父が後妻with義姉を連れてきた

satomi

文字の大きさ
6 / 13

第6話

しおりを挟む

 あと1年しか私には残ってないのよ。正確にはあと1年も残ってない!そんな私に悪魔は近づいてきた。
「お前にこの魅惑の術を授けよう。使い方は簡単。相手の目を見て話すだけだ。少しでもお前に好意があればお前の思うがままだ。嫌悪感を持っている相手には効かない」
 私に嫌悪感を持ってる人なんているの?これで高位貴族は私に堕ちるのよ!
「そうそう、お前の願いが叶った時、私はお前の命をもらう。悪魔が術を授けるんだ。対価は当然!」
 最後の方は自分の計画の悦に入っていたので聞いていなかったのが、アリアの敗因(?)だろう。


 そんなわけで、学園で義姉様の評判はダダ下がり。ただし女子の間。
「この間は婚約者がいる令息にアプローチをしていましたわ。淑女としてどうなの?」
「知らなかったではすみませんわよね?」
「声をかけられた男性の方も『婚約者がいるから』とキッパリと断ればいいものを!」
「最近のアリア様は制服を着崩しているというんでしょうか?胸元がはだけていてはしたない!でも男性はどうなんでしょうね?」
「制服のスカートの丈も短くありません?あれでは膝が見えてしまいますわ」
 正直に言いますとこのような意見が多く、自分の義姉様であることが恥ずかしいです。

 義姉様のアプローチが影響して婚約破棄に至ったカップルもあるようで、なんだか私が申し訳ないです。本人は全く何も罪悪感なく生活しているでしょうけど。
 婚約破棄に至ったといっても、義姉様がその男性と婚約するわけではないし、ただぶち壊しただけ。



 なかなか私に相応しいはいらっしゃらないのね。
 え?王太子殿下がこの学園にいらっしゃるの?もし、王妃になれたらそれこそ贅沢三昧じゃない?
 私は早速王太子殿下にお会いしに騎士科の方へと行った。
 途中にお会いした自称・次期騎士団長様など、通りすがりの人も魅惑の術にかけていきました。所謂、キープってやつでしょうか?
「初めまして。ランスルー子爵が長女のアリアと申します」
「ああ、君が。君のウワサはピノナノから聞いてるよ。妹君の持ちものを盗ってるとか?」
 なんでそんなこと知ってるのよ!
「酷いです!おすそわけですよ」
「へぇ、おすそわけで妹君のドレスを部屋から持って行ったりするんだ?」
 そこまで知ってる?ここは引いた方が良さそうね。
「今日は挨拶をしに参りました。また今度」
(俺は二度と会いたくないな)
 殿下とアリア嬢との会話でアリア嬢のウワサは広がり、騎士科の男性のほとんどに『魅惑の術』の耐性がついた。

 これじゃあ、騎士科の殿方にアプローチできないじゃない!残すところ文官科ね。文官でもまあ王城で昇進しまくれば宰相だし、高位貴族の殿方がいるかもしれないから期待ね。そもそも騎士科って高位貴族の次男とか嫡男じゃない方が多いのよね。嫡男は家を継ぐことができるけど、次男・三男は家を継ぐことができないから騎士を目指してるんだっけ?物事はいいように考えなきゃね!うん。

 しかし、アリアの思惑とは別に騎士科に在籍していたある新聞部の生徒が号外としてアリア嬢がこれまでにしてきたことを大々的に新聞で報じたために文官科の生徒もアリア嬢を嫌悪するようになった。
 さらに今まで作り上げたキープたちもこの号外を読みアリアへ‘嫌悪感’を抱いたために『魅惑の術』が解けてしまった。

 残すところは淑女科だが、その名の通りほぼ女子、かつ、アリア嬢に嫌悪感を持つ女子ばかり。
全く相手にならなかった。
 
 どうして、私ばっかり……。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

両親に溺愛されて育った妹の顛末

葉柚
恋愛
皇太子妃になるためにと厳しく育てられた私、エミリアとは違い、本来私に与えられるはずだった両親からの愛までも注ぎ込まれて溺愛され育てられた妹のオフィーリア。 オフィーリアは両親からの過剰な愛を受けて愛らしく育ったが、過剰な愛を受けて育ったために次第に世界は自分のためにあると勘違いするようになってしまい……。 「お姉さまはずるいわ。皇太子妃になっていずれはこの国の妃になるのでしょう?」 「私も、この国の頂点に立つ女性になりたいわ。」 「ねえ、お姉さま。私の方が皇太子妃に相応しいと思うの。代わってくださらない?」 妹の要求は徐々にエスカレートしていき、最後には……。

侯爵家に不要な者を追い出した後のこと

mios
恋愛
「さあ、侯爵家に関係のない方は出て行ってくださる?」 父の死後、すぐに私は後妻とその娘を追い出した。

石女を理由に離縁されましたが、実家に出戻って幸せになりました

お好み焼き
恋愛
ゼネラル侯爵家に嫁いで三年、私は子が出来ないことを理由に冷遇されていて、とうとう離縁されてしまいました。なのにその後、ゼネラル家に嫁として戻って来いと手紙と書類が届きました。息子は種無しだったと、だから石女として私に叩き付けた離縁状は無効だと。 その他にも色々ありましたが、今となっては心は落ち着いています。私には優しい弟がいて、頼れるお祖父様がいて、可愛い妹もいるのですから。

「義妹に譲れ」と言われたので、公爵家で幸せになります

恋せよ恋
恋愛
「しっかり者の姉なら、婚約者を妹に譲ってあげなさい」 「そうだよ、バネッサ。君なら、わかるだろう」 十五歳の冬。父と婚約者パトリックから放たれた無慈悲な言葉。 再婚相手の連れ子・ナタリアの図々しさに耐えてきたバネッサは、 その瞬間に決意した。 「ええ、喜んで差し上げますわ」 将来性のない男も、私を軽んじる家族も、もういらない。 跡継ぎの重責から解放されたバネッサは、その類まれなる知性を見込まれ、 王国の重鎮・ヴィンセント公爵家へ嫁ぐことに。 「私は、私を一番に愛してくれる場所で幸せになります!」 聡明すぎる令嬢による、自立と逆転のハッピーエンド。 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

醜いと虐げられていた私を本当の家族が迎えに来ました

マチバリ
恋愛
家族とひとりだけ姿が違うことで醜いと虐げられていた女の子が本当の家族に見つけてもらう物語

「股ゆる令嬢」の幸せな白い結婚

ウサギテイマーTK
恋愛
公爵令嬢のフェミニム・インテラは、保持する特異能力のために、第一王子のアージノスと婚約していた。だが王子はフェミニムの行動を誤解し、別の少女と付き合うようになり、最終的にフェミニムとの婚約を破棄する。そしてフェミニムを、子どもを作ることが出来ない男性の元へと嫁がせるのである。それが王子とその周囲の者たちの、破滅への序章となることも知らずに。 ※タイトルは下品ですが、R15範囲だと思います。完結保証。

「あなたの好きなひとを盗るつもりなんてなかった。どうか許して」と親友に謝られたけど、その男性は私の好きなひとではありません。まあいっか。

石河 翠
恋愛
真面目が取り柄のハリエットには、同い年の従姉妹エミリーがいる。母親同士の仲が悪く、二人は何かにつけ比較されてきた。 ある日招待されたお茶会にて、ハリエットは突然エミリーから謝られる。なんとエミリーは、ハリエットの好きなひとを盗ってしまったのだという。エミリーの母親は、ハリエットを出し抜けてご機嫌の様子。 ところが、紹介された男性はハリエットの好きなひととは全くの別人。しかもエミリーは勘違いしているわけではないらしい。そこでハリエットは伯母の誤解を解かないまま、エミリーの結婚式への出席を希望し……。 母親の束縛から逃れて初恋を叶えるしたたかなヒロインと恋人を溺愛する腹黒ヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。 この作品は他サイトにも投稿しております。 扉絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:23852097)をお借りしております。

《完結》悪女と噂されたわたくしのざまぁ

ヴァンドール
恋愛
悪女と噂のわたくしとの結婚なら、どれほど軽んじても問題はないと思っていた旦那様。 ところが……。

処理中です...