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27 魔王……だよね?
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「ぎゃああー!何故、そんな棒切れで切る事が出来るんだ?!」
「それは俺が勇者だからだ!」
ズバァ!と言うオノマトペがしっくり来るようなコーディの棒捌きだが、多分切れるのはそれがトモロコスの茎だからだ。
「ふはははーー!タトのぉー野菜は、世界一ぃーーーー!」
一応、コーディの修業の成果もあるのだろうけれど、実演販売の包丁の如く、スッパスッパ切って行く。間違いなくトマトの皮も美しく切れるだろう。
コーディとダナンが群勢を足止めしている間にシシリーとマリアンヌは杖……違う枯れたネギィボーズとサトイーモの茎を重ね合わせる。
「行くわよ!聖魔合体魔法!」
「はい!シシリーさん!」
2人は思いっきり魔力を込める。仲間に当たる事なんて考えなくて良い。自分を巻き込むことも考えなくて良い。
だってワラナットーが防いでくれるから。
「シューサンカルシュームスプラーッシュ!!」
辺り一面にキラキラと陽光を反射する針のような物が大量に現れて、降り注ぐ。
「痛い!痛い!!何だコレは!!」
そのキラキラした針は魔王その人にも大量に降り注ぐ。
「よく分からんが、サトイーモの茎に大量に含まれる成分らしい!あのマリアンヌの杖のサトイーモの茎は食べられないんだぞ!!」
叩きつける豪雨のような針の中、コーディは何事もなく立っている。針は全て藁に防がれていた。
「い、痛い痛い痛いーーー!」
「ぐおおおーーー!」
「ぐぎゃーーー!」
無詠唱でも大量の魔力と神聖力で広範囲に降り注ぐ針は止む事がなく
「た、たすけてくれぇーー!私の負けで良いぃい!」
魔王が泣いて懇願するまで続いた。
「エグいな」
「食べられないからな」
「なんか違う気がしますが、私達の勝利です!!」
勇者コーディは魔王に完全勝利したのだった。
「コ、コーディ!お前……昔っから理解できない趣味だったが、それはドントタッチの類の少女じゃないか?!」
「人をロリコン扱いするな!こいつは魔王だ!」
心配して村外れで待っていたタトの前に現れた藁納豆4人組は縄でぐるぐる巻きにされた美少女を連行して来た。
「魔王……嘘だろう?お前ら騙されてないか?そんな小さな牛の獣人が魔王の訳ないだろ?」
「え?」
「ええ?!」
コーディ達は確かにこの背は低いこの頭に魔族特有の角を生やした人物が自分は魔王だと名乗ったのを聞いた。それにシュウ酸カルシウムスプラッシュで倒したが、この人物は魔王に相応しい実力を持っていた、はずだ。
藁納豆に防がれてたけど。
「でも、タト。こいつは自分で魔王だって名乗ったぞ?」
「きっと魔王に憧れてるんだろう?そんな小さな子が魔王の訳ないって」
「だ、だって魔族の角……」
「牛の角だろ?」
「ええーーー」
大量の魔物を率いていたのはこの角のある人物だ。でもなんだかタトの言う通りただの牛獣人にも見えてくる……。
「いやでも強かった、よな?ダナン」
「強かった、ぞ。コーディ。我々は無傷だが」
「いや、本当に魔王なら無傷なわけないだろ?だから間違いなく魔王に憧れた牛獣人なんだよ!」
「ええーー……」
シシリーもマリアンヌも顔を見合わせる。中々に手強いモンスター達が倒れていく中、この魔王?だけは最後まで抵抗し、背中は針だらけになり……絶対に強いはずなのに。
「た、確かに私達は無傷です……」
「心は大ダメージだけどね……」
「だろ?実際そんな藁で魔王の攻撃なんてなんとか出来る訳ないんだから!」
「いや、藁は強い」「強い」「強い」「強い」
「限度!でも俺はそのちっこい子は魔王なんかじゃないと思う!」
確かに魔王と名乗った人物は背が小さく150センチあるかどうかであり、頭に立派な角はあるが、言われてみると牛っぽく見えてくるし、なんだかロリィタの香りまでしてくるような気がしてくるのだった。
「騙されてる?」
「それは俺が勇者だからだ!」
ズバァ!と言うオノマトペがしっくり来るようなコーディの棒捌きだが、多分切れるのはそれがトモロコスの茎だからだ。
「ふはははーー!タトのぉー野菜は、世界一ぃーーーー!」
一応、コーディの修業の成果もあるのだろうけれど、実演販売の包丁の如く、スッパスッパ切って行く。間違いなくトマトの皮も美しく切れるだろう。
コーディとダナンが群勢を足止めしている間にシシリーとマリアンヌは杖……違う枯れたネギィボーズとサトイーモの茎を重ね合わせる。
「行くわよ!聖魔合体魔法!」
「はい!シシリーさん!」
2人は思いっきり魔力を込める。仲間に当たる事なんて考えなくて良い。自分を巻き込むことも考えなくて良い。
だってワラナットーが防いでくれるから。
「シューサンカルシュームスプラーッシュ!!」
辺り一面にキラキラと陽光を反射する針のような物が大量に現れて、降り注ぐ。
「痛い!痛い!!何だコレは!!」
そのキラキラした針は魔王その人にも大量に降り注ぐ。
「よく分からんが、サトイーモの茎に大量に含まれる成分らしい!あのマリアンヌの杖のサトイーモの茎は食べられないんだぞ!!」
叩きつける豪雨のような針の中、コーディは何事もなく立っている。針は全て藁に防がれていた。
「い、痛い痛い痛いーーー!」
「ぐおおおーーー!」
「ぐぎゃーーー!」
無詠唱でも大量の魔力と神聖力で広範囲に降り注ぐ針は止む事がなく
「た、たすけてくれぇーー!私の負けで良いぃい!」
魔王が泣いて懇願するまで続いた。
「エグいな」
「食べられないからな」
「なんか違う気がしますが、私達の勝利です!!」
勇者コーディは魔王に完全勝利したのだった。
「コ、コーディ!お前……昔っから理解できない趣味だったが、それはドントタッチの類の少女じゃないか?!」
「人をロリコン扱いするな!こいつは魔王だ!」
心配して村外れで待っていたタトの前に現れた藁納豆4人組は縄でぐるぐる巻きにされた美少女を連行して来た。
「魔王……嘘だろう?お前ら騙されてないか?そんな小さな牛の獣人が魔王の訳ないだろ?」
「え?」
「ええ?!」
コーディ達は確かにこの背は低いこの頭に魔族特有の角を生やした人物が自分は魔王だと名乗ったのを聞いた。それにシュウ酸カルシウムスプラッシュで倒したが、この人物は魔王に相応しい実力を持っていた、はずだ。
藁納豆に防がれてたけど。
「でも、タト。こいつは自分で魔王だって名乗ったぞ?」
「きっと魔王に憧れてるんだろう?そんな小さな子が魔王の訳ないって」
「だ、だって魔族の角……」
「牛の角だろ?」
「ええーーー」
大量の魔物を率いていたのはこの角のある人物だ。でもなんだかタトの言う通りただの牛獣人にも見えてくる……。
「いやでも強かった、よな?ダナン」
「強かった、ぞ。コーディ。我々は無傷だが」
「いや、本当に魔王なら無傷なわけないだろ?だから間違いなく魔王に憧れた牛獣人なんだよ!」
「ええーー……」
シシリーもマリアンヌも顔を見合わせる。中々に手強いモンスター達が倒れていく中、この魔王?だけは最後まで抵抗し、背中は針だらけになり……絶対に強いはずなのに。
「た、確かに私達は無傷です……」
「心は大ダメージだけどね……」
「だろ?実際そんな藁で魔王の攻撃なんてなんとか出来る訳ないんだから!」
「いや、藁は強い」「強い」「強い」「強い」
「限度!でも俺はそのちっこい子は魔王なんかじゃないと思う!」
確かに魔王と名乗った人物は背が小さく150センチあるかどうかであり、頭に立派な角はあるが、言われてみると牛っぽく見えてくるし、なんだかロリィタの香りまでしてくるような気がしてくるのだった。
「騙されてる?」
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