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番外編 ウィルヘルムの結婚
半年が過ぎました
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エルフリーデ嬢達が南の離宮に来てから半年が過ぎた。
もちろん、我がファンベルグ王国と地下組織はじわじわとサイオトリス王国を追い詰める罠をあちらこちらに張っている。
さすが腹黒鬼畜策士たぬき率いる国。国の中枢メンバーもほぼ腹黒策士だ。
哀しいがジェフリー様もすっかり仲間入りしている。
ウィル様はウォレス様達地下組織のメンバーを幻影魔法で姿を変え、サイオトリス王国に潜入させた。もちろん暗部の者も大量に潜入させている。城の中もウィル様の手の者だらけだ。
王家に反感を持つ貴族や、民達を味方につけるため、草の根運動を繰り広げている。
ウィル様は民の為と大義名分をたて、ロンメル公爵やエルフリーデ嬢にクーデターを決行させるつもりらしい。そしてその後ろ盾につく。クーデター後は王家を排除し、ファンベルグ王国の属国として、ロンメル公爵を中心に民達が政治を行う国にするつもりらしい。
それって属国といいながら、属国じゃないみたいだわ。やっぱりウィル様のお腹の中はよくわからない。
どうやら神様は心の中がわかる魔法はくれなかったようで、まわりのたぬきさん達の本当の考えは未だわからないままだ。
そうそう、ついこの間ウィル様がエルフリーデ嬢と婚約をした。
私はお祝いを伝える為に私は南の離宮にエルフリーデ嬢を尋ねた。
エルフリーデ嬢はいつもブラウスに乗馬ズボンを履いている。この離宮に来てからはドレスは着ていない。よく似合っていて男装の麗人のようでとても素敵だ。
「婚約おめでとうございます」
「ありがとうございます」
普通なら頬を染めるところだが、全くそんな様子はない。まぁ、私もそうだったからよくわかる。
私は話を切り出した。
「陛下はサイオトリス王国にも伝えたそうですね」
ウィル様はサイオトリスの王家にエルフリーデ嬢と婚約したと使者を出し伝えたのだ。使者はヒューイ様なんだけどね。
この婚約はウィル様が無実の罪で断罪され、傷ついたエルフリーデ嬢を助けたことで愛が生まれ実り婚約をしたと世界中に向けて発表した。
はじめは自分が捨てた女を妃にするなんてファンベルグ王国の国王は馬鹿じゃないのかと王太子は鼻で笑ったらしいが、世界中に無実の罪で長年の婚約者だった公爵令嬢を断罪したと発表されたサイオトリス王国の王太子は激怒し、我がファンベルグ王国に敵意を剥き出しにしていると風の噂で聞こえて来ている。
ウィル様の煽りに乗っちゃったのね。私達以外の世界中の人がウィル様の本当の姿を知らない。皆、慈悲深い国王だと勘違いしてるかもしれない。
猫のようなエルフリーデ嬢の瞳には決意が見える
「聖女様、私もサイオトリス王国に戻って父やウォレス様達とともに戦おうと思っています」
「そうですか 陛下はご存知なのですか?」
「はい、陛下に勧められました。最後の引導は君が渡せと」
いよいよということか。
サイオトリス王国ではウォレス様主導のもと。あちこちで民が決起して貴族を制していると聞く。先頭にいるのは民に化けた我が国の暗部の者達で、皆、ウィル様の命で動いている。
エルフリーデ嬢の瞳は輝いている。本当にやる気だな。
「一旦国を壊して、新しい国を作ります」
「属国になるの?」
「はい。ただ属国といっても独立した政治を行わせてくれると約束していただきました」
ウィル様の口約束なんて本当かどうかわからない。
「陛下の妃になるのですか?」
エルフリーデ嬢は目を伏せる。
「国のためです。あのボンクラ王子と結婚するより……」
う~ん。ボンクラ王子のほうがマシかもしれないけどなぁ。
エルフリーデ嬢は顔を上げ私を見た。
「聖女様は以前陛下と婚約していたとお聞きしました。なぜ解消して宰相閣下と結婚したのですか?」
これが聞きたかったのかな?
「陛下も私も最初から結婚するつもりはありませんでした。同じ目的を遂行するために、とりあえず婚約していただけです。あなたもそうではありませんか?」
図星のようだな。
エルフリーデ嬢は目を大きく見開き、固まっていた。
もちろん、我がファンベルグ王国と地下組織はじわじわとサイオトリス王国を追い詰める罠をあちらこちらに張っている。
さすが腹黒鬼畜策士たぬき率いる国。国の中枢メンバーもほぼ腹黒策士だ。
哀しいがジェフリー様もすっかり仲間入りしている。
ウィル様はウォレス様達地下組織のメンバーを幻影魔法で姿を変え、サイオトリス王国に潜入させた。もちろん暗部の者も大量に潜入させている。城の中もウィル様の手の者だらけだ。
王家に反感を持つ貴族や、民達を味方につけるため、草の根運動を繰り広げている。
ウィル様は民の為と大義名分をたて、ロンメル公爵やエルフリーデ嬢にクーデターを決行させるつもりらしい。そしてその後ろ盾につく。クーデター後は王家を排除し、ファンベルグ王国の属国として、ロンメル公爵を中心に民達が政治を行う国にするつもりらしい。
それって属国といいながら、属国じゃないみたいだわ。やっぱりウィル様のお腹の中はよくわからない。
どうやら神様は心の中がわかる魔法はくれなかったようで、まわりのたぬきさん達の本当の考えは未だわからないままだ。
そうそう、ついこの間ウィル様がエルフリーデ嬢と婚約をした。
私はお祝いを伝える為に私は南の離宮にエルフリーデ嬢を尋ねた。
エルフリーデ嬢はいつもブラウスに乗馬ズボンを履いている。この離宮に来てからはドレスは着ていない。よく似合っていて男装の麗人のようでとても素敵だ。
「婚約おめでとうございます」
「ありがとうございます」
普通なら頬を染めるところだが、全くそんな様子はない。まぁ、私もそうだったからよくわかる。
私は話を切り出した。
「陛下はサイオトリス王国にも伝えたそうですね」
ウィル様はサイオトリスの王家にエルフリーデ嬢と婚約したと使者を出し伝えたのだ。使者はヒューイ様なんだけどね。
この婚約はウィル様が無実の罪で断罪され、傷ついたエルフリーデ嬢を助けたことで愛が生まれ実り婚約をしたと世界中に向けて発表した。
はじめは自分が捨てた女を妃にするなんてファンベルグ王国の国王は馬鹿じゃないのかと王太子は鼻で笑ったらしいが、世界中に無実の罪で長年の婚約者だった公爵令嬢を断罪したと発表されたサイオトリス王国の王太子は激怒し、我がファンベルグ王国に敵意を剥き出しにしていると風の噂で聞こえて来ている。
ウィル様の煽りに乗っちゃったのね。私達以外の世界中の人がウィル様の本当の姿を知らない。皆、慈悲深い国王だと勘違いしてるかもしれない。
猫のようなエルフリーデ嬢の瞳には決意が見える
「聖女様、私もサイオトリス王国に戻って父やウォレス様達とともに戦おうと思っています」
「そうですか 陛下はご存知なのですか?」
「はい、陛下に勧められました。最後の引導は君が渡せと」
いよいよということか。
サイオトリス王国ではウォレス様主導のもと。あちこちで民が決起して貴族を制していると聞く。先頭にいるのは民に化けた我が国の暗部の者達で、皆、ウィル様の命で動いている。
エルフリーデ嬢の瞳は輝いている。本当にやる気だな。
「一旦国を壊して、新しい国を作ります」
「属国になるの?」
「はい。ただ属国といっても独立した政治を行わせてくれると約束していただきました」
ウィル様の口約束なんて本当かどうかわからない。
「陛下の妃になるのですか?」
エルフリーデ嬢は目を伏せる。
「国のためです。あのボンクラ王子と結婚するより……」
う~ん。ボンクラ王子のほうがマシかもしれないけどなぁ。
エルフリーデ嬢は顔を上げ私を見た。
「聖女様は以前陛下と婚約していたとお聞きしました。なぜ解消して宰相閣下と結婚したのですか?」
これが聞きたかったのかな?
「陛下も私も最初から結婚するつもりはありませんでした。同じ目的を遂行するために、とりあえず婚約していただけです。あなたもそうではありませんか?」
図星のようだな。
エルフリーデ嬢は目を大きく見開き、固まっていた。
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