね。えーとえーと。今宵の虎徹は血に飢えておるわーふーはは~。あと小豆とへへへ……綺麗な和菓子はお母様に差し上げよ~っと」
動き出していた。
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