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第4話
しおりを挟む娘達をワッセスト王立学園に追い出して、今度こそ悠々自適に生活できるだろうと思った。家の使用人達も同じことを思っていただろう。
しかし……。
「なんなの?この粗末な食事は!それでも貴族なの?」
この嫁は何を考えているのだろう?
私は子爵だ。お金は湯水のように湧いてくるわけではない。食事があたるだけいいだろう?
粗末?自分達が市井で食べていたものよりもずっとよいものではないのか?
これは……この親にしてこの子アリ。みたいな。こんなだからアリアがあんなに傲慢なのだろうか?
「君は何故そう思うんだ?」
「貴族なら、もっとこう食べきれないくらいのご馳走を毎日食べているんじゃないの?」
そんなのは一部の人間だろう。体に悪いだろう。残った食事はどうするんだ?もったいないじゃないか!
「どこでそんな知識を?」
「絵本」
くだらない。そんなものを信じているのか?
「で、その絵本と違うから癇癪を?」
嫁は首肯した。アリアと同じじゃないか!
せっかくアリアがいなくなって常識的な生活が送れると思ったのに、この嫁!
この分だと散財をしそうだな……。
「旦那様。奥様とアリア様がこの数日で買い物をした金額ですが……この家の収入の6割になります」
俺は頭が痛くなった。たった数日で6割……。この分じゃ一年と経たずに破産してしまう。
「お前…、悪いがもう離縁だ。お前の散財っぷりに耐えられない。俺には使用人を養うという義務もある。そんなに贅沢がしたかったら、もっと高位の貴族の嫁になるといい(なれればな)」
教養もマナーも品性もないこの嫁にはもう貰い手などないだろう。
「アリアを今年いっぱいは学園に通わせてやるが、それ以後は知らない。成績がよければ奨学生として通う事ができるだろう。うちにはそれ以上の金はない。さっさと出ていく事だな。元が娼館だもんな、簡単に戻ることができるだろう?」
お父様が後妻の方と離縁したということは、手紙で知った。アリアの処遇も手紙に書いてあった。成績がよければ奨学生……。あの義姉様には無理がある話でないかと思いますが?
はぁ?お母様が離縁?何でよ。せっかく貴族になったと思ったのに。理由が贅沢のし過ぎって、貴族ってそういうもんじゃないの?経済を回すとかって?
で、私がこの学園には今年中は確実に通えるのね。後はセーセキがよければ奨学生として残れるって無理に決まってんじゃん。教養とか他の純貴族令嬢と全然違うんだから。
この1年に賭ける!なんとしてでも玉の輿!
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