【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi

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第42話 絶対に復活できないようにした赤川の最期

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 それでも私達の所まで来ることが出来た人間がいるみたいで、拳銃片手にニヤニヤしている。
 そんな男の右腕を大雄さんが一刀両断。
「ほう、飾り物かと思っていたが本当に斬れるものだなぁ」
 床の間にあった刀で腕ごと斬ってしまった。
「屋敷が血で汚れるのは嫌だよ」
「悪い!その辺の畳は変えることにしよう」
 屋敷の物陰に隠れていた私達も悪いんだけど、そのように決まった。
 
 それからは来る人来る人腕ごと大雄さんが斬りまくり。
「これはなかなかの名刀なのか?」
「多分そうでしょうね。床の間に飾っていたくらいですから」
「三代目!俺も斬りたい!」
 大志はそのように言うけれども…。
「お前にはまだ早い!」
 それは『汚れ役は俺で十分』という意味なのか本当に刀を満喫しているのかよくわからない。とりあえず私達にできることという事で、落ちた右腕から拳銃を回収。
「落ちた衝撃で照準がずれちゃってるかもなぁ」
 拳銃は使い物にならないかもしれないけど、銃弾は使えるのでいただく。


 屋敷にいたからよくわからないけど、銃弾が底をついたのか肉弾戦になった。こうなると組員総出で赤川のオッサンサイドとやりあうこととなる。
 メリケンサックがついているものの、当たらないのだ。避ける、躱す。
 結局白虎の若い衆の方が勝つ。
 屋敷から若い衆が活躍している庭の方を見渡す。
「あ~、これって俺達の出番あるのか?」
「赤川のオッサンを捕らえるくらいかね?」
「今度こそ、確実にコンクリート詰めですか?」
「そうだなぁ?絶対に生き返れないようにしないとな。コンクリ詰めの後、海に沈める。仮にコンクリから出ても外は海だ。酸素がない。呼吸ができない。嫌だなぁ。生き返らないで死んでた方が良かったんじゃないか?」
「あたしもそう思うよ」


「でさぁ、チェックメイトなんだよね。今度こそ確実に死んでもらうから安心してよ。コンクリ詰めにする前に体中の靭帯を切っておくよ」
「うわ~痛そ~」
 本気で痛そうな顔をする四代目に蘭さんは言う。
「生きてれば痛いだろう?死んでるから何も感じやしないから安心おし、四代目!」
「チェックメイトなんだけど、遺言とかある?リコに謝罪とか?」
「リコに謝罪?そんな事するわけないだろ!あいつ私が家に帰った時に汚物を見るような目で私を見やがった」
「実際汚かったんでしょ?富士の樹海から徒歩で帰宅だもんね~」
 四代目の口調はどこか緊張感がない。のは気のせい?
「で、遺言は?」
「私みたいな偉大な人間を失ったことを後悔するといい」
 自分で自分のこと偉大だとか思ってたの?馬鹿だね~。どの辺が偉大なんだ?

 大雄さんは容赦なく赤川のオッサンの頭を打った。しばらくして、出血もしなくなった段階で体中の靭帯を切った(監修:新橋蘭)。
 コンクリートとドラム缶を調達するのがちょっと面倒だったけど、このオッサンを相手するのも面倒だからどっちもどっちだと思って我慢した。
 オッサンをドラム缶に入れてコンクリを流し込んだ。水と反応して固まるらしいから水を加えて、混ぜ込んだ。正直オッサンが邪魔でかなりの力仕事なので、組の若い衆に頼んだ。
 念には念をという事で。右腕を入れたドラム缶、左腕を入れたドラム缶。右足を入れたドラム缶、左足を入れたドラム缶、本体を入れたドラム缶の5つのドラム缶を別々の海に沈めることにする。
 北太平洋・南太平洋・南シナ海・オホーツク海・日本海の5カ所に分ける。

 コレで確実に赤川とサヨナラできただろう。

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