28 / 129
第27話 大志の決断
しおりを挟む
大輝の誕生は白虎組全体に祝福された。組の中の女性の比率もちょっとだけ上がった。男性率が高すぎて、一人増えたくらいじゃ変化が乏しい。
そんな中、大志がとんでもないことを大雄さんに言ってきた。
「父さん、俺は本気だからな。俺は新橋茜と婚約したい」
「まあ、待て。お前の気持ちはわかった。茜はお前をどう思ってるんだ?」
「今のところ俺を想ってくれている」
確かにねぇ、貴重な極道一家の娘さんだし。でも、新橋はどう思うのかしら?
「お前と婚約って事は茜がこの組の次期姐ということになるんだが?その事も茜に伝えているのか?」
「母さんみたいな立派な姐になりたいって言ってた」
っていうか、ちょっと前までは医者になりたいって言ってたのに。
「今のうちから、茜に変な虫が寄ってこないように婚約をしてしまおうと思ったんだけど?」
「我が家は構わない。大海だって茜が兄弟…姉妹になるのは嬉しいだろう。大輝は今はよくわかったないだろうな0才だから」
「まぁ、殴られるのを覚悟で新橋家に行ってくるんだな。お前の覚悟を見せて来い!」
案の定、新橋に殴られたようだ。その場で蘭さんが治療したみたいだけど。
翌日、会社内で大雄さんと新橋で話になった。
「うちの愚息が悪い!」
「謝らないでください。ここは会社ですよ?」
「ここはCEOの執務室だ。ここでの会話は聞かれない。盗聴器の類があれば即エラーメッセージがPCに表示される。今は表示されていないから大丈夫だ」
「昨日は急に四代目がいらっしゃるから驚きましたよ。さらに用件がうちの茜と婚約させてほしいだったから、思わず殴ってしまいました。スイマセン」
新橋が頭を下げて言う。
「その場で、先生が治療したなら問題ないさ、10才で婚約って早くないか?せめて義務教育が終わってからにしろとか思うよな?それが正常だ」
「そうですね。あと、医者になりたいって言ってた茜が最近は立派な姐になりたいに変わったんです。医者と姐が両立してたら素敵だと思うんですけどねぇ。欲張りでしょうか?」
「医者の免許って何才で取れるんだ?」
「最短で24才と蘭から聞いてます」
「24かぁ。ユキが大志と大海を産んだくらいの年齢だな。俺を基準に考えるなよと言いたい。俺は組を継いだのが14才の時だったからなぁ。大志にも伝えとくよ」
「有難いです。あと、周りからは政略結婚だとか言われるんでしょうね。私が若頭である以上」
「そうだな。それはやむを得ない話だな、しかし茜には辛いかもな。それを大志がしっかりとサポートできればいいんだが…」
「あと、お約束をお願いしたい。茜が医師免許を取得するまで清い関係でいてほしいと。万が一!万が一でも茜が妊娠してしまって茜の夢が壊れることになってしまっては…」
「それは大志に善処してもらう他なかろう。手を出してしまったら、まぁアレだ。それだけ茜が魅力的だという事だ」
「善処と言っても、あなたの血筋ですからねぇ」
ジト目で見られた。
そんな中、大志がとんでもないことを大雄さんに言ってきた。
「父さん、俺は本気だからな。俺は新橋茜と婚約したい」
「まあ、待て。お前の気持ちはわかった。茜はお前をどう思ってるんだ?」
「今のところ俺を想ってくれている」
確かにねぇ、貴重な極道一家の娘さんだし。でも、新橋はどう思うのかしら?
