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第5話
しおりを挟むピノナノ様から派遣された護衛の方は女子寮ですから女性騎士です。凛としていて素敵です。
私の護衛で寮の中にいるわけですから寮母さんにも事情を説明。
「はぁ、なるほどねぇ。それであのときおねえさんの手伝いを断ったのかい?」
と、言われた。その後、部屋に侵入されて一部奪われたんですけどね。
この1年我慢(?)すればあの義姉様ともお別れ。どこへ行くのやら?おそらくですけど、市井ではと私は考えています。
全くの庶民が絵本とかの知識だけで‘貴族はお金持ちで贅沢三昧’とか考えて、あの後妻さんがお父様に近づいたのでは?
お母様が『気持ち悪い』ってお父様の事を言ったあたり、後妻さんは娼館の方かと思います。
うん、気持ち悪いですね。お母様は実家で独身ライフを満喫していると風のウワサで耳にしました。
トピア=ランスルー子爵令嬢についてですが、私が会った中でもかなり優秀な方。私は是非彼女を私の侍女として私の側で働いてほしいと思うのです。
「おお、ピノナノが自分から何かを言い始めるってなかなか珍しいな。トピア嬢が羨ましい」
「いやですわ。まだ思っている段階ですもの。やはり彼女は子爵家ですからダメでしょうか?彼女の実家は最近ごたついているようですし」
「ああ、なんだか後妻がかなりの額を食いつぶしたらしいな。その娘と一緒になって」
「娘って……トピアの義姉様のアリア=ランスルーかしら?」
「1年は学園に通わせるらしい。後は成績次第」
「奨学生ですか?彼女は元々が貴族ではありませんし、無理があるんじゃないですか?」
「そんなことは子爵だってわかってるさ。そんな彼女が今度狙うのは玉の輿だろうなぁ」
「あら、ルーベルン様もお気を付けくださいね」
「俺は君のような婚約者がいながら他の女にフラフラするような腑抜けでも腰抜けでもないさ」
「まあ!」
「でもまぁ、未だにフラリア嬢が色目使ってくるけどな。ハッキリ言って迷惑だ」
「困りましたね~。彼女もキッパリと次のお相手を見つけた方がいいのに」
「全くだよな」
「ところで、トピア嬢にセイン=ピアーノ伯爵令息はどうかと思うんだが?」
「それはいいですね。彼女、家族に恵まれていないようですし、幸せな家族を作ってほしいわ。かつ、私の侍女……」
「伯爵夫人ならば王太子妃の侍女でもいいと思うんだ。子爵令嬢というのはちょっとまわり―――特に大臣クラスの高位貴族(の令嬢)が納得するかどうか……」
「そうよね。学園のうちに彼女にセインを紹介してよ!」
「了解しましたよ。俺のお姫様」
翌日からの義姉様の行動はちょっと違った。
いつもならフラリア様の取り巻きをしているハズなのに、次から次へと有力な貴族令息にアプローチしているみたい。
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