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帰りの馬車での姉弟の会話
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湖からの帰りの馬車はリカルドとふたりにしてもらった。
リリアーナはルー様とふたりで乗りたかったようだが、さすがにそれはまずいので婚約者のフィルも一緒に乗った。
ルー様は「婚約者ふたりで乗ればいい」と言ったが、フィルが「婚約していてもまだ未婚の男女がふたりきりで乗るのはいかがなものか」と言い、ルー様も一緒に乗ることになった。
「姉様も災難ですね」
リカルドは面白そうに笑う。
(ほんとよ。私は部外者よ。勘弁してほしいわ」
「ユリウス義兄上にきてもらいましょうか? 一瞬で片付きますよ」
リカルド笑いすぎ。
「リカルドはどう思う?」
「リリアーナ嬢ですか?」
「うん。王妃には向いていませんね。軽はずみ過ぎます。かと言ってフィル兄上とも似合いません。真実の愛の相手が見つかるといいですね」
真実の愛の相手? リリアーナはルー様がそうだと思っているのかしら?
「ルー兄上が先に結婚すればいいんですよ」
「そうね。でも未来の王妃よ。身分の釣り合う相手がいるかしら?」
私は首を捻った。リカルドも考えているようだ。
「あっ! ミレーユ姉様はどうでしょう?」
「ミレーユ姉様?」
ミレーユ姉様は私達の従姉妹。お母さまのお兄さまの娘だ。伯父様は東の国の女王陛下の王配。身分的には問題ない。ただ、ミレーユ姉様は王女なのに近衛騎士をしているので、結婚する気がないのではないのだろうか。
東の国は男女の差別がなく、女性もどんどん社会進出している国だ。貴族の令嬢も後継を産むだけの役目なんかいらないとばかりに自立している人が多いらしい。
クリス様は「第1王子と婚約していなかったら、東の国に留学したかったわ」と言っていた。
「そうだ! アナベル姉様もいいかも?」
アナベル姉様か。アナベル姉様はお母さまのお姉様の娘で西の国の公爵令嬢。最近まで王太子の婚約者だったが、王太子が「真実の愛」を見つけたと婚約解消になったばかりだ。
元々政略結婚で王太子にはなんの愛もなかったので、婚約解消になってせいせいしていると聞いている。
どこかで聞いたような話だわ。
「善は急げだな。父上にい文を送ります」
リカルドは紙に何かを書くと呪文を唱えた。
「これで父上と母上には話が通りました」
魔法は便利だなぁ。
「あっ、ユリウス義兄上にも知らせておこう」
ん? なぜユリウス様に?
「私にも色々事情があるんですよ」
何の事情だろう?
「でもリリアーナはどうするの? そのままフィルと結婚?」
「まさか、フィル兄上には好いた方がおられます。それにライザがリリアーナ嬢のことを物凄く嫌っています。それこそ、リリアーナ嬢が「真実の愛」を見つけ、婚約解消になるのが望ましいですね」
「そうね。そんなに上手くいくかしら?」
「ふふふ、お任せください」
リカルドってこんな子だったかしら?
頼もしくもあるけど、ちょっと怖いわ。
リリアーナはルー様とふたりで乗りたかったようだが、さすがにそれはまずいので婚約者のフィルも一緒に乗った。
ルー様は「婚約者ふたりで乗ればいい」と言ったが、フィルが「婚約していてもまだ未婚の男女がふたりきりで乗るのはいかがなものか」と言い、ルー様も一緒に乗ることになった。
「姉様も災難ですね」
リカルドは面白そうに笑う。
(ほんとよ。私は部外者よ。勘弁してほしいわ」
「ユリウス義兄上にきてもらいましょうか? 一瞬で片付きますよ」
リカルド笑いすぎ。
「リカルドはどう思う?」
「リリアーナ嬢ですか?」
「うん。王妃には向いていませんね。軽はずみ過ぎます。かと言ってフィル兄上とも似合いません。真実の愛の相手が見つかるといいですね」
真実の愛の相手? リリアーナはルー様がそうだと思っているのかしら?
「ルー兄上が先に結婚すればいいんですよ」
「そうね。でも未来の王妃よ。身分の釣り合う相手がいるかしら?」
私は首を捻った。リカルドも考えているようだ。
「あっ! ミレーユ姉様はどうでしょう?」
「ミレーユ姉様?」
ミレーユ姉様は私達の従姉妹。お母さまのお兄さまの娘だ。伯父様は東の国の女王陛下の王配。身分的には問題ない。ただ、ミレーユ姉様は王女なのに近衛騎士をしているので、結婚する気がないのではないのだろうか。
東の国は男女の差別がなく、女性もどんどん社会進出している国だ。貴族の令嬢も後継を産むだけの役目なんかいらないとばかりに自立している人が多いらしい。
クリス様は「第1王子と婚約していなかったら、東の国に留学したかったわ」と言っていた。
「そうだ! アナベル姉様もいいかも?」
アナベル姉様か。アナベル姉様はお母さまのお姉様の娘で西の国の公爵令嬢。最近まで王太子の婚約者だったが、王太子が「真実の愛」を見つけたと婚約解消になったばかりだ。
元々政略結婚で王太子にはなんの愛もなかったので、婚約解消になってせいせいしていると聞いている。
どこかで聞いたような話だわ。
「善は急げだな。父上にい文を送ります」
リカルドは紙に何かを書くと呪文を唱えた。
「これで父上と母上には話が通りました」
魔法は便利だなぁ。
「あっ、ユリウス義兄上にも知らせておこう」
ん? なぜユリウス様に?
「私にも色々事情があるんですよ」
何の事情だろう?
「でもリリアーナはどうするの? そのままフィルと結婚?」
「まさか、フィル兄上には好いた方がおられます。それにライザがリリアーナ嬢のことを物凄く嫌っています。それこそ、リリアーナ嬢が「真実の愛」を見つけ、婚約解消になるのが望ましいですね」
「そうね。そんなに上手くいくかしら?」
「ふふふ、お任せください」
リカルドってこんな子だったかしら?
頼もしくもあるけど、ちょっと怖いわ。
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