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27 本気……なのですか?
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「グラフィル・リリアス公とレディ・ユーティアがお付きでございます」
フィル兄様が先頭を歩き、私はその後ろに続きますが……私の後ろに、さも当然と言った顔でミーアがついてきて、その後ろにマリーンさん、元お父様がついてくるのはいかがなものでしょうか……。
「リリアス公、あの……」
衛兵が戸惑いながらフィル兄様に声をかけます。だって後ろの三人、特にミーアとマリーンさんは堂々とし過ぎていて怖いくらいです。
3人とも皇帝陛下にご挨拶するには適さない、よれよれの着の身着のままと言う姿ですのに……。本当についてくるつもりなのでしょうか?
「私の連れは私の妹のユーティアです」
「畏まりました」
それだけで衛兵は深くお辞儀をしました。そして彼の前を私が通り過ぎ、私がラング家に置いて来たピンクで少しサイズの合わないドレスに身を包んだミーアの前で槍は交差され、行く手を阻まれるのでした。当たり前ですよね、フィル兄様の連れは私だけと仰ったのですから。王宮の警備を甘く見ていませんか?
「招かれざる者よ、下がりなさい。ここはお前たちのような者が入ってよい場所ではない」
「な、なによ!私はあのユーティアの妹なのよ!ユーティアが入ったんだから私だって行っていいじゃない!」
「謁見許可証はお持ちか」
「ないわよ!」
「おかえり願おう」
「なんでよ!あの人達は通れるのにどうして私達は駄目なのよ!」
「かの方はリリアス家のご当主とそのお連れ様です」
「そのユーティアの妹だって言ってるじゃない!」
厳めしい衛兵は品定めする様にミーアを見下ろして
「似ておられませんね、何もかも。では妹だと証明する物をお持ちですか?」
「ないわよ!」
お話にならない、と衛兵はため息を漏らした。
「君、良いよ、そいつら通して。面倒だから一回で終わらせることにしよう。君もついてきて」
「畏まりました、リリアス公爵」
「宜しいのですか?フィル兄様」
この扉の先には皇帝陛下がいるのではないですか?陛下の前にあんな礼儀知らずな元家族を連れて行くなんて、何をしでかすか分かったものではありませんのに。まさかしでかしてもらうつもりなのですか?
ぱっとフィル兄様のお顔を見上げると、黒いものがにじみ出た顔でにやりと笑っておられるのです。ああ、やはりそのつもりなのですね。
「一番偉い奴にやらかせば、もうそれを何とかしてくれる人なんていないだろう。そこで終わりだ。それにしても下品な女だなあ。義理でも良くあんなのを妹と呼んだね、ユーティアは本当に我慢強いよ」
ぽんぽんと頭を撫でられて、私は少し照れてしまいました。久しく私を子ども扱いしてくれる人がいなかったのです。
それでも扉は開かれて、広い部屋の先に陛下が座っているのが見えます。謁見……なのでしょうか。今日ここに来る理由を聞かされていない事に気が付きましたが、フィル兄様はすっと足を踏み入れたのでした。
フィル兄様が先頭を歩き、私はその後ろに続きますが……私の後ろに、さも当然と言った顔でミーアがついてきて、その後ろにマリーンさん、元お父様がついてくるのはいかがなものでしょうか……。
「リリアス公、あの……」
衛兵が戸惑いながらフィル兄様に声をかけます。だって後ろの三人、特にミーアとマリーンさんは堂々とし過ぎていて怖いくらいです。
3人とも皇帝陛下にご挨拶するには適さない、よれよれの着の身着のままと言う姿ですのに……。本当についてくるつもりなのでしょうか?
「私の連れは私の妹のユーティアです」
「畏まりました」
それだけで衛兵は深くお辞儀をしました。そして彼の前を私が通り過ぎ、私がラング家に置いて来たピンクで少しサイズの合わないドレスに身を包んだミーアの前で槍は交差され、行く手を阻まれるのでした。当たり前ですよね、フィル兄様の連れは私だけと仰ったのですから。王宮の警備を甘く見ていませんか?
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「な、なによ!私はあのユーティアの妹なのよ!ユーティアが入ったんだから私だって行っていいじゃない!」
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「かの方はリリアス家のご当主とそのお連れ様です」
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厳めしい衛兵は品定めする様にミーアを見下ろして
「似ておられませんね、何もかも。では妹だと証明する物をお持ちですか?」
「ないわよ!」
お話にならない、と衛兵はため息を漏らした。
「君、良いよ、そいつら通して。面倒だから一回で終わらせることにしよう。君もついてきて」
「畏まりました、リリアス公爵」
「宜しいのですか?フィル兄様」
この扉の先には皇帝陛下がいるのではないですか?陛下の前にあんな礼儀知らずな元家族を連れて行くなんて、何をしでかすか分かったものではありませんのに。まさかしでかしてもらうつもりなのですか?
ぱっとフィル兄様のお顔を見上げると、黒いものがにじみ出た顔でにやりと笑っておられるのです。ああ、やはりそのつもりなのですね。
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ぽんぽんと頭を撫でられて、私は少し照れてしまいました。久しく私を子ども扱いしてくれる人がいなかったのです。
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