「お前と婚約って事は茜がこの組の次期姐ということになるんだが?その事も茜に伝えているのか?」
「母さんみたいな立派な姐になりたいって言ってた」
っていうか、ちょっと前までは医者になりたいって言ってたのに。
「今のうちから、茜に変な虫が寄ってこないように婚約をしてしまおうと思ったんだけど?」
「我が家は構わない。大海だって茜が兄弟…姉妹になるのは嬉しいだろう。大輝は今はよくわかったないだろうな0才だから」
「まぁ、殴られるのを覚悟で新橋家に行ってくるんだな。お前の覚悟を見せて来い!」
案の定、新橋に殴られたようだ。その場で蘭さんが治療したみたいだけど。
翌日、会社内で大雄さんと新橋で話になった。
「うちの愚息が悪い!」
「謝らないでください。ここは会社ですよ?」
「ここはCEOの執務室だ。ここでの会話は聞かれない。盗聴器の類があれば即エラーメッセージがPCに表示される。今は表示されていないから大丈夫だ」
「昨日は急に四代目がいらっしゃるから驚きましたよ。さらに用件がうちの茜と婚約させてほしいだったから、思わず殴ってしまいました。スイマセン」
新橋が頭を下げて言う。
「その場で、先生が治療したなら問題ないさ、10才で婚約って早くないか?せめて義務教育が終わってからにしろとか思うよな?それが正常だ」
「そうですね。あと、医者になりたいって言ってた茜が最近は立派な姐になりたいに変わったんです。医者と姐が両立してたら素敵だと思うんですけどねぇ。欲張りでしょうか?」
「医者の免許って何才で取れるんだ?」
「最短で24才と蘭から聞いてます」
「24かぁ。ユキが大志と大海を産んだくらいの年齢だな。俺を基準に考えるなよと言いたい。俺は組を継いだのが14才の時だったからなぁ。大志にも伝えとくよ」
「有難いです。あと、周りからは政略結婚だとか言われるんでしょうね。私が若頭である以上」
「そうだな。それはやむを得ない話だな、しかし茜には辛いかもな。それを大志がしっかりとサポートできればいいんだが…」
「あと、お約束をお願いしたい。茜が医師免許を取得するまで清い関係でいてほしいと。万が一!万が一でも茜が妊娠してしまって茜の夢が壊れることになってしまっては…」
「それは大志に善処してもらう他なかろう。手を出してしまったら、まぁアレだ。それだけ茜が魅力的だという事だ」
「善処と言っても、あなたの血筋ですからねぇ」
ジト目で見られた。
52
あなたにおすすめの小説
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
男に間違えられる私は女嫌いの冷徹若社長に溺愛される
山口三
恋愛
「俺と結婚してほしい」
出会ってまだ何時間も経っていない相手から沙耶(さや)は告白された・・・のでは無く契約結婚の提案だった。旅先で危ない所を助けられた沙耶は契約結婚を申し出られたのだ。相手は五瀬馨(いつせかおる)彼は国内でも有数の巨大企業、五瀬グループの若き社長だった。沙耶は自分の夢を追いかける資金を得る為、養女として窮屈な暮らしを強いられている今の家から脱出する為にもこの提案を受ける事にする。
冷酷で女嫌いの社長とお人好しの沙耶。二人の契約結婚の行方は?
【完結】氷の王太子に嫁いだら、毎晩甘やかされすぎて困っています
22時完結
恋愛
王国一の冷血漢と噂される王太子レオナード殿下。
誰に対しても冷たく、感情を見せることがないことから、「氷の王太子」と恐れられている。
そんな彼との政略結婚が決まったのは、公爵家の地味な令嬢リリア。
(殿下は私に興味なんてないはず……)
結婚前はそう思っていたのに――
「リリア、寒くないか?」
「……え?」
「もっとこっちに寄れ。俺の腕の中なら、温かいだろう?」
冷酷なはずの殿下が、新婚初夜から優しすぎる!?
それどころか、毎晩のように甘やかされ、気づけば離してもらえなくなっていた。
「お前の笑顔は俺だけのものだ。他の男に見せるな」
「こんなに可愛いお前を、冷たく扱うわけがないだろう?」
(ちょ、待ってください! 殿下、本当に氷のように冷たい人なんですよね!?)
結婚してみたら、噂とは真逆で、私にだけ甘すぎる旦那様だったようです――!?
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。
俺様系和服社長の家庭教師になりました。
蝶野ともえ
恋愛
一葉 翠(いつは すい)は、とある高級ブランドの店員。
ある日、常連である和服のイケメン社長に接客を指名されてしまう。
冷泉 色 (れいぜん しき) 高級和食店や呉服屋を国内に展開する大手企業の社長。普段は人当たりが良いが、オフや自分の会社に戻ると一気に俺様になる。
「君に一目惚れした。バックではなく、おまえ自身と取引をさせろ。」
それから気づくと色の家庭教師になることに!?
期間限定の生徒と先生の関係から、お互いに気持ちが変わっていって、、、
俺様社長に翻弄される日々がスタートした。
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる