5 / 13
第5話
しおりを挟むピノナノ様から派遣された護衛の方は女子寮ですから女性騎士です。凛としていて素敵です。
私の護衛で寮の中にいるわけですから寮母さんにも事情を説明。
「はぁ、なるほどねぇ。それであのときおねえさんの手伝いを断ったのかい?」
と、言われた。その後、部屋に侵入されて一部奪われたんですけどね。
この1年我慢(?)すればあの義姉様ともお別れ。どこへ行くのやら?おそらくですけど、市井ではと私は考えています。
全くの庶民が絵本とかの知識だけで‘貴族はお金持ちで贅沢三昧’とか考えて、あの後妻さんがお父様に近づいたのでは?
お母様が『気持ち悪い』ってお父様の事を言ったあたり、後妻さんは娼館の方かと思います。
うん、気持ち悪いですね。お母様は実家で独身ライフを満喫していると風のウワサで耳にしました。
トピア=ランスルー子爵令嬢についてですが、私が会った中でもかなり優秀な方。私は是非彼女を私の侍女として私の側で働いてほしいと思うのです。
「おお、ピノナノが自分から何かを言い始めるってなかなか珍しいな。トピア嬢が羨ましい」
「いやですわ。まだ思っている段階ですもの。やはり彼女は子爵家ですからダメでしょうか?彼女の実家は最近ごたついているようですし」
「ああ、なんだか後妻がかなりの額を食いつぶしたらしいな。その娘と一緒になって」
「娘って……トピアの義姉様のアリア=ランスルーかしら?」
「1年は学園に通わせるらしい。後は成績次第」
「奨学生ですか?彼女は元々が貴族ではありませんし、無理があるんじゃないですか?」
「そんなことは子爵だってわかってるさ。そんな彼女が今度狙うのは玉の輿だろうなぁ」
「あら、ルーベルン様もお気を付けくださいね」
「俺は君のような婚約者がいながら他の女にフラフラするような腑抜けでも腰抜けでもないさ」
「まあ!」
「でもまぁ、未だにフラリア嬢が色目使ってくるけどな。ハッキリ言って迷惑だ」
「困りましたね~。彼女もキッパリと次のお相手を見つけた方がいいのに」
「全くだよな」
「ところで、トピア嬢にセイン=ピアーノ伯爵令息はどうかと思うんだが?」
「それはいいですね。彼女、家族に恵まれていないようですし、幸せな家族を作ってほしいわ。かつ、私の侍女……」
「伯爵夫人ならば王太子妃の侍女でもいいと思うんだ。子爵令嬢というのはちょっとまわり―――特に大臣クラスの高位貴族(の令嬢)が納得するかどうか……」
「そうよね。学園のうちに彼女にセインを紹介してよ!」
「了解しましたよ。俺のお姫様」
翌日からの義姉様の行動はちょっと違った。
いつもならフラリア様の取り巻きをしているハズなのに、次から次へと有力な貴族令息にアプローチしているみたい。
661
あなたにおすすめの小説
両親に溺愛されて育った妹の顛末
葉柚
恋愛
皇太子妃になるためにと厳しく育てられた私、エミリアとは違い、本来私に与えられるはずだった両親からの愛までも注ぎ込まれて溺愛され育てられた妹のオフィーリア。
オフィーリアは両親からの過剰な愛を受けて愛らしく育ったが、過剰な愛を受けて育ったために次第に世界は自分のためにあると勘違いするようになってしまい……。
「お姉さまはずるいわ。皇太子妃になっていずれはこの国の妃になるのでしょう?」
「私も、この国の頂点に立つ女性になりたいわ。」
「ねえ、お姉さま。私の方が皇太子妃に相応しいと思うの。代わってくださらない?」
妹の要求は徐々にエスカレートしていき、最後には……。
石女を理由に離縁されましたが、実家に出戻って幸せになりました
お好み焼き
恋愛
ゼネラル侯爵家に嫁いで三年、私は子が出来ないことを理由に冷遇されていて、とうとう離縁されてしまいました。なのにその後、ゼネラル家に嫁として戻って来いと手紙と書類が届きました。息子は種無しだったと、だから石女として私に叩き付けた離縁状は無効だと。
その他にも色々ありましたが、今となっては心は落ち着いています。私には優しい弟がいて、頼れるお祖父様がいて、可愛い妹もいるのですから。
「義妹に譲れ」と言われたので、公爵家で幸せになります
恋せよ恋
恋愛
「しっかり者の姉なら、婚約者を妹に譲ってあげなさい」
「そうだよ、バネッサ。君なら、わかるだろう」
十五歳の冬。父と婚約者パトリックから放たれた無慈悲な言葉。
再婚相手の連れ子・ナタリアの図々しさに耐えてきたバネッサは、
その瞬間に決意した。
「ええ、喜んで差し上げますわ」
将来性のない男も、私を軽んじる家族も、もういらない。
跡継ぎの重責から解放されたバネッサは、その類まれなる知性を見込まれ、
王国の重鎮・ヴィンセント公爵家へ嫁ぐことに。
「私は、私を一番に愛してくれる場所で幸せになります!」
聡明すぎる令嬢による、自立と逆転のハッピーエンド。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
「股ゆる令嬢」の幸せな白い結婚
ウサギテイマーTK
恋愛
公爵令嬢のフェミニム・インテラは、保持する特異能力のために、第一王子のアージノスと婚約していた。だが王子はフェミニムの行動を誤解し、別の少女と付き合うようになり、最終的にフェミニムとの婚約を破棄する。そしてフェミニムを、子どもを作ることが出来ない男性の元へと嫁がせるのである。それが王子とその周囲の者たちの、破滅への序章となることも知らずに。
※タイトルは下品ですが、R15範囲だと思います。完結保証。
「あなたの好きなひとを盗るつもりなんてなかった。どうか許して」と親友に謝られたけど、その男性は私の好きなひとではありません。まあいっか。
石河 翠
恋愛
真面目が取り柄のハリエットには、同い年の従姉妹エミリーがいる。母親同士の仲が悪く、二人は何かにつけ比較されてきた。
ある日招待されたお茶会にて、ハリエットは突然エミリーから謝られる。なんとエミリーは、ハリエットの好きなひとを盗ってしまったのだという。エミリーの母親は、ハリエットを出し抜けてご機嫌の様子。
ところが、紹介された男性はハリエットの好きなひととは全くの別人。しかもエミリーは勘違いしているわけではないらしい。そこでハリエットは伯母の誤解を解かないまま、エミリーの結婚式への出席を希望し……。
母親の束縛から逃れて初恋を叶えるしたたかなヒロインと恋人を溺愛する腹黒ヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:23852097)をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる