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40.無価値な奇跡5
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頬に優しい吐息を感じ、エルウィンは目を覚ました。
彼の眠りは基本的に浅い。スラム生まれという境遇のせいか、物心ついた頃には不安定な場所で浅い眠りにつくという、一朝一夕では直らない厄介な癖がついていた。
いつも半覚醒状態で休息につき、物音で瞬時に覚醒し臨戦態勢に入る。あの頃スラムに住んでいた人々は皆、同じようなものだった。ただ……大体は成長すれば、信頼できる仲間に背中を預けて安息を得るようになる。
エルウィンにその機会は訪れなかった。
兎にも角にもスラムには似つかわしくない容貌のせいだ。挙げ句の果てに、実の父と再会したのが奴隷市とは笑い話にもならない。こんなこと、ルイーゼには絶対に話せない。
あの街での生活を、ルイーゼに話したことはないし、これからも話すつもりはない。ルイーゼと共に歩む未来に、あんな過去は関係してくることはないのだから。
うすぼんやりとした視界の中で、ルイーゼの姿を見つけ、思わず手を伸ばしそうになって……覚醒してきた。それでも、まだ夢心地のふりをして彼女に手を伸ばしてみる。触れようと思えば触れられる距離に彼女がいるから、ちょっとした悪戯心が芽生えた。
これが、幸福なまどろみというものだろうか。
結局彼女に手は届かず、浴室に逃げられてしまった。けれど、不思議と喪失感はない。
腕の中に抱いていなくても、こんなにも暖かなぬくもりを感じることができるなんて知らなかった。彼女のことを考えるだけで、こんなにも心が温かくなってしまうのだから、人間不信に陥っていた過去の自分を笑い飛ばしてやりたい。
椅子から立ち上がり、軽く体の筋肉をほぐす。血流を巡らせ神経を研ぎ澄ます――不測の事態が起きてもすぐに対処できるように。
彼女が湯浴みをしている間に先に朝食でも作ってしまおうと思い立ち、寝室を出てキッチンへ足を進める。軽く埃を払い水拭きをしただけで艶が蘇る壁や床には、木材に似た木材ではない――錬金術で作り出された未知の素材が使用されている。
本邸と比べると一回りも二回りも小さい建物ではあるが、使われている建材は、平民の長屋に使用されるものとは比べものにもならないほどの高級品だ。
キッチンへ続く廊下を歩いていたエルウィンは、小さな足音に気づいた。ルイーゼのものではない。エントランスの外から聞こえてくる見知らぬ人間の足音だ。
エントランスの外には、十五センチ幅に切られた岩が敷かれているが……その上を歩く足音だろうか。家探ししている様子はない。ならず者や自分たちの追っ手ではなさそうだ。
近くに街があるとはいっても、馬車で十分はかかる。それなりに距離はあるし、道のりも平坦なものではない。
森を散策していたら偶然辿りついたのか、道中、不測の事態に陥ったと見るべきか。
警戒を怠ることなく、エルウィンはエントランスへと切り返した。決して急ぐ足取りではない。まだ呼び鈴を鳴らされてはいない――正式に助けを求められてはいない。ただ様子を見に行くだけだ。
エントランスの横には、安全に外を確認できるように作られた小部屋があり、部屋の窓にはガラスの代わりに、極小の穴が無数に空けられた薄い岩盤がはめ込まれている。穴につけられた傾斜のせいで、中から外の様子は見えるが外から中の様子を伺うことはできない仕様になっている。初めて見た時は何か魔法でもかけられているのかと思った。外の様子を確認するのに便利な小部屋だ。
小部屋からエントランス前の様子を確認すると、一人の黒い執事服の老紳士が立っていた。ふらついた体、上半身にまで跳ねている泥、擦り切れたズボン、白い手袋は片手だけで反対側の手からは血が滲んでいる様子が見える。
助けを求めるか否か、考えあぐねているようだ。ふらつき具合から見ると、服の下もかすり傷では済まない傷を負っている可能性が高い。馬が驚いたか何かで馬車から放り出されでもしたのか。
追っ手ではないし、相手は老紳士一人――大丈夫だろう、とエルウィンは判断した。
油断していた。
普段はやりすぎるくらい疑い深いというのに、この時ばかりは油断した。つい先ほどまで寝ていたからか、それとも――
外で怪我をしている老紳士を迎え入れるため、エントランスのドアを開け……エルウィンは絶句した。
「え? ……エルウィン様?!」
老紳士の背後に、二度と見たくなかった顔があった。
――なぜだ、なぜ、ここにいる?!
相手はエルウィンの胸中などお構いなしに、晴れやかな笑顔を向ける。自分が拒絶されているなどと思ってもいないような顔で。
よそ行き仕様と思われる豪華なドレスは――ピンク色の光沢あるサテン地を土台に、上には何層にも重ねられた白いシフォン素材のフリルや、大きな花飾りが沢山あしらわれている大きく膨らんだスカートに、上半身は金と銀の糸でたくさんの刺繍が編みこまれていた。
あまりにも豪華すぎる装い。老紳士と比べ、彼女の身には砂埃ひとつ付いていない。髪も全てがきっちりと編みこまれており、少しも崩れている様子は見られない。
「ソフィア……メーベルト……!」
ここはメーベルト領から馬車で何日もかかるような場所だ。偶然辿り着いたなど考えられない。
ジェヒュー・メーベルトかヘルタ夫人が喋ったのか? ありえないと思う一方、神の奇跡に『相手に自白を促す』効果がある場合は防ぎようがないと、諦めにも似た思いが胸中に渦巻く。
「わあっ! やっぱりエルウィン様! こんなところでお会いできるなんて……これが龍神様のお導きなのね……」
老紳士の背後にいたソフィアは、滑るようにエルウィンの前に躍り出て、彼の姿を確認すると恍惚とした表情を見せた。
ソフィアは自分が可愛いことを知っている。
どう振る舞えば相手が喜ぶのか、それを熟知している。貴賤を問わず、そのような人間は多い。
ルイーゼの婚約者となり、否応なしに足を踏み入れた貴族社会に、場末の娼婦のような『女は体が全て、色恋が全て』といった価値観が蔓延しているとは思いもしなかったが。
「申し訳ございません、エルウィン様……」
傷ついた老紳士が、申し訳なさげに頭を下げる。
彼の顔に見覚えはない。しかし、ソフィアと共にいるということは、メーベルト家の使用人か。だとしたら、ソフィアとルイーゼをこの状況で鉢合わせるのはまずいと分かるはず。
……彼がエントランスで迷っていたのはそのためか? 迷うくらいなら普通は最初から来ない。彼のような立場の人間は特に。ソフィアが怪我をしている様子もない。
なのに、なぜ……?
「ソフィア、彼は怪我を?」
「え、ええ! そうなの!」
ソフィアを退けたい思いはあるが、怪我人を無下にはできない。
老紳士の元へ歩みを進めようとして、なぜか歩くのに邪魔が入る――と思った時ようやく、自分の腕に彼女がしがみついていることに気付いた。全く違和感が湧かなかった。
自覚した以上、ルイーゼ以外に触れられるのは気持ちが悪い。――そう口にすれば、誰にどんな副作用が降りかかるか分からない。あくまでオブラートに包み、エルウィンはソフィアの腕を払う。
「……あまり触れられるのは好きじゃないんだ。放してくれないか」
「エルウィン様、そんなに肩肘を張らなくても大丈夫ですよ! わたしはエルウィン様と同じ平民出身ですから!」
けれどソフィアは退かない。
どれほど振り払おうとしても、向きになってしがみついてくる。
彼女は遊んでいるつもりなのだろうか? この非常時に? 怪我をしている老紳士を目の前にして? 彼女が地面に投げ出されようが、その後どのような怪我をしようが気にも止めず、この手を振り払ってしまいたい。
怪我人を前にしてまでこんな状態なのだから、彼女の笑顔が化け物じみたものに見えてくる。
エルウィンは老紳士に肩を貸したかったが、ソフィアはエルウィンの横を譲ろうとせず、メーベルト家の使用人でしかない老紳士は当然ながら彼女に抗わない。
怪我をしている相手に申し訳なさげに頭を下げられて、エルウィンは居心地の悪い思いを味わう羽目になった。
なぜ隣を歩くソフィアは気づきもしない? 一体、彼女の目には何が映っているのか。
老紳士をダイニングへ通すには、ソフィアをダイニングに連れて行くのが最も簡単な方法だ。ルイーゼと鉢合わせしないように、彼女には浴室か寝室に隠れてもらうようにするしかない。なぜルイーゼを隠すような真似をしなければならないのか。
――いや、違う。
なぜ、見つかってしまうのか。
今の状況下で、メーベルト家の人間がソフィアの味方をすることはないはずだ。自分達を引き離したがっているメーベルト伯夫人も、ルイーゼがいるこの場所に彼女を送り込もうとはしないはず。
些末な思考を振り払い、エルウィンは老紳士とソフィアをダイニングへと案内した。腕にしがみつくソフィアが寄り道をしないよう気を配りながら、時々後ろを振り返り、怪我をした老紳士の体を気遣う。……他人には到底見せられない酷い絵面だ。
老紳士にソファーへ腰掛けるよう促し、服の上から触診を開始する。エルウィンは医師の資格を有してはいないが、知識はある。顔色や手足の血色を見る限り、深手を負ってはいないようだ。
「そんなことをする必要はないわ、エルウィン様」
「何?!」――怪我人を放っておけと言うのか?!
「わたしとエルウィン様がいるのよ? 神の奇跡を起こせば良いじゃない。ねえ……?」
ソフィアがエルウィンに手を差し出す。手の甲にキスを求めるように。動かないエルウィンの後押しをするように……甘えた声で運命の恋人と言われた男の名を呼ぶ。
「エルウィン様」
――神の奇跡。
忌まわしい言葉だ。そんな言葉を言われただけで、誰も彼もがソフィアに従う。彼女のことを、彼女との絆があるらしい自分のことを……。
「そんな不確かなものに願う必要などありませんよ」
「もうっ! エルウィン様ったら!」
どうしてそういう思考回路に至ったのかを全く理解できないが、ソフィアがいきなり背中に抱きついてきた! エルウィンは触診の真っ最中だ。抱きつかれた反動で老紳士の傷口を圧迫してしまう。
「う……っ!」
「すみません! 大丈夫ですか?!」
「は、はい……え、ええ……大丈夫、です」
焦りを覚え苦しげな老紳士の顔しか目に入らなかったエルウィンだが、ふいに、見覚えのある光に気付いた。つい先ほどまではなかったはずの光の粒。ダイニング内を振り返れば、無数の光が自分の――自分たちの――周りに集まり始めていることに気付いた。
――これは……まさか……!
あの時同様、光が集まる。背中に抱きついていたソフィアの腕が、首に絡みつき甘やかな声でエルウィンへ語りかける。
「見て、エルウィン様……」――クソ……っ!
彼女は体を更に密着させ、エルウィンの首から肩へ、肩から腕へ、腕から指へと自らの手を滑らせる。形容しがたい怖気に耐えるように、エルウィンはきつく目を閉じた。
目を閉じていても分かる。密着された自分と彼女の体を中心に、清浄な光が溢れ出していることが。
耳に届く楽しげな彼女の声を排除して耳を澄ますと、苦しげだった老紳士の呼吸が穏やかになっていることに気づいた。
「これが……神の奇跡……!」
驚きと感嘆が入り交じった老紳士の声がする。吐き気を押して、老紳士の様子を窺うと――先ほどまでつらそうにしていた老紳士までもが、神聖なものを見るように自分達を見ていた。ソフィアもその視線を受けて、恥ずかしげに身をくねらせている。
……こちらに体を密着させたまま、彼女は続ける。耳元でうっとりと語るソフィアの感触に、吐き気を抑えるので精一杯だ。
「誰か怪我していたって大丈夫ですよ。だって、わたしとエルウィン様は、龍神様が認める奇跡の恋人――ううん。運命で結ばれた婚約者なんですから……」
――やめてくれ……!
エルウィンが叫ぶより一瞬早く、ダイニングの扉が開いた。
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